旅客機りょかくき単語たんご

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リョカクキ

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旅客機りょかくきとは、輸送ゆそう機きのうち旅たび客きゃく輸送ゆそうに特とく化かした航空機こうくうきである。

概要がいよう

読よんで字じのごとく旅たび客きゃく輸送ゆそう、つまり人じんを運はこぶことに特とく化かした飛行機ひこうき。
分類ぶんるいとしては輸送ゆそう機きの一種いっしゅにあたる。
こう書かくと「えっ」と思おもってしまうだろうが、輸送ゆそうする「貨物かもつ」が「旅たび客きゃく」になったと考かんがえれば納得なっとくがいくだろう。
もちろん、貨物かもつと違ちがって色々いろいろと口くちうるさいし案外あんがいデリケートな旅たび客きゃく=人間にんげんを運はこぶために、通常つうじょうの輸送ゆそう機きとはいくつかの相違そうい点てんもある。
例れいを挙あげるならば、

基本きほん的てきに機内きないは与あずか圧おされている(ただしアイランダーのような低ひく空そら・低速ていそくで運用うんようする機体きたいの場合ばあい、非ひ与あずか圧あつのものもある)
座席ざせきが据すえ付つけられている
防音ぼうおん・防ぼう振ふがしっかりしている

などである。
とは言いえ基本きほん的てきには「大量たいりょうの人間にんげんを運はこぶのが目め的まと」であり、貨物かもつ用ようの輸送ゆそう機きとも被こうむる部分ぶぶんが多おおいため、場合ばあいによっては旅客機りょかくきをベースとした輸送ゆそう機きが製造せいぞうされたり、逆ぎゃくに輸送ゆそう機きの設計せっけいを旅客機りょかくきに転用てんようするなどのケースもある。
ちなみにボーイング747は元もとをたどればC-5の競合きょうごう機きである。

一方いっぽうで、構造こうぞうとしてはたいていの場合ばあい、「乗客じょうきゃくの快適かいてき性せい」「輸送ゆそう力ちから」「経済けいざい性せい」を重視じゅうししており、「機体きたいの強度きょうど」は最低さいてい限度げんどのものしか与あたえられていない場合ばあいが多おおい。つまる所ところが紙かみ装甲そうこうである(ただしYS-11のような例外れいがいもあるが)。
このため万まんが一いち衝突しょうとつ事故じこが発生はっせいした場合ばあい、大だい型かた機きに小しょう型かた機きがぶつかるような事故じこでも大だい型かた機きのほうが大破たいはするという場合ばあいも少すくなくない(B727が軽かる飛行機ひこうきと衝突しょうとつし大破たいはした例れいもある)。また現在げんざいは、よほどの小しょう型かた機きでない限かぎり全すべての旅客機りょかくきが安全あんぜんと今後こんごの事故じこ研究けんきゅうのために名前なまえの割わりには黒くろくないブラックボックスを搭載とうさいしている。