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QUBIT - 初ライブ『SHOWCASE #00』開催!新時代のモンスター登場! [LIVE REPORT] | 日本コロムビアオフィシャルサイト
QUBIT

LIVE REPORT

QUBIT、はつライブ『SHOWCASE #00』開催かいさいしん時代じだいのモンスター登場とうじょう

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はじまってみるまで、どんな内容ないようになるのか予測よそく不能ふのうなライヴだった。Daoko(ヴォーカル)、永井ながい聖一せいいち(ギター)、鈴木すずき正人まさと(ベース)、あみ守将しゅしょうひらめ(キーボード)、大井おおい一彌かずや(ドラム)という、音楽おんがくてきなルーツも世代せだいもバラバラな5にん集結しゅうけつ。ファースト・アルバム『9BIT』は、5にん個性こせいをシャッフルして奇跡きせきてきなバランスで構築こうちくしたような唯一ゆいいつ無二むに世界せかいしていた。たして、その世界せかいがステージで再現さいげんできるのか。そんな興味きょうみ好奇心こうきしんいた観客かんきゃく会場かいじょう満員まんいん場内じょうない照明しょうめいえるとどよめきがこる。ステージおくのスクリーンには、80年代ねんだいのコンピューター・グラフィックをおもわせる映像えいぞううつされるなかでメンバーが登場とうじょうした。

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 ステージにかって左手ひだりてから、永井ながいあみもり、Daoko、鈴木すずき大井おおい横並よこならびでセッティング。ファッションはバラバラだがくろ統一とういつされているところにバンドかんかんじさせる。Daokoは中央ちゅうおうにいながらもまえにはず、あくまでメンバーの一人ひとりといったたたずまいだ。そして、最初さいしょ披露ひろうしたのが『9BIT』のオープニングきょく「Big Mouth」。永井ながい強烈きょうれつなギターのリフが口火くちびって、そこからは急転直下きゅうてんちょっか展開てんかい寝起ねおきにいきなりジェットコースターにせられたような衝撃しょうげきにクラクラする。突然とつぜん、こんな展開てんかいはやきょくいどむバンドもすごいが、言葉ことばすうおお歌詞かしうたい、さらにかたりのパートもあるDaokoも大変たいへんきょく途中とちゅう演奏えんそうがピタっとまって、「We Are Qubit!」とDaokoの挨拶あいさつがバッチリまる。そこから「G.A.D.」へとながれるのはアルバムとおなじ。ラップとうた境界きょうかい自由じゆうあそぶDaoko。大井おおい荒々あらあらしくも性格せいかく無比むひなドラムにみちびかれてバンドはスピードをゆるめず演奏えんそうつづけ、メンバーがDaokoのうたいののようにれる「ダバダバ」スキャットがきょくのアクセントになっている。

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 そこから、「Fast Life」「Wonder World」とメロディー中心ちゅうしんのポップなナンバーがつづく。グルーヴはゆったりと心地ここちくなり、鈴木すずきふといベースがねる「Wonder World」では、観客かんきゃくはたきながら演奏えんそうわせてからだらす。このあたりのきょくはシティ・ポップてき洗練せんれんかんじさせて、Daokoの歌声うたごえびやかにえる。こういったきょくけるのも、様々さまざまなセッションに参加さんかして百戦錬磨ひゃくせんれんまのプレイヤーがあつまったバンドだからこそで、きょくはばおおきさにおどろかされる。

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 そんななかで、空気くうきをガラッとえたのが「Distance Dance」だ。ゴシックな雰囲気ふんいきただよわせたきょくでステージが照明しょうめい真紅しんくまる。うたとラップのパートがあるきょくだが、うたのパートでも途中とちゅう表情ひょうじょうおおきくわる。それを一人ひとりさんやくよんやくもこなすようにうたうDaokoの表現ひょうげんりょくきどころ。彼女かのじょ歌声うたごえわせてバンドの演奏えんそう変化へんかして、まるでQUBIT劇場げきじょうびたくなるようなシアトリカルな世界せかい。そこから突如とつじょ披露目ひろめとなった新曲しんきょくへ。まえのめりのビートですすきょくで、バンドの演奏えんそうにサンプリングされたDaokoのこえ幾重いくえにもかさなって高揚こうようかんしていく。そこからDaokoのソロさくの「anima」へ。あみもり提供ていきょうしたきょくだが、へん拍子ひょうし複雑ふくざつきょくなま演奏えんそうでこなしていくバンドのキレまくった演奏えんそうは、まるでハイパー・フュージョンといったおもむきだ。

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 そこから「Room Tour Complex」「Neon Diver」とDaokoのシンガーとしての魅力みりょくすようなメロウなきょくつづいて観客かんきゃくをクールダウンさせたのち、アルバムでもっともポップにはじけるきょく「Mr. Sonic」に突入とつにゅう。ステージのスクリーンでミュージック・ビデオのアニメーションの映像えいぞうながれてフロアの熱気ねっきもさらに上昇じょうしょう。どこをってもハイライト、そんなテンションのたかきょくだが、映像えいぞうとシンクロさせることでさらに快感かいかんす。アウトロで派手はでなショルダーキーボードをして、永井ながいならんできまくるあみもり勇姿ゆうし! そして、Daokoの力強ちからづよいラップとマッシヴなビートがおまつ気分きぶんす「Beautiful Days」で観客かんきゃく盛大せいだいおどらせながらステージはまくじた。

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 この、バンドはアルバムのきょくをすべて披露ひろうしたが、どれも難易なんいたかいものばかり。2ほんのマイクを使つかけてうたったDaokoの歌声うたごえもバンドの演奏えんそうも、一瞬いっしゅんでも集中しゅうちゅうりょくれたらアンサンブルは崩壊ほうかいしてしまう。その緊張きんちょうかんもあってかMCはなし。バンドは綱渡つなわたりのようなスリリングな演奏えんそう全速力ぜんそくりょくけ、刻々こくこくちが風景ふうけいせてくれた。ライヴ時間じかんはきっかり1あいだ。それでも物足ものたりなさをかんじさせない濃厚のうこうなパフォーマンス。しん時代じだいのモンスター登場とうじょう! そんなインパクトにふるえたはつライヴだった。

TEXT 村尾むらお泰郎やすお


セットリスト
M01. Quantum Overture
M02. Big Mouth
M03. G.A.D.
M04. Fast Life
M05. Wonder World
M06. Distance Dance
M07. (New Song)
M08. anima
M09. Room Tour Complex
M10. Neon Diver
M11. Mr. Sonic
M12. Beautiful Days

ライブ情報じょうほう
『QUBIT SHOWCASE #00』
2023/12/7(木)もく 代官山だいかんやまUNIT 開場かいじょう18:00/開演かいえん19:00

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