秩父鉄道ちちぶてつどう単語たんご

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秩父鉄道ちちぶてつどうとは、埼玉さいたま北東ほくとう部ぶの羽生はぶ駅えきから秩父ちちぶ山地さんちの山やまふところにある三峰みつみね口こう駅えきとを結むすぶ、鉄道てつどうやらその他たを運営うんえいしている中小ちゅうしょう私鉄してつである。

概要がいよう

埼玉さいたま県けん内うちでは貴とうと重おもである、県域けんいきの東西とうざいを縦断じゅうだんする軌道みち系けい交通こうつう機関きかんであり、通勤つうきん通学つうがく客きゃくの利用りようもそれなりにある。が、大だい株かぶ主あるじが太平洋たいへいようセメント（旧きゅう・秩父ちちぶセメント）ということもあり、貨物かもつ輸送ゆそうに関かんしては往時おうじの勢いきおいは無むいものの、同社どうしゃ事業じぎょうの主あるじ力ちからは武たけ甲山こうざんで採掘さいくつされる石灰石せっかいせきをセメント工場こうじょうに運はこぶ内容ないようがメインともいえる。

また、秩父ちちぶ方面ほうめんの観光かんこう開発かいはつにも力ちからを入いれており、熊谷くまがや駅えきから三峰みつみね口こう駅えきまでの区間くかんでSL「パレオエクスプレス」を運行うんこうしたり、一般いっぱん的てきな観光かんこう関連かんれん産業さんぎょうの展開てんかいもしている。パレオ車くるま内うちのアナウンスは笑わらい点てん等ひとしでお馴染しみの林家はやしやたい平へいの自動じどう放送ほうそうにて各かく名所めいしょの解説かいせつ等ひとしが聞きける。

バス事業じぎょうは「秩父鉄道ちちぶてつどう観光かんこうバス」として、1997年ねんに分社ぶんしゃしている。

近年きんねんまで、三峰みつみね山やまのロープウェイを運行うんこうしていたりしていた（廃はい線せん）。

全ちょん国くにの私鉄してつで１・２を争あらそうほど運賃うんちんが高たかい（羽生はぶ～熊谷くまがい間あいだ・15.8kmで￥490。比ひ較対象ぞうとして、JR 本州ほんしゅう3社しゃ地方ちほう交通こうつう線せんにおける15km台だいの運賃うんちんは￥320、千葉ちば県けん・小湊鉄道線こみなとてつどうせんにおける15km台だいの運賃うんちんは￥600）と言いわれる賃ちん率りつのため、収支しゅうしは黒字くろじ経営けいえいを保たもっている。

路線ろせんが1本ほんしかないように見みえるが、実じつは

秩父本線ちちぶほんせん
三ヶ尻みかじり線せん（貨物かもつ線せん）

の2路線ろせんで構成こうせいされている。乗客じょうきゃくとの接点せってんが無むい三ヶ尻みかじり線せんは存在そんざい自体じたいが希薄きはくである（乗客じょうきゃく的てきに）。

また、正式せいしきな路線ろせんではないが、影かげ森もり駅えきから「太平洋たいへいようセメント三さん輪りん鉱業こうぎょう所しょ」までを結むすぶ、通称つうしょう「三さん輪りん構外こうがい側線そくせん」が存在そんざいし、現在げんざいも日ひに数すう本ほんの貨物かもつ列車れっしゃがやってくる。実際じっさいに踏破とうはしてみると、大たいして凝こった配線はいせんではないのだが、駅えきを出でて本線ほんせんを離はなれた線路せんろは、雰囲気ふんいきのある急きゅう勾配こうばいを登のぼって森もりの奥おくに消きえていく。鉄てつヲタ、特とくに貨物かもつ列車れっしゃヲタや鉄道てつどう模型もけいヲタ、加くわえてタモさんのような「線路せんろヲタ」にとっては、とてもとても美味びみで幸しあわせな光景こうけいに違ちがいない。

財務ざいむ的てきに厳きびしいのか、遮断しゃだん機きも警報けいほう機きもない「第だい4種しゅ踏切ふみきり」が随所ずいしょで見みられ、たびたび踏切ふみきり事故じこも起おきている（安全あんぜんの観点かんてんからは、踏切ふみきりを統すべ廃はい合あわしてしまう【踏切ふみきりの再さい設置せっちは国土こくど交通省こうつうしょう令れいで原則げんそくできない】のが手てっ取とり早はやいのだが、同社どうしゃ線せん沿線えんせんの住民じゅうみんからは利便りべん性せいとリスクを承知しょうちで、第だい4種しゅ踏切ふみきりの存置そんちを望のぞむ声こえも一いち定数ていすう存在そんざいする。同社どうしゃ線せんのこの問題もんだいは、数々かずかずの報道ほうどう系けいテレビ番組ばんぐみなどでも取とり上あげられている）。

西武鉄道せいぶてつどう池袋いけぶくろ線せん・西武秩父線せいぶちちぶせんからの直通ちょくつう運転うんてん（車両しゃりょうは西武鉄道せいぶてつどう 4000系けい電車でんしゃの片かた乗のり入いれ。本数ほんすうも限かぎられている）を行おこなっているが、西武鉄道せいぶてつどうや接続せつぞく各社かくしゃとは異ことなり、PASMO協きょう議会ぎかいなどには未み加盟かめいのため、PASMOおよび各種かくしゅ交通こうつう系けいICカードを使用しようすることはできない（IC カードの発はつ駅えき確認かくにんを秩父鉄道ちちぶてつどう線せん各かく駅えき窓口まどぐちで行おこなうことはできるが、西武せいぶ線せんおよび西武せいぶ線せんを介かいして他た社線しゃせんから乗のり越こした場合ばあいについては別途べっと現げん金きむ精算せいさんとなり、PASMOおよび互換ごかんカードを取とり扱あつかう係員かかりいん窓口まどぐちに後日ごじつ持参じさんし、消去しょうきょ処理しょりを受うけなけねばならない。これとは別べつに、2013年ねん春はる先さきから一部いちぶの駅えき構内こうないに、交通こうつう系けいICカード決済けっさいを取とり扱あつかう飲料いんりょう自販機じはんきが設もうけられ始はじめている【提供ていきょう元もとはSuica 電子でんしマネー】）。
が、2021年ねん度どに順次じゅんじIC カード対応たいおう機器ききの設置せっち工事こうじが始はじまり、2022年ねん 3月12日にちからPASMOを始はじめとした交通こうつう系けいICカードに対応たいおうすることになった。

過去かこには、多客たきゃく・祭事さいじ時じなどで（国鉄こくてつ【八高線はちこうせんを含ふくむ】→）JR 高崎線たかさきせん・東武とうぶ東上とうじょう線せんとの直通ちょくつう運転うんてんも行おこなわれていたが、諸般しょはんの事情じじょうで平成へいせい10年ねん代だいまでに取とりやめとなっている。

蛇足だそくではあるが、「各種かくしゅ補充ほじゅう券けん・硬かた券けんの依頼いらい発券はっけん（通販つうはんを含ふくむ）には応おうじない」「列車れっしゃ運用うんよう（特とくに旧ふる国鉄こくてつ・101系けい電車でんしゃ）の問とい合あわせには応おうじない」という旨むねの硬かた派はな内容ないようが、ウェブサイトおよび主あるじ要よう駅えき窓口まどぐちなどに掲出けいしゅつされている。_{どこぞのバカヲタが、身みの程知ほどしらずなエクストリーム・プレイをかました結果けっかなのだろう…。}