嘗単語たんご

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嘗とは、嘗なめるという字じである。

漢字かんじとして

意味いみ

なめる、味あじわう、試ためす、経験けいけんする、かつて～した、新あたらしく収穫しゅうかくした穀物こくもつを神かみに供きょうす秋あきの祭まつり、という意味いみがある。また常つねと通つうじて、つねに、という意味いみがある。

〔説せつ文ぶん解かい字じ・巻まき五ご〕には「口くちにて之これれを味あじふなり」とある。〔爾しか雅みやび・釈しゃく天てん〕に「秋あき祭まつりを嘗と曰ふ」とある。

字形じけい

形かたち声こえで声こえ符ふは尚なお。金文きんぶんには冂の下したに旨むねが、冂の上うえに八はちがあるような形かたち。白川しらかわ静せいは、旨むねを神かみが降臨こうりんするのに臨のぞむ人ひとの姿すがたとし、嘗は神かみに望のぞんで供とも饌するという字じだという。

音訓おんくん

音読おんよみはショウ、訓読くんよみは、なめる、かつて。

規格きかく・区分くぶん

人名じんめい用よう漢字かんじである。JIS X 0213第だい一いち水みず準じゅん。2004年ねんに人名じんめい用よう漢字かんじに採用さいようされた。

声こえ符ふ

嘗を声こえ符ふとする漢字かんじには、鱨などがある。

語彙ごい

嘗禾・嘗穀・嘗試・嘗食・嘗新・嘗膳ぜん・嘗胆・嘗糞

異体いたい字じ

• 甞は、〔集あつまり韻いん〕に嘗と同おなじとある異体いたい字じ。JIS X 0213第だい二に水みず準じゅん。
• 嚐は、〔漢語かんご大だい辞典じてん・異体いたい字じ表ひょう〕が異体いたいとする字じ。
• 𠹉は、〔正字せいじ通どおり〕にある俗字ぞくじ。
• 𨡔は、〔正字せいじ通どおり〕に俗字ぞくじと、〔集あつまり韻いん〕には或ある体からだとある異体いたい字じ。
• 𨣛は、〔漢語かんご大だい辞典じてん・異体いたい字じ表ひょう〕が異体いたいとする字じ。
• 𡮢は、〔漢語かんご大だい辞典じてん・異体いたい字じ表ひょう〕が異体いたいとする字じ。
• 簡体字かんたいじは尝。