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キス単語たんご

1251件けん

キス

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キス（英えい：kiss）とは、唇くちびるを相手あいての顔かおなどに接触せっしょくさせる愛あい情じょう表現ひょうげんのひとつである。接吻せっぷん。

曖昧あいまいさ回避かいひ

キス(鱚きす) - スズキ目めキス科かに属ぞくする魚さかな
KISS - アダルトゲームブランド
KISS - アメリカのハードロックバンド
｢接吻せっぷん kiss｣ - ORIGINAL LOVE（オリジナル・ラヴ）の1993年ねんの楽曲がっきょく

概要がいよう

キスは、Kiss、キッス、口くちづけ、接吻せっぷん、チュウ、ちゅっちゅなどとも呼よばれる。古ふるい日本語にほんごでは「口くち吸すい」「おさしみ」などとも呼よばれた。
英えい単たん語かたりとしては「そっと触ふれる」の様ような意味いみも持もつ。

一般いっぱん的てきに男女だんじょが唇くちびるを重かさねることを指ゆびすことが多おおいがこの記事きじでは様々さまざまなキスについて解説かいせつする。

唇くちびるへのキス

一口ひとくちにキスといっても、する場所ばしょによって微妙びみょうに意味合いみあいは異ことなってくる。

最もっともポピュラーなのが唇くちびると唇くちびるのキスであり、これは恋愛れんあい感情かんじょうの表現ひょうげんとしての意味合いみあいが強つよい。フィクションにおいては「恋こい人ひと同士どうしであること」の象ぞう徴ちょうとして扱あつかわれる。そのため、特定とくていのキャラ同士どうしが恋こい人ひと同士どうしになる過程かていを描えがく作品さくひんでは、作品さくひんのゴール地点ちてんとして主人公しゅじんこうとヒロインのキスシーンが描えがかれることが多おおい。また、日本にっぽんでもしばしば行おこなわれるキリスト教きりすときょう式しきの結婚式けっこんしきでは新郎しんろうと新婦しんぷが互たがいに接吻せっぷんすることを「誓ちかいのキス」として象ぞう徴しるし的てきな意味いみを持もたせている。

また、キスが「恋こい人ひとであること」の象ぞう徴ちょう性せいは、「無む理り矢や理りキスをする（唇くちびるを奪うばう）」ことでの愛あい情じょうの略奪りゃくだつや、「体からだ（セックス）は許ゆるしても心こころ（キス）は許ゆるさない」というようなシチュエーションにおいても用もちいられる。

基本きほん的てきには誰だれもいない教室きょうしつや公園こうえん、自室じしつ、物陰ものかげなど、基本きほん的てきに人ひと目めにつかない場所ばしょでするものである。覗のぞかれていることに当人とうにんたちだけが気付きづいておらず、突然とつぜん現あらわれるギャラリーに驚おどろいて両者りょうしゃ赤面せきめんや、キス寸前すんぜんで第三者だいさんしゃが乱入らんにゅうして未遂みすいに終おわるというシチュエーションは定番ていばん中ちゅうの定番ていばん。逆ぎゃくに公おおやけ衆しゅうの面前めんぜんで人ひと目めをはばからずキスに及およぶ（それだけではただのバカップルなので、煮にえ切きらない男子だんし、或あるいは引ひっ込こみ思案じあんな女子じょしが意いを決けっして接吻せっぷんし、事後じごにいたって赤面せきめんする、等ひとしの描写びょうしゃが肝要かんようである）場合ばあいもある。

人生じんせいで初はじめてのキス（唇くちびると唇くちびるとの間あいだのもの）は「ファーストキス」と呼よばれて特別とくべつ視しされる。ファーストキスおよびその変形へんけいはフィクションでもしばしば扱あつかわれる。典てん型かた的てきな主人公しゅじんこう－ツンデレヒロインとの関係かんけいにおける、転倒てんとうや衝突しょうとつでの事故じこキス、練習れんしゅうでキスをしておいて「ノーカウントだからね！」と慌あわてるなどはファーストキス経験けいけんの一ひとつの変形へんけいであると言いえる。ヒロインが幼おさななじみである場合ばあい、「実じつは子供こどもの頃ころにファーストキスを済すませてしまっている」のをヒロインだけが覚おぼえているというのも一ひとつのテンプレートである。
また「ファーストキスを無む理り矢や理り奪うばう」というシチュエーションはすでに述のべたように暴力ぼうりょく的てきな略奪りゃくだつ、あるいはNTR類るい型かたにおいて重要じゅうような意味いみを持もつ。

ギャルゲ・エロゲ等ひとしにおいては主人公しゅじんこうの顔かおが画面がめんに現あらわれないよう、目めを閉とじたヒロインの顔かおアップでキスシーンが視覚しかく的てきに表現ひょうげんされることも多おおい。

ディープキス

唇くちびると唇くちびるのキスのうち、舌したを絡からませるものをこう呼よぶ。「大人おとなのキス」「フレンチキス」とも。

語かたり感かんからか「フレンチキス」を「触ふれるだけのついばむキス」だと認識にんしきしている人ひとがいるが、本来ほんらいの意味いみはディープキスであるので、迂まが闊に使用しようするとあらぬ誤解ごかいを生うむ可か能のう性せいがある。注意ちゅういされたい。

フィクションにおいても、通常つうじょうの触ふれるだけのキスよりも、より性行為せいこういに近ちかいキスとして描えがかれる。互たがいの唇くちびるの間あいだに唾液だえきの糸いとが伝つたう、という描写びょうしゃは基本きほん中ちゅうの基本きほん。

舌したを絡からませる、互たがいの唇くちびるをついばむ、頬ほおの裏側うらがわなど口腔こうくう内ないを探さぐり合あう、軽かるく歯はを立たてる、舌したを筒つつ状じょうにして唾液だえきを送おくり合あう、相手あいての首くびに手てを回まわして押おさえ込こむなどやり方かたは人ひとによって様々さまざまである。勢いきおい余あまって歯はがぶつかったり、息いきが続つづかなくなったり、激げきしくしすぎて血っけつが出でたり等ひとし事故じこも多おおい。

唇くちびる周辺しゅうへんおよび口腔こうくうは比ひ較的敏感びんかんな粘ねば膜まくが露出ろしゅつしている開ひらく口くち部ぶであること、捕食ほしょく・摂食せっしょくを連想れんそうさせる心理しんり効果こうかなどから強つよい興きょう奮を伴ともなう愛あい情じょう表現ひょうげんとして知しられており、初心者しょしんしゃから上級じょうきゅう者しゃまで広ひろく楽たのしまれている。

頬ほおへのキス

親おや愛あいの表現ひょうげんであり、西欧せいおう、スラブ、中東ちゅうとうなどではリアルでも挨拶あいさつ（および外交がいこう儀礼ぎれい）としてよく行おこなわれている。しかし日本にっぽんを含ふくめた東ひがしアジア地域ちいきでは儀礼ぎれいとしての頬ほおキスは全般ぜんぱん的てきになじみのない行為こういであり、大抵たいていの日本人にっぽんじんはヒゲまみれのおっさん達いたるが互たがいのほっぺをちゅっちゅしている光景こうけいには違和感いわかんを禁きんじ得えないはずである。

フィクションにおいては、子供こどものキスとしてよく扱あつかわれる。年少ねんしょうの主人公しゅじんこうへ、お姉ねえさん的てきポジションのヒロインからの「ごほうび」としての「ほっぺにチュー」や、小学生しょうがくせいぐらいの子供こども同士どうしの微笑ほほえましい愛あい情じょう表現ひょうげんとしてしばしば描えがかれる。リアルでもふつーに子供こどもから大人おとなへ、大人おとなから子供こどもへ行おこなわれたりする（もちろん親おやしい間柄あいだがらであって保護ほご者しゃの目めの届とどく範囲はんいに限かぎる）。

一ひとつの変形へんけいとしては、食事しょくじ中なかに頬ほおについた食たべかすを取とってあげる、という名な目めでの頬ほおへのキスも定番ていばんである。仲良なかよしカップルや新婚しんこん夫婦ふうふのほほえましい食事しょくじ風景ふうけいを描写びょうしゃする際さいにしばしば用もちいられる。

額がくへのキス

頬ほおへのキスと同様どうよう、親おや愛あいの表現ひょうげんである。「でこちゅー」とも言いう。

する場所ばしょの関係かんけい上じょう、身長しんちょう差さのあるカップルで、背せの高たかい方ほうが低ひくい方ほうにするのが基本きほん。唇くちびるへのキスを待まっていたら額がくにされてしまって背せの低ひくい方ほうが拗すねたり怒おこったりする、というシチュエーションは定番ていばん。

首筋くびすじおよび周辺しゅうへん部位ぶいへのキス

ディープキス以上いじょうに性行為せいこういに近ちかい、というか実質じっしつ的てきに前まえ戯おどけの一種いっしゅとして扱あつかわれるキス。

この場合ばあい位置いち関係かんけい的てきに、キス行為こういに出でられるのはどちらか一方いっぽうであることが多おおいので、より捕食ほしょく－被ひ食しょく的てきな象ぞう徴ちょう性せいが色濃いろこくでてくることになる。キスをしている間あいだ両手りょうては自由じゆうになっているので、他たの部位ぶいを愛あい撫ぶしたり、相手あいてを身動みうごきできないように絡からめ取とっていくことも可か能のうである。

相手あいてに正せい対たいしている位置いちからは鎖骨さこつのくぼみ、肩かた峰ほう、相手あいての背後はいごからではうなじ、肩かた甲かぶと骨こつ、背筋せすじなどが狙ねらいやすい。

これにもディープキス同様どうよう歯はを立たてる、舐ねぶめる、すすり上あげるなど各人かくじんの好このみややり方かたなどがある。正面しょうめんから相手あいての首くびに歯はを立たてるなども吸血鬼きゅうけつきなった気分きぶんで一いち興きょうである（そう言いえばどこぞの同人どうじんゲーにバンパイアキスなる技わざを使つかう吸血鬼きゅうけつきが居いたような…）。

手ての甲こうへのキス

これは他たのキスとは決定的けっていてきに意味合いみあいが異ことなる、忠義ちゅうぎのキスである。

主あるじにファンタジーにおいて、騎士きしが仕つかえる姫ひめ・主あるじに対たいして忠ただし誠まことを誓ちかうためにするキスとして描えがかれる。

現在げんざいでも外交がいこう儀礼ぎれいとして、身分みぶんの高たかい女性じょせい（王族おうぞく・貴族きぞくなど）への敬意けいいを示しめすために行おこなわれることがある。この場合ばあいは実際じっさいに相手あいての手てに接吻せっぷんはしない（相手あいての手てを握にぎった自分じぶんの手てに触ふれさせる）のだとか。

足あしへのキス

さらに上記じょうきいずれのキスとも異ことなる意味合いみあいをもつものであり、足あしという不潔ふけつな部分ぶぶんに接吻せっぷんすることで相手あいてに対たいする服ふく従したがえの意いを示しめす行動こうどうである。足あしに接吻せっぷんする/させる行為こういは服ふく従したがえの高度こうどな表現ひょうげんとして、しばしばBD SM（拘束こうそく、調教ちょうきょう、サドマゾヒズム）を描写びょうしゃする際さいに扱あつかわれる。