卉単語たんご

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卉（芔）とは、草くさを総称そうしょうしていう漢字かんじである。𠦃（卅）とは別べつの字じ。

漢字かんじとして

意味いみ

草くさ、草くさ木き、花はな、茂しげる、たくさんある、粗あらい、（𠦪と通つうじて）速すみやか。

〔説せつ文ぶん解かい字じ〕の本字ほんじは芔で、〔説せつ文ぶん・巻一けんいち〕に「艸そうこうの緫名なり」とある。〔方言ほうげん・第だい十じゅう〕に「芔、莽、草くさなり。東ひがし越えつ・揚あげ州しゅうの間あいだ、芔と曰ふ。南みなみ楚すわえ、莽と曰ふ」とある。

字形じけい

屮＋屮＋屮による会意かいい。屮（＝草くさ）の集あつまりの意い。〔説せつ文ぶん〕に「艸そうこう屮に從したがえふ」とある。

音訓おんくん

音読おんよみはキ（漢かん音おと、呉ご音おと）、訓読くんよみは、くさ。

規格きかく・区分くぶん

常用漢字じょうようかんじではない。JIS X 0213第だい二に水みず準じゅん。

声こえ符ふ

卉を声こえ符ふとする漢字かんじには、𠦪、賁などがある。

語彙ごい

• 卉裳も・卉布・卉服ふく・卉木

異体いたい字じ

• 芔は、〔説せつ文ぶん〕の本字ほんじ。JIS X 0212補助ほじょ漢字かんじ。
• 𠦄は、芔が隷書れいしょで変へんじたもの。〔正字せいじ通どおり〕に卉は𠦄の俗字ぞくじとある。

関連かんれん項目こうもく

• 屮 - 艸そうこう - 芔 - 茻