アイアン・ジャイアント(The Iron Giant)とは、1999年に公開されたワーナー・ブラザースによる長編アニメーション映画である。
なりたい自分になればいい
イングランドの詩人で児童文学者でもあるテッド・ヒューズが1968年に発表したSF小説『アイアン・マン-鉄の巨人-』を原作とする、イマジネーションとコメディ、ハートに満ちたアメリカ製アニメ映画。
9歳の少年とある日、唐突に空から降ってきた謎のロボットとの出会いが織りなす騒動を描く。
監督は後にピクサーで『Mr.インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』の監督を務めるブラッド・バード。
登場するロボットはCGで描かれているが、手書きの質感を取り入れて2D作画と違和感なく作られており、豪快なアクションから繊細なシーンまで難なくこなす。
興行的な成功は収められなかったものの評価は高く、アニメーション界のアカデミー賞とも呼ばれるアニー賞で9部門を受賞した。
2016年10月29日にはカットされたシーンも収録された『アイアン・ジャイアント シグネチャー・エディション』が公開される予定だったが、直前で上映中止となった。代わりと言っては何だが2018年に公開された映画『レディ・プレイヤー1』にはアイアン・ジャイアントがゲスト出演している。
なお、シグネチャー・エディションそのものは当初からディスクとして販売予定で、販売方法は劇場販売からAmazonでのネット通販のみになったが、2016年12月7日に数量限定のBlu-rayボックスとしてソフト化されており、2018年4月18日にはさらに限定ではない廉価版Blu-rayも発売されているので、視聴は容易になっている。
あらすじ
メイン州の小さな港町ロックウェル。
一人で留守番を任された9歳のホーガースは、母との約束を破りお菓子を啄みながらホラー映画を楽しんでいた。
これからモンスターの襲撃が始まるかという大事な場面で物音と共にTVの映像が乱れてしまい、不審に思ってアンテナの様子を見に行くと家の近くを何かが通り過ぎた痕跡を見つける。
火星からの侵略者かもとオモチャの銃片手にウキウキで探索しにいくと、森で鉄を食べる謎の鉄人に遭遇。
ホーガースは電線に絡まり感電した巨人を助け、そんな彼に巨人も懐くのだが、二人は徐々に大人の疑念に巻き込まれてゆき……
主なキャラクター
ホーガース・ヒューズ 日本語吹替:進藤一宏
主人公。ホラー映画とお菓子が大好きな少年。飛び級していることから頭は良いほう。
アイアン・ジャイアント 日本語吹替:郷里大輔
空から降ってきた謎多き鋼鉄の巨人。金属を食べる。壊れても自己修復可能。話すのは苦手だが言葉は通じる。性格は無邪気で、やがてスーパーマンに憧れだす。アイアン・ジャイアントはホーガースによって付けられた名前で正式名称は不明。
アニー・ヒューズ 日本語吹替:日髙のり子
ホーガースの母親。夫を朝鮮戦争で亡くして以来、女手一つで息子を育ててきた。ダイナー勤め。家の一部屋を貸しに出しているがなかなか借り手が見つからない。
ケント・マンズリー 日本語吹替:大塚芳忠
謎の侵略者調査のため政府がよこした捜査官。当初は田舎の事件と小ばかにしていたが、自分の乗っていた車が食べられたことで本腰を入れ始める。自分の目的のためなら相手が子供だろうが容赦しない。
ディーン・マッコーピン 日本語吹替:井上和彦
スクラップ場のオーナー。鉄クズで廃材アートをつくっており、町のみんなからは変人扱いされている。子供好き。ホーガースに頼まれ、アイアン・ジャイアントのための住処と食べ物を半ば強制的に提供させられる。
関連動画
関連静画
関連項目
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リビジョン番号: 3187606
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シグネチャーエディションについて