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Sunzi Suan Jing - Chinese Text Project
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《孫子まごこ算さん經けい - Sunzi Suan Jing》

 [Northern and Southern (420 - 581)] Library Resources

《序じょ》

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序じょ:
孫子まごこ曰：夫おっと算さん者しゃ，天地てんち之の經緯けいい，群生ぐんせい之の元首げんしゅ；五常ごじょう之の本末ほんまつ，陰陽いんよう之の父母ちちはは；星辰せいしん之の建けん號ごう，三光之表裹；五ご行ぎょう之の準じゅん平ひらめ，四よん時じ之の終始しゅうし；萬物ばんぶつ之の祖宗そそう，六藝りくげい之の綱紀こうき。稽群倫りん之の聚散，考こう二氣之降升；推寒暑あつ之これ迭運，步ほ遠近えんきん之の殊こと同どう；觀かん天道てんとう精微せいび之の兆ちょう基き，察地理ちり從したがえ橫よこ之の長短ちょうたん；采さい神祇じんぎ之の所在しょざい，極ごく成敗せいばい之の符ふ驗けん；窮きゅう道德どうとく之の理り，究きわむ性せい命いのち之の情じょう。立たて規矩きく，準じゅん方圓ほうえん，謹法度はっと，約やく尺せき丈たけ，立たて權衡けんこう，平たいら重しげる輕けい，剖毫釐，析黍絫；歷れき億載而不朽，施ほどこせ八はち極きょく而無疆。散ち之これ不可ふか勝かつ究きわむ，斂之不ふ盈みつる掌握しょうあく。嚮之者しゃ富有ふゆう餘あまり，背せ之これ者しゃ貧ひん且窶；心しん開ひらき者しゃ幼よう沖おき而即悟さとる，意い閉者皓あきら首くび而難精せい。夫おっと欲ほっ學がく之これ者しゃ必務量りょう能のう揆己，志こころざし在所ざいしょ專せん。如是にょぜ則そく焉有不ふ成なり者しゃ哉。

《卷まき上じょう》

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1 卷まき上のぼる:
度ど之これ所しょ起おこり，起おこり於忽。欲よく知とも其忽，蠶かいこ所生しょせい，吐絲為ため忽ゆるがせ。十じゅう忽ゆるがせ為ため一いち秒びょう，十じゅう秒びょう為ため一毫いちごう，十じゅう毫為一いち釐，十じゅう釐為一いち分ふん，十分じゅうぶん為ため一いち寸すん，十じゅう寸すん為ため一いち尺しゃく，十じゅう尺しゃく為ため一いち丈たけ，十じゅう丈たけ為ため一いち引；五ご十じゅう尺しゃく為ため一いち端はし；四よん十じゅう尺しゃく為ため一疋いっぴき；六ろく尺しゃく為ため一いち步ほ。二に百ひゃく四よん十じゅう步ほ為ため一いち畝うね。三さん百ひゃく步ほ為ため一いち里さと。

2 卷まき上のぼる:
稱たたえ之これ所しょ起おこり，起おこり於黍。十じゅう黍きび為ため一いち絫，十じゅう絫為一いち銖，二に十じゅう四よん銖為一いち兩りょう，十じゅう六ろく兩為りょうだめ一いち斤きん，三さん十じゅう斤きん為ため一いち鉤かぎ，四よん鉤かぎ為ため一いち石せき。量りょう之これ所しょ起おこり，起おこり於粟。六ろく粟あわ為ため一いち圭けい，十じゅう圭けい為ため一いち抄しょう，十じゅう抄しょう為ため一いち撮つまみ，十じゅう撮つまみ為ため一いち勺しゃく，十じゅう勺しゃく為ため一いち合ごう，十じゅう合ごう為ため一いち升しょう，十じゅう升しょう為ため一いち斗と，十じゅう斗と為ため一いち斛。斛得六ろく千せん萬まん粟あわ。所以ゆえん得とく知者ちしゃ，六ろく粟あわ為ため一いち圭けい，十圭六十粟為一抄，十じゅう抄しょう六ろく百ひゃく粟あわ為ため一いち撮つまみ，十じゅう撮つまみ六ろく千せん粟あわ為ため一いち勺しゃく，十じゅう勺しゃく六ろく萬まん粟あわ為ため一いち合ごう，十じゅう合ごう六ろく十じゅう萬まん粟あわ為ため一いち升しょう，十じゅう升しょう六ろく百ひゃく萬まん粟あわ為ため一いち斗と，十じゅう斗と六ろく千せん萬まん粟あわ為ため一いち斛。十じゅう斛六ろく億おく粟あわ，百ひゃく斛六ろく兆ちょう粟あわ，千斛六京粟，萬斛ばんこく六ろく陔粟，十じゅう萬斛ばんこく六ろく秭粟，百ひゃく萬斛ばんこく六ろく壤粟，千せん萬斛ばんこく六ろく溝みぞ粟あわ，萬まん萬斛為一億斛六澗粟，十じゅう億おく斛六ろく正せい粟あわ，百ひゃく億斛六載粟。

3 卷まき上のぼる:
凡大數すう之の法ほう，萬まん萬まん曰億おく，萬まん萬まん億おく曰兆，萬まん萬まん兆ちょう曰京，萬萬ばんばん京きょう曰陔，萬まん萬まん陔曰秭，萬まん萬まん秭曰壤，萬まん萬まん壤曰溝みぞ，萬まん萬まん溝みぞ曰澗，萬まん萬まん澗日正ただし，萬萬ばんばん正せい曰載。

4 卷まき上のぼる:
周しゅう三さん徑みち一いち。方かた五ご邪よこしま七なな；見み邪よこしま求もとめ方かた，五ご之これ，七なな而一；見方みかた求もとめ邪よこしま，七なな之これ，五ご而一。

5 卷まき上のぼる:
黃金おうごん方寸ほうすん重じゅう一いち斤きん。白金はっきん方寸ほうすん重じゅう一いち十じゅう四よん兩りょう。玉たま方寸ほうすん重じゅう一いち十じゅう二に兩りょう。銅どう方寸ほうすん重じゅう七なな兩りょう半はん。鈆方寸ほうすん重じゅう九きゅう兩りょう半はん。鐵てつ方寸ほうすん重じゅう六ろく兩りょう。石いし方寸ほうすん重じゅう三さん兩りょう。

6 卷まき上のぼる:
凡筭之の法ほう，先さき識其位い，一いち從したがえ十じゅう橫よこ，百ひゃく立だて千せん僵，千せん十じゅう相そう望もち，萬まん百ひゃく相當そうとう。

7 卷まき上のぼる:
凡乘之の法ほう，重じゅう置おけ其位。上下じょうげ相しょう觀かん，上位じょうい有ゆう十じゅう步ほ至いたり十じゅう，有ゆう百ひゃく步ほ至いたり百ひゃく，有ゆう千せん步ほ至いたり千せん。以上いじょう命いのち下か，所得しょとく之の數列すうれつ於中位い。言げん十じゅう即そく過か，不滿ふまん自じ如。上位じょうい乘じょう訖者先さき去さ之これ。下位かい乘じょう訖者則そく俱退之の。六ろく不ふ積せき，五ご不ふ隻せき。土下はした相乘そうじょう，至いたり盡つき則そく已やめ。

8 卷まき上のぼる:
凡除之の法ほう，與あずか乘の正せい異こと。乘じょう得え在ざい中央ちゅうおう，除じょ得とく在ざい上方かみがた。假令たとい六ろく為ため法ほう，百ひゃく為ため實み。以六ろく除じょ百ひゃく，當とう進之しんの二に等とう，令れい在ざい正せい百ひゃく下か，以六ろく除じょ一いち，則のり法ほう多た而實少しょう，不可ふか除じょ，故こ當とう退すさ就十じゅう位い。以法除じょ實み，言げん一いち六ろく而折百ひゃく為ため四よん十じゅう七なな，故こ可か除じょ。若わか實じつ多た法ほう少しょう，自じ當とう百ひゃく之これ，不當ふとう復ふく退すさ。故こ或ある步法ほほう十者置於十位，百ひゃく者しゃ置おけ於百ひゃく位い。上位じょうい有ゆう空そら絕ぜっ者しゃ，法ほう退すさ二に位い。餘よ法ほう皆みな如乘時じ。實じつ有餘ゆうよ者しゃ，以法命いのち之の，以法為ため母はは。實み餘あまり為ため子こ。

9 卷まき上のぼる:
以粟求もとめ糲米，三之さんの，五ご而一。以糲米まい求もとめ粟あわ，五ご之これ，三さん而一。以糲米まい求もとめ飯めし，五ご之これ，二に而一。以粟米まい求もとめ糲飯，六ろく之これ，四よん而一。以糲飯めし求もとめ糲米，二之にの，五ご而一。以绺米まい求もとめ飯めし，八はち之これ，四よん而一。

10 卷まき上のぼる:
十分じゅうぶん減げん一いち者しゃ，以二に乘じょう，二に十じゅう除じょ。減げん二に者しゃ，以四よん乘じょう，二に十じゅう除じょ。減げん三さん者しゃ，以六ろく乘じょう，二に十じゅう除じょ。減げん四よん者しゃ，以八はち乘じょう，二に十じゅう除じょ。減げん五ご者しゃ，以十じゅう乘じょう，二に十じゅう除じょ。減げん六ろく者しゃ，以十じゅう二に乘じょう，二に十じゅう除じょ。減げん七なな者しゃ，以十じゅう四よん乘じょう，二に十じゅう除じょ。減げん八はち者しゃ，以十じゅう六ろく乘じょう，二に十じゅう除じょ。減げん九きゅう者しゃ，以十じゅう八はち乘じょう，二に十じゅう除じょ。

11 卷まき上のぼる:
九分くぶ減げん一いち者しゃ，以二に乘じょう，十じゅう八はち除じょ。

12 卷まき上のぼる:
八はち分ふん減げん一いち者しゃ，以二に乘じょう，十じゅう六ろく除じょ。

13 卷まき上のぼる:
七なな分ふん減げん一いち者しゃ，以二に乘じょう，十じゅう四よん除じょ。

14 卷まき上のぼる:
六ろく分ふん減げん一いち者しゃ，以二に乘じょう，十じゅう二に除じょ。

15 卷まき上のぼる:
五ご分ふん減げん一いち者しゃ，以二に乘じょう，十じゅう除じょ。

16 卷まき上のぼる:
九きゅう九きゅう八はち十じゅう一いち，自じ相乘そうじょう，得とく幾何きか？答こたえ曰：六ろく千せん五ご百ひゃく六ろく十じゅう一いち。術じゅつ曰：重じゅう置おけ其位，以上いじょう八はち呼よび下か八はち，八はち八はち六ろく十じゅう四よん，即そく下か六ろく千せん四よん百ひゃく於中位い。以上いじょう八はち呼よび下か一いち，一いち八はち如八，即そく於中位い下か八はち十じゅう。退すさ下位かい一等いっとう，收おさむ上位じょうい八はち十じゅう。以上いじょう位くらい一いち呼よび下か八はち，一いち八はち如八，即そく於中位い下か八はち十じゅう。以上いじょう一いち呼よび下か一いち，一いち一如いちにょ一いち，即そく於中位い下か一いち。上下じょうげ位い俱收，中位ちゅうい即そく得とく六ろく千せん五ご百ひゃく六ろく十じゅう一いち。

17 卷まき上のぼる:
六ろく千せん五ご百ひゃく六ろく十じゅう一いち，九きゅう人にん分ぶん之の，問もん人じん得とく幾何きか？答こたえ曰：七なな百ひゃく二に十じゅう九きゅう。術じゅつ曰：先さき置おけ六ろく千せん五ご百ひゃく六ろく十じゅう一いち於中位い，為ため實み。下した列れつ九きゅう人為じんい法ほう。上うえ位置いち七なな百ひゃく，以上いじょう七なな呼よび下か九きゅう，七なな九きゅう六ろく十じゅう三さん，即そく除じょ中位ちゅうい六ろく千せん三さん百ひゃく。退すさ下位かい一等いっとう，即そく上うえ位置いち二に十じゅう。以上いじょう二に呼よび下か九きゅう，二に九きゅう十じゅう八はち，即そく除じょ中位ちゅうい一いち百ひゃく八はち十じゅう。又また更さら退すさ下位かい一等いっとう，即そく上位じょうい更さら置おけ九きゅう，即そく以上いじょう九きゅう呼よび下か九きゅう，九きゅう九きゅう八はち十じゅう一いち，即そく除じょ中位ちゅうい八はち十じゅう一いち。中位ちゅうい邬盡，收おさむ下位かい。上位じょうい所得しょとく即そく人じん之の所得しょとく。自じ八はち八はち六ろく十じゅう四よん至いたり一いち一如いちにょ一いち，邬準此。

18 卷まき上のぼる:
八はち九きゅう七なな十じゅう二に，自じ相乘そうじょう，得とく五ご千せん一いち百ひゃく八はち十じゅう四よん。八はち人にん分ぶん之の，人にん得え六ろく百ひゃく四よん十じゅう八はち五ご。七なな九きゅう六ろく十じゅう三さん，自じ相乘そうじょう，得とく三さん千せん九きゅう百ひゃく六ろく十じゅう九きゅう。七なな人にん分ぶん之の，人にん得え五ご百ひゃく六ろく十じゅう七なな五ご。

19 卷まき上のぼる:
六ろく九きゅう五ご十じゅう四よん，自じ相乘そうじょう，得とく二に千せん九きゅう百ひゃく一いち十じゅう六ろく。六ろく人にん分ぶん之の，人にん得え四よん百ひゃく八はち十じゅう六ろく。

20 卷まき上のぼる:
五ご九きゅう四よん十じゅう五ご，自じ相乘そうじょう，得とく二に千せん二に十じゅう五ご。五ご人にん分ぶん之の，人にん得え四よん百ひゃく五ご。

21 卷まき上のぼる:
四よん九きゅう三さん十じゅう六ろく，自じ相乘そうじょう，得とく一いち千せん二に百ひゃく九きゅう十じゅう六ろく。四よん人にん分ぶん之の，人にん得え三さん百ひゃく二に十じゅう四よん。

22 卷まき上のぼる:
三さん九きゅう二に十じゅう七なな，自じ相乘そうじょう，得とく七なな百ひゃく二に十じゅう九きゅう。三さん人にん分ぶん之の，人にん得え二に百ひゃく四よん十じゅう三さん。

23 卷まき上のぼる:
二に九きゅう一いち十じゅう八はち，自じ相乘そうじょう，得とく三さん百ひゃく二に十じゅう四よん。二人ふたり分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく六ろく十じゅう二に。

24 卷まき上のぼる:
一いち九きゅう如九，自じ相乘そうじょう，得とく八はち十じゅう一いち。一人ひとり得とく八はち十じゅう一いち。右みぎ九きゅう九きゅう一いち條じょう，得とく四よん百ひゃく五ご，自じ相乘そうじょう，得とく一いち十じゅう六ろく萬まん四よん千せん二に十じゅう五ご。九きゅう人にん分ぶん之の，人にん得え二に萬まん八はち千せん二に百ひゃく二に十じゅう五ご。

25 卷まき上のぼる:
八はち八はち六ろく十じゅう四よん，自じ相乘そうじょう，得とく四よん千せん九きゅう十じゅう六ろく。八はち人にん分ぶん之の，人にん得え五ご百ひゃく十じゅう二に。

26 卷まき上のぼる:
七なな八はち五ご十じゅう六ろく，自じ相乘そうじょう，得とく三さん千せん一いち百ひゃく三さん十じゅう六ろく。七なな人にん分ぶん之の，人にん得え四よん百ひゃく四よん十じゅう八はち。

27 卷まき上のぼる:
六ろく八はち四よん十じゅう八はち，自じ相乘そうじょう，得とく二に千せん三さん百ひゃく四よん。六ろく人にん分ぶん之の，人にん得え三さん百ひゃく八はち十じゅう四よん。

28 卷まき上のぼる:
五ご八はち四よん十じゅう，自じ相乘そうじょう，得とく一いち千せん六ろく百ひゃく。五ご人にん分ぶん之の，人にん得え三さん百ひゃく二に十じゅう。

29 卷まき上のぼる:
四よん八はち三さん十じゅう二に，自じ相乘そうじょう，得とく一いち千せん二に十じゅう四よん。四よん人にん分ぶん之の，人にん得え二に百ひゃく五ご十じゅう六ろく。

30 卷まき上のぼる:
三さん八はち二に十じゅう四よん，自じ相乘そうじょう，得とく五ご百ひゃく七なな十じゅう六ろく。三さん人にん分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく九きゅう十じゅう二に。

31 卷まき上のぼる:
二に八はち十じゅう六ろく，自じ相乘そうじょう，得とく二に百ひゃく五ご十じゅう六ろく。二人ふたり分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく二に十じゅう八はち。

32 卷まき上のぼる:
一いち八はち如八，自じ相乘そうじょう，得とく六ろく十じゅう四よん。一人ひとり得とく六ろく十じゅう四よん。右みぎ八はち八はち一いち條じょう，得とく二に百ひゃく八はち十じゅう八はち，自じ相乘そうじょう，得とく八はち萬まん二に千せん九きゅう百ひゃく四よん十じゅう四よん。八はち人にん分ぶん之の，人にん得え一いち萬まん三さん百ひゃく六ろく十じゅう八はち。

33 卷まき上のぼる:
七なな七なな四よん十じゅう九きゅう，自じ相乘そうじょう，得とく二に千せん四よん百ひゃく一いち。七なな人にん分ぶん之の，人にん得え三さん百ひゃく四よん十じゅう三さん。

34 卷まき上のぼる:
六ろく七なな四よん十じゅう二に，自じ相乘そうじょう，得とく一いち千せん七なな百ひゃく六ろく十じゅう四よん。六ろく人にん分ぶん之の，人にん得え二に百ひゃく九きゅう十じゅう四よん。

35 卷まき上のぼる:
五ご七なな三さん十じゅう五ご，自じ相乘そうじょう，得とく一いち千せん二に百ひゃく二に十じゅう五ご。五ご人にん分ぶん之の，人にん得え二に百ひゃく四よん十じゅう五ご。

36 卷まき上のぼる:
四よん七なな二に十じゅう八はち，自じ相乘そうじょう，得とく七なな百ひゃく八はち十じゅう四よん。四よん人にん分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく九きゅう十じゅう六ろく。

37 卷まき上のぼる:
三さん七なな二に十じゅう一いち，自じ相乘そうじょう，得とく四よん百ひゃく四よん十じゅう一いち。三さん人にん分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく四よん十じゅう七なな。

38 卷まき上のぼる:
二に七なな十じゅう四よん，自じ相乘そうじょう，得とく一いち百ひゃく九きゅう十じゅう六ろく。二人ふたり分ぶん之の，人にん得え九きゅう十じゅう八はち。

39 卷まき上のぼる:
一いち七なな如七，自じ相乘そうじょう，得とく四よん十じゅう九きゅう。一人ひとり得とく四よん十じゅう九きゅう。右みぎ七なな七なな一いち條じょう，得とく一いち百ひゃく九きゅう十じゅう六ろく，自じ相乘そうじょう，得とく三さん萬まん八はち千せん四よん百ひゃく一いち十じゅう六ろく。七なな人にん分ぶん之の，人にん得え五ご千せん四よん百ひゃく八はち十じゅう八はち。

40 卷まき上のぼる:
六ろく六ろく三さん十じゅう六ろく，自じ相乘そうじょう，得とく一いち千せん二に百ひゃく九きゅう十じゅう六ろく。六ろく人にん分ぶん之の，人にん得え二に百ひゃく一いち十じゅう六ろく。

41 卷まき上のぼる:
五ご六ろく三さん十じゅう，自じ相乘そうじょう，得とく九きゅう百ひゃく。五ご人にん分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく八はち十じゅう。

42 卷まき上のぼる:
四よん六ろく二に十じゅう四よん，自じ相乘そうじょう，得とく五ご百ひゃく七なな十じゅう六ろく。四よん人にん分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく四よん十じゅう四よん。

43 卷まき上のぼる:
三さん六ろく一いち十じゅう八はち，自じ相乘そうじょう，得とく三さん百ひゃく二に十じゅう四よん。三さん人にん分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく八はち。

44 卷まき上のぼる:
二に六ろく一いち十じゅう二に，自じ相乘そうじょう，得とく一いち百ひゃく四よん十じゅう四よん。二人ふたり分ぶん之の，人にん得え七なな十じゅう二に。

45 卷まき上のぼる:
一いち六ろく如六，自じ相乘そうじょう，得とく三さん十じゅう六ろく。一人ひとり得とく三さん十じゅう六ろく。右みぎ六ろく六ろく一いち條じょう，得とく一いち百ひゃく二に十じゅう六ろく，自じ相乘そうじょう，得とく一いち萬まん五ご千せん八はち百ひゃく七なな十じゅう六ろく。六ろく人にん分ぶん之の，人にん得え二に千せん六ろく百ひゃく四よん十じゅう六ろく。

46 卷まき上のぼる:
五ご五ご二に十じゅう五ご，自じ相乘そうじょう，得とく六ろく百ひゃく二に十じゅう五ご。五ご人にん分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく二に十じゅう五ご。

47 卷まき上のぼる:
四よん五ご二に十じゅう，自じ相乘そうじょう，得とく四よん百ひゃく。四よん人にん分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく。

48 卷まき上のぼる:
三さん五ご一いち十じゅう五ご，自じ相乘そうじょう，得とく二に百ひゃく二に十じゅう五ご。三さん人にん分ぶん之の，人にん得え七なな十じゅう五ご。

49 卷まき上のぼる:
二に五ご一いち十じゅう，自じ相乘そうじょう，得とく一いち百ひゃく。二人ふたり分ぶん之の，人にん得え五ご十じゅう。

50 卷まき上のぼる:
一いち五ご如五，自じ相乘そうじょう，得とく二に十じゅう五ご。一人ひとり得とく二に十じゅう五ご。右みぎ五ご五ご一いち條じょう，得とく七なな十じゅう五ご，自じ相乘そうじょう，得とく五ご千せん六ろく百ひゃく二に十じゅう五ご。五ご人にん分ぶん之の，人にん得え一いち千せん一いち百ひゃく二に十じゅう五ご。

51 卷まき上のぼる:
四よん四よん一いち十じゅう六ろく，自じ相乘そうじょう，得とく二に百ひゃく五ご十じゅう六ろく。四よん人にん分ぶん之の，人にん得え六ろく十じゅう四よん。

52 卷まき上のぼる:
三さん四よん一いち十じゅう二に，自じ相乘そうじょう，得とく一いち百ひゃく四よん十じゅう四よん。三さん人にん分ぶん之の，人にん得え四よん十じゅう八はち。

53 卷まき上のぼる:
二に四よん如八，自じ相乘そうじょう，得とく六ろく十じゅう四よん。二人ふたり分ぶん之の，人にん得え三さん十じゅう二に。

54 卷まき上のぼる:
一いち四よん如四，自じ相乘そうじょう，得とく一いち十じゅう六ろく。一人ひとり得とく一いち十じゅう六ろく。右みぎ四よん四よん一いち條じょう，得とく四よん十じゅう，自じ相乘そうじょう，得とく一いち千せん六ろく百ひゃく。四よん人にん分ぶん之の，人にん得え四よん百ひゃく。

55 卷まき上のぼる:
三さん三さん如九，自じ相乘そうじょう，得とく八はち十じゅう一いち。三さん人にん分ぶん之の，人にん得え二に十じゅう七なな。

56 卷まき上のぼる:
二に三さん如六，自じ相乘そうじょう，得とく三さん十じゅう六ろく。二人ふたり分ぶん之の，人にん得え一いち十じゅう八はち。

57 卷まき上のぼる:
一いち三さん如三，自じ相乘そうじょう，得とく九きゅう。一人ひとり得とく九きゅう。右みぎ三さん三さん一いち條じょう，得とく一いち十じゅう八はち，自じ相乘そうじょう，得とく三さん百ひゃく二に十じゅう四よん。三さん人にん分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく八はち。

58 卷まき上のぼる:
二に二に如四，自じ相乘そうじょう，得とく一いち十じゅう六ろく。二人ふたり分ぶん之の，人にん得え八はち。

59 卷まき上のぼる:
一いち二に如二，自じ相乘そうじょう，得とく四よん。一人ひとり得とく四よん。右みぎ二に二に一いち條じょう，得とく六ろく，自じ相乘そうじょう，得とく三さん十じゅう六ろく。二人ふたり分ぶん之の，人にん得え十じゅう八はち。

60 卷まき上のぼる:
一いち一如いちにょ一いち，自じ相乘そうじょう，得一とくいち。一いち乘じょう不ふ長ちょう。右みぎ從したがえ九きゅう九きゅう至いたり一いち一いち，總そう成なり一いち千せん一いち百ひゃく五ご十じゅう五ご，自じ相乘そうじょう，得とく一いち百ひゃく十じゅう三さん萬まん四よん千せん二に十じゅう五ご。九きゅう人にん分ぶん之の，人にん得え一いち十じゅう四よん萬まん八はち千せん二に百ひゃく二に十じゅう五ご。

61 卷まき上のぼる:
以九きゅう乘じょう一いち十じゅう二に，得とく一いち百ひゃく八はち。六ろく人にん分ぶん之の，人にん得え一いち十じゅう八はち。

62 卷まき上のぼる:
以二に十じゅう七なな乘じょう三さん十じゅう六ろく，得とく九きゅう百ひゃく七なな十じゅう二に。一いち十じゅう八はち人にん分ぶん之の，人にん得え五ご十じゅう四よん。

63 卷まき上のぼる:
以八十じゅう一いち乘じょう一いち百ひゃく八はち，得とく八はち千せん七なな百ひゃく四よん十じゅう八はち。五ご十じゅう四よん人にん分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく六ろく十じゅう二に。

64 卷まき上のぼる:
以二に百ひゃく四よん十じゅう三さん乘じょう三さん百ひゃく二に十じゅう四よん，得とく七なな萬まん八はち千せん七なな百ひゃく三さん十じゅう二に。一いち百ひゃく六ろく十じゅう二に人にん分ぶん之の，人にん得え四よん百ひゃく八はち十じゅう六ろく。

65 卷まき上のぼる:
以七なな百ひゃく二に十じゅう九きゅう乘じょう九きゅう百ひゃく七なな十じゅう二に，得とく七なな十じゅう萬まん八はち千せん五ご百ひゃく八はち十じゅう八はち。四よん百ひゃく八はち十じゅう六ろく人にん分ぶん之の，人にん得え一いち千せん四よん百ひゃく五ご十じゅう八はち。

66 卷まき上のぼる:
以二に千せん一いち百ひゃく八はち十じゅう七なな乘じょう二に千せん九きゅう百ひゃく一いち十じゅう六ろく，得とく六ろく百ひゃく三さん十じゅう七なな萬まん七なな千せん百ひゃく九きゅう十じゅう二に。一いち千せん四よん百ひゃく五ご十じゅう八はち人にん分ぶん之の，人にん得え四よん千せん三さん百ひゃく七なな十じゅう四よん。

67 卷まき上のぼる:
以六ろく千せん五ご百ひゃく六ろく十じゅう一いち乘じょう八はち千せん七なな百ひゃく四よん十じゅう八はち，得とく五ご千せん七なな百ひゃく三さん十じゅう九きゅう萬まん五ご千せん六ろく百ひゃく二に十じゅう八はち。四よん千せん三さん百ひゃく七なな十じゅう四よん人にん分ぶん之の，人にん得え一いち萬まん三さん千せん一いち百ひゃく二に十じゅう二に。

68 卷まき上のぼる:
以一萬まん九きゅう千せん六ろく百ひゃく八はち十じゅう三さん乘じょう二に萬まん六ろく千せん二に百ひゃく四よん十じゅう四よん，得とく五ご億おく一いち千せん六ろく百ひゃく五ご十じゅう六ろく萬まん六ろく百ひゃく五ご十じゅう二に。一いち萬まん三さん千せん一いち百ひゃく二に十じゅう二に人にん分ぶん之の，人にん得え三さん萬まん九きゅう千せん三さん百ひゃく六ろく十じゅう六ろく。

69 卷まき上のぼる:
以五萬まん九きゅう千せん四よん十じゅう九きゅう乘じょう七なな萬まん八はち千せん七なな百ひゃく三さん十じゅう二に，得とく四よん十じゅう六ろく億おく四よん千せん九きゅう百ひゃく四よん萬まん五ご千せん八はち百ひゃく六ろく十じゅう八はち。三さん萬まん九きゅう千せん三さん百ひゃく六ろく十じゅう六ろく人にん分ぶん之の，人にん得え一いち十じゅう一いち萬まん八はち千せん九きゅう十じゅう八はち。

70 卷まき上のぼる:
以一十じゅう七なな萬まん七なな千せん一いち百ひゃく四よん十じゅう七なな乘じょう二に十じゅう三さん萬まん六ろく千せん一いち百ひゃく九きゅう十じゅう六ろく，得とく四よん百ひゃく一いち十じゅう八はち億おく四よん千せん一いち百ひゃく四よん十じゅう一いち萬まん二に千せん八はち百ひゃく一いち十じゅう二に。一いち十じゅう一いち萬まん八はち千せん九きゅう十じゅう八はち人にん分ぶん之の，人にん得え三さん十じゅう五ご萬まん四よん千せん二に百ひゃく九きゅう十じゅう四よん。

71 卷まき上のぼる:
以五十じゅう三さん萬まん一いち千せん四よん百ひゃく四よん十じゅう一いち乘じょう七なな十じゅう萬まん八はち千せん五ご百ひゃく八はち十じゅう八はち，得とく三さん千せん七なな百ひゃく六ろく十じゅう五ご億おく七なな千せん二に百ひゃく七なな十じゅう一いち萬まん五ご千せん三さん百ひゃく八はち。三さん十じゅう五ご萬まん四よん千せん二に百ひゃく九きゅう十じゅう四よん人にん分ぶん之の，人にん得え一いち百ひゃく六ろく萬まん二に千せん八はち百ひゃく八はち十じゅう二に。

《卷まき中ちゅう》

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1 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう一いち十じゅう八はち分ふん之の一いち十じゅう二に。問とい約やく之これ得とく幾何きか？
答こたえ曰：三さん分ふん之の二に。
術じゅつ曰：置おけ十じゅう八はち分ふん在ざい下か，一いち十じゅう二に分ふん在ざい上じょう。副ふく置おけ二に位い，以少減げん多た，等とう數すう得とく六ろく，為ため法ほう。約やく之これ，即そく得とく。

2 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう三さん分ふん之の一いち，五ご分ふん之の二に。問とい合あい之の得え幾何きか？
答こたえ曰：一いち十じゅう五ご分ふん之の一いち十じゅう一いち。
術じゅつ曰：置おけ三さん分ふん、五分ごぶ在ざい右みぎ方かた，之これ一いち、之これ二に在ざい左ひだり方かた。母はは互乘子こ，五ご分ふん之の二に得とく六ろく，三さん分ふん之の一いち得とく五ご。并之，得とく一いち十じゅう一いち，為ため實み。右みぎ方かた二に母はは相乘そうじょう，得とく一いち十じゅう五ご，為ため法ほう。不滿ふまん法ほう，以法命いのち之の，即そく得とく。

3 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう九きゅう分ふん之の八はち，減げん其五ご分ふん之の一いち。問とい餘あまり幾何きか？
答こたえ曰：四よん十じゅう五ご分ふん之の三さん十じゅう一いち。
術じゅつ曰：置おけ九きゅう分ふん、五分ごぶ在ざい右みぎ方かた，之これ八はち、之これ一いち在ざい左ひだり方かた。母はは互乘子こ，五ご分ふん之の一いち得とく九きゅう，九きゅう分ふん之の八はち得とく四よん十じゅう。以少減げん多た，餘あまり王おう十じゅう一いち，為ため實み。母はは相乘そうじょう得とく四よん十じゅう五ご，為ため法ほう。不滿ふまん法ほう，以法命いのち之の，即そく得とく。

4 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう三さん分ふん之の一いち，三さん分ふん之の二に，四よん分ふん之の三さん。問とい減げん多た益えき少しょう，幾何きか而平？
答こたえ曰：減げん四よん分ふん之の三さん者しゃ二に，三さん分ふん之の二に者しゃ一いち，并，以益三さん分ふん之の一いち，而各平ひら於一十じゅう二に分ふん之の七なな。
術じゅつ曰：置おけ三さん分ふん、三さん分ふん、四分しぶ在ざい右みぎ方かた，之これ一いち、之これ二に、之これ三さん在ざい左ひだり方かた。母はは互乘于，副ふく并得六ろく十じゅう三さん，置おけ右みぎ，為平ためひら實みのる。母はは相乘そうじょう，得とく三さん十じゅう六ろく，為ため法ほう。以列數すう三乘未并者及法。等とう數すう得とく九きゅう，約やく訖。減げん四よん分ふん之の三さん者しゃ二に，減げん三さん分ふん之の二に者しゃ一いち，并，以益三さん分ふん之の一いち，各かく平ひら於一十じゅう二に分ふん之の七なな。

5 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう粟あわ一いち斗と，問もん為ため糯米もちごめ幾何きか？
答こたえ曰：六ろく升しょう。
術じゅつ曰：置おけ粟あわ一いち斗と，十じゅう升しょう。以糲米まい率りつ三さん十じゅう乘じょう之の，得とく三さん百ひゃく升しょう，為ため實み。以粟率りつ五ご十じゅう為ため法ほう，除じょ之の，即そく得とく。

6 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう粟あわ二に斗と一いち升しょう，問もん為ため稗ひえ米まい幾何きか？
答こたえ曰：一いち斗と一いち升しょう五ご十じゅう分ふん升ます之の一いち十じゅう七なな。
術じゅつ曰：置おけ粟あわ二に十じゅう一いち升しょう。以稗米まい率りつ二に十じゅう七なな乘じょう之の，得とく五ご百ひゃく六ろく十じゅう七なな升しょう，為ため實み。以粟率りつ五ご十じゅう為ため法ほう，除じょ之の。不盡ふじん，以法而命分ぶん。

7 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう粟あわ四よん斗と五ご升しょう，問もん為ため槃米幾何きか？
答こたえ曰：二に斗と一いち升しょう五ご分ふん升ます之の三さん。
術じゅつ曰：置おけ粟あわ四よん十じゅう五ご升しょう。以二に約やく槃米率りつ二に十じゅう四よん，得とく一いち十じゅう二に。乘じょう之の，得とく五ご百ひゃく四よん十じゅう升しょう，為ため實み。以二に約やく粟あわ率りつ五ご十じゅう，得とく二に十じゅう五ご，為ため法ほう。除じょ之の。不盡ふじん，以等數すう約やく之これ，而命分ぶん。

8 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう栗ぐり七なな斗と九きゅう升しょう，問もん為ため御ご米べい幾何きか？
答こたえ曰：三さん斗と三さん升しょう一いち合ごう八はち勺しゃく。
術じゅつ曰：置おけ七なな斗と九きゅう升しょう。以御米まい率りつ二に十じゅう一いち乘じょう之の，得とく一いち千せん六ろく百ひゃく五ご十じゅう九きゅう升しょう，為ため實み。以粟率りつ五ご十じゅう除じょ之の，即そく得とく。

9 卷まき中ちゅう:
今こん有屋ありや基もと南北なんぼく三さん丈たけ，東西とうざい六ろく丈たけ，欲よく以●砌みぎり之の。凡積二に尺しゃく，用よう●五ご枚まい。問とい計けい幾何きか？
答こたえ曰：四よん千せん五ご百ひゃく枚まい。
術じゅつ曰：置おけ東西とうざい六ろく丈たけ，以南いなん北きた三さん丈たけ乘じょう之の，得とく一いち千せん八はち百ひゃく尺しゃく。以五ご乘じょう之の，得とく九きゅう千せん尺しゃく。以二に除じょ之の，即そく得とく。

10 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう圓えん窖あなぐら下か周しゅう二に百ひゃく八はち十じゅう六ろく尺しゃく，深ふか三さん丈たけ六ろく尺しゃく。問とい受粟幾何きか？
答こたえ曰：一十五萬一千四百七十四斛七升二十七分升之一十一。
術じゅつ曰：置おけ周しゅう二に百ひゃく八はち十じゅう六ろく尺しゃく，自じ相乘そうじょう，得とく八はち萬まん一いち千せん七なな百ひゃく九きゅう十じゅう六ろく尺しゃく。以深三さん丈たけ六ろく尺しゃく乘じょう之の，得とく二に百ひゃく九きゅう十じゅう四よん萬まん四よん千せん六ろく百ひゃく五ご十じゅう六ろく尺しゃく以一十じゅう二に除じょ之の，得とく二に十じゅう四よん萬まん五ご千せん三さん百ひゃく八はち十じゅう八はち尺しゃく。以斛法ほう一いち尺しゃく六ろく寸すん二に分ふん除じょ之の，即そく得とく。

11 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう方かた窖あなぐら廣こう四よん丈たけ六ろく尺しゃく，長五ちょうご丈たけ四よん尺しゃく，深ふか三さん丈たけ五ご尺しゃく。問とい受粟幾何きか？
答こたえ曰：五ご萬まん三さん千せん六ろく百ひゃく六ろく十じゅう六斛六斗六升三分升之二。
術じゅつ曰：置おけ廣こう四よん丈たけ六ろく尺しゃく，長五ちょうご丈たけ四よん尺しゃく，相乘そうじょう，得とく二に千せん四よん百ひゃく八はち十じゅう四よん尺しゃく。以深三さん丈たけ五ご尺しゃく乘じょう之の，得とく八はち萬まん六ろく千せん九きゅう百ひゃく四よん十じゅう尺しゃく。以斛法ほう一いち尺しゃく六ろく寸すん二に分ふん除じょ之の，即そく得とく。

12 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう圓えん窖あなぐら周しゅう五ご丈たけ四よん尺しゃく，深ふか一いち丈たけ八はち尺しゃく。問とい受粟幾何きか？
答こたえ曰：二に千せん七なな百ひゃく斛。
術じゅつ曰：先さき置おけ周しゅう五ご丈たけ四よん尺しゃく，自じ相乘そうじょう得とく二に千せん九きゅう百ひゃく一いち十じゅう六ろく尺しゃく。以深一いち丈たけ八はち尺しゃく乘じょう之の，得とく五ご萬まん二に千せん四よん百ひゃく八はち十じゅう八はち尺しゃく。以一十じゅう二に除じょ之の，得とく四よん千せん三さん百ひゃく七なな十じゅう四よん尺しゃく。以斛法ほう一いち尺しゃく六ろく寸すん二に分ふん除じょ之の，即そく得とく。

13 卷まき中ちゅう:
今いま有ゆう圓田えんだ周しゅう三さん百ひゃく步ほ，徑みち一いち百ひゃく步ほ。問とい得田とくだ幾何きか？
答こたえ曰：三さん十じゅう一いち畝うね奇き六ろく十じゅう步ほ。
術じゅつ曰：先さき置おけ周しゅう三さん百ひゃく步ほ，半はん之の，得とく一いち百ひゃく五ご十じゅう步ほ。又また置おけ徑みち一いち百ひゃく步ほ，半はん之の，得とく五ご十じゅう步ほ。相乘そうじょう，得とく七なな千せん五ご百ひゃく步ほ。以畝法ほう二に百ひゃく四よん十じゅう步ほ除じょ之の，即そく得とく。
又また術じゅつ：周しゅう自じ相乘そうじょう，得とく九きゅう萬まん步ほ。以一十じゅう二に除じょ之の，得とく七なな千せん五ご百ひゃく步ほ。以畝法ほう除じょ之の，得とく畝うね數すう。
又また術じゅつ：徑みち自乘じじょう，得とく一いち萬まん。以三さん乘じょう之の，得とく三さん萬まん步ほ。四よん除じょ之の，得とく七なな千せん五ご百ひゃく步ほ。以畝法ほう除じょ之の，得とく畝うね數すう。

14 卷まき中ちゅう:
今いま有ゆう方田ほうだ，桑くわ生せい中央ちゅうおう。從したがえ角すみ至いたる桑くわ一いち百ひゃく四よん十じゅう七なな步ほ。問とい為田ためだ幾何きか？
答こたえ曰：一頃ひところ八はち十じゅう三さん畝うね奇き一いち百ひゃく八はち十じゅう步ほ。
術じゅつ曰：置おけ角すみ至いたる桑くわ一いち百ひゃく四よん十じゅう七なな步ほ，倍ばい之の，得とく二に百ひゃく九きゅう十じゅう四よん步ほ。以五ご乘じょう之の，得とく一いち千せん四よん百ひゃく七なな十じゅう步ほ。以七なな除じょ之の，得とく二に百ひゃく一いち十じゅう步ほ。自じ相乘そうじょう，得とく四よん萬まん四よん千せん一いち百ひゃく步ほ。以二に百ひゃく四よん十じゅう步ほ除じょ之の，即そく得とく。

15 卷まき中ちゅう:
今こん有木あらき方かた三さん尺しゃく，高こう三さん尺しゃく。欲ほし方かた五ご寸すん作さく枕まくら一いち枚まい，問もん得とく幾何きか？
答こたえ曰：二に百ひゃく一いち十じゅう六ろく枚まい。
術じゅつ曰：置おけ方かた三さん尺しゃく，自じ相乘そうじょう，得とく九きゅう尺しゃく。以高三さん尺しゃく乘じょう之の，得とく二に十じゅう七なな尺しゃく。以一いち尺しゃく木き八はち枕まくら乘じょう之の，即そく得とく。

16 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう索さく長ちょう五ご千せん七なな百ひゃく九きゅう十じゅう四よん步ほ。欲よく使し作さく方かた，問もん幾何きか？
答こたえ曰：一いち千せん四よん百ひゃく四よん十じゅう八はち步ほ三さん尺しゃく。
術じゅつ曰：置おけ索さく長ちょう五ご千せん七なな百ひゃく九きゅう十じゅう四よん步ほ。以四除じょ之の，得とく一いち千せん四よん百ひゃく四よん十じゅう八はち步ほ，餘あまり二に步ほ。以六ろく因いん之の，得とく一いち丈たけ二に尺しゃく。以四除じょ之の，得とく三さん尺しゃく。通計つうけい即そく得とく。

17 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう隄，下した廣こう五ご丈たけ，上うえ廣三こうぞう丈たけ，高こう二に丈たけ，長ちょう六ろく十じゅう尺しゃく。欲よく以一千せん尺しゃく作さく一方いっぽう，問もん計けい幾何きか？
答こたえ曰：四よん十じゅう八はち方ぽう。
術じゅつ曰：置おけ隄上廣三こうぞう丈たけ，下した廣こう五ご丈たけ。并之，得とく八丈はちじょう。半はん之の得え四よん丈たけ。以高二に丈たけ乘じょう之の得え八はち百ひゃく尺しゃく。以長六ろく十じゅう尺しゃく乘じょう之の，得とく四よん萬まん八はち千せん。以一千せん尺しゃく除じょ之の，即そく得とく。

18 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう溝みぞ廣こう十じゅう丈たけ，深ふか五ご丈たけ，長ちょう二に十じゅう丈たけ。欲よく以千せん尺しゃく作さく一方いっぽう，問もん得とく幾何きか？
答こたえ曰：一いち千せん方ぽう。
術じゅつ曰：置おけ廣こう一いち十じゅう丈たけ，以深五ご丈たけ乘じょう之の，得とく五ご千せん尺しゃく。又また以長二に十じゅう丈たけ乘じょう之の，得とく一いち百ひゃく萬まん尺しゃく。以一千せん除じょ之の，即そく得とく。

19 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう積せき二に十じゅう三さん萬まん四よん千せん五ご百ひゃく六ろく十じゅう七なな步ほ。問とい為ため方かた幾何きか？
答こたえ曰：四よん百ひゃく八はち十じゅう四よん步ほ九きゅう百ひゃく六ろく十じゅう八はち分ふん步ふ之の三さん百ひゃく一いち十じゅう一いち。
術じゅつ曰：置おけ積せき二に十じゅう三さん萬まん四よん千せん五ご百ひゃく六ろく十じゅう七なな步ほ，為ため實み。次つぎ借か一いち算さん，為ため下か法ほう。步ふ之の，超ちょう一いち位い，至いたり百ひゃく而止。商しょう置おけ四よん百ひゃく於實之の上うえ。副ふく置おけ四よん萬まん於實之の下した，下した法ほう之の上うえ，名めい為ため方法ほうほう。命いのち上じょう商しょう四よん百ひゃく，除じょ實み。除じょ訖，倍ばい方法ほうほう，一いち退すさ，下した法ほう再さい退すさ。復ふく置おけ上じょう商しょう八はち十じゅう，以次前ぜん商しょう。副ふく置おけ八はち百ひゃく於方法ほう之の下した，下した法ほう之の上うえ，名めい為ため廉かど法ほう。方かた、廉れん各かく命いのち上じょう商しょう八はち十じゅう，以除。訖，倍ばい廉れん法ほう，上うえ從したがえ方法ほうほう。方法ほうほう一いち退すさ，下した法ほう再さい退すさ。復ふく置おけ上じょう商しょう四よん，以次前まえ。副ふく置おけ四よん於方法ほう之の下した，下した法ほう之の上うえ，名めい曰隅法ほう。方かた、廉れん、隅すみ各かく命いのち上じょう商しょう四よん，以除實じつ除じょ訖，倍ばい隅すみ法ほう，從したがえ方法ほうほう。上うえ商しょう得とく四よん百ひゃく八はち十じゅう四よん，下した法ほう得とく九きゅう百ひゃく六ろく十じゅう八はち，不盡ふじん三さん百ひゃく一いち十じゅう一いち。是ぜ為ため方かた四よん百ひゃく八はち十じゅう四よん步ほ九きゅう百ひゃく六ろく十じゅう八はち分ふん步ふ之の三さん百ひゃく一いち十じゅう一いち。

20 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう積せき三さん萬まん五ご千せん步ほ。問とい為ため圓えん幾何きか？
答こたえ曰：六ろく百ひゃく四よん十じゅう八はち步ほ一いち千せん二に百ひゃく九きゅう十じゅう六ろく分ふん步ふ之の九きゅう十じゅう六ろく
術じゅつ曰：置おけ積せき三さん萬まん五ご千せん步ほ，以一十じゅう二に乘じょう之の，得とく四よん十じゅう二に萬まん步ほ，為ため實み。次つぎ借か一いち算さん，為ため下か法ほう。步ふ之の，超ちょう一いち位い，至いたり百ひゃく而止。上うえ商しょう置おけ六ろく百ひゃく於實之の上うえ。副ふく置おけ六ろく萬まん於實之の下した，下した法ほう之の上うえ，名めい為ため方法ほうほう。命いのち上じょう商しょう六ろく百ひゃく，除じょ實み。除じょ訖，倍ばい方法ほうほう。方法ほうほう一いち退すさ，下した法ほう再さい退すさ。復ふく置おけ上じょう商しょう四よん十じゅう，以次前ぜん商しょう。副ふく置おけ四よん百ひゃく於方法ほう之の下した，下した法ほう之の上うえ，名めい為ため廉かど法ほう。方かた、廉れん各かく命いのち上じょう商しょう，以除實み。除じょ訖，倍ばい廉れん法ほう，從したがえ方法ほうほう。方法ほうほう一いち退すさ，下した法ほう再さい退すさ。復ふく置おけ上じょう商しょう八はち，次じ前まえ商しょう。副ふく置おけ八はち於方法ほう之の下した，下した法ほう之の上うえ，名めい為ため隅すみ法ほう。方かた、廉れん、隅すみ各かく命いのち上前うわまえ，以除實み。除じょ訖，倍ばい隅すみ法ほう，從したがえ方法ほうほう。上うえ商しょう得とく六ろく百ひゃく四よん十じゅう八はち，下した法ほう得とく一いち千せん二に百ひゃく九きゅう十じゅう六ろく，不盡ふじん九きゅう十じゅう六ろく。是ぜ為ため方かた六ろく百ひゃく四よん十じゅう八はち步ほ一いち千せん二に百ひゃく九きゅう十じゅう六ろく分ふん步ふ之の九きゅう十じゅう六ろく。

21 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう丘おか田た周しゅう六ろく百ひゃく三さん十じゅう九きゅう步ほ，徑みち三さん百ひゃく八はち十じゅう步ほ。問とい為田ためだ幾何きか？
答こたえ曰：二に頃ごろ五ご十じゅう二に畝うね二に百ひゃく二に十じゅう五ご步ほ。
術じゅつ曰：半周はんしゅう得とく三さん百ひゃく一いち十じゅう九きゅう步ほ五ご分ふん，半徑はんけい得とく一いち百ひゃく九きゅう十じゅう步ほ，二に位い相乘そうじょう，六ろく萬まん七なな百ひゃく五ご步ほ。以畝法ほう除じょ之の，即そく得とく。

22 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう築城ちくじょう，上うえ廣こう二に丈たけ，下した廣こう五ご丈たけ四よん尺しゃく，高こう三さん丈たけ八はち尺しゃく，長五ちょうご千せん五ご百ひゃく五ご十じゅう尺しゃく。秋あき程ほど人じん功こう三さん百ひゃく尺しゃく。問とい須功幾何きか？
答こたえ曰：二に萬まん六ろく千せん一いち十じゅう一いち功こう。
術じゅつ曰：并上、下した廣こう，得とく七なな十じゅう四よん尺しゃく，半はん之の，得とく三さん十じゅう七なな尺しゃく。以高乘じょう之の，得とく一いち千せん四よん百ひゃく六ろく尺しゃく。又また以長乘じょう之の，得とく積せき七なな百ひゃく八はち十じゅう萬まん三さん千せん三さん百ひゃく尺しゃく。以秋程ほど人じん功こう三さん百ひゃく尺しゃく除じょ之の，即そく得とく。

23 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう穿ほじ渠みぞ，長ちょう二に十じゅう九きゅう里さと一いち百ひゃく四よん步ほ，上うえ廣一ひろかず丈たけ二に尺しゃく六ろく寸すん，下した廣こう八はち尺しゃく，深ふか一いち丈たけ八はち尺しゃく。秋あき程ほど人じん功こう三さん百ひゃく尺しゃく。問とい須功幾何きか？
答こたえ曰：三さん萬まん二に千せん六ろく百ひゃく四よん十じゅう五ご人にん，不盡ふじん六ろく十じゅう九きゅう尺しゃく六ろく寸すん。
術じゅつ曰：置おけ里數りすう，以三さん百ひゃく步ほ乘じょう之の，內零れい步ほ，六ろく之これ，得とく五ご萬まん二に千せん八はち百ひゃく二に十じゅう四よん尺しゃく。并上、下した廣こう，得とく二に丈たけ六ろく寸すん。半はん之の，以深乘じょう之の，得とく一いち百ひゃく八はち十じゅう五ご尺しゃく四よん寸すん。以長乘じょう，得とく九きゅう百ひゃく七なな十じゅう九きゅう萬まん三さん千せん五ご百ひゃく六ろく十じゅう九きゅう尺しゃく六ろく寸すん。以人功こう三さん百ひゃく尺しゃく除じょ之の，即そく得とく。

24 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう錢ぜに六ろく千せん九きゅう百ひゃく三さん十じゅう，欲ほっ令れい二に百ひゃく一いち十じゅう六ろく人にん作さく九きゅう分ふん分ぶん之の，八はち十じゅう一いち人にん，人にん與あずか二分にぶん；七なな十じゅう二に人にん，人にん與三よそう分ぶん；六ろく十じゅう三さん人にん，人にん與あずか四よん分ふん。問とい三種さんしゅ各かく得とく幾何きか？
答こたえ曰：二分にぶん，人にん得とく錢ぜに二に十じゅう二に。三さん分ふん，人にん得とく錢ぜに三さん十じゅう三さん。四よん分ふん，人にん得とく錢ぜに四よん十じゅう四よん。
術じゅつ曰：先さき置おけ八はち十じゅう一いち人にん於上，七なな十じゅう二に人にん次じ之の，六ろく十じゅう三さん人にん在ざい下か。上位じょうい以二に乘じょう之の，得とく一いち百ひゃく六ろく十じゅう二に；次位じい以三さん乘じょう之の，得とく二に百ひゃく一いち十じゅう六ろく；下位かい以四よん乘じょう之の，得とく二に百ひゃく五ご十じゅう二に。副ふく并三さん位い，得とく六ろく百ひゃく三さん十じゅう，為ため法ほう。又また置おけ錢ぜに六ろく千せん九きゅう百ひゃく三さん十じゅう為ため三さん位い。上位じょうい以一百ひゃく六ろく十じゅう二に乘じょう之の四よん，得とく一いち百ひゃく一いち十じゅう二に萬まん二に千せん六ろく百ひゃく六ろく十じゅう，又また以二に百ひゃく十じゅう六ろく乘じょう中位ちゅうい，得とく一いち百ひゃく四よん十じゅう九きゅう萬まん六ろく千せん八はち百ひゃく八はち十じゅう；又また以二に百ひゃく五ご十じゅう二に乘じょう下位かい，得とく一いち百ひゃく七なな十じゅう四よん萬まん六ろく千せん三さん百ひゃく六ろく十じゅう；各かく為ため實み。以法六ろく百ひゃく三さん十じゅう各かく除じょ之の，上位じょうい得とく一いち千せん七なな百ひゃく八はち十じゅう二に，中位ちゅうい得とく二に千せん三さん百ひゃく七なな十じゅう六ろく，下位かい得とく二に千せん七なな百ひゃく七なな十じゅう二に。各かく以人數にんずう除じょ之の，即そく得とく。

25 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう五ご等とう諸侯しょこう，共とも分ぶん橘たちばな子こ六ろく十じゅう顆。人別にんべつ加か三さん顆。問とい五ご人にん各かく得とく幾何きか？
答こたえ曰：公おおやけ一いち十じゅう八はち顆。侯ほう一いち十じゅう五ご顆。伯はく一いち十じゅう二に顆。子こ九きゅう顆。男おとこ六ろく顆。
術じゅつ曰：先さき置おけ人數にんずう，別べつ加か三さん顆於下か，次じ六ろく顆，次じ九きゅう顆，次じ一いち十じゅう二に顆，上うえ十じゅう五ご顆。副ふく并之，得とく四よん十じゅう五ご。以減六ろく十じゅう顆，餘よ，人數にんずう除じょ之の，人にん得え三さん顆。各かく加か不ふ并者，上うえ得とく一いち十じゅう八はち，為ため公おおやけ分ぶん；次じ得とく一いち十じゅう五ご，為ため侯こう分ぶん；次じ得とく十じゅう二に，為ため伯はく分ぶん；次じ得とく九きゅう，為ため子分こぶん；下か得とく六ろく，為男ためお分ぶん。

26 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう甲かぶと、乙おつ、丙へい三さん人にん持もち錢ぜに。甲かぶと語ご乙おつ、丙へい：「各かく將しょう公おおやけ等とう所持しょじ錢ぜに半はん以益我わが錢ぜに，成なり九きゅう十じゅう。」乙おつ復ふく語ご甲かぶと、丙へい：「各かく將しょう公おおやけ等とう所持しょじ錢ぜに半はん以益我わが錢ぜに，成なり七なな十じゅう。」丙へい復ふく語ご甲かぶと、乙おつ：「各かく將しょう公おおやけ等とう所持しょじ錢ぜに半はん以益我わが錢ぜに，成なり五ご十じゅう六ろく。」問とい三さん人にん元持もともち錢ぜに各かく幾何きか？
答こたえ曰：甲かぶと七なな十じゅう二に。乙おつ三さん十じゅう二に。丙へい四よん。
術じゅつ曰：先さき置おけ三さん人にん所しょ語ご為ため位い，以三さん乘じょう之の，各かく為ため積せき，甲きのえ得二とくじ百ひゃく七なな十じゅう，乙おつ得とく二に百ひゃく一いち十じゅう，丙へい得とく一いち百ひゃく六ろく十じゅう八はち。各かく半はん之の，甲きのえ得一とくいち百ひゃく三さん十じゅう五ご，乙おつ得とく一いち百ひゃく五ご，丙へい得とく八はち十じゅう四よん。又また置おけ甲かぶと九きゅう十じゅう、乙おつ七なな十じゅう、丙へい五ご十じゅう六ろく，各かく半はん之の。以甲、乙おつ減げん丙へい，以甲、丙へい減げん乙おつ，以乙、丙へい減げん甲かぶと，即そく各かく得とく元もと數かず。

27 卷まき中ちゅう:
今こん有ゆう女子じょし善ぜん織お，日にち自じ倍ばい。五日織通五尺扣問日織幾何？
答こたえ曰：初日しょにち織お一寸ちょっと三さん十じゅう一いち分ふん寸すん之の一いち十じゅう九きゅう次じ日び織お三さん寸すん三さん十じゅう一いち分ふん寸すん之の七なな次じ日び織お六ろく寸すん三さん十じゅう一いち分ふん寸すん之の一いち十じゅう四よん次じ日び織お一いち尺しゃく二に寸すん三さん十じゅう一分寸之二十八次日織二尺五寸三十一分寸之二十五
術じゅつ曰：各かく置おけ列れつ衰おとろえ，副ふく并，得とく三さん十じゅう一いち，為ため法ほう。以五ご尺しゃく乘の未み并者，各自かくじ為ため實み。實じつ如法にょほう而一，即そく得とく。

28 卷まき中ちゅう:
今こん有人ゆうじん盜ぬすめ庫こ絹きぬ，不知ふち所しょ失しつ幾何きか。但ただし聞草中分なかぶん絹きぬ，人にん得え六ろく匹ひき，盈みつる六ろく匹ひき；人じん得とく七なな匹ひき，不足ふそく七なな匹ひき。問とい人じん、絹きぬ各かく幾何きか？
答こたえ曰：賊ぞく一いち十じゅう三さん人にん。絹きぬ八はち十じゅう四よん匹ひき。
術じゅつ曰：先さき置おけ人じん得とく六ろく匹ひき於右上じょう，盈みつる六ろく匹ひき於右下か；後ご置おけ人じん得とく七なな匹ひき於左上じょう，不足ふそく七なな匹ひき於左下か。維乘之の，所得しょとく，并之，為ため絹きぬ。并下盈みつる、不足ふそく，為ため人じん。

《卷まき下か》

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1 卷まき下か:
今こん有ゆう甲かぶと、乙おつ、丙へい、丁ちょう、戊つちのえ、己おのれ、庚かのえ、辛からし、壬みずのえ九きゅう家いえ共ども翰租。甲かぶと出で三さん十じゅう五ご斛，乙おつ出で四よん十じゅう六ろく斛，丙へい出で五ご十じゅう七なな斛，丁ちょう出で六ろく十じゅう八はち斛，戊つちのえ出で七なな十じゅう九きゅう斛，己おのれ出で八はち十じゅう斛，庚かのえ出で一いち百ひゃく斛，辛からし出で二に百ひゃく一いち十じゅう斛，壬みずのえ出で三さん百ひゃく二に十じゅう五ご斛。凡九家共翰租一千斛。僦運直ちょく折おり二に百ひゃく斛外，問もん家か各かく幾何きか？
答こたえ曰：甲かぶと二に十じゅう八はち斛。乙おつ三さん十じゅう六ろく斛八蚪。丙へい四よん十じゅう五ご斛六ろく蚪。丁ひのと五ご十じゅう四よん斛四蚪。戊つちのえ六ろく十じゅう三さん斛二に蚪。己おのれ六ろく十じゅう四よん斛。庚かのえ八はち十じゅう斛。辛からし一いち百ひゃく六ろく十じゅう八はち斛。壬みずのえ二に百ひゃく六ろく十じゅう斛。
術じゅつ曰：置おけ甲かぶと出で三さん十じゅう五ご斛，以四よん乘じょう之の，得とく一いち百ひゃく四よん十じゅう斛。以五除じょ之の，得とく二に十じゅう八はち斛。乙おつ出で四よん十じゅう六ろく斛，以四よん乘じょう之の，得とく一いち百ひゃく八はち十じゅう四よん斛。以五除じょ之の，得とく三さん十じゅう六ろく斛八蚪。丙へい出で五ご十じゅう七なな斛，以四よん乘じょう之の，得とく二に百ひゃく二に十じゅう八はち斛。以五除じょ之の，得とく四よん十じゅう五ご斛六ろく蚪。丁ひのと出で六ろく十じゅう八はち斛，以四よん乘じょう之の，得とく二に百ひゃく七なな十じゅう二に斛。以五除じょ之の，得とく五ご十じゅう四よん斛四斟。戊つちのえ出で七なな十じゅう九きゅう斛，以四よん乘じょう之の，得とく三さん百ひゃく一いち十じゅう六ろく斛。以五除じょ之の，得とく六ろく十じゅう三さん斛二に斟。己おのれ出で八はち十じゅう斛，以四よん乘じょう之の，得とく三さん百ひゃく二に十じゅう斛。以五除じょ之の，得とく六ろく十じゅう四よん斛。庚かのえ出で一いち百ひゃく斛，以四よん乘じょう之の，得とく四よん百ひゃく斛。以五除じょ之の，得とく八はち十じゅう斛。辛からし出で二に百ひゃく一いち十じゅう斛，以四よん乘じょう之の，得とく八はち百ひゃく四よん十じゅう斛。以五除じょ之の，得とく一いち百ひゃく六ろく十じゅう八はち斛。壬みずのえ出で三さん百ひゃく二に十じゅう五ご斛，以四よん乘じょう之の，得とく一いち千せん三さん百ひゃく斛。以五除じょ之の，得とく二に百ひゃく六ろく十じゅう斛。

2 卷まき下か:
今こん有ゆう丁ひのと一いち千せん五ご百ひゃく萬まん，出兵しゅっぺい四よん十じゅう萬まん。問とい幾いく丁ちょう科か一いち兵へい？
答こたえ曰：三さん十じゅう七なな丁ちょう五ご分ふん。
術じゅつ曰：置おけ丁ひのと一いち千せん五ご百ひゃく萬まん，為ため實み。以兵四よん十じゅう萬まん為ため法ほう。實じつ如法にょほう，即そく得とく。

3 卷まき下か:
今こん有ゆう平地ひらち聚粟，下しも周しゅう三さん丈たけ六ろく尺しゃく，高こう四よん尺しゃく五ご寸すん。問とい粟あわ幾何きか？
答こたえ曰：一いち百ひゃく斛。
術じゅつ曰：置おけ周しゅう三さん丈たけ六ろく尺しゃく，自じ相乘そうじょう，得とく一いち千せん二に百ひゃく九きゅう十じゅう六ろく尺しゃく。以高四よん尺しゃく五ご寸すん乘じょう之の，得とく五ご千せん八はち百ひゃく三さん十じゅう二に尺しゃく。以三さん十じゅう六ろく除じょ之の，得とく一いち百ひゃく六ろく十じゅう二に尺しゃく。以斛法ほう一いち尺しゃく六ろく寸すん二に分ふん除じょ之の，即そく得とく。

4 卷まき下か:
今こん有ゆう佛書ぶっしょ凡二に十じゅう九きゅう章しょう，章しょう六ろく十じゅう三さん字じ。問とい字じ幾何きか？
答こたえ曰：一いち千せん八はち百ひゃく二に十じゅう七なな。
術じゅつ曰：置おけ二に十じゅう九きゅう章しょう，以六ろく十じゅう三さん字じ乘じょう之の，即そく得とく。

5 卷まき下か:
今こん有ゆう諪局方かた一いち十じゅう九きゅう道どう。問とい用よう諪幾何なに？
答こたえ曰：三さん百ひゃく六ろく十じゅう一いち。
術じゅつ曰：置おけ一いち十じゅう九きゅう道みち，自じ相乘そうじょう之の，即そく得とく。

6 卷まき下か:
今こん有ゆう租九萬まん八はち千せん七なな百ひゃく六ろく十じゅう二に斛，欲よく以一車載しゃさい五ご十じゅう斛，問もん用よう車しゃ幾何きか？
答こたえ曰：一いち千せん九きゅう百ひゃく七なな十じゅう五ご乘じょう，奇き一いち十じゅう二に斛。
術じゅつ曰：置おけ租九萬まん八はち千せん七なな百ひゃく六ろく十じゅう二に斛，為ため實み。以一車しゃ所載しょさい五ご十じゅう斛為法ほう。實じつ如法にょほう，即そく得とく。

7 卷まき下か:
今こん有ゆう丁ひのと九きゅう萬まん八はち千せん七なな百ひゃく六ろく十じゅう六ろく，凡二に十じゅう五ご丁ちょう出で一いち兵へい。問とい兵へい幾何きか？
答こたえ曰：三さん千せん九きゅう百ひゃく五ご十じゅう人にん，奇き一いち十じゅう六ろく丁ちょう。
術じゅつ曰：置おけ丁ひのと九きゅう萬まん八はち千せん七なな百ひゃく六ろく十じゅう六ろく，為ため實み。以二に十じゅう五ご為ため法ほう。實じつ如法にょほう，即そく得とく。

8 卷まき下か:
今こん有ゆう絹きぬ七なな萬まん八はち千せん七なな百ひゃく三さん十じゅう二に匹ひき，令れい一いち百ひゃく六ろく十じゅう二に人にん分ぶん之の。問とい人じん得とく幾何きか？
答こたえ曰：四よん百ひゃく八はち十じゅう六ろく匹ひき。
術じゅつ曰：置おけ絹きぬ七なな萬まん八はち千せん七なな百ひゃく三さん十じゅう二に匹ひき，為ため實み。以一百ひゃく六ろく十じゅう二に人為じんい法ほう。實じつ如法にょほう，即そく得とく。

9 卷まき下か:
今こん有ゆう三さん萬まん六ろく千せん四よん百ひゃく五ご十じゅう四よん戶こ，戶こ輸綿二に斤きん八はち兩りょう。問とい計けい幾何きか？
答こたえ曰：九きゅう萬まん一いち千せん一いち百ひゃく三さん十じゅう五ご斤きん。
術じゅつ曰：置おけ三さん萬まん六ろく千せん四よん百ひゃく五ご十じゅう四よん戶こ，上十かみじっ之の，得とく三さん十じゅう六ろく萬まん四よん千せん五ご百ひゃく四よん十じゅう。以四よん乘じょう之の，得とく一いち百ひゃく四よん十じゅう五ご萬まん八はち千せん一いち百ひゃく六ろく十じゅう兩りょう。以十じゅう六ろく除じょ之の，即そく得とく。

10 卷まき下か:
今こん有ゆう綿めん九きゅう萬まん一いち千せん一いち百ひゃく三さん十じゅう五ご斤きん，給與きゅうよ三さん萬まん六ろく千せん四よん百ひゃく五ご十じゅう四よん戶こ。問とい戶ど得とく幾何きか？
答こたえ曰：二に斤きん八はち兩りょう。
術じゅつ曰：置おけ九きゅう萬まん一いち千せん一いち百ひゃく三さん十じゅう五ご斤きん，為ため實み。以三さん萬まん六ろく千せん四よん百ひゃく五ご十じゅう四よん戶こ為ため法ほう。除じょ之の，得とく二に斤きん，不盡ふじん一いち萬まん八はち千せん二に百ひゃく二に十じゅう七なな斤きん。以一十じゅう六ろく乘じょう之の，得とく二に十じゅう九きゅう萬まん一いち千せん六ろく百ひゃく三さん十じゅう二に兩りょう。以戶除じょ之の，即そく得とく。

11 卷まき下か:
今こん有ゆう粟あわ三さん千九百九十九斛九蚪六升，凡栗九蚪易豆一斛。問とい計けい豆まめ幾何きか？
答こたえ曰：四よん千せん四よん百ひゃく四よん十じゅう四よん斛四斟。
術じゅつ曰：置おけ粟あわ三さん千せん九きゅう百ひゃく九きゅう十じゅう九きゅう斛九きゅう斗と六ろく升しょう，為ため實み。以九きゅう斗と為ため法ほう。實じつ如法にょほう。即そく得とく。

12 卷まき下か:
今こん有ゆう粟あわ二に千せん三さん百ひゃく七なな十じゅう四よん斛，斛加三さん升しょう。問とい共ども粟あわ幾何きか？
答こたえ曰：二に千せん四よん百ひゃく四よん十じゅう五ご斛二に斗と二に升しょう。
術じゅつ曰：置おけ粟あわ二に千せん三さん百ひゃく七なな十じゅう四よん斛，以一斛三さん升しょう乘じょう之の，即そく得とく。

13 卷まき下か:
今こん有ゆう粟あわ三さん十じゅう六ろく萬まん九きゅう千せん九きゅう百ひゃく八はち十じゅう斛七なな斗と，在ざい倉くら九きゅう年ねん，年ねん斛耗三さん升しょう。問とい一いち年ねん、九きゅう年ねん各かく耗幾何なに？
答こたえ曰：一年耗一萬一千九十九斛四斗二升一合。九年耗九萬九千八百九十四斛七斗八升九合。
術じゅつ曰：置おけ三さん十じゅう六ろく萬まん九きゅう千せん九きゅう百ひゃく八はち十じゅう斛七なな斗と，以三升乘之得一年之耗。又また以九きゅう乘じょう之の，即そく九きゅう年ねん之の耗。

14 卷まき下か:
今こん有ゆう貸與たいよ人じん絲いと五ご十じゅう七なな斤きん，限げん歲出さいしゅつ息いき一いち十じゅう六ろく斤きん。問とい斤きん息いき幾何きか？
答こたえ曰：四よん兩りょう五ご十じゅう七なな分ふん兩りょう之の二に十じゅう八はち。
術じゅつ曰：列れつ限げん息いき絲いと一いち十じゅう六ろく斤きん，以一十じゅう六ろく兩りょう乘じょう之の，得とく二に百ひゃく五ご十じゅう六ろく兩りょう。以貸絲いと五ご十じゅう七なな斤きん除じょ之の⑤。不盡ふじん，約やく之これ，即そく得とく。

15 卷まき下か:
今こん有ゆう三さん人にん共ども車しゃ，二に車しゃ空そら；二に人にん共ども車しゃ，九きゅう人にん步ふ。問とい人じん與あずか車くるま各かく幾何きか？
答こたえ曰：一いち十じゅう五ご車しゃ。三さん十じゅう九きゅう人にん。
術じゅつ曰：置おけ二に車しゃ，以三さん乘じょう之の，得とく六ろく。加か步ふ者しゃ九きゅう人にん，得とく車しゃ一いち十じゅう五ご。欲よく知人ちじん者しゃ，以二に乘車じょうしゃ，加か九きゅう人にん，即そく得とく。

16 卷まき下か:
今こん有ゆう粟あわ一いち十じゅう二に萬まん八はち千せん九きゅう百ひゃく四よん十じゅう斛九きゅう斗と三さん合ごう，出で與あずか人買ひとかい絹きぬ，一匹直粟三斛五斗七升。問とい絹きぬ幾何きか？
答こたえ曰：三さん萬まん六ろく千せん一いち百ひゃく一いち十じゅう七なな匹ひき三さん丈たけ六ろく尺しゃく。
術じゅつ曰：置おけ粟あわ一いち十じゅう二に萬まん八はち千せん九きゅう百ひゃく四よん十じゅう斛九きゅう斗と三さん合ごう，為ため實み。以三さん斛五ご斗と七なな升しょう為ため法ほう。除じょ之の，得とく匹ひき。餘あまり四よん十じゅう之これ，所得しょとく，又また以法除じょ之の，即そく得とく。

17 卷まき下か:
今こん有ゆう婦人ふじん河上かわかみ蕩とろけ桮。津つ吏問曰：「桮何以多？」婦人ふじん曰：「家いえ有ゆう客きゃく。」津つ吏曰：「客きゃく幾何きか？」婦人ふじん曰：「二人ふたり共ども飯めし，三さん人にん共ども羹あつもの，四よん人にん共ども肉にく，凡用聣六ろく十じゅう五ご。不知ふち客きゃく幾何きか？」
答こたえ曰：六ろく十じゅう人にん。
術じゅつ曰：置おけ六ろく十じゅう五ご桮，以一十じゅう二に乘じょう之の，得とく七なな百ひゃく八はち十じゅう，以十じゅう三さん除じょ之の，即そく得とく。

18 卷まき下か:
今こん有木ありき，不知ふち長短ちょうたん。引繩ひきなわ度ど之の，餘よ繩なわ四よん尺しゃく五ご寸すん。屈こごめ繩なわ量りょう之の，不足ふそく一いち尺しゃく。問とい木き長ちょう幾何きか？
答こたえ曰：六ろく尺しゃく五ご寸すん。
術じゅつ曰：置おけ餘あまり繩なわ四よん尺しゃく五ご寸すん，加か不足ふそく一いち尺しゃく，共きょう五ご尺しゃく五ご寸すん。倍ばい之の，得とく一いち丈たけ一いち尺しゃく。減げん餘あまり四よん尺しゃく五ご寸すん，即そく得とく。

19 卷まき下か:
今こん有ゆう器き中米ちゅうべい，不知ふち其數。前人ぜんじん取と半はん，中ちゅう人じん三さん分ふん取と一いち，後人こうじん四よん分ふん取と一いち，餘あまり米まい一いち斗と五ご升しょう。問とい本ほん米べい幾何きか？
答こたえ曰：六ろく斗と。
術じゅつ曰：置おけ餘あまり米まい一いち斗と五ご升しょう，以六ろく乘じょう之の，得とく九きゅう斗と。以二に除じょ之の，得とく四よん斗と五ご升しょう。以四よん乘じょう之の，得とく一いち斛八はち斗と。以三さん除じょ之の，即そく得とく。

20 卷まき下か:
今こん有ゆう黃金おうごん一いち斤きん，直ちょく錢ぜに一いち十じゅう萬まん。問とい兩りょう直ちょく幾何きか？
答こたえ曰：六ろく千せん二に百ひゃく五ご十じゅう錢ぜに。
術じゅつ曰：置おけ錢ぜに一いち十じゅう萬まん，以一十じゅう六ろく兩りょう除じょ之の，即そく得とく。

21 卷まき下か:
今こん有ゆう錦にしき一疋いっぴき，直ちょく錢ぜに一いち萬まん八はち千せん。問とい丈たけ、尺せき、寸すん各かく直ちょく幾何きか？
答こたえ曰：丈たけ，四よん千せん五ご百ひゃく錢ぜに。尺しゃく，四よん百ひゃく五ご十じゅう錢ぜに。寸すん，四よん十じゅう五ご錢ぜに。
術じゅつ曰：置おけ錢ぜに一いち萬まん八はち千せん，以四除じょ之の得え尺じゃく、寸すん之の直じき。得とく一いち丈たけ之の直じき。一いち退すさ、再さい退すさ，得とく尺じゃく、寸すん之の直じき。

22 卷まき下か:
今こん有ゆう地ち長ちょう一いち千せん步ほ，廣こう五ご百ひゃく步ほ。尺せき有ゆう鶉うずら，寸すん有ゆう鷃。問とい鶉うずら、鷃各幾何きか？
答こたえ曰：鶉うずら一いち千せん八はち百ひゃく萬まん。鷃一億おく八はち千せん萬まん。
術じゅつ曰：置おけ長ちょう一いち千せん步ほ，以廣五ご百ひゃく步ほ乘じょう之の，得とく五ご十じゅう萬まん步ほ。以三さん十じゅう六ろく乘じょう之の，得とく一いち千せん八はち百ひゃく萬まん尺しゃく，即そく得とく鶉うずら數すう。上うえ十じゅう之これ，即そく得とく赉數。

23 卷まき下か:
今こん有ゆう六ろく萬まん口くち，上口かみぐち三さん萬まん人にん，日食にっしょく九きゅう升しょう；中口なかぐち二に萬まん人にん，日食にっしょく七なな升しょう；下か口こう一いち萬まん人にん，日食にっしょく五ご升しょう。問とい上じょう、中なか、下した口こう共食ともぐい幾何きか？
答こたえ曰：四よん千せん六ろく百ひゃく斛。
術じゅつ曰：各かく置おけ口數くちかず，以日食しょく之の數すう乘じょう之の。所得しょとく，并之，即そく得とく。

24 卷まき下か:
今こん有ゆう方かた物ぶつ一いち束たば，外周がいしゅう一いち匝有三さん十じゅう二に枚まい。問とい積せき幾何きか？
答こたえ曰：八はち十じゅう一いち枚まい。
術じゅつ曰：重じゅう置おけ二に位い。上位じょうい減げん八はち，餘あまり加か下位かい。至いたり盡つき虛むなし加か一いち，即そく得とく。

25 卷まき下か:
今こん有ゆう竿ざお不知ふち長短ちょうたん，度ど其影得とく一いち丈たけ五ご尺しゃく。別べつ立りつ一いち表ひょう，長ちょう一いち尺しゃく五ご寸すん，影かげ得とく五ご寸すん。問とい竿ざお長ちょう幾何きか？
答こたえ曰：四よん丈たけ五ご尺しゃく。
術じゅつ曰：置おけ竿ざお影かげ一いち丈たけ五ご尺しゃく，以表長ちょう一いち尺しゃく五ご寸すん乘じょう之の，上十かみじっ之の，得とく二に十じゅう二に丈たけ五ご尺しゃく。以表影かげ五ご寸すん除じょ之の，即そく得とく。

26 卷まき下か:
今こん有ゆう物ぶつ，不知ふち其數。三さん、三さん數すう之の，賸二に；五ご、五ご數すう之の，賸三さん；七なな、七なな數すう之の，賸二。問とい物ぶつ幾何きか？
答こたえ曰：二に十じゅう三さん。
術じゅつ曰：「三さん、三さん數すう之の，賸二」，置おけ一いち百ひゃく四よん十じゅう；「五ご、五ご數すう之の，賸三」，置おけ六ろく十じゅう三さん；「七なな、七なな數すう之の，賸二」，置おけ三さん十じゅう。并之，得とく二に百ひゃく三さん十じゅう三さん。以二に百ひゃく一いち十じゅう減げん之の，即そく得とく。凡三、三さん數すう之の，賸一，則のり置おけ七なな十じゅう；五ご，五ご數すう之の，賸一，則のり置おけ二に十じゅう一いち；七なな、七なな數すう之の，賸一，則のり置おけ十じゅう五ご。一いち百ひゃく六ろく以上いじょう，以一百ひゃく五ご減げん之の，即そく得とく。

27 卷まき下か:
今こん有ゆう獸じゅう六ろく首しゅ四よん足そく，禽四よん首しゅ二に足そく。上うえ有ゆう七なな十じゅう六ろく首しゅ，下しも有ゆう四よん十じゅう六ろく足そく。問とい篱、獸しし各かく幾何きか？
答こたえ曰：八はち獸じゅう，七なな禽。
術じゅつ曰：倍ばい足あし以減首くび，餘よ，半はん之これ之の，即そく禽。即そく獸じゅう。以四よん乘じょう獸じゅう，減げん足あし，餘よ，半はん

28 卷まき下か:
今こん有ゆう甲かぶと、乙おつ二に人にん，持もち錢ぜに各かく不知ふち數すう。甲かぶと得とく乙おつ中半なかば，可か滿まん四よん十じゅう八はち。乙おつ得とく甲きのえ太ふとし半はん，亦また滿まん四よん十じゅう八はち。問とい甲かぶと、乙おつ二に人にん元持もともち錢ぜに各かく幾何きか？
答こたえ曰：甲きのえ持じ錢ぜに三さん十じゅう六ろく。乙おつ持じ錢ぜに二に十じゅう四よん。
術じゅつ曰：如方程ほど求もとめ之これ。置おけ二に甲かぶと、一いち乙おつ、錢ぜに九きゅう十じゅう六ろく，於右方かた。置おけ二に甲かぶと、三さん乙おつ、錢ぜに一いち百ひゃく四よん十じゅう四よん，於左方かた。以右方かた二に乘じょう左ひだり方かた，上うえ得とく四よん，中ちゅう得とく六ろく，下か得とく二に百ひゃく八はち十じゅう八はち錢ぜに。以右行ぎょう再さい減げん左ひだり行ぎょう，左ひだり上空じょうくう，中ちゅう餘あまり四よん乙おつ，為ため法ほう；下か餘あまり九きゅう十じゅう六ろく錢せん，為ため實み。上うえ法ほう，下した實じつ，得とく二に十じゅう四よん錢せん，為ため乙おつ錢ぜに。以減右みぎ下か九きゅう十じゅう六ろく，餘あまり七なな十じゅう二に，為ため實じつ；以右上じょう二に甲かぶと為ため法ほう。上うえ法ほう、下した實じつ，得とく三さん十じゅう六ろく，為ため甲かぶと錢ぜに也。

29 卷まき下か:
今こん有ゆう百ひゃく鹿しか入城にゅうじょう，家いえ取と一いち鹿しか，不盡ふじん；又また三さん家いえ共ども一いち鹿しか，適てき盡つき。問とい城中じょうちゅう家か幾何きか？
答こたえ曰：七なな十じゅう五ご家いえ。
術じゅつ曰：以盈不足ふそく取と之これ。假令たとい七なな十じゅう二に家いえ，鹿しか不盡ふじん四よん。令れい之の九きゅう十じゅう家いえ，鹿しか不足ふそく二に十じゅう。置おけ七なな十じゅう二に於右上じょう，盈みつる四よん於右下か。置おけ九きゅう十じゅう於左上じょう，不足ふそく二に十じゅう於左下か。為ため維乘之の凹，所得しょとく，并為實み。并盈不足ふそく為ため法ほう。除じょ之の，即そく得とく。

30 卷まき下か:
今こん有ゆう三雞共啄粟一千一粒。雛ひな啄ついばめ一いち，母はは啄ついばめ粟あわ。三さん雞主各かく償つぐなえ幾何きか？
答こたえ曰：雞雛主ぬし一いち百ひゃく四よん十じゅう三さん。雞母主ぬし二に百ひゃく八はち十じゅう六ろく。雞翁主ぬし五ご百ひゃく七なな十じゅう二に。翁おきな啄ついばめ四よん。主しゅ責せめ本ほん
術じゅつ曰：置おけ粟あわ一いち千せん一いち粒つぶ，為ため實み。副ふく并三さん雞所啄ついばめ粟あわ七なな粒つぶ，為ため法ほう。除じょ之の，得とく一いち百ひゃく四よん十じゅう三さん粒つぶ，為ため雞雛主ぬし所しょ償つぐなえ之これ數すう。遞倍之の，即そく得とく母はは、翁おう主あるじ所しょ償つぐなえ之これ數すう。

31 卷まき下か:
今こん有ゆう雉、兔うさぎ同どう籠こめ，上うえ有ゆう三さん十じゅう五ご頭とう，下した九きゅう十じゅう四よん足そく。問とい雉、兔うさぎ各かく幾何きか？
答こたえ曰：雉二に十じゅう三さん。兔うさぎ一いち十じゅう二に。
術じゅつ曰：上うえ置おけ三さん十じゅう五ご頭とう，下した置おけ九きゅう十じゅう四よん足そく。半はん其足，得とく四よん十じゅう七なな。以少減げん多た，再さい命いのち之の，上うえ三さん除じょ下か三さん，上じょう五ご除じょ下か五ご。下した有ゆう一いち除じょ上じょう一いち，下か有ゆう二に除じょ上じょう二に，即そく得とく。
又また術じゅつ曰：上うえ置おけ頭あたま，下した置おけ足あし。半はん其足，以頭除じょ足あし，以足除じょ頭あたま，即そく得とく。

32 卷まき下か:
今こん有ゆう九きゅう里さと渠みぞ，三さん寸すん魚ぎょ，頭とう頭あたま相しょう次じ。問とい魚ぎょ得とく幾何きか？
答こたえ曰：五ご萬まん四よん千せん。
術じゅつ曰：置おけ九きゅう里り，以三さん百ひゃく步ほ乘じょう之の，得とく二に千せん七なな百ひゃく步ほ。又また以六ろく尺しゃく乘じょう之の，得とく一いち萬まん六ろく千せん二に百ひゃく尺しゃく。上うえ十じゅう之これ，得とく一いち十じゅう六ろく萬まん二に千せん寸すん。以魚三さん寸すん除じょ之の，即そく得とく。

33 卷まき下か:
今いま有ゆう長安ながやす、洛陽らくよう相去あいさり九きゅう百ひゃく里さと。車輪しゃりん一いち匝一丈たけ八はち尺しゃく。欲よく自じ洛陽らくよう至いたり長安ながやす，問もん輪わ匝幾何なに？
答こたえ曰：九きゅう萬まん匝。
術じゅつ曰：置おけ九きゅう百ひゃく里り，以三さん百ひゃく步ほ乘じょう之の，得とく二に十じゅう七なな萬まん步ほ。又また以六ろく尺しゃく乘じょう之の，得とく一いち百ひゃく六ろく十じゅう二に萬まん尺しゃく。以車輪わ一いち丈たけ八はち尺しゃく為ため法ほう。除じょ之の，即そく得とく。

34 卷まき下か:
今こん有ゆう出で門もん望見ぼうけん九きゅう隄。隄有九きゅう木き，木き有ゆう九きゅう枝えだ，枝えだ有ゆう九きゅう巢す，巢す有ゆう九きゅう禽，禽有九きゅう雛ひな，雛ひな有ゆう九きゅう毛もう，毛有けあり九きゅう色しょく。問とい各かく幾何きか？
答こたえ曰：木き八はち十じゅう一いち。枝えだ七なな百ひゃく二に十じゅう九きゅう。巢す六ろく千せん五ご百ひゃく六ろく十じゅう一いち。禽五萬まん九きゅう千せん四よん十じゅう九きゅう。雛ひな五ご十じゅう三さん萬まん一いち千せん四よん百ひゃく四よん十じゅう一いち。毛け四よん百ひゃく七なな十じゅう八はち萬まん二に千せん九きゅう百ひゃく六ろく十じゅう九きゅう。色いろ四よん千せん三さん百ひゃく四よん萬まん六ろく千せん七なな百ひゃく二に十じゅう一いち。
術じゅつ曰：置おけ九きゅう隄，以九きゅう乘じょう之の，得とく木き之の數かず。又また以九きゅう乘じょう之の，得とく枝えだ之の數かず。又また以九きゅう乘じょう之の，得とく巢す之の數かず。又また以九きゅう乘じょう之の，得とく禽之數すう。又また以九きゅう乘じょう之の，得とく雛ひな之の數かず。又また以九きゅう乘じょう之の，得とく毛げ之の敷じき。又また以九きゅう乘じょう之の，得とく色しょく之の數かず。

35 卷まき下か:
今こん有ゆう三さん女じょ，長女ちょうじょ五ご日にち一いち歸き，中ちゅう女おんな四よん日にち一いち歸き，少女しょうじょ三さん日にち一いち歸き。問とい三さん女じょ幾いく何なん日にち相しょう會かい？
答こたえ曰：六ろく十じゅう日にち。
術じゅつ曰：置おけ長女ちょうじょ五ご日にち、中ちゅう女おんな四よん日にち、少女しょうじょ三さん日にち，於右方かた。各かく列れつ一いち算さん於左方かた。維乘之の，各かく得とく所しょ到いた數すう：長女ちょうじょ十じゅう二に到いた，中ちゅう女おんな十じゅう五ご到いた，少女しょうじょ二に十じゅう到いた。又また各かく以歸日乘にちじょう到いた數かず，即そく得とく。

36 卷まき下か:
今こん有ゆう孕婦行年ぎょうねん二に十じゅう九きゅう，難なん九きゅう月がつ。未知みち所生しょせい？
答こたえ曰：生なま男おとこ。
術じゅつ曰：置おけ四よん十じゅう九きゅう，加か難なん月がつ，減げん行年ぎょうねん。所ところ餘あまり，以天除じょ一いち，地ち除じょ二に，人にん除じょ三さん，四よん時じ除じょ四よん，五ご行ぎょう除じょ五ご，六ろく律りつ除じょ六ろく，七なな星ほし除じょ七なな，八はち風ふう除じょ八はち，九州きゅうしゅう除じょ九きゅう。其不盡ふじん者しゃ，奇き則そく為男ためお，耦則為ため女おんな。

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