ターゲット(target)とは
「的」「標的」「目標」「指標」「狙いを付ける対象」などの意味を持つ英単語である。
- 競技・射撃訓練などにおいて狙って命中・破壊する対象。
- 戦闘・戦争における広義の攻撃目標。
- 武器・兵器を用いて殺傷・破壊・無力化する人間・施設・乗り物など。
- 任務・依頼における最重要目標。
- 企画・イタズラ・犯罪において狙われる対象。
- 商品・サービス等における性別・年齢といった主要購買層など。
概要(標的)
ターゲットとは「的」「標的」などの意味で使われる事の多い単語である。
スポーツ競技からゲーム、射撃訓練、実戦・戦争・特殊任務まで幅広い。
また比喩的なターゲットにおいては、必ずしも殺傷・破壊されるとは限らない。
- 飛び道具による射撃・射的から、近接攻撃による打撃・刺突や斬撃のために用いられるものまで多々。
- 真ん丸な標的から人型のシルエットを模したもの、リアルな人間が描かれるものまで様々。
- 大型のものでは対地攻撃用・対戦車攻撃用に戦車を模した大型のターゲットもある。
- 遠隔操作で起倒、自動で前後左右へ移動するなど、実戦の動きを模したものもある。
- 表面には採点用に得点領域が設けられている場合も多い。
- その特性上、物理的なものは穴ぼこや劣化しやすいため、定期的な交換も必要となる。
- 多少の穴が開いた程度であれば、穴をふさぐ(治痕)ことで再利用する場合もある。
- 特殊部隊など、人質や味方・民間人を模した撃ってはいけないターゲットも用いられる。
- 標的への命中個所を確認し、照準を修正する作業も含まれる。
- 当然ながら距離があるほど小さく見え、命中は難しくなる。
- 調整可能な照準の有無に関わらず、構え方、投げ方、引き金の引き方も重要になってくる。
- 結果的に「照準器に従って狙えば当たる」…ほど簡単ではない。(→射撃)
- ダーツなど投擲、弓矢・クロスボウなど、距離と放物線も考慮しなくてはならない。
- 手榴弾や榴弾(炸裂弾)など、広範囲攻撃なものは若干判定が曖昧な部分がある。
- 前者は指定した場所や部屋に正しく投げ込むといった訓練もある。
飛び道具を使用するものは訓練であっても流れ弾や誤射・誤爆の危険があるため、周囲を強固な防護壁や土壁を設ける、周囲を封鎖し立入禁止にする、弾薬の有無にかかわらず厳格な銃口管理といった対策が求められる。騒音対策も兼ねて室内射撃場を用いる場合もある。
テロや犯罪、無差別殺傷事件など、周囲の人間を標的にする場合もある。
ソフトターゲット
銃撃や爆弾・爆撃などを受けて容易に死亡・無力化してしまう民間人・歩兵・車両など
武装の有無にかかわらず、非装甲目標は「ソフトターゲット」とも呼ばれる。
特に民間人などは装甲がなく非武装であるため、テロなどでは良い的になりやすい。
自動車などは(エンジン部分を除き)防弾にならないため拳銃弾程度でも貫通してしまう。
実戦におけるターゲット
実戦においては厄介で、銃撃戦など互いがターゲットになるもの、こちらが意図せず位置が露呈することで待ち伏せ攻撃や狙撃を受けるなど、相手の位置が分からないまま一方的に標的にされてしまう場合もある。
- 訓練とは異なり、命中=素直に倒れてくれるとは限らない。
- こちらに対して積極的に撃ち返してくる、煙幕などで妨害を試みるなど一筋縄ではいかない。
- 時代・戦場によっては人海戦術や数の暴力で押し切られる、弾切れなどによって突破される場合も。
- 一つの標的に固執すると他の敵に撃たれる、回り込まれるなど有利な位置に移動される場合もある。
- 当たり所が悪ければ一時的には怯んでも、起き上がって反撃、人質を殺傷する場合もある。
- 専用の兵器が必要になる場合もある。
標的が正面から来てくれるとは限らないため、味方との連携、チームワークも必要となる。
最重要目標
特殊部隊の任務、殺し屋への暗殺依頼などにおける最重要目標を指す場合もある。
最重要目標を護衛する周囲の人員・歩兵も戦闘上のターゲットにはなりうるのだが、
最重要目標を殺傷・破壊しなくては意味が無く、仮に周囲を全滅させても目標に逃げられては意味がない。
人質を取っていたり、生け捕りや無傷での回収が要求されるものは難易度が跳ね上がる。
限られた人員・装備で遂行しなくてはならない場合、長期間における敵地潜入・潜伏・情報収集、支援体制や周辺・後方警戒など様々な事象が必要になり、個々に求められる水準や危険度も高くなる。
その他
ニコニコ動画でも「アイツをターゲットにする」「ターゲットを狙う」などのように日常的に使われている。
一部のオンラインFPSの様なゲームでは「タゲ」と略されることもある。(例:タゲに逃げられた)
囮役が敵や敵ボス・敵勢力のヘイトを集め、攻撃・意識を集中される戦法は「タゲ取り」とも呼ばれる。
囮役に攻撃が集中している隙に、味方が討つ…といった感じである。
なお、ターゲットの語源はフランス語の「targuete」という単語が元になっていて、これは騎士の持つ盾の一種類を意味しているらしい。
犯罪
犯罪などでは、実行側に都合の良い人物・施設などがターゲットとされやすい。
防犯カメラや侵入を早期に察知/警報、犯行を遅延させる設備といった対策も必要になる。
家の外観や家族の行動、出したゴミから家族構成や生活パターンが読まれる場合もある。
(→犯罪)(→詐欺)
概要(購買層など)
商品・サービス等における性別・年齢といった主要購買層など。
大まかなものでは年齢・性別・職業などで区分される場合が多いが、提供するものによって異なる。
商品購入だけでなく、アニメ・漫画・映画作品、イベント企画への来場などを想定される場合もある。
※特に男女/年齢を基準とした広告ターゲットの分類は 広告 の項目を参照。
関連動画
関連商品
関連項目
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