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スイスドローとは [単語記事] - ニコニコ大百科

スイスドロー単語たんご

6けん
スイスドロー
7.3せん文字もじ記事きじ
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掲示板けいじばん

スイスドローとは、大会たいかい運営うんえい方式ほうしき一種いっしゅである。スイスしきトーナメントという場合ばあいもある。

ほん記事きじは、1たい1(1チームたい1チーム)でおこなゲーム競技きょうぎ前提ぜんていにしています。

概要がいよう

てん」の概念がいねんもうけ、それをもと毎回まいかいなるべくみのちからちかもの同士どうしおののいつつ、てん合計ごうけい優勝ゆうしょうめる方式ほうしき

シングル・エリミネーション通常つうじょうトーナメントせん)は、1かいけたらわりなので、うん要素ようそからゲームではあまてきさない。また、最初さいしょほうけてしまうとそれ以降いこうはすることくなってしまうため、大会たいかいがりづらい。

そうあたリーグせんでは1かいけてもわりではなく、かつすべての参加さんかしゃ最後さいごまでゲームをすること出来できるが、単純たんじゅん時間じかんがかかりすぎるため大会たいかい運営うんえい支障ししょうをきたす場合ばあいおおい。

相反あいはんするこれら2つのトーナメント方式ほうしきのいいしょわせようというのがスイスドロー方式ほうしきである。

チェスなどのボードゲームや、TCGなどのカードゲーム採用さいようされることがおおい。

「スイスドロー」という名称めいしょうは、1895ねんスイスチューリッヒでおこなわれたチェス大会たいかい採用さいようされたことに由来ゆらいするとされる。「ドロー」はドローでもカードゲームドローやまさつ行為こうい)でもなく、テニスゴルフなどの競技きょうぎにおけるわせの抽選ちゅうせんゆびす。

ルール

スイスドローは、基本きほんてきには以下いかの3つのかえしである。

  1. そこまでの対戦たいせん結果けっかてん)をもとわせを作成さくせいする。
  2. わせにしたがって対戦たいせんおこなう。
  3. 対戦たいせん結果けっかしたがっててん付与ふよ集計しゅうけいおこなう。
  • てん
    まさったひとに3てんひとたちにかく1てんあたえる。
    チェスなどではった場合ばあいてんを2としているルールもあるが、カードゲームでは勝利しょうりてん3とするのがあるじりゅう
    ここでの点数てんすう加算かさん較するだけなので、「」のみが意味いみつ。たとえば、「ち2てん1てん」と「ち1てん0.5てん」はまったくおな大会たいかい進行しんこうになる。さらに、のないゲームでは、あたえられるてんなんてんでも進行しんこうおなじである。
    勝者しょうしゃへの点数てんすうが1てんのとき、単位たんいとして「てん」のわりに「かち」を使つかうことがあるわけけがあれば0.5しょうなどとする)。
  • わせ
    だい1回戦かいせん全員ぜんいんてん0のはずなので、すべての参加さんかしゃなかランダムわせる。参加さんかしゃ奇数きすうだった場合ばあいあまった1人ひとり不戦勝ふせんしょう
    だい2回戦かいせん以降いこうかく参加さんかしゃっているてんかずちがうはずなので、「てんおな参加さんかしゃ同士どうし」のなかランダムわせる。原則げんそくとしててんおおほうからわせをおこなっていき、おなてんラインなかわせをおこなった結果けっか1にんあまった場合ばあい、1つしたてんラインひとわせる。すべてのラインわせをえて1にんあまった場合ばあい、そのひと不戦勝ふせんしょう
    ただしここで対戦たいせん相手あいてえら場合ばあい制約せいやくとして、通常つうじょうおな対戦たいせん相手あいてとは2かいたたかわない。また、チェスなどでは、なるべくかくプレイヤー先後せんご交互こうごつようにする(かんぜんにはそうできないこともある)。
  • これらのわせに、対戦たいせん相手あいてランダムとしないこともある。1回戦かいせんレーティングぜん大会たいかい成績せいせき使つかったり、2回戦かいせん以降いこう後述こうじゅつする同点どうてんプレイヤー順位じゅんいけを使つかい、みのるちからちかいもの同士どうしであったり、またはちからたかいものとひくいものが対戦たいせんするようにする。
  • 対戦たいせん結果けっか
    3ほん1セットのようなゲームである場合ばあい、2-0でったのか2-1でったのかも同時どうじ記録きろくしておくことのぞましい。(後述こうじゅつ

これを規定きてい回数かいすうかえし、てんもっとおおかった参加さんかしゃ優勝ゆうしょうとなる。

なん回戦かいせんやるのか

1人ひとり優勝ゆうしょうものえら場合ばあい具体ぐたいてきだいなん回戦かいせんだいなんラウンド)までやるのかは、大会たいかい参加さんか人数にんずうによってまる。

まいラウンド、全勝ぜんしょうしゃ同士どうしたたかうので、全勝ぜんしょうしゃやく半分はんぶんになる。参加さんかしゃすうはしすう発生はっせいしない2のべき ( 2 ^ n ) の場合ばあいn ラウンドで全勝ぜんしょうしゃ1人ひとりになる。

参加さんかしゃすう 対戦たいせんすう
2人ふたり 1回戦かいせん
34にん 2回戦かいせん
56にん 23回戦かいせん
78にん 3回戦かいせん
914にん 34回戦かいせん
1516にん 4回戦かいせん
1730にん 45回戦かいせん
1132にん 5回戦かいせん
3362にん 56回戦かいせん
6364にん 6回戦かいせん
65126ひと 67回戦かいせん
127128ひと 7回戦かいせん
129254ひと 78回戦かいせん
255256ひと 8回戦かいせん

このひょうにある回数かいすうだけラウンドをおこなえば、かなら全勝ぜんしょうしゃ1人ひとりになり、優勝ゆうしょう決定けっていのうになる。

しかし、全勝ぜんしょうしゃ1人ひとりになった時点じてん優勝ゆうしょう確定かくていでは、優勝ゆうしょうもの決定けってい方法ほうほうシングル・エリミネーション(まいラウンドさい抽選ちゅうせん)とわらず、うん要素ようそおおきい。
よって、重要じゅうようだい規模きぼ大会たいかいでは、余分よぶんなラウンドをおこない、1はいしても優勝ゆうしょうできるのうせいのこすこともおおい。

ひょうよりもおおいラウンドをおこなった場合ばあい全勝ぜんしょうしゃ以降いこう対戦たいせんけてしまい、最高さいこう成績せいせき参加さんかしゃ複数ふくすうになってしまうのうせいがある。
こうなった場合ばあい計算けいさん順位じゅんいけることのうだが、やや煩雑はんざつである。そのため、スイスしき以外いがい方法ほうほう決勝けっしょうおこな場合ばあいがある。

たとえば、TCGMagic: the Gatheringプロツアー予選よせんでは、参加さんかしゃ1000人前ひとまえなため910回戦かいせん全勝ぜんしょうしゃ1人ひとりになるが、
15回戦かいせんおこなったうえに、さらにその上位じょういしゃはちめい決勝けっしょうトーナメントおこなって順位じゅんい決定けっていするという方式ほうしきおこなわれている。
ただし、こうした方式ほうしき煩雑はんざつかつだい規模きぼになってしまうため個人こじんおこなうのは大変たいへんかもしれない。

ひょうよりもすくないラウンドしかおこなわなかった場合ばあい全勝ぜんしょうしゃ1人ひとりしぼられないため、優勝ゆうしょうものまらない。
ただし、たとえば2日間にちかんわただい規模きぼ大会たいかいの1にちあしりをおこなうのがてきだとか、より上位じょうい大会たいかい参加さんかけんをかけての選手権せんしゅけん大会たいかいだとかで、かならしもスイスドローだけで優勝ゆうしょうものめる必要ひつようく、上位じょういまでがかりさえすればい・・・と場合ばあいはこのかぎりではない。

れい1:参加さんかしゃ30にん、スイスドローで直接ちょくせつ優勝ゆうしょうものめる大会たいかい場合ばあい・・・5回戦かいせんおこなえばOK

れい2:参加さんかしゃ50にん上位じょうい8にんまればよい大会たいかい場合ばあい・・・最低さいてい3回戦かいせん 6回戦かいせん程度ていどでOK

実際じっさいにはなん回戦かいせんやるのか

上述じょうじゅつとおり、Magic: the Gatheringトーナメントでは上位じょういしゃ決勝けっしょうトーナメントおこなうのだが、そのさいゆびはりとして、以下いか内容ないようあたえられているexitチームせん場合ばあい、「人数にんずう」は「チームかず」にえること。

人数にんずう スイスドロー シングルエリミネーション
4-7(チームせんのみ) おこなわない ちょんチームおこな
8 おこなわない 8にん全員ぜんいんおこな
9-16 4回戦かいせん(リミテッドシングルエリミネーションでブースタードラフトをする場合ばあい)
5回戦かいせん(それ以外いがい)
トップ8
トップ4
17-32 5回戦かいせん トップ8
33-64 6回戦かいせん トップ8
65-128 7回戦かいせん トップ8
129-226 8回戦かいせん トップ8
227-409 9回戦かいせん トップ8
410以上いじょう 10回戦かいせん トップ8

10回戦かいせんでも10あいだかかる(1回戦かいせんが50ふんかかり、マッチング時間じかんなどを考慮こうりょすると1ラウンド1あいだかかるから)が、もっとおおきな大会たいかいとなると、当然とうぜんだがもっと大量たいりょうにやる必要ひつようがあるため2にちがかりになる。その場合ばあい、1にちにまず8回戦かいせんおこなてん17以下いか人間にんげんは1にち9回戦かいせん、および2にちすすめないようにして大量たいりょう人間にんげんを2日間にちかん拘束こうそくすることがないようにするなど工夫くふうがされている。

不戦勝ふせんしょう

参加さんかしゃなかあきらかちからがあるとかっている大会たいかい場合ばあい事前じぜん不戦勝ふせんしょうシード)を設定せっていすることがある。
この場合ばあい不戦勝ふせんしょうとは、上記じょうきわせのこうにある「わせであまったひと」にあたえられるものとはべつで、最初さいしょからつよごうだとかっているひと序盤じょばん無条件むじょうけんあつかいにすること

メリットデメリットこうにあるとおり、みのるちからちかひと同士どうし対戦たいせんしやすいのがスイスドローの特徴とくちょうひとつだが、序盤じょばんとくだい1回戦かいせん)は本当ほんとうランダムわせられるため、いきなり全一ぜんいつクラスプレイヤーはじめたばかりの初心者しょしんしゃたってしまうこともありる。
そういうわせが発生はっせいした場合ばあい初心者しょしんしゃほう一方いっぽうてきボコられるだけでつまらないだろうし、上級じょうきゅうしゃがわ上級じょうきゅうしゃがわでつまらないとまかなくとも、初心者しょしんしゃレイプをしているような格好かっこうになってしまってまずくなる。
参加さんかしゃ面子めんつてきにそう事態じたい予想よそうされる場合ばあいに、つよひと最初さいしょほう試合しあい参加さんかをご遠慮えんりょねがうのが不戦勝ふせんしょうシード)のシステムである。

 

不戦勝ふせんしょう設定せっていする場合ばあい参加さんかしゃそう人数にんずうおよびなん回戦かいせんまでやるのかの設定せっていをよく考慮こうりょする必要ひつようがある。

まず「なん回戦かいせんまで不戦勝ふせんしょうにするのか」についてだが、これはそうラウンドすうの1/3程度ていどおおくても半分はんぶんまでがい。
極端きょくたんはなしスイスドロー6回戦かいせんで5回戦かいせんまで不戦勝ふせんしょう、では優勝ゆうしょうものおこなエキシビジョンマッチわらないのであまりにおおやけひらた
6回戦かいせんならおおくても3回戦かいせんシードじゅうふん不戦勝ふせんしょうによって途中とちゅうから参加さんかするプレイヤーはそこまでを全勝ぜんしょうしているとしてあつかうため、3回戦かいせんシードで4回戦かいせんから参加さんかするひと対戦たいせんする相手あいては、当然とうぜん3せん全勝ぜんしょうしているひと。そこまでれば全一ぜんいつクラスであっても流石さすがレイプ状態じょうたいになる心配しんぱいすくない。
Magic: the Gatheringでもシード3回戦かいせん程度ていど一般いっぱんてきである。

そしてつぎに、「シード選手せんしゅ設定せっていすることによるそうラウンドすう設定せっていなおし」がある。
たとえば参加さんかしゃ50にんのスイスドロー6回戦かいせんおこなうにさいして、50にんのうち4にんに「3回戦かいせんシード」をあたえるとする。
通常つうじょうの50にんスイスドローなら3回戦かいせん終了しゅうりょうでは全勝ぜんしょうしゃが67にんになるはずなので、あと3回戦かいせんやれば全勝ぜんしょうしゃ一人ひとりになる計算けいさんになる。
しかし3回戦かいせんシード選手せんしゅが4にんいた場合ばあい3回戦かいせん終了しゅうりょう時点じてんでの全勝ぜんしょうしゃが1011にんいる計算けいさんになってしまうため、あと3回戦かいせんでは優勝ゆうしょうものまらない。
具体ぐたいてきなんラウンドやせばいいのかは以下いかひょうもとづいて「理論りろんうえそう参加さんか人数にんずう」をし、それにしたがってそうラウンドすう決定けっていすればよい。

1回戦かいせんだけシード シード1人ひとりあたりそう参加さんか人数にんずうに+1
2回戦かいせんまでシード シード1人ひとりあたりそう参加さんか人数にんずうに+3
3回戦かいせんまでシード シード1人ひとりあたりそう参加さんか人数にんずうに+7
4回戦かいせんまでシード シード1人ひとりあたりそう参加さんか人数にんずうに+15

上記じょうきれいけば、50にんちゅう3回戦かいせんシードが4にんいるので、50+(7×4)=78となり、全部ぜんぶで7回戦かいせんすればい。

同位どういタイがとき

ときには、上位じょういグループ全員ぜんいん5しょう1はいならんでしまったとか、上位じょうい8にんめるのに8タイに3にんいるとか事態じたい発生はっせいすることがある。

そんなときは、以下いか計算けいさんによって順位じゅんいめる。(色々いろいろ方式ほうしきがあるが、一般いっぱんてきなものを紹介しょうかいする)

オポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージ

てんならんだ参加さんかしゃがいた場合ばあい最初さいしょ較される数値すうちチェスでは「ソルコフ」という名前なまえばれる。

簡単かんたんえば、「おなてんならつよひとたたかってきたほううえ」とうもの。
極端きょくたんれいでは、おなじ1しょう5はいひとでも、その1しょうが「その全勝ぜんしょうして5しょう1はい上位じょういんだひとけたただいちくろほし」であるひとと、「その全敗ぜんぱいして0しょう6はい最下位さいかいになったひとたいしてっただけの1しょう」であるひとでは、前者ぜんしゃほうが1しょう価値かちたかいというかんがえ。
または、おなじ5しょう1はいでもその1はいが「全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうしたひとけた1はい」であるひとと、「その全敗ぜんぱいして1しょう5はいわったひと初戦しょせんけた1はい」であるひとでは、後者こうしゃほういた敗北はいぼくであるというかんがえ。

上位じょうい8にんまで予選よせん通過つうか、とうような形式けいしきのスイスドローの場合ばあい、8はこれでまることおおい。

具体ぐたいてき計算けいさん方法ほうほうとしては、まず較する2人ふたりがそれぞれ対戦たいせんしてきた相手あいてすべピックアップする。
それらのかく対戦たいせん相手あいて最終さいしゅうてきてんを「参加さんかしたラウンドすう×3」のり、そのひらたひとしをとる。
このを、同位どういタイひと同士どうし較し、たかほう上位じょういとなる。

れい:4しょう2はい同士どうしならんだAさんとBさんを較する場合ばあい・・・

1回戦かいせん相手あいて 2回戦かいせん相手あいて 3回戦かいせん相手あいて 4回戦かいせん相手あいて 5回戦かいせん相手あいて 6回戦かいせん相手あいて
Aさん
1しょう5はい
てん3)

2しょう2はい2ふん
てん8)
×
4しょう2はい
てん12)

3しょう2はい1ふん
てん10)
×
3しょう3はい
てん9)

3しょう3はい
てん9)
Bさん ×
2しょう4はい
てん6)

1しょう2はい
てん3)
途中とちゅう棄権きけん

2しょう3はい1ふん
てん7)
×
6しょう0はい
てん18)

4しょう0はい2ふん
てん14)

3しょう3はい
てん9)

Aさんかく対戦たいせん相手あいての「てん ÷参加さんかしたラウンドすう × 3)」のはそれぞれ、
0.167 ・ 0.444 ・ 0.667 ・ 0.556 ・ 0.5 ・ 0.5 なので、これらのひらたひとしは0.472となる
同様どうようにBさんのかく対戦たいせん相手あいてについては
0.333 ・ 0.333 ・ 0.389 ・ 1 ・ 0.778 ・ 0.5 なので、これらの平均へいきん0.555となる。
Bさんのほうたかいので、順位じゅんいはBさんのほううえということになる。

  • 対戦たいせん結果けっかなかに「不戦勝ふせんしょう」がある場合ばあい、そのラウンドはひらたひとし計算けいさんれられない。
  • 参加さんかしたラウンドすう×3でる」の「参加さんかしたラウンドすう」と部分ぶぶんについては、途中とちゅう棄権きけんみとめておらず、全員ぜんいん最後さいごまで試合しあいをやっている大会たいかいにおいては省略しょうりゃくしてもい。
    同様どうように、×3の部分ぶぶん存在そんざいしなくててんを1としている、または勝敗しょうはいすう直接ちょくせつカウントしている大会たいかいにおいては省略しょうりゃくしてもい。また、てんを3としている場合ばあいでも、「パーセンテージ」のとおひゃくぶんりつなおすための計算けいさんなので、較をするだけならばくてもい。

ゲーム・ウィン・パーセンテージ

オポネント・マッチウィンパーセンテージのまったおなじだった場合ばあいつぎ較される数値すうち

簡単かんたんえば、「おなレベル対戦たいせん相手あいてたたかってきているなら、より圧勝あっしょうしているほうつよい」とうもの。
いかえれば「2-1での勝利しょうりより2-0での勝利しょうりほう価値かちたかい」とうもの。
ルール」のこうの「対戦たいせん結果けっか」の部分ぶぶんで、「2-1でったのか2-0でったのかも記録きろくしておくのがのぞましい」といてあるのは、これのため。

計算けいさん方法ほうほうは、較するかく参加さんかしゃかく試合しあいにおいて、「った本数ほんすう」にかくラウンドの勝敗しょうはい同様どうように「てん」をけていき、かくラウンドのてんを「実際じっさいった本数ほんすう×3」でる。
こうしてされたかくラウンドの数値すうちひらたひとしり、そのひらたひとし較対ぞう参加さんかしゃ同士どうし較する。

れい:5しょう1はいで、オポネント・マッチウィンパーセンテージもおなじだったAさんとBさんを較する場合ばあい・・・

1回戦かいせん 2回戦かいせん 3回戦かいせん 4回戦かいせん 5回戦かいせん 6回戦かいせん
Aさん 2-1 2-0 2-0 2-0 1-2 2-1
Bさん 2-0 1-0-1 2-1 2-0 0-2 2-1

Aさんは (6÷9 + 6÷6 + 6÷6 + 6÷6 + 3÷9 + 6÷9)÷6=0.777
Bさんは (6 + 4÷6 + 6÷9 + 6÷6 + 0 + 6÷9)÷6=0.667
したがって、Aさんほう順位じゅんいうえ

  • 対戦たいせん結果けっかなかに「不戦勝ふせんしょう」がある場合ばあい、そこはひらたひとし計算けいさんれられない。
  • 実際じっさいった本数ほんすう×3でる」の×3の部分ぶぶんは、「パーセンテージ」のとおひゃくぶんりつなおすための計算けいさんなので、タイひと較するだけなら省略しょうりゃくしてもいい。あると直感ちょっかんてきに「勝率しょうりつ」とかりやすいというだけ。

オポネント・ゲーム・ウィン・パーセンテージ

ゲームウィンパーセンテージまでもが一致いっちした同位どういタイひとがいた場合ばあいに、最後さいご較される数値すうち
これすらも一致いっちしてしまった場合ばあい、それらのひと同位どういタイということ最終さいしゅう結果けっかになる。
上位じょうい8にんめる必要ひつようがある大会たいかいの8タイとうでこれがこった場合ばあい、どうするかはあるじ催者さいしゃ判断はんだんまかせられる。
ただしこの較しなければならないような事態じたい発生はっせいすること滅多めったい。くにさい大会たいかい常連じょうれんクラス選手せんしゅでも「こんなのもある」程度ていどにしかおぼえていないひとすくなくないほど。(くにさい大会たいかいクラスあるじ催者さいしゃがわ流石さすがにきちんと計算けいさん方法ほうほうっておかないとダメだが)

簡単かんたんえば「おなてんで、おなレベル相手あいてたたかっていて、それらの相手あいてたいする勝率しょうりつおなじなら、『相手あいてにより圧勝あっしょうしてきているひと』とたたかっているほうつよい」とかんがえ。

計算けいさん方法ほうほうは、較するたいぞう参加さんかしゃ対戦たいせんしてきたかく対戦たいせん相手あいての「ゲームウィンパーセンテージ」をすべ計算けいさんする。
それらのひらたひとしし、そのたかほう順位じゅんいうえとなる。

  • 対戦たいせん相手あいて対戦たいせん相手あいて」まで調しらべて計算けいさんする必要ひつようがあるため、すんごい面倒めんどうくさい。
    相応そうおうだい規模きぼで、スタッフ十分じゅうぶん人手ひとで確保かくほされている大会たいかいなら頑ちょうって計算けいさんするべきだ(とおもう)が、そうでないのならゲームウィンパーセンテージまで一致いっちした時点じてん同位どういタイとして最終さいしゅう結果けっかにしてしまってもい。 

その

チェス一部いちぶ競技きょうぎでは、直接ちょくせつ対決たいけつでの結果けっか参照さんしょうする方式ほうしきや、自分じぶん勝利しょうりした相手あいてのみのてん合計ごうけい較する方式ほうしきもある。なお、チェス場合ばあい、たとえば以下いかの4形式けいしき存在そんざいする。

また、囲碁いごでスイスドローを採用さいようする場合ばあいSOS(ソルコフ)が同点どうてん場合ばあいSOSOS(すべての対戦たいせん相手あいてSOS合計ごうけい)を較することがあるようだ。

試合しあい非常ひじょうみじか競技きょうぎ場合ばあいは、同位どういもの同士どうしでもう1せんしてその勝敗しょうはいめるというサドンデス方式ほうしきもちいられることもある。

メリット・デメリット

一言ひとことうなら「せんそうたりせんのいいしょあつめた方式ほうしき」だが、もちろん欠点けってんもある。

  • メリット
    • 初戦しょせんけてしまっても上位じょういのうせいのこる。
    • とうがけようが、最後さいごまで大会たいかい参加さんかできる。
    • (やろうとおもえば)すべての参加さんかしゃ順位じゅんい算出さんしゅつ出来できる。
    • にもかかわらず大会たいかい所要しょよう時間じかんせんに+αあるふぁした程度ていど
    • すくなくともなか後半こうはんは)みのるちからちかもの同士どうし対戦たいせんできる。
  • デメリット
    • 1回戦かいせんわるたびに参加さんかしゃ全員ぜんいん対戦たいせん結果けっか集計しゅうけいつぎ回戦かいせんわせ作成さくせい作業さぎょうはいるため、運営うんえいもの負担ふたんおおきい。
    • まえ対戦たいせんわってからわせをつくるので、このさきだれ対戦たいせんするのかがかりにくい(これは八百長やおちょうなどの不正ふせいがしにくいというメリットでもある)。
    • 同位どういタイならんだ場合ばあい優劣ゆうれつかたがかなり複雑ふくざつで、ルールくわしいひとでないとかりづらい。

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20 ななしのよっしん
2016/12/04(日)にち 16:04:17 ID: ABMHZdaGxl
>>6
大会たいかいうのは職業しょくぎょう選手せんしゅがやってるとはかぎらんのに
参加さんかはらって準備じゅんびして1回戦かいせんボコられて終了しゅうりょうおおければ
参加さんかしゃえるということもわからないんですかねえ
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21 ななしのよっしん
2017/06/14(水)すい 01:49:07 ID: s5O9GvnsTl
大相撲おおずもうもこの方式ほうしきだよね
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22 ななしのよっしん
2017/08/21(月)げつ 07:24:01 ID: hCwuq6+dX3
全勝ぜんしょうしゃ1人ひとりになったのちってだれたたかうの?
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23 ななしのよっしん
2019/03/18(月)げつ 12:39:39 ID: ABMHZdaGxl
>>16
がるってのはこの場合ばあい参加さんかしゃがって意味いみだぞ
っておくが大会たいかい=見世物みせものじゃないからな
とかではだれでも参加さんかできる大会たいかいをやってるけど
参加さんかはらって1回戦かいせんけてあとはゆびくわえててるだけとか最悪さいあくだろ
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24 ななしのよっしん
2019/07/21(日)にち 17:13:50 ID: yqi9o0BIQH
>>22
全勝ぜんしょうしゃ一人ひとりになるふたまえ試合しあい全勝ぜんしょうしゃ4にんかりABCDとする)
この結果けっかったAとB、CとDがどうランクってことで対戦たいせんおこない、Aが全勝ぜんしょうしゃとなる。
このとき、Dとの対戦たいせんにCがったとしたなら、全勝ぜんしょうしゃ一人ひとりになった時点じてんで1はいだけしてるのはBとC。
どうランクがいないからひとランクマッチングし、直前ちょくぜん対戦たいせんしたBを選択肢せんたくしからはずすなら、Cとたたかうことになるんじゃないかな。
AからしてみればここでCをはなせればほぼ優勝ゆうしょうぎゃくにCからしてみればAをはたおとすのが絶対ぜったい条件じょうけんってかんじかと。
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25 ななしのよっしん
2023/11/04(土) 12:13:38 ID: 6vh1xW82jm
>>21
大雑把おおざっぱにはスイスドローちかいが、わせ決定けってい厳格げんかく成文せいぶんルールがあるわけじゃないから、なるもの、かな?
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26 ななしのよっしん
2024/04/16(火) 13:35:52 ID: 0vJSbWlZJo
記事きじ構成こうせいてきルールのちメリットデメリットほうやすいんじゃないかな?
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27 ななしのよっしん
2024/05/06(月)げつ 17:28:44 ID: bjYC3J+fEe
まじでスイスがらみの用語ようごだったんかこれ
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28 ななしのよっしん
2024/05/06(月)げつ 19:07:07 ID: 57thNT6O8n
げーむぎゃざでこの単語たんごかけ、「なにドローするルールなんだろうなぁ……」ておもってたが、大会たいかい試合しあい形式けいしきだったのね。かずじゅうねんしに疑問ぎもんたわ
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29 ななしのよっしん
2024/05/06(月)げつ 19:28:49 ID: HxQhdwk6fn
そうたりにべると
めっちゃつよいA、汎用はんようせいひくいがAにつよいBが存在そんざいするとき
A使つかってるひとは1,2回戦かいせんでBにたるかどうかが重要じゅうようになっちゃうのかな
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