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群書治要 : 卷四十八 - Chinese Text Project
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まきよんじゅうはち

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からだろん

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1 からだろん:
ひとぬし大患たいかん莫大ばくだい乎好めいにんぬしこのみめいのり羣臣所要しょよう矣。おっとめい所以ゆえんめいぜんしゃ也。ぜんおさむ而名ずい好之よしゆきこれしょのうとく也。苟好甚,のり必僞ぎょうようめい,而奸臣かんしん以僞ごとおう一人ひとり而受其慶,のり舉天おう矣。くん以僞天下てんかよくさだしんあつししらきまことなん矣。雖有いたりさとしいたりたちおもよし無緣むえん其非,而知其僞,况庸ぬし乎。ひとぬしこう而處隩,たとえなおゆうくもゆめ迷惑めいわくとう左右さゆう以正東西とうざいしゃ也。ひだり曰功巍巍ぎぎ矣。みぎ曰名赫赫かくかく乎。今日きょう聞斯ろん明日あした聞斯ろん,苟不こう以事るいのりじんしゅ囂然以為めいひとし乎堯、しゅん,而化あまね泰平たいへい也。羣臣璅璅みな不足ふそくにん也。堯、しゅんしんむべ獨斷どくだんしゃ也。不足ふそくにんしんとう受成しゃ也。以獨斷どくだんきみあずか受成しんそちなまりにせぞく,而天治者ちしゃこれゆう也。

2 からだろん:
おっと聖人せいじんおさむ其身,所以ゆえん羣臣也。羣臣也。所以ゆえん萬民ばんみん也。其法けい而易もり,其禮簡而えき,其求しょおのれ也誠,其化諸人もろびと也深,苟非其人,みちきょぎょう,苟非其道,きょおう以古きよしくん於其しん也。やましのり無數むすうそく臨其だい斂小斂,ためてっぜん舉樂,あにしょくじん而實たがえこれしゃ哉。乃慘怛之しん自然しぜんかたち於顔しょくせいゆう不自然ふしぜん而能とくじん自然しぜんしゃ也。いろじん而實たがえこれしゃいいきょ以誠まち其臣,而望其臣以誠ごとおのれいいきょきみ有能ゆうのうとくじん死力しりょくしゃ也。しょしょうくんため元首げんしゅしんため股肱ここう其一體相須而成也。而儉にせ淺薄せんばくゆうしょう鞅、かんさるがいしゃせんかざりたくみべんよこしまにせこれじゅつ,以熒惑諸こうちょほうじゅつこれしょ,其言うんたかしくん而卑しんうえ以尊くんよう於人ぬししも以卑しんとく售其奸說,此聽受之はしさんごとよう不可ふかまき元首げんしゅやめみこと矣。而復うんみこと以君乎頭也。股肱ここうやめ卑矣。而復曰卑使其臣及乎手足てあし也。きみ乎頭而臣及乎手足てあしはなれ其體也。君臣くんしんたいはなれ,而望あまねこれぜん聞也。

3 からだろん:
且夫じゅつせつまたうん明主めいしゅみちとうそと羣臣,內疑妻子さいし,其引證いんしょうれんるい不辯ふべん悅也えつやしかめん於利こうくつがえ國家こっか也。なに以言おっと善進ぜんしん不善ふぜんよしいれ善進ぜんしんまたよしいれ舉伊いん而不仁者じんしゃとおなにかしこ乎驩かぶとなに遷乎ゆうなえおっと奸臣かんしん賊子ぞくししもうつりこれにん及今,嘗不ゆう也。ひゃくさい一人ひとりためつぎかかと千里せんりいちにんため比肩ひけん,而舉以為戒,これなお一噎而禁食也。むせしゃ雖少,かつえしゃ必多,未知みち奸臣かんしん賊子ぞくししょうんなに,且令じんしゅさきがけしか獨立どくりつ臣子しんし也。まただれため君父くんぷ乎。なお髠其えだ而欲かげ,揜其而欲あきらかさね獨立どくりつ迹,而願其扶疏也。

4 からだろん:
おっと徇名こうじゅつおもまたゆう惑焉。みな曰為くんみち,凡事とうみつにんぬし苟密,のり羣臣しょよう其巧,而不敢怠於職,此即ちょう高之たかゆききょう二世不當聽朝之類也。こうじょうだかくつ危,而笑さき僵者也。えき曰:ごとみつそくがいなりえきしょうごといい凡事也。いいよろしきょう而獨也。いいしゃくこう而行わたし也。ひとぬしよく以之匿病かざり,而人臣じんしんはん以之竊寵擅權,疑似ぎじあいだ察歟,おっとしつらえかんぶんしょくきみからだ也。委任いにんせめなりきみからだ也。こうはかりごと倦,きみからだ也。ひろし以得しゅきみからだ也。含垢ぞうやましきみからだ也。不動ふどう如山,きみからだ也。なん如淵,きみからだ也。くんゆうくんじんからだ,其臣かしこ而愛,此文おうしょ以戒ひゃく辟也。おっとなんほうじゅつゆう哉。

5 からだろん:
ぜん為政者いせいしゃつとむざい於擇じん而已,及其求人きゅうじん也。そう其大りゃく不具ふぐ小善しょうぜんのりしつけん矣。曰:じんこう,忘人むべためくんしゃ也。ひとゆうあつとくとい其小ぶしにんゆうだいほまれ訾其しょう及今,有能ゆうのうぜん其行しゃ也。かず璧,不能ふのうきずずいこうたま不能ふのう纇,しか天下てんかたからこれしゃ以小さまたげだい美也みや以小さまたげ大美おおみ能成よしなり大功たいこうおっとなり大功たいこうざいおのれ而已,なに於人也。いましたがえせいしゃしょう聖賢せいけんそくさき乎商かんげん道則みちのり乎法じゅつほうじゅつ御世みよゆうてつくつわ御馬おんま必能せい也。適所てきしょ以梏其手也。

6 からだろん:
人君じんくんすういたりしょう,而人臣じんしんすういたりしゅ,以至しょういたりしゅ,其勢勝也かつやひと主任しゅにんじゅつ而欲其臣じゅつ,其勢きん也。俱任じゅつそくいたりしょうしゃ不便ふべん也。きみ使臣ししん以禮,のり臣事しんじくん以忠,晏平なかたいひとしけいこうきみわか弃禮,のりひとしこく五尺之童皆能勝嬰,またのうしょうくん所以ゆえんふくしゃ,以有れい也。こん末世まっせ弃禮にんじゅつきみ於其也。とくしょ不能ふのうしょうしゃく童子どうじ乎。さんだいほろび其法ほろび也。御法みのりしゃ其人也。苟得其人,おうりょうみやつこちちのう以腐さく奔駟,いんふとしおおやけのう以敗ほう捍民,苟非其人,よし其道,さく雖堅,うま必敗,ほう雖明,みん必叛。

7 からだろん:
奈何いかん乎萬乘之主釋人而任法哉。且世嘗無賢也けんやもとめけんつとむ其道、つね不遇ふぐう也。除去じょきょたけ聖人まさときみにんけんこうきんかんひとし桓,中才なかさいしゅみみなおろう於索じんいっ於任うたぐ糾之おや忘射かぎ怨,とろけしか而委せい焉。やめあきら乎。きゅうごう諸侯しょこういちただし天下でんかやめさかえ乎。いち曰仲ちち曰仲ちちやめゆう乎。孰與しん二世懸石程書,いよいよみついよいよみだれためいよいよつとむ,而天いよいよ叛,いたり於弑,以斯しゃかん優劣ゆうれつあいかか存亡そんぼうあいそむけまたあきらあきら乎。夫人ふじんせい莫不ほっやすそん而惡危亡,莫不よくさかえらく而惡ろうはずかしめ也。おわりつねとく其所よく,而不めん乎所惡者わるものなにまことしつ道也みちやよく宮室きゅうしつたかしうらら也。必懸じゅうしょう而求りょうたくみ,內不以阿親戚しんせきそと以遺疏遠,必得其人,しかこう授之,宮室きゅうしつたかしうらら,而處逸樂いつらくいたり於求其輔佐ほさどくわか公也きみやただ便びん親近しんきんしゃもちいこく如圖しゃじんぬしだい患也。

8 からだろん:
使つかい賢者けんじゃ為之ためゆきあずか不肖ふしょうしゃ使つかい智者ちしゃおもんばかこれあずか愚者ぐしゃだん使つかい修士しゅうしくつあずかよこしまじんうたぐこれ,此又じんぬしこれしょ患也。おっとしょうけん使のうのりみん其方,賞罰しょうばつあかり必,のりみん偷,けんさとひとしあきらのり天下でんかしかこうあかりぶんしょくじょ事業じぎょう公道こうどうひらき而私もんふさが矣。如此,のりちゅうおおやけしゃしん而佞えつしゃとめ虛僞きょぎしゃ退すさ而貞しゃおこり羣臣以下いかいたり乎庶じん,莫不おさむおのれ,而後敢安其職ぎょう變心へんしんえきおもんばかはん其端慤,此之いいせいごくしん斯論しゃあきらくんからだ畢矣。

9 からだろん:
凡人ぼんじんしん於其くん也。なお四支之戴元首,耳目じもく為心いしん使也。みな相須あいす而成ためたいそうとく而後ため治者ちしゃ也。おそれしょ曰:しんさく股肱ここう耳目じもく,而屠蒯亦うんなんじためくんはたつかさ明也あきやなんじためくんみみはたつかささとし也。しかのりくんじんしゃやす以斯須無しんしんじんしゃやす以斯須無くん,斯須きみ,斯須しん斯須也。しんことくん猶子ゆうしことちち而加けい焉。父子ふしいたりおや矣。しか其相須尚及乎あずか手足てあし也。手足てあしいいあいだ矣。しか而聖じんなおふくとく而致其化えきあつし,其恩えきみつ自然しぜん不覺ふかく教化きょうかうつり也。奸人はなれ而間使つかい其臣うたぐ於下おした,而令其君孤立こりつ乎上,君臣くんしんしょううたぐ上下じょうかはなれしん,乃奸じん所以ゆえんためこうころせ也。しかおっと中才なかさいおもあきら及乎はら,而感於僞じゅつせつ備之いよいよみつ,而奸じんいよいよ甚,たとえなお登高とうこうしゃいよいよ懼愈危,いよいよ危愈墜,孰如はやよこしまみち而就おっと大道だいどう乎。

10 からだろん:
凡士結髮けっぱつたばおさむ立志りっし於家もんよく以事くん也。そう族稱ぞくしょうこう焉。鄉黨きょうとうしょう悌焉。及志乎學,たく師友しゆう其義而友やす其信,孝悌こうてい以篤,信義のぶよしまたちょ,以此立身りっしん,以此ごとくんなにまち乎法,しか為安ためやす,及其ため人臣じんしん也。しょうざいきょしょうのう受禄,めんほまれ以求おや偷悅以苟あい公家くげ不為ふため也。うえあし以尊ぬし安國やすくに下足げそく以豐ざい阜民,はかりごとごと忘其くん忘其こく,內匡其過,そとあげ其義,した以暗じょううえどう以病善行ぜんこう如不及,けん舉之如不よう,內舉親戚しんせきそと舉不避仇讎,ほどこうせきごと而不もち其報,しんけんたちのう而不もとめ其賞,みちぬりそうけんえきなん而無苟免しん,其身ころせ而其もり不可ふかだつ,此直どうしん所以ゆえん賢明けんめいおも,致治平之ひらのこうしゃ也。

11 からだろん:
わかおっとぬしあきら而臣くらおもくら而臣にせゆう盡忠じんちゅうしんじゆうしんじ而不盡忠じんちゅう,溷淆於臣ぬしこれぶん出入でいり治亂ちらんあいだある褐懷だま以待ある巧言令色こうげんれいしょく以容またかちつき哉。以古ぜん其道しゃしんのりただし退すさのりきょく正則せいそくあずか世樂せらく其業,きょくそく全身ぜんしん於道,傲世以華しゅだてだか以為めい不為ふため苟得以偷やす不為ふため苟免而無耻,おっと修之のぶゆき於鄉閭,壞之於朝廷ちょうてい惜也。修之のぶゆき於己りつ,壞之於闔かん惜也。君子くんし惜茲しゃ以有ころせ以成ひとしもとめなま以害ひとし,况害じん以求ちょう乎。孔子こうし曰:不義ふぎ而富且貴,於我如浮くもわかおっと智慮ちりょあし以圖こくただしさだあし以悟ぬし公平こうへいあし以懷しゅ温柔おんじゅうあし以服じんはい毁以取すすむこくじん以自いれ苟容以隱ちゅうふけろく以傷だか通則つうそく使じょう恤其きゅうそくきょうじゅん其上,よう於上そくみんやすぎょう於下おしたそくくんみこといいすすむしつちゅう退すさしつぎょう,此正よしためしんからだ也。

12 からだろん:
凡趣しゃ患,ざい於見よく不慮ふりょ其敗,不慮ふりょ其害,どうきん於危はずかしめむかしまご叔敖三相楚國而其心愈卑,まいえきろく而其ほどこせいよいよはくしげるだか而其れいいよいよきょうせいこうちち傴僂せむし而走,晏平なか其賜邑,此皆もり滿まん以衝,ためしんからだ也。おっとおもみこと於天,而唯おのれ富貴ふうき,此古所謂いわゆるいさおじん,而今所謂いわゆるあらわ小人こどもところさかえ慕,而君所以ゆえんため耻也。

13 からだろん:
凡人ぼんじんしんこれろん所以ゆえんごとくんしゃゆうよんゆう賢主けんしゅしん有明ありあけぬししんゆう中主ちゅうずしんゆういさおぬししんうえのうみことぬししものういちみんものいたりのうおうことおこり能辨のうべん教化きょうかりゅう於下おした,如影響えいきょうおう形聲けいせい,此賢ぬししん也。內足以壹みんそとあし以拒なんみんおや而士信之のぶゆき所長しょちょう以怫くんこれしょたんいさお,此明ぬししん也。くんゆうことのういちこころどうちからしょうあずか諫而正之まさゆき,以解こく大患たいかんしげるくん大榮おおえ,此中ぬししん也。はしから而守ほういちこころ以事くんきみゆうこと不能ふのうせい諫,其憂於顔しょく,此庸ぬししん也。以庸ぬししん也事賢主けんしゅそくしたがえ,以賢ぬし臣事しんじいさおしゅのりきょういにしえ所以ゆえんなり其名しゃみなしゅ而行しゃ也。修之のぶゆきざいおのれ,而遭遇そうぐうゆう以古じんだき麟而泣也。

14 からだろん:
おっとめい不可ふか虛僞きょぎ也。不可ふか以比しゅうそう也。君子くんしつとむおさむしょ內而ゆずる於外,つとむせき於身而處不足ふそくおっとため人臣じんしん,其猶乎。萬物載焉而不辭其重,みず瀆污焉而其下,草木くさきふえ焉而ゆう其功,此成功せいこう而不しょためしんからだ也。わかおっとしょだいにん大事だいじ荷重かじゅうけんまんじょうくに,必無後患こうかんしゃ,其上莫如推賢ゆずるのう而安ずい其後,不為ふためかんなかそくためあわび叔耳,其次莫如廣樹ひろき而并進之しんの不為ふため成子なるこそくため翟黄みみあんゆう壅君蔽主せんけんがい哉。此事くんみちためしんからだ也。

15 からだろん:
おっとぎょう也者,舉趾所由しょゆう徑路けいろ也。東西とうざい南北なんぼくおもむきしゃ也。君子くんし小人こども分界ぶんかい也。吉凶きっきょう榮辱えいじょく白也はくやよしみなみそくしつきた也。よしひがしそくしつ西にし矣。よし乎利そくしつため君子くんしゆかり乎義そくしつため小人こども吉凶きっきょう榮辱えいじょく所由しょゆうせい義利よしとし為之ためゆき本母ほのぶ也。君子くんしまきおもむきしゃ焉。

16 からだろん:
夫君ふくん直道なおみち以耦小人こども枉行以取よう君子くんし揜人以長ぜん小人こども毁人ぜん以為こう君子くんしひろしけんようしゅ以為どう小人こども徼訐ふところいつわり以為さとし君子くんし下學かがく無常むじょう小人こども耻學而羞不能ふのう,此又君子くんし小人こども分界ぶんかい也。君子くんしこころゆう所定しょていけいゆうしょもりさとしつとむつとむぎょう其所ぎょうつとむつとむしん所由しょゆう安之やすゆきわかせいぎょう如不及,小人こどもそくしかこころ不在ふざい道義どうぎくち吐乎くん誥之ごとけん以托力行りっこう以自じょうずいてん如流,不知ふちしょ,此又君子くんし小人こども分界ぶんかい也。

17 からだろん:
君子くんしやしなえ其心,莫善於誠,おっとまこと君子くんし所以ゆえんふところ萬物ばんぶつ也。てん不言ふげん而人推高焉。不言ふげん而人推厚焉。四時不言而人期焉。此以至誠しせいしゃ也。まことしゃ天地てんちだいじょう,而君ところ守也もりや天地あまち有紀ゆき矣。まことそく不能ふのう化育かいく君臣くんしんゆう矣。まことそく不能ふのうしょう臨,父子ふし有禮ありのり矣。まことそく疏,夫婦ふうふゆうおん矣。まことそくはなれ交接こうせつゆうぶん矣。まことそくぜっ,以義おうとうきょくとく其情,其唯まこと乎。

18 からだろん:
孔子こうし曰:為政いせい以德。また曰:しるべ以德,ひとしこれ以禮,ゆう耻且かくしかのり德之のりゆき為政いせいだい矣。而禮也。おっととくれい也者,其導みん歟,ふとしうえよう使つかいみん遷善而不知ふち其所以然,此治うえ也。其次使みん交讓しょろう而不怨,此治也。其下正法しょうぼう使つかいみんしょう而歡ぜんかしこけい而不敢為かんい,此治しも也。おっとぜんみんしゃ,其猶御馬おんま乎。せい其銜勒,ひとし其轡さくひとし馬力ばりき和馬かずまこころのう不勞ふろう而極千里せんりぜんみんしゃいち其德れいせい其百かんひとし民力みんりょく和民かずたみこころれいさい而民したがえけい不用ふよう而天ところたか聖人せいじんしゃ其隨ざい而作けい也。其隨らん所生しょせい也。以至じんため也。民有みんゆうしょうざい,必求其善,以赦其過,民有みんゆう大罪だいざい,必原其故,以仁輔化,上下じょうげおや不離ふり道化どうけりゅう而不蕰。

19 からだろん:
夫君ふくんよく政之まさゆきそくぎょう,莫如以道これ也。皋繇瘖而ためだいゆう乎言也。曠盲而為太宰だざいゆう乎見也。ただ神化しんかためとうと聖王せいおう冕而ぜん旒,所以ゆえん蔽明,黈纊たかしみみ所以ゆえん揜聰也。かんおっとへいぞく偷薄せい耳目じもく以效聰明そうめいしつらえ倚伏以探民情みんじょうため軍政ぐんせいとりこ其民也。而望みんしんじこうこれいい識乎ぶんしゃ矣。なん哉。ためくん也。

20 からだろん:
夫君ふくん尊嚴そんげん而威,高遠こうえん而危,みんしゃ卑賤而恭,じゃく而神,あくのりこくほろびあいのりこくそんみんしゃ必明此要,南面なんめん而臨かん敢以其富貴ふうきおごひとゆうしょちゅう而能がいしょ而能とおるとおかん一物而貫乎萬者,以身為本ためもと也。おっとよくともてん終始しゅうし也。今日きょう是也これやよくとも千萬せんまんじょういち人情にんじょう是也これや為政者いせいしゃ不可ふか不知ふちみんじょうみんしかしかうえおそれだつじょうこうみん乃從れいおのれしょよくほどこせ於人,れいやすしたがえ乎。善政ぜんせいしゃ簡而えきぎょうのりみん不變ふへんほうそん而民ぞうのりみん怨,近臣きんしん便びん嬖,百官ひゃっかんいん而後たちのり羣臣污也。為政者いせいしゃ必慎左右さゆう左右さゆう正則せいそくじんおもせい矣。ひとぬし正則せいそくおっと號令ごうれいやすとくきょく耶。

21 からだろん:
天下てんかだいあくゆう,而盗竊不焉。一曰心達而性險,二曰行僻而志堅,三曰言僞而辭辯,四曰記醜而喻博,五曰循非而言澤,此五しゃゆう一於人則不可以不誅,况兼而有おけ左右さゆうおとずれ以事,而人ぬしのうりつ其身しゃこれゆう也。

22 からだろん:
おっと淫逸いんいつぬすめ竊,百姓之所惡也。わがしたがえ而刑ざんきざめへずこれ,雖過乎當,百姓ひゃくしょう以為暴者,公也きみや。怨曠飢寒きかんまた百姓之所惡也。遁而陷於法,わがしたがえ而寬なだめこれ,雖及於刑,必加かくれ惻焉。百姓不以我為偏者,公也きみやわがこれしょじゅう,百姓之所憎也。わがこれしょけい百姓ひゃくしょうこれしょ憐也。しょうやく而勸ぜんけいしょう而禁奸,ゆかり此言おおやけ於法,可也かなりかるまた過重かじゅうまたわたし於法,可也かなりけいのりたて奸,重則しげのりきずぜんいまためほうしゃ不平ふへい公私こうしこれぶん,而辯輕重けいちょうぶんほん百姓ひゃくしょうしん,而謹そうとうこれしょざい而走もとめ也。

23 からだろん:
聖人せいじん於法也。やめこう矣。しかなお懼其也。曰:あずか其害ぜんやすし其利いんけいとうなん必也。したがえ而救以化,此上古じょうこところつとむ也。ごくしゃそくしかすえ訊罪じんのり而致いいのうしたさがせごく所由しょゆうせい為之ためゆきぶん,而上求人きゅうじんぬしほろむね以為せいいいちゅう,其當かん也能,其事じょう也忠,のり名利みょうりずい而與而陷,此以もち道化どうけたかしまたいく矣。

24 からだろん:
凡聽訟决ごく,必原父子ふしおやたて君臣くんしんよしけん輕重けいちょうじょはかあさふかこれりょう,悉其聰明そうめい,致其ちゅうあいしかこう察之,うたぐのりあずかしゅう共之ともゆきしゅううたぐのりしたがえけいしゃ所以ゆえん重之しげゆき也。ためほう不具ふぐ也。以為ほう獨立どくりつとう賢明けんめいども聽斷也。しゅんいのち皋繇曰:なんじさくおもんみけい恤,またふくさん誶,しゅう所謂いわゆるぜんしかこうだん以為ほうさん人情にんじょう也。春秋しゅんじゅうでん曰:しょうだいごく,雖不能ふのう察,必以じょう,而世ぞくかかわ苛刻吏,以為じょう也者,貨賂しゃ也。たて愛憎あいぞうしゃ也。ゆう親戚しんせきしゃ也。おちい怨讎しゃ也。なに世俗せぞく小吏しょうりじょうあずかおっと古人こじんかかどお乎。風化ふうか使しかよこしま有司ゆうし以此じょううたぐこれ羣吏,にんぬし以此じょううたぐこれ有司ゆうし君臣くんしん上下じょうげ不通ふつうしょううたぐ也。不通ふつうしょううたぐよく盡忠じんちゅうりつぶしまたなん矣。苟非忠節ちゅうせつめん而無耻,めん而無耻,以民やすしょ厝其手足てあし乎。

25 からだろん:
春秋しゅんじゅうとき王道おうどうひた壞,教化きょうかくだりさんしょうてい而鑄けいしょ,偷薄せい此始矣。逮至戰國せんごくかんつとむさるしんようしょう鞅,れんしょうすわこれほうみやつこまいり夷之えびすの誅,いたり於始すめらぎけん吞六こくとげめつれい義之よしゆきかん專任せんにん刑罰けいばつ,而奸よこしま并生,天下てんか叛之,高祖こうそやくほうさんしょう,而天下大しもおおえつ,及孝ぶん即位そくい,躬修げんだま議論ぎろんつとむざい寬厚かんこう天下てんかゆうけい厝之ふういたり於孝たけ徵發ちょうはつはんすう百姓ひゃくしょうきょ耗,窮民きゅうみんはんほう酷吏こくりげきだん,奸宄かち,於是ちょうちょう禹之ぞくじょう定法じょうほうれいてんしょう况,禁固きんこかたうたぐせきみつ文書ぶんしょみつる於机かくてんしゃ不能ふのうあまね睹,奸吏因緣いんねんためしゃ咸怨きず

26 からだろん:
凡治ごくじょう,必本しょはんこと以為おも訊,つくりもとめ多端たたん,以見聰明そうめい也。りつせい其舉こうこううたぐこれほうまいり其辭,以求じつ也。所以ゆえんかざりじつ也。ただしとうさん聰明そうめい耳目じもく使つかい獄吏ごくりだんねりかざり治成はるしげ於手也。孔子こうし曰:いにしえ聽獄,もとめ所以ゆえんせい也。いま聽獄,もとめしょ以殺也。斥言以破りつ,詆案以成ほうひだりどう以亂せいみなおう誅之しょ必加也。

27 からだろん:
おっと聽察しゃ,乃存亡そんぼうもん户,安危あんきよう也。若人わこうどぬし聽察はくへん受所しんじのりはかりごとゆうしょ不盡ふじん良策りょうさくわかはく其觀聽,納受のうじゅかた考察こうさつ不精ぶしょうのりすうゆうしょらん矣。ひとぬし以獨聽之さとし考察こうさつ成敗せいばいすう利害りがいせつざつ而并いたり,以干窺聽,如此,まこといたりせいなんざい於人ぬしみみ不在ふざい竭誠おさめはかりごとつきおのれさくしゃ也。若人わこうどぬし聽察納受のうじゅ謬則けいすみごとぜんばいこうだいおさむたかし國富こくふみんきょう而敵めつ矣。わか聽不しらげ納受のうじゅ不審ふしんのりけいこまことはいこう虧,くにひん而兵じゃく治亂ちらん而勢危矣。聽察これしょかんがえ不可ふか不精ぶしょう不可ふか不審ふしんしゃ,如此きゅう也。

28 からだろん:
凡有こくおも不可ふかいい舉國深謀しんぼうしん,闔朝さとしさく也。ざい聽策しょこうしらげあずか不精ぶしょうしんあずか不審ふしんみみなに以驗其然乎。ざいむかしかんしゃさとし聽之ぬし也。おさめひね恢之はかりごとそく南陽なんよう不用ふよう婁敬けいのりこま平城ひらじろこうたけしくんしゃ策謀さくぼう也。かんしんおさめ其計そくつばめひとし舉,ひねあまり不用ふよう其謀そく泜水はいゆかり此觀かん聽,未必みひつ一暗一聰也。ざい於精あずか不精ぶしょうみみこう武之たけゆきはかりごとためいちつたないちこう也。ざいもちいあずか不用ふようみみ不可ふかいいごとずみしゃゆうけいさくくつがえ敗者はいしゃ深謀しんぼうしん也。くれおうおっとこばめ胥之はかりごとおさめおさむ嚭之せつくにめつ亡者もうじゃ不可ふかいい深謀しんぼうしん也。すわえふところおうこばめこごめ原之はらのけいおさめ靳尚さくぼつしん而不はんしゃ不可ふかいい無計畫むけいかく也。おそれこう不用ふようみやはかりごとめつ於晉,かたきゆかり聽赤しょうげんほろび於智あしなえ叔之哭,不能ふのうずみ崤澠くつがえちょうくくこれはは不能ふのうすくい長平ながだいこれはい,此皆じんぬし不精ぶしょう不審ふしんみみゆかり此觀天下てんかくに,莫不みなゆう忠臣ちゅうしんはかりごと也。ある敗軍はいぐん,危身亡國ぼうこくしゃまことざいひとぬし聽,不精ぶしょう不審ふしん

29 からだろん:
忠臣ちゅうしんはかりごと博士はかせはたなにこく乎。しん以為忠良ただよしおもんばかえきこくしん,必竭まことおさめはかりごとこん惻而隱者いんじゃよく以究つき治亂ちらんすう,舒展安危あんきさくみみじゅんきよししゅ明君めいくん,莫不みなゆうけんじ退すさいやおさめ忠之ただゆきしん也。むかししゃみかどしゅん大聖たいせいきみ也。なおゆうとがめ繇獻謨,なつ禹納戒,曁至いんなりしゅうぶんたけみなまたいたりひじりきみ也。しか必俟いんため輔,りょなおためしかこう乃能きょうこうずみぎょうこんいち天下てんかしゃまこと視聽しちょうさとし察,須忠ため耳目じもく也。よし此觀忠良ただよしおもんばかえきこくしんしゃとく往古おうこかさね迹前きよしとういのち自盡じじん,以輔佐ほさ聽乎。

30 からだろん:
夫人ふじんくんしゃ,以至尊しそんさとし聽,そうまん而賢けんとうさくかんこれ,以至貴之たかゆき明察めいさつりょう治亂ちらん而考焉。はたとうのうみなきゅうきわむ其孔ようりょうつき其門户乎。其數必用ひつようゆうしょ遺漏いろうゆう忠臣ちゅうしんりょうはかりごと輔佐ほさ聽者ちょうしゃのり凡百ぼんぴゃく機微きびゆうしょ聞矣。なに以論其然乎。夫人ふじんくん所以ゆえんとうと於人しゃじゅんこころざしやしなえ也。歡康おそれのりげんらくみつるみみ,玩好あししょくたかしよくうららふくてきたいとおながめ迥望,のりとう雲表うんぴょうたかしだい逍遥しょうようようのりれきかくこうかんうれし乎緑すい清池しょうげゆう乎桂りんよしえん,弋鳧あずかかりしたがえ禽逐じゅうぎょうあずか嬙俱,にゅうあずか西にしほどこせしょはたとうなにしたがえたいさとしきゅう愁之戚悴,識鰥どくなんこらえ乎。しょくそくぜんかなえ几爼,庶羞けんひんさんあまみつる備,ちん饌充にわ奏樂そうがく而進,かね而徹,閑饋だいいたりくちぜっあじはたとうなにしたがえさとしさとしじょううたぐだつからだひだる餒之やく艱,識困かつえこれなんこらえ乎。あつのりきりだにかさね纖絺,しょはな大廈たいかきょじゅうかげげんどう,褰羅とばり以來いらい清風せいふうれつれつとうさくきれしこり冰以遏微あつ侍者じしゃこなおうぎてんころもえきけい飄飄ひょうひょう焉有秋日しゅうじつ凉,はたとうなにしたがえたいさとしえんなつうつ赫,識毒ねつなんこらえ乎。かんそくふく綿めんほうかさねけい裘,綿めん绵疑にしきふすまてん蓐,叠茵るいせききょ隩密ふかしつしょふく帟之じゅう幄,おきもうすみ於室すみ以起あつし御玉おたま卮之むねしゅ以禦かん,燄燄焉有なつねつはたとうなにしたがえたいさとしたかしふゆ慘烈さんれつ,識毒かんなんこらえ乎。此數しゃまことしたがえ而知これしゃ也。凡百ぼんぴゃく

てん

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1 てん:
爵禄しゃくろく賞罰しょうばつにんぬしがら帝王ていおう所以ゆえんため尊者そんじゃ也。爵禄しゃくろく不可ふかじゅう重之しげゆきそくこれしゃたかけいのりしょこれしゃ賤,きょこれしゃ貴則たかのりくん慕義,これしゃ賤則小人こども覬覦,君子くんし慕義,どうちょう小人こども覬覦,らんせいやや也。えき曰聖じん大寶たいほう曰位,なに以守曰人ひとさくひとし先王せんおうじゅう於爵まき於官じんせい爵必俟有德うとくはんろく必施有功ゆうこう以見其爵しゃあきら其德,聞其ろくしゃ其功,しかなお誡以ばつすすむ以黜のぼるあらわ以錫いのち,耀以しゃふくあさ曠官そししかばねろくせめ矣。

2 てん:
おっとこう而受ろく君子くんしなお不可ふか,况小じん乎。孔子こうし所以ゆえん耻禀おかふうじ,而惡富也とみや曰:とみあずかじんこれしょよく以其どうとくしょ,苟得其志,むちため,苟非其道,きょうしょうなお避,明君めいくん不可ふか以虛授,人臣じんしんまた不可ふか以苟受也。しょ曰:天工てんこうじん其代聖帝せいてい明王みょうおう重器じゅうきあずかめいゆうまきかんじんしゅう褒申はくよしはじめちょ誦,いのりちち失職しっしょく詩人しじんさくとげおうしょうためおさむたん于震かしこ千秋ちあきのぼるしょう匈奴きょうどけいかん,推此ごとかんじんふう爵,不可ふか慎也しんやかんとく其人,ぽうるいしょうもとめ,雖在下位かい以為さかえ也。ぞく以貨なりしつ其守,雖則三公みつきみ以為はずかしめ也。おう在位ざいいみつぎおおやけだんかんむりおうもと并立,はんはく耻之。

3 てん:
天子てんしよりどころ率土そっとそうさんさいにん,以制御せいぎょろくごうみつる羣生,かたえきため也。聖帝せいてい明王みょうおうゆうろうまちだんつとむ於日昃,ゆう汲汲きゅうきゅう於求けんつとむつとむ於遠惡者わるもの也。だいしゅんはち於唐あさとう四凶於荒裔,殛鯀いやとう禹,親仁おやじ也。舉子不為ふためなだめちちとおあく也。以能昭德あきのりりつためひゃくおういのち也。

4 てん:
おっと治亂ちらん國之くにゆき安危あんきゆかり也。しゅん在官ざいかんのりどうきよし奸佞かんねいせいのり亂作らんさく王者おうじゃにんじん不可ふか慎也しんやとくじんみちぶたざい於敬けん而誅あく也。けいいちけんそくしゅ賢悅けんえつ,誅一惡則衆惡懼,むかし魯誅しょうせい佞人ねいじんへんぎょうつばめあやかく隗,羣士嚮至,此非其效あずかしかひとぬししょ於深みやなかなま於禁闥之內,おや臣下しんか得失とくしつみみおや賢愚けんぐいや臧,焉知臣下しんかだれちゅうだれいなだれこれだれ,須當留意りゅういかくれくく,聽言かんぎょうけん以實,こう以事,のう推事こうのり賢愚けんぐあかり而治どうきよし矣。

5 てん:
王者おうじゃ所以ゆえんしょう天子てんししゃ,以其號令ごうれい政治せいじほうてん而行,也夫てんそだて萬物ばんぶつ也。耀之以日がつ紀之のりゆき星辰せいしんうん以陰成之しげゆき以寒あつふるえ雷霆らいていじゅん以雲てんおやごと萬事ばんじこうしゃ,以所にんしゃとく其宜也。しかにぎ璿璣,ななたつ調しらべよんせいぎょう,此蓋天子てんし所為しょいにんしゃ也。孔子こうし曰:ただ天為てんいだいただ堯則帝王ていおうもり莫過おそれむかしみかど堯之まつ洪水こうずいゆう滔天とうてん灾,烝民有みんゆう昏墊ゆう,於是咨嗟よんだけ,舉及がわ陋,おそれしゅんすんでとうひゃく揆時じょはちりゅうあが,并幹からあさのうあげげんおくかんむりいさおひゃくおうしゅんすんで受終,并簡俊德しゅんとく,咸列庶官,從容しょうようたれ拱,いちろう,而庶ごとこうひかりえんひゃくせいしゃしょにんとく其人也。

6 てん:
天子てんし所以ゆえんりつ公卿くぎょう大夫たいふれつかんしゃただしよく備員すうしつらえ虛位きょい而已也。以天いたりひろ,庶事そう猥,一人之身所能周理,ぶんかん别職,かくもり其位,ことゆう大小だいしょう官有かんゆう尊卑そんぴにんゆう優劣ゆうれつ爵有等級とうきゅう三公みつきみしゃ帝王ていおうこれしょつえ也。天下てんか俊德しゅんとく當世とうせい良材りょうざいそくとく而處其任,しょ其任しゃ,必荷其責,ざい其任しゃ,必知しょしょくおっとただし社稷しゃしょくあげこうきょうひとしななせいせん四方しほう,此三こうしょく,籩豆ことのり有司ゆうしそん大臣だいじんおや細事さいじなおしゅうかなえ不調ふちょう小味こあじ也。しょ曰:元首げんしゅくさむら莝哉。股肱ここう惰哉。庶事墮哉。此之いい也。陳平ちんぺい曰:宰相さいしょうしゃうえたすく天子てんししも陰陽いんようそとよんえびす諸侯しょこう,內親百姓ひゃくしょう使つかいきょう大夫たいふかくとく其字うたぐにん其職也。いい其任しゃ也。

7 てん:
天下てんかいたりこうまんいたりしげにんぬしいちにんしょじゅう仞之內,而御いたり廣之ひろゆき,聽至繁之しげゆきせいあんとも萬國ばんこくこえいき民俗みんぞく動静どうせい乎。いにしえ聖帝せいていたて輔弼ほひつしんれつかんもりすすむ以爵しょう,誡之以刑ばつあかり誡以こう其功,こう績以かく其能,とくだかしゃみことさいゆうしゃじゅうにんぬしそうくん謨以かん衆智しゅうちつえちゅうけん而布せいあきら耳目じもく以來いらい風聲ふうせいしん直言ちょくげん以求得失とくしつおっと如是にょぜ,雖廣必周,雖繁必理,なにそくこれゆう此具也。夫君ふくんしょう元首げんしゅしんうん股肱ここう明大めいだいしんあずかひとぬし一體いったいしゃ也。堯明俊德しゅんとくもり以人,所以ゆえんきょう四支而輔體也。其為おのれようあにほそ也哉。苟非其選,うつわ虛假こけ,苟得其人,うたぐきみにんしん,如身しんじしゅしんことくんまたむべ如手繫身,安則やすのりきょうらくつうそく同憂どうゆう,其上下じょうげきょうこころ,以治世事せじ俟命而自つとむもとめよう而自おやなにそくそう信之のぶゆきただしちょ也。

8 てん:
天子てんしあらためよう於大おだいしん所以ゆえん重之しげゆき也。人臣じんしんつきいのち於君じょう所以ゆえんほう德也とくやちょう以爵きゅう,而天莫不みこと其位,にん以重天下てんか莫不けい其人,あらわ以車ふく天下てんか莫不瞻其さかえしゃ,以其光景こうけい於辰耀,とうかいとうかいあいだこわゆう脱字だつじ於天也。わか此之じん進退しんたい必足以動天地てんち而應れつ宿やど也。せん不可ふか以不しらげにん不可ふか不信ふしんしん不可ふか以不れい退すさこれ不可ふか以權はずかしめむかし賈生つねひね階級かいきゅう,而文みかど加重かじゅう大臣だいじんまいけん遺言ゆいごん博引はくいん古今ここん文辭ぶんじみやびえらしんくんじんいたりどうおうしんせき謨也。

9 てん:
おっとりょうざい覈能,治世ちせいよう也。凡人ぼんじんざいようゆうしょしゅうのうゆうへんたち聖人せいじんだれけんひゃくぎょう,備貫しゅ乎。明君めいくんひじりぬしたっ而用焉。むかししゅんいのち羣司,ずいざいもりかんじゅつ功臣こうしんさん杰異たたえ,况非此儔,而可備責乎。且造ちちぜん曠知おんみないにしえいたり也。使つかい其探さがせうたぐことえき伎,のり彼此ひし俱屈,なにそく,纔有へん達也たつやひと才能さいのうりつみな此類,不可ふかりょう也。わかにんとく其才,さいこらえ其任,而國不治ふちしゃこれゆう也。ある有用ゆうよう不能ふのう以治しゃすんでにん不盡ふじん其才,覈其のうこうなんなり而世不治ふち也。うま輦重にんうし千里せんり迹,たがえ其本せいせめ其效ごとあにとく哉。使つかいかんしんとばりなか舒當えびす,于公はせせつりく賈聽訟,必無無下むげおそれゆう脱字だつじ曩時勛,而顯今日きょうめい也。なにそく非才ひさい所長しょちょう也。推此ろんなにりょう哉。

10 てん:
せいゆうむべ於古而不利ふり於今,ゆうちょう於彼而不ぎょう於此しゃかぜうつりぞくえきまいそくへん結繩けつじょうみかどくだりさんだい損益そんえきせいほう不同ふどう隨時ずいじあらためせい所以ゆえんすくいへい也。えき曰:隨時ずいじこれよしだい矣哉。孔子こうし曰:きょうみんせんいい弃之。司馬しばほう曰:くに雖大,好戰こうせん必亡,天下てんか雖安,忘戰必危,明用みょうようたけゆうむかしはたつえようそつなりおうぎょう,吞滅ろくこくみかどゆう天下でんか,而不斟酌しんしゃくとうおそれ,以美其治,損益そんえきさんだい,以御其世,しか乃廢さきひじりきょうにん殘酷ざんこくせい,阻兵ぎょうたけし暴虐ぼうぎゃくうみ內,百姓ひゃくしょう怨毒,奮起ふんきいたりせい社稷しゃしょく湮滅いんめつたけ能取のとろ而所守之もりゆきしゃ也。つて曰:おっとへいなお也。戢將焚,はた戢兵おもんばかゆう焚之好戰こうせん必亡,此之いい也。じょ偃王好行よしゆき仁義じんぎおさむ武備ぶびすわえじんこれこくほろび天下てんか雖安,たけ不可ふかはい,况以區區まちまちじょしょ争奪そうだつ乎。忘戰必危,此之いい也。かんだかみかどはつ迹泗すいりゅうおこりゆたか、沛,ひとし以懷とおたけ以弭なんにんおさめさくとげ掃秦、こう惠澤けいたくかざり以文とく文武ぶんぶ并作,祚流ちょう,此高みかど舉也。

11 てん:
はたかん俱杖へいようたけ以取天下でんかかんなに以昌,はたなに以亡,はたとも而不知守ちもりかん守之もりゆき具備ぐび矣乎。中世ちゅうせいこうたけ成功せいこう恢帝つなげんなり以儒じゅつしつすめらぎつなとく不堪ふかん也。おう莽之,內尚文章ぶんしょうそとつくろえたびたてあかりどうこれせいおさむ辟廱れい招集しょうしゅう儒學じゅがくおもえ遵古どう文武ぶんぶこと備矣。しか而命ぜっ於漸だいささえかい於漢しゃあにぶん武之たけゆき不能ふのう治世ちせい哉。而用これしゃつたな也。はん輸騁こう於利つたなおっとみさおがたな而傷しゅ利器りき有害ゆうがい工匠こうしょう,而夫あぶらはりむね饌,あるなまやましはりもぐさ藥石やくせきある瘳疾,からだびょうそくおさむ以針もぐさやまし瘳則やしなえ以膏はり文武ぶんぶみちまたなお矣。らんそく以師たび道治みちはるのりこれ以文とく

12 てん:
天生あもう烝民,授之以君,所以ゆえん綜理四海しかいおさむやしなえひん庶也。王者おうじゃよりどころてん萬國ばんこく,臨兆みんしゅうゆう率土そっと,此所以ゆえん尊者そんじゃ也。しか宮室きゅうしつ壯觀そうかん於民りょくうつわふくちん玩,なま於民ざいせんじょうまんゆかり於民しゅ此三しゃのり天子てんしさきがけしかどくざい所為しょい尊者そんじゃ也。明主めいしゅさとしくんかいみん以為みことくに須政而後,其恤みん也。ゆうろうまちだんにちがわ忘飡,じょおのれ及下,つとむざい博愛はくあい臨御りんぎょはな殿どのけんおり華美かびのりほっみんみなゆうようたくいおりしつ窈窕ようちょうみつるどう美女びじょさむらいがわのりほっみんみな有配ゆうはいひき偶,しつこうこえにくじゅんしゅたまぜんだましょくのりほっみんみな有餘ゆうよかてたかしひだるこれあめけい裘累だん衣裳いしょうじゅうまゆのりほっみんみなゆうゆたかふく,禦寒備,凡四しゃなまみん本性ほんしょう人情にんじょうしょ共有きょうゆう明主めいしゅらく於上,またよくおんな歡之於下おした仁惠じんけいこうひろしいえやす厥所,臨軍そく忘其政則まさのりみん戴其,此先おう所以ゆえんゆたかどう祚享長期ちょうきしゃ也。わかきょひさしくびいおりいえ無配むはいひき偶,くちたかしひだるこれしょく蔽形ころも婚姻こんいん以致娉,そう以相卹,飢寒きかんにゅう於腸こつ悲愁ひしゅう於肝しん,雖百舜不能杜其怨聲,千堯不能成其治迹,以明ぬし御世みよ,恤民やしなえじょ以身,きん及遠,どおり宇宙うちゅう,丕懼みん不安ふあんのうやすし厥世,播其とくきょう焉。

URN: ctp:qunshu-zhiyao/48