ベトナム共産党(ベトナム語: Đảng Cộng sản Việt Nam)とは、ベトナムの政党である。
概要
マルクス=レーニン主義とホーチミン思想を掲げ、ベトナムの憲法により、一党独裁を敷いている。党員は360万人を有する。一方でベトナム国民の若年世代には、民主主義を求めてこの党に反発している人もいる。
中華人民共和国と中国共産党の関係と同じく党が国より優位に立つ。しかし、現在はトロイカ体制(三人の指導者で国家運営)が慣習化している。役職は上位から順番に書記長→国家主席→首相である。
因みに、ベトナム共産党は下部組織として、ベトナム共産党青年会を保有し、ベトナム人青少年の九割以上は入った事があると言われている。
経済政策としては共産主義をイデオロギーとしていたが、現在では市場経済を容認・推進している。
また、2004年に汚職が発覚したため、それ以降は書記長を党中央委員会の自由選挙で選ぶという制度になった。2004年においては対立立候補者が辞退した為、無投票当選という結果になった。
歴史
1930 コミンテルンから派遣された、胡志明(ホー・チ・ミン)が香港で結党。初代書記長は陳富(チャン・フー)。同年、名称をインドシナ共産党に。
1935 マカオで党大会。
1945 ベトナム民主共和国成立。胡志明が初代国家主席に。
1951 組織再編。宣光(トゥインクワン)で党大会。
1960 ハノイで党大会。
1969 胡志明死去。黎筍(レ・ズアン)第一書記兼党首に。
1986 黎筍死去。長征(チュオン・チン)が書記長に。同年、刷新(ドイモイ)政策発表。阮文霊(グエン・バン・リン)が書記長になる。
1988 ヘゲモニー政党から一党独裁へ。
1991 ドー・ムオイ(か漢字表記不明)が書記長に。
1997 黎可漂(レ・カ・フュー)が書記長に。
2001 ノン・ドゥック・マイン(漢字表記不明)が書記長に。
2011 阮富仲(グエン・フー・チョン)が書記長に。
刷新(ドイモイ)政策とは
ベトナム共産党最大の目玉政策。
経済自由化、社会的思想の転換を柱とした政策である。尚、その根底には社会主義型発展という思想もある。
市場開放、対外開放を行い大きな成果を上げた。
刷新政策により、ベトナムの農業は近代的な農業となり、ベトナム米は輸出産業となった。
尚、刷新政策が生まれた背景に、インドシナ戦争、ベトナム戦争、中越戦争、カンボジア戦争など、ベトナム建国以来度重なる戦争に対して、如何に荒れた国土を扱うかという問題がある。
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関連項目
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