スイスドロー とは、大会 たいかい の運営 うんえい 方式 ほうしき の一種 いっしゅ である。スイス 式 しき トーナメント という場合 ばあい もある。
※ 本 ほん 記事 きじ は、1対 たい 1(1チーム 対 たい 1チーム )で行 おこな うゲーム ・競技 きょうぎ を前提 ぜんてい にしています。
概要 がいよう
「勝 か ち点 てん 」の概念 がいねん を設 もう け、それを元 もと に毎回 まいかい なるべく実 みの 力 ちから の近 ちか い者 もの 同士 どうし で戦 おのの いつつ、勝 か ち点 てん の合計 ごうけい で優勝 ゆうしょう を決 き める方式 ほうしき 。
シングル ・エリミネーション (通常 つうじょう の勝 か ち抜 ぬ きトーナメント 戦 せん )は、1回 かい 負 ま けたら終 お わりなので、運 うん の要素 ようそ が絡 から むゲーム では余 あま り適 てき さない。また、最初 さいしょ の方 ほう で負 ま けてしまうとそれ以降 いこう はする事 こと が無 む くなってしまうため、大会 たいかい が盛 も り上 あ がりづらい。
総 そう 当 あた りリーグ 戦 せん では1回 かい 負 ま けても終 お わりではなく、かつ全 すべ ての参加 さんか 者 しゃ が最後 さいご までゲーム をする事 こと が出来 でき るが、単純 たんじゅん に時間 じかん がかかりすぎるため大会 たいかい の運営 うんえい に支障 ししょう をきたす場合 ばあい が多 おお い。
相反 あいはん するこれら2つのトーナメント 方式 ほうしき のいい所 しょ を組 く み合 あ わせよう というのがスイスドロー方式 ほうしき である。
チェス などのボードゲーム や、TCG などのカードゲーム で採用 さいよう されることが多 おお い。
「スイスドロー」という名称 めいしょう は、189 5年 ねん にスイス のチューリ ッヒで行 おこな われたチェス の大会 たいかい で採用 さいよう されたことに由来 ゆらい するとされる。「ドロー 」は引 ひ き分 わ け のドロー でもカードゲーム のドロー (山 やま 札 さつ を引 ひ く行為 こうい )でもなく、テニス やゴルフ などの競技 きょうぎ における組 く み合 あ わせの抽選 ちゅうせん を指 ゆび す。
ルール
スイスドローは、基本 きほん 的 てき には以下 いか の3つの繰 く り返 かえ しである。
そこまでの対戦 たいせん 結果 けっか (勝 か ち点 てん )を元 もと に組 く み合 あ わせを作成 さくせい する。
組 く み合 あ わせに従 したが って対戦 たいせん を行 おこな う。
対戦 たいせん 結果 けっか に従 したが って勝 か ち点 てん の付与 ふよ ・集計 しゅうけい を行 おこな う。
勝 か ち点 てん
勝 まさ った人 ひと に3点 てん 、引 ひ き分 わ け た人 ひと たちに各 かく 1点 てん を与 あた える。
チェス などでは勝 か った場合 ばあい の勝 か ち点 てん を2としているルール もあるが、カードゲーム では勝利 しょうり を勝 か ち点 てん 3とするのが主 あるじ 流 りゅう 。
ここでの点数 てんすう は加算 かさん ・比 ひ 較するだけなので、「比 ひ 」のみが意味 いみ を持 も つ。たとえば、「勝 か ち2点 てん ・引 ひ き分 わ け 1点 てん 」と「勝 か ち1点 てん ・引 ひ き分 わ け 0.5点 てん 」はまったく同 おな じ大会 たいかい 進行 しんこう になる。さらに、引 ひ き分 わ け のないゲーム では、与 あた えられる点 てん が何 なん 点 てん でも進行 しんこう は同 おな じである。
勝者 しょうしゃ への点数 てんすう が1点 てん のとき、単位 たんい として「点 てん 」の代 か わりに「勝 かち 」を使 つか うことがある(引 ひ き分 わけ けがあれば0.5勝 しょう などとする)。
組 く み合 あ わせ
第 だい 1回戦 かいせん は全員 ぜんいん が勝 か ち点 てん 0のはずなので、全 すべ ての参加 さんか 者 しゃ の中 なか でランダム に組 く み合 あ わせる。参加 さんか 者 しゃ が奇数 きすう だった場合 ばあい 、余 あま った1人 ひとり は不戦勝 ふせんしょう 。
第 だい 2回戦 かいせん 以降 いこう は各 かく 参加 さんか 者 しゃ で持 も っている勝 か ち点 てん の数 かず が違 ちが うはずなので、「勝 か ち点 てん が同 おな じ参加 さんか 者 しゃ 同士 どうし 」の中 なか でランダム に組 く み合 あ わせる。原則 げんそく として勝 か ち点 てん が多 おお い方 ほう から組 く み合 あ わせを行 おこな っていき、同 おな じ勝 が ち点 てん ライン の中 なか で組 く み合 あ わせを行 おこな った結果 けっか 1人 にん 余 あま った場合 ばあい 、1つ下 した の勝 か ち点 てん ライン の人 ひと と組 く み合 あ わせる。全 すべ てのライン の組 く み合 あ わせを終 お えて1人 にん 余 あま った場合 ばあい 、その人 ひと は不戦勝 ふせんしょう 。
ただしここで対戦 たいせん 相手 あいて を選 えら ぶ場合 ばあい の制約 せいやく として、通常 つうじょう 、同 おな じ対戦 たいせん 相手 あいて とは2回 かい 戦 たたか わない。また、チェス などでは、なるべく各 かく プレイヤー が先後 せんご を交互 こうご に受 う け持 も つようにする(完 かん 全 ぜん にはそうできないこともある)。
これらの組 く み合 あ わせ時 じ に、対戦 たいせん 相手 あいて をランダム としないこともある。1回戦 かいせん でレーティング や前 ぜん 大会 たいかい 成績 せいせき を使 つか ったり、2回戦 かいせん 以降 いこう で後述 こうじゅつ する同点 どうてん プレイヤー の順位 じゅんい 付 づ けを使 つか い、実 みのる 力 ちから の近 ちか いもの同士 どうし であったり、または実 み 力 ちから の高 たか いものと低 ひく いものが対戦 たいせん するようにする。
対戦 たいせん 結果 けっか
3本 ほん 1セット のようなゲーム である場合 ばあい 、2-0で勝 か ったのか2-1で勝 か ったのかも同時 どうじ に記録 きろく しておく事 こと が望 のぞ ましい。(後述 こうじゅつ )
これを規定 きてい の回数 かいすう 繰 く り返 かえ し、勝 か ち点 てん が最 もっと も多 おお かった参加 さんか 者 しゃ が優勝 ゆうしょう となる。
何 なん 回戦 かいせん やるのか
1人 ひとり の優勝 ゆうしょう 者 もの を選 えら ぶ場合 ばあい 、具体 ぐたい 的 てき に第 だい 何 なん 回戦 かいせん (第 だい 何 なん ラウンド)までやるのかは、大会 たいかい の参加 さんか 人数 にんずう によって決 き まる。
毎 まい ラウンド、全勝 ぜんしょう 者 しゃ 同士 どうし が戦 たたか うので、全勝 ぜんしょう 者 しゃ は約 やく 半分 はんぶん になる。参加 さんか 者 しゃ 数 すう が端 はし 数 すう の発生 はっせい しない2の冪 べき ( 2 ^ n ) の場合 ばあい 、n ラウンドで全勝 ぜんしょう 者 しゃ が1人 ひとり になる。
この表 ひょう にある回数 かいすう だけラウンドを行 おこな えば、必 かなら ず全勝 ぜんしょう 者 しゃ が1人 ひとり になり、優勝 ゆうしょう が決定 けってい 可 か 能 のう になる。
しかし、全勝 ぜんしょう 者 しゃ が1人 ひとり になった時点 じてん で優勝 ゆうしょう 確定 かくてい では、優勝 ゆうしょう 者 もの の決定 けってい 方法 ほうほう はシングル ・エリミネーション(毎 まい ラウンド再 さい 抽選 ちゅうせん )と変 か わらず、運 うん の要素 ようそ が大 おお きい。
よって、重要 じゅうよう で大 だい 規模 きぼ な大会 たいかい では、余分 よぶん なラウンドを行 おこな い、1敗 はい しても優勝 ゆうしょう できる可 か 能 のう 性 せい を残 のこ すことも多 おお い。
表 ひょう よりも多 おお いラウンドを行 おこな った場合 ばあい 、全勝 ぜんしょう 者 しゃ が以降 いこう の対戦 たいせん で負 ま けてしまい、最高 さいこう 成績 せいせき の参加 さんか 者 しゃ が複数 ふくすう になってしまう可 か 能 のう 性 せい がある。
こうなった場合 ばあい 、計算 けいさん で順位 じゅんい を付 つ ける事 こと は可 か 能 のう だが、やや煩雑 はんざつ である。そのため、スイス 式 しき 以外 いがい の方法 ほうほう で決勝 けっしょう を行 おこな う場合 ばあい がある。
たとえば、TCG のMagic: the Gathering のプロツアー 予選 よせん では、参加 さんか 者 しゃ が1000 人前 ひとまえ 後 ご なため9~ 10回戦 かいせん で全勝 ぜんしょう 者 しゃ が1人 ひとり になるが、
15回戦 かいせん も行 おこな ったうえに、更 さら にその上位 じょうい 者 しゃ 八 はち 名 めい で決勝 けっしょう トーナメント を行 おこな って順位 じゅんい を決定 けってい するという方式 ほうしき が行 おこな われている。
ただし、こうした方式 ほうしき は煩雑 はんざつ かつ大 だい 規模 きぼ になってしまう為 ため 、個人 こじん で行 おこな うのは大変 たいへん かもしれない。
表 ひょう よりも少 すく ないラウンドしか行 おこな わなかった場合 ばあい 、全勝 ぜんしょう 者 しゃ が1人 ひとり に絞 しぼ られないため、優勝 ゆうしょう 者 もの が決 き まらない。
ただし、例 たと えば2日間 にちかん に渡 わた る大 だい 規模 きぼ 大会 たいかい の1日 にち 目 め の足 あし 切 ぎ りを行 おこな うのが目 め 的 てき だとか、より上位 じょうい の大会 たいかい の参加 さんか 権 けん をかけての選手権 せんしゅけん 大会 たいかい だとかで、必 かなら ずしも スイスドローだけで優勝 ゆうしょう 者 もの を決 き める必要 ひつよう が無 む く、上位 じょうい ○位 い までが分 わ かりさえすれば良 よ い・・・と言 い う場合 ばあい はこの限 かぎ りではない。
例 れい 1:参加 さんか 者 しゃ 30人 にん 、スイスドローで直接 ちょくせつ 優勝 ゆうしょう 者 もの を決 き める大会 たいかい の場合 ばあい ・・・5回戦 かいせん 行 おこな えばOK
例 れい 2:参加 さんか 者 しゃ 50人 にん 、上位 じょうい 8人 にん が決 き まればよい大会 たいかい の場合 ばあい ・・・最低 さいてい 3回戦 かいせん ~ 6回戦 かいせん 程度 ていど でOK
実際 じっさい には何 なん 回戦 かいせん やるのか
上述 じょうじゅつ の通 とお り、Magic: the Gathering のトーナメント では上位 じょうい 者 しゃ で決勝 けっしょう トーナメント を行 おこな うのだが、その際 さい の指 ゆび 針 はり として、以下 いか の内容 ないよう が与 あた えられている 。チーム 戦 せん の場合 ばあい 、「人数 にんずう 」は「チーム 数 かず 」に読 よ み替 か えること。
10回戦 かいせん でも10時 じ 間 あいだ かかる(1回戦 かいせん が50分 ふん かかり、マッチ ング時間 じかん などを考慮 こうりょ すると1ラウンド1時 じ 間 あいだ かかるから)が、もっと大 おお きな大会 たいかい となると、当然 とうぜん だがもっと大量 たいりょう にやる必要 ひつよう があるため2日 にち がかりになる。その場合 ばあい 、1日 にち 目 め にまず8回戦 かいせん を行 おこな い勝 が ち点 てん 17以下 いか の人間 にんげん は1日 にち 目 め 9回戦 かいせん 目 め 、および2日 にち 目 め に進 すす めないようにして大量 たいりょう の人間 にんげん を2日間 にちかん 拘束 こうそく することがないようにするなど工夫 くふう がされている。
不戦勝 ふせんしょう
参加 さんか 者 しゃ の中 なか で明 あき らか に実 み 力 ちから に差 さ があると分 わ かっている大会 たいかい の場合 ばあい 、事前 じぜん に不戦勝 ふせんしょう (シード )を設定 せってい する事 こと がある。
この場合 ばあい の不戦勝 ふせんしょう とは、上記 じょうき の組 く み合 あ わせの項 こう にある「組 く み合 あ わせで余 あま った人 ひと 」に与 あた えられるものとは別 べつ で、最初 さいしょ から強 つよ 豪 ごう だと分 わ かっている人 ひと を序盤 じょばん を無条件 むじょうけん で勝 か ち扱 あつか いにする事 こと 。
メリット ・デメリット の項 こう 目 め にある通 とお り、実 みのる 力 ちから の近 ちか い人 ひと 同士 どうし が対戦 たいせん しやすいのがスイスドローの特徴 とくちょう の一 ひと つだが、序盤 じょばん (特 とく に第 だい 1回戦 かいせん )は本当 ほんとう にランダム で組 く み合 あ わせられるため、いきなり全一 ぜんいつ クラス のプレイヤー と始 はじ めたばかりの初心者 しょしんしゃ が当 あ たってしまう事 こと もあり得 え る。
そういう組 く み合 あ わせが発生 はっせい した場合 ばあい 、初心者 しょしんしゃ の方 ほう は一方 いっぽう 的 てき にボコ られるだけでつまらないだろうし、上級 じょうきゅう 者 しゃ 側 がわ は上級 じょうきゅう 者 しゃ 側 がわ でつまらないとま で行 い かなくとも、初心者 しょしんしゃ レイプ をしているような格好 かっこう になってしまって気 き まずくなる。
参加 さんか 者 しゃ の面子 めんつ 的 てき にそう言 い う事態 じたい が予想 よそう される場合 ばあい に、強 つよ い人 ひと に最初 さいしょ の方 ほう の試合 しあい の参加 さんか をご遠慮 えんりょ 願 ねが うのが不戦勝 ふせんしょう (シード )のシステム である。
不戦勝 ふせんしょう を設定 せってい する場合 ばあい 、参加 さんか 者 しゃ の総 そう 人数 にんずう および何 なん 回戦 かいせん までやるのかの設定 せってい をよく考慮 こうりょ する必要 ひつよう がある。
まず「何 なん 回戦 かいせん まで不戦勝 ふせんしょう にするのか」についてだが、これは総 そう ラウンド数 すう の1/3程度 ていど 、多 おお くても半分 はんぶん までが良 よ い。
極端 きょくたん な話 はなし スイスドロー6回戦 かいせん で5回戦 かいせん まで不戦勝 ふせんしょう 、では優勝 ゆうしょう 者 もの と行 おこな うエキシビジョン マッチ と変 か わらないのであまりに不 ふ 公 おおやけ 平 ひらた 。
6回戦 かいせん なら多 おお くても3回戦 かいせん シード で十 じゅう 分 ふん 。不戦勝 ふせんしょう によって途中 とちゅう から参加 さんか するプレイヤー はそこまでを全勝 ぜんしょう しているとして扱 あつか うため、3回戦 かいせん シード で4回戦 かいせん から参加 さんか する人 ひと が対戦 たいせん する相手 あいて は、当然 とうぜん 3戦 せん 全勝 ぜんしょう している人 ひと 。そこまで来 く れば全一 ぜんいつ クラス であっても流石 さすが にレイプ 状態 じょうたい になる心配 しんぱい は少 すく ない。
Magic: the Gathering でもシード は3回戦 かいせん 程度 ていど が一般 いっぱん 的 てき である。
そして次 つぎ に、「シード 選手 せんしゅ を設定 せってい する事 こと による総 そう ラウンド数 すう の設定 せってい し直 なお し」がある。
例 たと えば参加 さんか 者 しゃ 50人 にん のスイスドロー6回戦 かいせん を行 おこな うに際 さい して、50人 にん のうち4人 にん に「3回戦 かいせん シード 」を与 あた えるとする。
通常 つうじょう の50人 にん スイスドローなら3回戦 かいせん 終了 しゅうりょう 時 じ では全勝 ぜんしょう 者 しゃ が6~ 7人 にん になるはずなので、あと3回戦 かいせん やれば全勝 ぜんしょう 者 しゃ が一人 ひとり になる計算 けいさん になる。
しかし3回戦 かいせん シード 選手 せんしゅ が4人 にん いた場合 ばあい 、3回戦 かいせん 終了 しゅうりょう 時点 じてん での全勝 ぜんしょう 者 しゃ が10~ 11人 にん いる計算 けいさん になってしまうため、あと3回戦 かいせん では優勝 ゆうしょう 者 もの が決 き まらない。
具体 ぐたい 的 てき に何 なん ラウンド増 ふ やせばいいのかは以下 いか の表 ひょう に基 もと づいて「理論 りろん 上 うえ の総 そう 参加 さんか 人数 にんずう 」を割 わ り出 だ し、それに従 したが って総 そう ラウンド数 すう を決定 けってい すればよい。
1回戦 かいせん だけシード
シード 1人 ひとり あたり総 そう 参加 さんか 人数 にんずう に+1
2回戦 かいせん までシード
シード 1人 ひとり あたり総 そう 参加 さんか 人数 にんずう に+3
3回戦 かいせん までシード
シード 1人 ひとり あたり総 そう 参加 さんか 人数 にんずう に+7
4回戦 かいせん までシード
シード 1人 ひとり あたり総 そう 参加 さんか 人数 にんずう に+15
上記 じょうき の例 れい で行 い けば、50人 にん 中 ちゅう に3回戦 かいせん シード が4人 にん いるので、50+ (7×4)=78となり、全部 ぜんぶ で7回戦 かいせん すれば良 よ い。
同位 どうい タイが出 で た時 とき
時 とき には、上位 じょうい グループ が全員 ぜんいん 5勝 しょう 1敗 はい で並 なら んでしまったとか、上位 じょうい 8人 にん を決 き めるのに8位 い タイ に3人 にん いるとか言 い う事態 じたい が発生 はっせい する事 こと がある。
そんな時 とき は、以下 いか の計算 けいさん によって順位 じゅんい を決 き める。(色々 いろいろ な方式 ほうしき があるが、一般 いっぱん 的 てき なものを紹介 しょうかい する)
オポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージ
勝 か ち点 てん で並 なら んだ参加 さんか 者 しゃ がいた場合 ばあい 、最初 さいしょ に比 ひ 較される数値 すうち 。チェス では「ソル コフ」という名前 なまえ で呼 よ ばれる。
簡単 かんたん に言 い えば、「同 おな じ勝 が ち点 てん なら強 つよ い人 ひと と戦 たたか ってきた方 ほう が上 うえ 」と言 い うもの。
極端 きょくたん な例 れい では、同 おな じ1勝 しょう 5敗 はい の人 ひと でも、その1勝 しょう が「その後 ご 全勝 ぜんしょう して5勝 しょう 1敗 はい で上位 じょうい に食 く い込 こ んだ人 ひと に付 つ けた唯 ただ 一 いち の黒 くろ 星 ほし 」である人 ひと と、「その後 ご 全敗 ぜんぱい して0勝 しょう 6敗 はい で最下位 さいかい になった人 ひと に対 たい して勝 か っただけの1勝 しょう 」である人 ひと では、前者 ぜんしゃ の方 ほう が1勝 しょう の価値 かち が高 たか いという考 かんが え。
または、同 おな じ5勝 しょう 1敗 はい でもその1敗 はい が「全勝 ぜんしょう 優勝 ゆうしょう した人 ひと に負 ま けた1敗 はい 」である人 ひと と、「その後 ご 全敗 ぜんぱい して1勝 しょう 5敗 はい で終 お わった人 ひと に初戦 しょせん で負 ま けた1敗 はい 」である人 ひと では、後者 こうしゃ の方 ほう が痛 いた い敗北 はいぼく であるという考 かんが え。
上位 じょうい 8人 にん まで予選 よせん 通過 つうか 、と言 い うような形式 けいしき のスイスドローの場合 ばあい 、8位 い はこれで決 き まる事 こと が多 おお い。
具体 ぐたい 的 てき な計算 けいさん 方法 ほうほう としては、まず比 ひ 較する2人 ふたり がそれぞれ対戦 たいせん してきた相手 あいて を全 すべ てピックアップ する。
それらの各 かく 対戦 たいせん 相手 あいて の最終 さいしゅう 的 てき な勝 か ち点 てん を「参加 さんか したラウンド数 すう ×3」の値 ね で割 わ り、その値 ね の平 ひらた 均 ひとし をとる。
この値 ね を、同位 どうい タイ の人 ひと 同士 どうし で比 ひ 較し、高 たか い方 ほう が上位 じょうい となる。
例 れい :4勝 しょう 2敗 はい 同士 どうし で並 なら んだAさん とBさんを比 ひ 較する場合 ばあい ・・・
1回戦 かいせん の相手 あいて
2回戦 かいせん の相手 あいて
3回戦 かいせん の相手 あいて
4回戦 かいせん の相手 あいて
5回戦 かいせん の相手 あいて
6回戦 かいせん の相手 あいて
Aさん
○
1勝 しょう 5敗 はい
(勝 か ち点 てん 3)
○
2勝 しょう 2敗 はい 2分 ふん
(勝 か ち点 てん 8)
×
4勝 しょう 2敗 はい
(勝 か ち点 てん 12)
○
3勝 しょう 2敗 はい 1分 ふん
(勝 か ち点 てん 10)
×
3勝 しょう 3敗 はい
(勝 か ち点 てん 9)
○
3勝 しょう 3敗 はい
(勝 か ち点 てん 9)
Bさん
×
2勝 しょう 4敗 はい
(勝 か ち点 てん 6)
○
1勝 しょう 2敗 はい
(勝 か ち点 てん 3)
(途中 とちゅう 棄権 きけん )
○
2勝 しょう 3敗 はい 1分 ふん
(勝 か ち点 てん 7)
×
6勝 しょう 0敗 はい
(勝 か ち点 てん 18)
○
4勝 しょう 0敗 はい 2分 ふん
(勝 か ち点 てん 14)
○
3勝 しょう 3敗 はい
(勝 か ち点 てん 9)
Aさん の各 かく 対戦 たいせん 相手 あいて の「勝 か ち点 てん ÷ (参加 さんか したラウンド数 すう × 3)」の値 ね はそれぞれ、
0.167 ・ 0.444 ・ 0.667 ・ 0.556 ・ 0.5 ・ 0.5 なので、これらの平 ひらた 均 ひとし は0.472となる 。
同様 どうよう にBさんの各 かく 対戦 たいせん 相手 あいて については
0.33 3 ・ 0.333 ・ 0.389 ・ 1 ・ 0.778 ・ 0.5 なので、これらの平均 へいきん は 0.555となる。
Bさんの方 ほう が高 たか いので、順位 じゅんい はBさんの方 ほう が上 うえ という事 こと になる。
対戦 たいせん 結果 けっか の中 なか に「不戦勝 ふせんしょう 」がある場合 ばあい 、そのラウンドは平 ひらた 均 ひとし 計算 けいさん に入 い れられない。
「参加 さんか したラウンド数 すう ×3で割 わ る」の「参加 さんか したラウンド数 すう 」と言 い う部分 ぶぶん については、途中 とちゅう 棄権 きけん を認 みと めておらず、全員 ぜんいん が最後 さいご まで試合 しあい をやっている大会 たいかい においては省略 しょうりゃく しても良 よ い。
同様 どうよう に、×3の部分 ぶぶん は引 ひ き分 わ け が存在 そんざい しなくて勝 か ち点 てん を1としている、または勝敗 しょうはい 数 すう で直接 ちょくせつ カウ ントしている大会 たいかい においては省略 しょうりゃく しても良 よ い。また、勝 か ち点 てん を3としている場合 ばあい でも、「パー センテージ」の名 な の通 とお り百 ひゃく 分 ぶん 率 りつ に直 なお すための計算 けいさん なので、比 ひ 較をするだけならば無 む くても良 よ い。
ゲーム・ウィン・パーセンテージ
オポネント・マッチ ・ウィン ・パー センテージの値 ね も全 まった く同 おな じだった場合 ばあい 、次 つぎ に比 ひ 較される数値 すうち 。
簡単 かんたん に言 い えば、「同 おな じレベル の対戦 たいせん 相手 あいて と戦 たたか ってきているなら、より圧勝 あっしょう している方 ほう が強 つよ い」と言 い うもの。
い換 いか えれば「2-1での勝利 しょうり より2-0での勝利 しょうり の方 ほう が価値 かち が高 たか い」と言 い うもの。
「ルール 」の項 こう 目 め の「対戦 たいせん 結果 けっか 」の部分 ぶぶん で、「2-1で勝 か ったのか2-0で勝 か ったのかも記録 きろく しておくのが望 のぞ ましい」と書 か いてあるのは、これのため。
計算 けいさん 方法 ほうほう は、比 ひ 較する各 かく 参加 さんか 者 しゃ の各 かく 試合 しあい において、「取 と った本数 ほんすう 」に各 かく ラウンドの勝敗 しょうはい 引 ひ き分 わ け と同様 どうよう に「勝 か ち点 てん 」を付 つ けていき、各 かく ラウンドの勝 か ち点 てん を「実際 じっさい に行 い った本数 ほんすう ×3」で割 わ る。
こうして出 だ された各 かく ラウンドの数値 すうち の平 ひらた 均 ひとし を取 と り、その平 ひらた 均 ひとし を比 ひ 較対象 ぞう の参加 さんか 者 しゃ 同士 どうし で比 ひ 較する。
例 れい :5勝 しょう 1敗 はい で、オポネント・マッチ ・ウィン ・パー センテージも同 おな じだったAさん とBさんを比 ひ 較する場合 ばあい ・・・
1回戦 かいせん
2回戦 かいせん
3回戦 かいせん
4回戦 かいせん
5回戦 かいせん
6回戦 かいせん
Aさん
2-1
2-0
2-0
2-0
1-2
2-1
Bさん
2-0
1-0-1
2-1
2-0
0-2
2-1
Aさん は (6÷ 9 + 6÷ 6 + 6÷ 6 + 6÷ 6 + 3÷ 9 + 6÷ 9)÷ 6=0.777
Bさんは (6÷ 6 + 4÷6 + 6÷9 + 6÷6 + 0 + 6÷9)÷6=0.66 7
従 したが って、Aさん の方 ほう が順位 じゅんい が上 うえ 。
対戦 たいせん 結果 けっか の中 なか に「不戦勝 ふせんしょう 」がある場合 ばあい 、そこは平 ひらた 均 ひとし 計算 けいさん に入 い れられない。
「実際 じっさい に行 い った本数 ほんすう ×3で割 わ る」の×3の部分 ぶぶん は、「パー センテージ」の名 な の通 とお り百 ひゃく 分 ぶん 率 りつ に直 なお すための計算 けいさん なので、タイ の人 ひと を比 ひ 較するだけなら省略 しょうりゃく してもいい。あると直感 ちょっかん 的 てき に「勝率 しょうりつ ○% 」と分 わ かりやすいというだけ。
オポネント・ゲーム・ウィン・パーセンテージ
ゲーム ・ウィン ・パー センテージまでもが一致 いっち した同位 どうい タイ の人 ひと がいた場合 ばあい に、最後 さいご に比 ひ 較される数値 すうち 。
これすらも一致 いっち してしまった場合 ばあい 、それらの人 ひと は同位 どうい タイ という事 こと で最終 さいしゅう 結果 けっか になる。
上位 じょうい 8人 にん を決 き める必要 ひつよう がある大会 たいかい の8位 い タイ 等 とう でこれが起 お こった場合 ばあい 、どうするかは主 あるじ 催者 さいしゃ の判断 はんだん に任 まか せられる。
ただしこの値 ね を比 ひ 較しなければならないような事態 じたい が発生 はっせい する事 こと は滅多 めった に無 む い。国 くに 際 さい 大会 たいかい 常連 じょうれん クラス の選手 せんしゅ でも「こんなのもある」程度 ていど にしか覚 おぼ えていない人 ひと が少 すく なくないほど。(国 くに 際 さい 大会 たいかい クラス の主 あるじ 催者 さいしゃ 側 がわ は流石 さすが にきちんと計算 けいさん 方法 ほうほう を知 し っておかないとダメだが)
簡単 かんたん に言 い えば「同 おな じ勝 が ち点 てん で、同 おな じレベル の相手 あいて と戦 たたか っていて、それらの相手 あいて に対 たい する勝率 しょうりつ も同 おな じなら、『相手 あいて により圧勝 あっしょう してきている人 ひと 』と戦 たたか っている方 ほう が強 つよ い」と言 い う考 かんが え。
計算 けいさん 方法 ほうほう は、比 ひ 較する対 たい 象 ぞう の参加 さんか 者 しゃ が対戦 たいせん してきた各 かく 対戦 たいせん 相手 あいて の「ゲーム ・ウィン ・パー センテージ」を全 すべ て計算 けいさん する。
それらの平 ひらた 均 ひとし を出 だ し、その値 ね の高 たか い方 ほう が順位 じゅんい が上 うえ となる。
「対戦 たいせん 相手 あいて の対戦 たいせん 相手 あいて 」まで調 しら べて計算 けいさん する必要 ひつよう があるため、すんごい面倒 めんどう くさい。
相応 そうおう に大 だい 規模 きぼ で、スタッフ も十分 じゅうぶん な人手 ひとで が確保 かくほ されている大会 たいかい なら頑張 ちょう って計算 けいさん するべきだ(と思 おも う)が、そうでないのならゲーム ・ウィン ・パー センテージまで一致 いっち した時点 じてん で同位 どうい タイ として最終 さいしゅう 結果 けっか にしてしまっても良 よ い。
その他 た
チェス や一部 いちぶ の競技 きょうぎ では、直接 ちょくせつ 対決 たいけつ での結果 けっか を参照 さんしょう する方式 ほうしき や、自分 じぶん が勝利 しょうり した相手 あいて のみの勝 か ち点 てん 合計 ごうけい を比 ひ 較する方式 ほうしき もある。なお、チェス の場合 ばあい 、たとえば以下 いか の4形式 けいしき が存在 そんざい する。
また、囲碁 いご でスイスドローを採用 さいよう する場合 ばあい 、SOS (ソル コフ)が同点 どうてん の場合 ばあい 、SOS OS (すべての対戦 たいせん 相手 あいて のSOS の合計 ごうけい )を比 ひ 較することがあるようだ。
1試合 しあい が非常 ひじょう に短 みじか く済 す む競技 きょうぎ の場合 ばあい は、同位 どうい の者 もの 同士 どうし でもう1戦 せん してその勝敗 しょうはい で決 き めるというサドンデス 方式 ほうしき が用 もち いられることもある。
メリット・デメリット
一言 ひとこと で言 い うなら「勝 か ち抜 ぬ き戦 せん と総 そう 当 あ たり戦 せん のいい所 しょ を寄 よ せ集 あつ めた方式 ほうしき 」だが、もちろん欠点 けってん もある。
メリット
初戦 しょせん で負 ま けてしまっても上位 じょうい に食 く い込 こ む可 か 能 のう 性 せい が残 のこ る。
勝 か とうが負 ま けようが、最後 さいご まで大会 たいかい に参加 さんか できる。
(やろうと思 おも えば)全 すべ ての参加 さんか 者 しゃ の順位 じゅんい を算出 さんしゅつ 出来 でき る。
にも関 かか わらず 、大会 たいかい の所要 しょよう 時間 じかん は勝 か ち抜 ぬ き戦 せん に+α あるふぁ した程度 ていど 。
(少 すく なくとも中 なか ~ 後半 こうはん は)実 みのる 力 ちから の近 ちか い者 もの 同士 どうし が対戦 たいせん できる。
デメリット
1回戦 かいせん 終 お わるたびに参加 さんか 者 しゃ 全員 ぜんいん の対戦 たいせん 結果 けっか 集計 しゅうけい +次 つぎ 回戦 かいせん の組 く み合 あ わせ作成 さくせい 作業 さぎょう が入 はい るため、運営 うんえい 者 もの の負担 ふたん が大 おお きい。
前 まえ の対戦 たいせん が終 お わってから組 く み合 あ わせを作 つく るので、この先 さき 誰 だれ と対戦 たいせん するのかが分 わ かりにくい(これは八百長 やおちょう などの不正 ふせい がしにくいというメリット でもある)。
同位 どうい タイ で並 なら んだ場合 ばあい の優劣 ゆうれつ の付 つ け方 かた がかなり複雑 ふくざつ で、ルール に詳 くわ しい人 ひと でないと分 わ かりづらい。
関連 かんれん 項目 こうもく
ページ番号 ばんごう : 4401800
初版 しょはん 作成 さくせい 日 び : 10/06/29 17:17
リビジョン番号 ばんごう : 3276667
最終 さいしゅう 更新 こうしん 日 び : 24/05/06 20:06
編集 へんしゅう 内容 ないよう についての説明 せつめい /コメント:
サドンデス方式 ほうしき について