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柴咲コウ「死体をまとめておくことには疑問をもちませんでした。わりと片づけが好きなので(笑)」 フランスで蘇った復讐劇 | 文春オンライン
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しばさきコウ「死体したいをまとめておくことには疑問ぎもんをもちませんでした。わりとかたづけがきなので(笑)」 フランスでよみがえった復讐ふくしゅうげき

映画えいがへびみち黒沢くろさわきよし監督かんとく×しばさきコウ対談たいだん

source : 週刊文春しゅうかんぶんしゅんCINEMA 2024なつごう

genre : エンタメ, 映画えいが, 社会しゃかい, 芸能げいのう

note

 6月14にちから公開こうかいちゅう黒沢くろさわきよし監督かんとく新作しんさくへびみち』は、1998ねん公開こうかいされた同名どうめい作品さくひんのセルフリメイクだ。

 どもをころされたおとことその協力きょうりょくしゃによる復讐ふくしゅうげきで、オリジナルばん哀川あいかわしょうえんじた主人公しゅじんこうしばさきコウがえんじる。今回こんかいはつタッグとなるおにんかたっていただいた。

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どの時代じだいでもどのくにでも成立せいりつする『へびみち

黒沢くろさわ フランスのプロダクションから過去かこ自分じぶん映画えいがをリメイクしないかとオファーがて、すぐにかんだのが『へびみち』でした。高橋たかはしひろしくんがいたオリジナルばん脚本きゃくほん非常ひじょう力強ちからづよくシンプルな構造こうぞうなので、どの時代じだいでもどのくにでも成立せいりつするだろうと。

 ただ、おなじものをつくっても仕方しかたないので、主人公しゅじんこう女性じょせいにしてみようとかんがえました。

しばさき 黒沢くろさわ監督かんとくとは今回こんかいはじめてですが、おおくをかたらず、撮影さつえいのなかでなにかを見出みいだしていくというのが面白おもしろいとかんじました。

 わたし詮索せんさくしてしまう傾向けいこうがあり、監督かんとくにも事前じぜんにいろいろ質問しつもんしてしまったのですが、その回答かいとうられたとしても言葉ことばだけではつたわらないものがあって、そこをいかに自分じぶんって表現ひょうげんしていくかが大切たいせつなのだとおもいました。

ひだりからしばさきコウ、黒沢くろさわきよし監督かんとく ©杉山すぎやま拓也たくや文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう

とても困難こんなんなものに挑戦ちょうせんしたい時期じきだった

──しばさきさんはフランスじん俳優はいゆうばかりのなかで、全編ぜんぺんほぼフランス語ふらんすご演技えんぎをされています。

しばさき そこはとてもたかいハードルでしたね。ただフランス語ふらんすごはなすだけでなく、言葉ことばのニュアンスや振舞ふるまいをいちから習得しゅうとくしなければならないし、現地げんちらしている人間にんげんとして馴染なじんでいなければならない。

 それでホテルではなく現地げんちのアパートで実際じっさい生活せいかつしようとおもいました。25ねん芝居しばいつづけてきて、とても困難こんなんなものに挑戦ちょうせんしたい時期じきでもありました。

──オリジナルばん哀川あいかわしょうさんとしばさきさんでは性別せいべつ以上いじょう身体しんたいてき存在そんざいかんことなりますね。

黒沢くろさわ そうですね。しばさきさんの出演しゅつえんさく拝見はいけんしていて、その眼差まなざしに強烈きょうれつななにかがあると確信かくしんしていたんです。

 ただ実際じっさい撮影さつえいはじめてから、こんなにすごい身体しんたいせいをもっているほうなのかとおどろきました。くるまのドアをバタンとめたり、ペットボトルのキャップをポンとげたりと、ひとひとつが印象いんしょうづけられます。

フランスのスタッフから「しばさきさんのフランス語ふらんすごおもった以上いじょうにいいね」とわれたという © 2024 CINÉFRANCE STUDIOS – KADOKAWA CORPORATION – TARANTULA

しばさき そのようにご評価ひょうかいただきうれしいです。小夜子さよこは、小柄こがら日本人にっぽんじん女性じょせいなので、フランスじん男性だんせいのなかでつよさがにじみればいいなとおもいました。現地げんち一人ひとり生活せいかつをしていて、あるかたやたたずまいにるようになったんでしょうか。

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