沢渡さわわたりシンゴ単語たんご

サワタリシンゴ

4.3千せん文字もじの記事きじ

沢渡さわわたりシンゴ（さわたり　しんご）とは、遊ゆう☆戯おどけ☆王おうアーク・ファイブの登場とうじょう人物じんぶつである。CVは矢野やの奨すすむ吾われ。
シンゴの漢字かんじ表記ひょうきは現時点げんじてんで不明ふめいだが、漫画まんが版はんにおいては「慎まき吾われ」。

概要がいよう

レオ・デュエルスクールの塾生じゅくせいで、取とり巻まきが3人にんいる。
初期しょきのOPでは遊ゆう矢やと対峙たいじするように登場とうじょう。

ステータスの低ひくいカードをクズカードと罵ののしったり卑怯ひきょうな手てを巡めぐらせたり取とり巻まきを扱こき使つかったりと、なにかと小しょう悪党あくとう臭しゅうが漂ただよっていた。
その後ご特とくに改心かいしんする様子ようすもなくしれっとランサーズに仲間なかま入いりしていたが、相変あいかわらず小物こもの臭くさい言動げんどうの一方いっぽうで現実げんじつ的てきな行動こうどうが目め立たち、意外いがいと付つき合あいもいい。

視聴しちょう者しゃからの通称つうしょうは「沢渡さわわたりンゴ」、縮ちぢめて「ンゴ」。「シンゴ」の後うしろ２文字もじとなんJ用語ようご「ンゴｗ」をかけあわせたもの。
舞まい網もうチャンピオンシップ以降いこうは「沢渡さわわたりさん」とさん付づけで呼よばれることも多おおい。

作中さくちゅうでの活躍かつやく

初はつ登場とうじょうは第だい2話わの最後さいご。新聞しんぶんに掲載けいさいされていた遊ゆう矢やの写真しゃしんにダーツを当あてていた。
遊ゆう矢やが持もつ「レアカード」を対価たいかとして、赤あか馬ば零れい児じからの指ゆび令れいを受うけ遊ゆう矢やを狙ねらう。

遊ゆう矢やにファンとして話はなしかけてレオ・デュエルスクールに誘さそいこみ、Pモンスターである「時とき読よみ」と「星ほし読よみ」を見みせて欲ほしいと頼たのみ、そのまま奪うばい取とる。さらに取とり巻まきを利用りようして柚子ゆずたちを人質ひとじちに取とると、遊ゆう矢やはPモンスターカードを取とり返かえすためにデュエルする。

使用しようモンスターは「ダーツモンスター」で、沢渡さわわたりが所持しょじしているカードは全すべてタバック加工かこう（デュエルターミナル）仕様しようである。デュエルの腕前うでまえ自体じたいは決けっして低ひくくないうえ、デュエル中なかに彼かれに指ゆび令れいを与あたえていた赤あか馬うまが通信つうしんを通とおしてバックアップについていたが、遊戯ゆうぎ王おうの恒例こうれい展開てんかいの1つとして遊ゆう矢やにあげた『クズカード』が仇かたきとなりペンデュラムモンスターを奪うばい返かえされ、さらにデュエルにも敗北はいぼくを喫きっする。
デュエルに敗やぶれた沢渡さわわたりは取とり巻まきを使つかって腕うでずくでカードを奪うばおうとするが、素もと良りょうの助すけ力ちからで沢渡さわわたりは取とり巻まき諸共もろとも撃退げきたいされ、事態じたいは決着けっちゃくした。

その後ご第だい7話わで再さい登場とうじょう。
遊ゆう矢やとのデュエルに敗北はいぼくした悔くやしさから「ネオ沢さわ渡わたる！」として悪あくだくみを考かんがえるものの、取とり巻まきの会話かいわを聞きいた柚子ゆずが追跡ついせき、柚子ゆずに「卑怯ひきょう者しゃの百ひゃく流ながれデュエリスト」と罵ののしられデュエルしそうになるがそこへ謎なぞの黒くろいマスクを付つけた男おとこが乱入らんにゅうし、柚子ゆずの代かわりにデュエルすることになる。
この時ときはダーツモンスターは使つかわずに、氷こおり帝みかどメビウスを中心ちゅうしんとしたデッキを使つかっている。（Ｐモンスター対策たいさくだろうか）凍こお氷こおり帝みかどメビウスを召喚しょうかんして攻せめるものの、覆面ふくめん男おとこが使つかうエクシーズモンスター（と墓地ぼちからの永続えいぞく魔法まほう）の前まえに再ふたたび敗北はいぼく。
この時ときのデュエルはアクションデュエルじゃないのに実物じつぶつのように風ふうを受うけたりした。

その後ご、病院びょういんで化か病びょうで入院にゅういんした沢渡さわわたりが「俺おれを襲おそったのは遊ゆう矢やだ！」と証あかし言げん。（事実じじつ、姿すがたも似にているし柚子ゆずにも疑念ぎねんを持もたれているので、嘘うそなのか本当ほんとうに思おもい込こんでいるのかは不明ふめいだが。）

彼かれの父親ちちおやは舞まい網もう市しの市し会議かいぎ員いんであり、その息子むすこが入院にゅういんした件けんについては心配しんぱいし、怒おこっていた。
沢渡さわわたりはパパに対たいしては、甘あまえた態度たいどを出だす。

甘党あまとうであるらしく、取とり巻まきに「スイートミルク・アップルベリーパイ・とろけるハニー添そえ」というケーキを買かいに行いかせている。また入院にゅういんした後のちも病室びょうしつでは全身ぜんしんに巻まいていた包帯ほうたいを取とってメロンを食たべていた。

「俺おれカードに選えらばれすぎぃ！」「ネオ沢渡さわわたり」などの言動げんどうのせいか、早はやくもネタキャラとして定着ていちゃくしている。
また、遊ゆう矢やとのデュエルの最中さいちゅうに零れい児じのバックアップを受うけながらペンデュラム召喚しょうかんを繰くり出だす際さいには、両者りょうしゃの台詞せりふが重かさなる演出えんしゅつや沢渡さわわたりの背後はいごに零れい児じが位置いちしている構図こうずが九きゅう十じゅう九きゅう遊ゆう馬ばに対たいするアストラル、或あるいはスタンド使づかいに対たいするスタンドのように見みえた事こともネタとして広ひろまっている。

だが奴やつは…弾ひけた

第だい31話わ、舞まい網もうデュエルチャンピオンシップの二に回戦かいせん。
菅かん笠かさと外套がいとうに身みを包つつみ、草くさ笛ふえを吹ふきながらまさかの登場とうじょうである。
因縁いんねんの相手あいてである榊さかき遊ゆう矢やとの対戦たいせんでネオ・ニュー沢渡さわわたりと化かした彼かれは、OCG テーマである【妖仙獣じゅう】デッキを使用しよう。
テーマそのものが持もつポテンシャルを引ひき出だした上うえに、「妖仙ロスト・トルネード」という独自どくじのコンボを披露ひろうし、遊ゆう矢やのペンデュラムモンスターを一掃いっそうした。
妖仙獣じゅうはペンデュラムモンスターを擁ようするテーマでもあり、本編ほんぺんでペンデュラム召喚しょうかんを使つかうのは遊ゆう矢や、赤あか馬うまに続つづいて三さん人にん目め。
妖仙獣じゅうというテーマ自体じたいがリアル環境かんきょうで戦たたかえるほどのデッキでもあるため、「現状げんじょうでは沢渡さわわたりが作中さくちゅう最強さいきょうなのでは」という声こえも上あがっている。素行そこうやネーミングセンスに関かんしてLDSの3人組にんぐみから辛辣しんらつな言葉ことばをぶつけられるなどネタ要素ようそは抜ぬけないが、この一いち戦せんを通とおして長ながらくネタキャラとして評価ひょうかされた名誉めいよは充分じゅうぶんに挽回ばんかいされたといえるだろう。
トライブ・フォースがバカ売うれしたのも沢渡さわわたりさんの力ちからあってこそである。

すげぇぜ！ネオ・ニュー沢渡さわんど！ネオ・ニュー沢渡さわんど最高さいこうー！！

もっとも、試合しあい後ごにペンデュラムカードは没ぼつ収おさむされてしまうというオチがついてしまうあたり、完かん全ぜんにネタキャラを脱だっするにはまだまだ時間じかんがかかりそうである。リアルの【妖仙獣じゅう】はペンデュラム召喚しょうかんを狙ねらわなくても十分じゅうぶんに戦たたかえるのだが。

その後ご、功績こうせきを買かわれてか赤あか馬ば零れい児じの提案ていあんにより、ペンデュラムカード主あるじ体からだの新あらたなデッキ【魔界まかい劇団げきだん】を手てに融合ゆうごう次元じげんの侵略しんりゃく者ものオベリスク・フォースを撃退げきたいするために乱入らんにゅう。見事みごと撃退げきたいに貢献こうけんし、ランサーズに加入かにゅうする。
シンクロ次元じげんにおいては序盤じょばんはいまいち揮ふるわなかったが、フレンドシップカップ１回戦かいせんにおいてユーゴと一いち歩ほも引ひかぬ戦たたかいを繰くり広ひろげ、沢渡さわわたり劇場げきじょうを存分ぞんぶんに披露ひろうした。
しかし惜おしくも敗やぶれてしまったことで地下ちか送おくりにされてしまうが、地下ちかに於いてもただで終おわらないような描写びょうしゃを見みせ・・・。

何なんだかんだで騒動そうどうを生いき残のこったが、ジャン・ミシェル・ロジェの最後さいごの悪わるあがきに巻まき込こまれ遊ゆう矢やたちと共ともに別べつ次元じげんに飛とばされてしまう。辿たどりついたエクシーズ次元じげんにて荒あら廃はいした現実げんじつに直面ちょくめんするが・・・。

シンゴの取とり巻まき及およびその他たあれこれ

シンゴがいつも周囲しゅういに侍さむらいらせている、3人にんの男子だんし生徒せいと。
名前なまえはそれぞれ、「山部やまべ（緑みどり髪かみ）」「大伴おおとも（茶髪ちゃぱつ）」「柿かき本ほん（レイプ目め）」という。

いつもシンゴに付つき従したがい、彼かれの腰巾着こしぎんちゃくとしてデュエル相手あいてを顔かお芸げい罵ののしったりシンゴの悪巧わるだくみにも手てを貸かす一方いっぽうで、彼かれの性格せいかくの悪わるさやワガママ放題ほうだいを尽つくす現状げんじょうにはうんざりしている部分ぶぶんもあるらしい。だが、LDS理事りじ長ちょうを務つとめる赤あか馬うまの母親ははおやの策略さくりゃくで3人にんで「遊ゆう矢やが沢渡さわわたりを闇やみ討うちした」と演技えんぎをした時ときは彼女かのじょの秘書ひしょ・中島なかじまから報酬ほうしゅうのカードを受うけ取とってもいる。ゴキボールで済すますような蟲むし野郎やろうとは器うつわが違ちがうのである。
何なにより、シンゴがどんなひどい目めに遭あわされたり苦く境さかいに立たたされても付ついて行いく事ことをやめないその忠ちゅう誠まこと心こころたるや、過去かこに登場とうじょうした（威たけし張ちょうっていた頃ころの）万丈ばんじょう目めやシャークの取とり巻まき達たちにも見習みならわせたいものがある。

これらの要素ようそもあり、沢渡さわわたり本人ほんにんとはまた別べつの人気にんきも高たかまっている・・・はず。

因ちなみに取とり巻まき達たちの名前なまえは万まん葉よう歌人かじんからと思おもわれる。
柿かき本ほん：柿かき本人ほんにん麻呂まろ　山部やまべ：山部やまべ赤あか人ひと　大伴おおとも：大伴おおとも家いえ持もち
上記じょうきの取とり巻まきの名前なまえの由来ゆらいから、沢渡さわわたりの名字みょうじは万まん葉よう歌碑かひのある神社じんじゃ、「沢渡さわわたり神社じんじゃ」からではないかと推測すいそくされている。
つまり、シンゴが妖仙獣じゅうを使つかうことは、初期しょきの頃ころから決きまっていたことなのかもしれない・・・。

余談よだんだが、遊戯ゆうぎ王おうZEXALには沢渡さわわたりシンゴにそっくりな神宮寺じんぐうじ守もりというキャラがいるが、彼かれらは顔かおがそっくり以外いがいにも名前なまえと使用しようするデッキのモンスターのモチーフが寺てらや神社じんじゃに関かんする物ものであるという共通きょうつう点てんがあるが、関連かんれん性せいは不明ふめい。

漫画まんが版ばん

先述せんじゅつの通とおり、表記ひょうきは「沢渡さわわたり慎まこと吾われ」。黒くろ咲さき隼はやぶさ、紫雲しうん院いん素もと良りょうとともにレオ・コーポレーションの特殊とくしゅ部隊ぶたいとして活動かつどうしており、「ファントム」こと榊さかき遊ゆう矢やを追おう中なかで遊ゆう矢やと「入いれ替かわった」ユートと対決たいけつすることになる。
本ほん作さく初はつのデュエルを担当たんとうすることとなった。

使用しようデッキは、アニメで帝みかどを使用しようしていたことに加くわえストラクチャーデッキR「真しん帝王ていおう降臨こうりん」がOCGで発売はつばいされたタイミングのためか【帝みかど】。
作中さくちゅうでは実際じっさいの同どうストラクチャーの目め玉たまである《冥めい帝みかどエレボス》と「帝王ていおう」カードの強つよさを存分ぞんぶんに見みせつけ、ユートを追おい詰つめた。ただし、真しん帝王ていおう降臨こうりんそのものの構築こうちくではなく、オリジナルの闇やみ属性ぞくせい帝みかど《魔ま帝みかどアングマール》を使用しようしている。

使用しようデッキ・戦術せんじゅつ

先述せんじゅつの通とおり、彼かれのデッキの変遷へんせんは非常ひじょうに激げきしい。

遊ゆう矢やとの初戦しょせんで使用しようしたのは「ダーツ」モンスター。OCGに存在そんざいしないオリジナルモンスターだが、これを使用しようしている時ときの沢渡さわわたりは他たの登場とうじょう人物じんぶつからも弱よわいと評ひょうされていた。

ユートとの戦たたかいで使用しようしたのはOCGでも有名ゆうめいな【帝みかど】。主あるじにアドバンス召喚しょうかんに成功せいこうした時ときに有用ゆうような効果こうかを発揮はっきし、即座そくざにカード消費しょうひを取とり戻もどすのが特徴とくちょう。初戦しょせんでペンデュラムカードに触ふれたためか、この戦たたかいではペンデュラムカード対策たいさくとして魔法まほう（扱あつかいのペンデュラム）カードを除去じょきょできる「氷こおり帝みかど」を中心ちゅうしんとしていた。
漫画まんが版はんでの使用しようカードは、この時とき使用しようした縁えんとストラクチャーデッキR「真しん帝王ていおう降臨こうりん」の発売はつばいと連載れんさいが近ちかいことを考慮こうりょして同どうデッキを中心ちゅうしんとしたものとなっている。

舞まい網もうチャンピオンシップ１回戦かいせんでは【妖仙獣じゅう】を使用しよう。通常つうじょう召喚しょうかんを連続れんぞくで行おこない、盤面ばんめんや手札しゅさつのアドバンテージを取とるデッキであり、自他じた問とわずフィールドのカードを手札しゅさつに戻もどすことに長たけ、ペンデュラム召喚しょうかんギミックも有ゆうしている。
先述せんじゅつの通とおり彼かれの取とり巻まきの名称めいしょうにもかかっていると思おもわれ、遊ゆう矢やとのデュエルが視聴しちょう者しゃに大おおいに受うけ入いれられたのもあり、沢渡さわわたりデッキ＝【妖仙獣じゅう】という印しるし象ぞうの視聴しちょう者しゃも少すくなからず存在そんざいする。

以降いこうアニメでは【魔界まかい劇団げきだん】に統一とういつ。ペンデュラムカードを多用たようする傍かたわら、「魔界まかい台本だいほん」を始はじめとした対策たいさくカードを相手あいてに合あわせてサーチして戦たたかうというクレバーな戦たたかい方かたに昇のぼり華はなされている。登場とうじょうから長ながらくOCG化かされていなかったが、2016年ねん Vジャンプ 9月号ごうのサービスパックを皮切かわきりにOCG化か。
沢渡さわわたりは周囲しゅういの状況じょうきょうや手持てもちの情報じょうほうから事前じぜんに戦法せんぽうを推論すいろんし、それを元もとに計算けいさんづくで動うごくことが多おおく、戦法せんぽうに合あったデッキであるといえる。また、遊ゆう矢やの「ＥＭ（エンタメイト）」に対たいして、エンターテイメント面めんでのライバルという位置いちづけにあり、「魔界まかい台本だいほん」を元もとに様々さまざまな役やくを演えんじるという方向ほうこう性せいでもあるようだ。
初戦しょせんとは比ひ較にならないほどの戦略せんりゃく家いえだが、故ゆえに「熱戦ねっせんは演えんじるものの、戦略せんりゃくを突破とっぱされて敗北はいぼく」というケースが多々たたあるのが残念ざんねんなところ。