鯛たい単語たんご

212件けん

タイ

1.3千せん文字もじの記事きじ

掲示板けいじばんへ

記事きじ編集へんしゅう

「タイ」はタイ王国おうこくの記事きじとして書かかれているため、魚類ぎょるいのタイは「鯛たい」で表記ひょうきします。

鯛たいとは、スズキ目めタイ科かの魚さかなである。

概要がいよう

マダイ、クロダイ、キダイ、チダイなどが主あるじな種類しゅるいとして挙あげられ、狭義きょうぎにはマダイ一種いっしゅを指ゆびす。
標準ひょうじゅん和名わみょうが「○○ダイ」となっている魚さかなは200種しゅをゆうに超ちょうえるが、その中なかで正せい真しん正銘しょうめいマダイの仲間なかまなのはわずか十じゅう数すう種しゅ程度ていど。例たとえばイシダイ、キンメダイ、アマダイなどはそもそもタイ科かに属ぞくしておらず、マダイの仲間なかまではない。
こういった通称つうしょう「あやかりタイ」たちは割わりとマダイとはかけ離はなれた見みた目めをしている場合ばあいも多おおいが、メイチダイなどは姿すがたもマダイとよく似にており、また切きり身みにされたりしてしまえば素人しろうとには判断はんだんできないだろう。

日本にっぽんでは「めで鯛たい」というシャレから、結婚式けっこんしきやい事わいごとなどおめでたい行事ぎょうじに欠かかせない魚さかなである。なお、この時ときに振ふる舞まわれる鯛たいは、赤あかい色しょくをしているマダイを用もちいることが多おおい。
そういった経緯けいいからか、マダイは「魚さかなの王様おうさま」とも呼よばれている。

主あるじな料理りょうり法ほうは、刺身さしみ、鯛たい飯めし、塩しお焼やき、かぶと煮になどが挙あげられる。やや淡泊たんぱくだがクセのない美味びみな魚さかなで、一般いっぱん的てきには高級こうきゅう魚さかなとして認識にんしきされている。特とくに頬ほお肉にくや胸むね鰭ひれの付つけ根ねは通つうの好このむ部位ぶいとして珍ちん重じゅうされる。この胸むね鰭ひれの付つけ根ねからは鯛たいと似にた形かたちをした骨ほね（通称つうしょう「鯛たいの鯛たい」）が取とれ、金きむ運うんのお守まもりとして財布さいふに入いれている人ひともいる。
鯛たいの骨ほねは非常ひじょうに硬かたいことで知しられ、調理ちょうり時じに切きれないからと無む理りをしたり、鯛たい飯めしを威勢いせいよくかっ込こんだりすると危険きけんを伴ともなうので注意ちゅうい。

また、釣つりの対たい象ぞう魚さかなとしても高たかい人気にんきを誇ほこる。マダイは比ひ較的深ふか場じょうにおり船ふね釣つりがメインとなるが、クロダイは沿岸きしに生息せいそくし防ぼう波は堤つつみや地ち磯いそ、時ときには汽水みず域いきでも狙ねらえる。
なお「エビでタイを釣つる」という諺ことわざがあるが、まさしくマダイ釣つりでは活いきエビやオキアミ^[1]を餌えさとすることが多おおい。イセエビとかだったらタイを釣つるとむしろ損そんをしそうである。クロダイもオキアミが主あるじ流りゅうだが、彼女かのじょは貝かいでも虫むしでも穀物こくもつでも果物くだものでも好このんで食たべるので割わりとめちゃくちゃである。

漢字かんじとして

鯛たい

Unicode: U+9BDB
JIS X 0213: 1-34-68
部首ぶしゅ: 魚さかな部ぶ
画数かくすう: 19画かく

鮉

Unicode: U+9B89
JIS X 0212: 74-55
部首ぶしゅ: 魚さかな部ぶ
画数かくすう: 16画かく

意味いみ: タイ、タイ科かの魚さかなの総称そうしょう。; 〔玉たま篇へん〕に「魚さかなの名な」、〔集あつまり韻いん〕に「小しょう魚さかな」とある。〔説せつ文ぶん解かい字じ・巻まき十一といち〕には「骨ほねの耑（はし）、脃（もろ）きなり」とあって、骨ほねの先端せんたんのもろいところとある。
字形じけい: 形かたち声こえ。声こえ符ふは周しゅう。
音訓おんくん: 音読おんよみはチョウ（漢かん音おと）。訓読くんよみは、たい。
規格きかく・区分くぶん: 人名じんめい用よう漢字かんじである。2004年ねんに人名じんめい用よう漢字かんじに採用さいようされた。JIS X 0213第だい一いち水みず準じゅん。