大野市とは、福井県東部に位置する市である。
基本データ
概要
九頭竜川上流の大野盆地にある市。
1954年(昭和29年)7月1日、大野郡大野町・下庄町・上庄村・五箇村・阪谷村・富田村・乾側村・小山村が合併して発足した。
1970年(昭和45年)7月1日 に大野郡西谷村を編入。
2005年(平成17年)11月7日には大野郡和泉村を編入し現在の市域となった。これと同時に大野郡が消滅した。
江戸時代に城下町として栄え、現在の福井県と岐阜県を繋ぐ美濃街道の通り道として知られてきた。今も武家屋敷などの古い町並みが残り、歴史の息づかいを感じられる。
福井県でもっとも面積が大きい市だが9割近くが山林で豪雪地帯。大野盆地以外は山とダム。
大野といえば多くの福井県民は朝市を連想するほどで、碁盤の目のような七間通りで春分の日から大晦日の間に開かれる七間朝市は、400年の歴史を持ち、毎日とれたての野菜やお惣菜が並ぶ。
日本の名水100選にも選ばれた水郷で、大野市内に降った雨水が全て大野盆地に集まることからいたる所で清らかな水が湧く。口当たりの柔らかな軟水で、水温は一年を通じて15℃ほど。古くはお殿様のご用水として使われていたことから、殿様清水とも呼ばれるこの水と、大野在来と呼ばれるそばの実を挽いて作るそば粉で出来た越前そばは名物の一つ。
中心部には大野城がそびえる。1575年築城の越前大野城[2]は、大野盆地が見渡せる標高約249mの亀山にあり、本丸の中は現在資料館となっていて当時の調度品や鬼瓦などが展示されている。また天守閣からは城下町を一望できる。冬の明け方から午前8時ごろには雲海が発生し、その中にある大野城は天空の城と呼ばれ写真家を中心に人気を集めている。
九頭竜川の上流にある九頭竜峡は、激しい川の流れに削られて形成された切り立った岩壁が続く景勝地。秋は紅葉の名所になり人で賑わう。途中にある仏午前の滝は落差が100mの三段の滝。
恐竜の化石で有名な勝山市と地層がつながっているため、大野市でも化石が発掘される。
内陸部にあり広大な面積を持つことから農業と林業が盛ん。
主な農林水産物はまいたけやそば、さといも[3]、スギ材、生乳など。
鮮やかな赤色が特徴的な八つ頭というさといもの茎の酢の物「すこ」と、たくあんから塩気を取り除き柔らかくなるまで醤油で煮た「たくあん煮」が代表的な郷土料理。
飯降山の麓に位置する飯降地区は今までに何度も雪崩の被害に遭っているため、雪崩を防ぐ巨大な防護壁が設置されている。
うぐピーとうめピー、かめじろうという、三体のマスコットキャラクターがいる。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
脚注
- *湧水池の一つである本願清水は平成の名水百選に選ばれている他「陸封型イトヨ生息地の南限」ということで、1934年に国の天然記念物に指定されている。
- *現在の城は昭和の時代に再建されたもの。
- *砂地で水はけがよく、昼夜の気温差が大きい大野盆地はさといもの栽培に最適。
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