東方とうほうProjectの弾幕だんまくSTG作品さくひん「東方とうほう文花ぶんか帖じょう　～ Shoot the Bullet.」ないし、書籍しょせき作品さくひん『東方とうほう文花ぶんか帖じょう　～ Bohemian Archive in Japanese Red.』関連かんれんのイラストに付つけられるタグ。

pixiv上じょうでのタグとしては、省略形しょうりゃくけいである「文花ぶんか帖じょう」が多おおく使用しようされている。

東方とうほう文花ぶんか帖じょう　～ Bohemian Archive in Japanese Red.

書籍しょせき情報じょうほう

• 発行はっこう元もと：一いち迅社
• 発売はつばい日び：2005年ねん8月がつ11日にち
• 主著しゅちょ者しゃ：ZUN
• イラスト：唖おし采さい弦つる二に、alphes、綾あや見けんちは、高階たかしな＠聖人せいじん、立たて羽はね、十夜じゅうや、TOBI、ゆきうざぎ、六ろく羽田はた共ども
• プロローグ漫画まんが「風ふうの号外ごうがい」：ZUN、葉は庭にわ
• ISBN：4-7580-1037-4

概要がいよう

このファンブックは、ZUNの独特どくとくな視点してんと創造そうぞう性せいによって、既存きそんの「東方とうほうProject」の世界せかい観かんをさらに深ふかく掘ほり下さげている。大おおきく前半ぜんはん部ぶと後半こうはん部ぶに分わかれ、前半ぜんはん部ぶは射い命いのち丸文まるぶんの発行はっこうする「文々ぶんぶん。新聞しんぶん」の紙面しめんと、その紙面しめんの内容ないように関かんする当事とうじ者しゃへのインタビューという形かたちで構成こうせいされている。基本きほん的てきに各かくキャラに纏まつわるエピソードについて掘ほり下さげる内容ないようとなっている。

後半こうはん部ぶはアンソロジー集しゅうとなっている。こちらについてはZUNは関与かんよしておらず、各かく作者さくしゃも普通ふつうのアンソロジー本ほんとして書かいた作品さくひんであるため完全かんぜんに二に次じ創作そうさくであり、こちらは公式こうしき設定せっていとして扱あつかわれることはない。

これについては、当初とうしょこの本ほんを発行はっこうするに当あたっては出版しゅっぱん社しゃ側がわも通常つうじょうのアンソロジー本ほんを作つくる予定よていであったところ、ZUNのたっての願ねがいによりZUN直筆ちょくひつによるファンブックとなったためこうなったという経緯けいいがある。

また、付録ふろくとしてオーディオ3曲きょくに壁紙かべがみ、ゲーム版ばん花はな映うつ塚づか体験たいけん版ばんを収録しゅうろくしたCDがついている。

収録しゅうろくアンソロジー作品さくひん

1. 幻想げんそう日和びより
2. プリズムリバー愛あいの絆きずな
3. 魔女まじょたちのお茶ちゃ会かい
4. 永なが夜よるの狭間はざま
5. 宿敵しゅくてき以上いじょう天敵てんてき未満みまん
6. 巫女ふじょさんの小ちいさな春はるさがし
7. 鬼おにと氷こおり精せい
8. 東方とうほう幻想曲げんそうきょく

付属ふぞくCD収録しゅうろく曲きょく

1. 風神ふうじん少女しょうじょ
2. おてんば恋こい娘むすめの冒険ぼうけん
3. 花はな映うつ塚づか　～ after Higan Retour

東方とうほう文花ぶんか帖じょう　～ Shoot the Bullet.

東方とうほうProject第だい9.5弾だんとなる作品さくひんで、2005年ねん12月のコミックマーケット69にて完成かんせい版ばんが頒布はんぷされた。

先駆さきがけて販売はんばいされた書籍しょせき作品さくひんの文花ぶんか帖じょうのゲームパートとして作つくられた作品さくひん。これまでのSTG作品さくひんと異ことなり、非常ひじょうに独特どくとくなシステムを有ゆうしている。

当初とうしょは書籍しょせき付属ふぞくのCDにおまけとして収録しゅうろくする予定よていだったが、時間じかんの都合つごう上じょう断念だんねんしたらしい。

概要がいよう

天狗てんぐの射い命いのち丸文まるぶんが自みずから発行はっこうする新聞しんぶん「文々ぶんぶん。新聞しんぶん」のネタを集あつめるため、幻想げんそう郷きょうの様々さまざまな妖怪ようかいたちを取材しゅざいするという内容ないよう。

このため主人公しゅじんこうもいつもの霊夢れいむや魔ま理沙りさではなく、文ぶんのみとなっている。

また取材しゅざいという設定せってい上じょう、プレイヤーキャラは攻撃こうげきすることが出来できず、かわりに写真しゃしん撮影さつえいという形かたちで相手あいてをフィルムに収おさめる事ことでクリアとなる。

道中どうちゅうは存在そんざいせず、ボスキャラによる弾幕だんまくをそれぞれ一ひとつずつ攻略こうりゃくしていくと言いう永なが夜よる抄しょうのスペルプラクティスモードに近ちかい形態けいたいをとっている。

基本きほん的てきに難易なんい度どが高たかく上級じょうきゅう者しゃ向むけである。

システム

この作品さくひん独特どくとくのシステムが多おおい。

• シュート・ザ・ブリット

この作品さくひんは弾幕だんまくを撮影さつえいするというコンセプトであるため、ショットボタンを押おすと攻撃こうげきではなく写真しゃしん撮影さつえいとなる。

フィルム装填そうてん率りつが100％のときにショットボタンを押おすことでシャッターが切きられ、ファインダーの範囲はんい内ないに含ふくまれる弾幕だんまくが撮影さつえいされる。このとき撮影さつえいされた弾幕だんまくの濃こさ、撮影さつえいタイミング、相手あいてキャラとの距離きょり等とうにより得点とくてんが変化へんかする。また、撮影さつえいの際さいファインダーの範囲はんい内ないに敵てきキャラが含ふくまれていなければ撮影さつえい失敗しっぱいとなる。

• フィルム装填そうてん率りつ

次つぎの写真しゃしんを撮影さつえいするための準備じゅんびがどの程度ていど済すんでいるかを示しめす数値すうち。

100％でないとシャッターを切きることができない。

撮影さつえい成功せいこう時じには0％になるが、撮影さつえい失敗しっぱい時じはそれより大おおきい数字すうじとなるため、次つぎに撮影さつえいできるタイミングが早はやくなる。

• ファインダーモード

フィルム装填そうてん率りつ100％の状態じょうたいでショットボタンを押おし続つづけるとこのモードとなる。

設定せってい上じょう、「文ぶんがファインダーを覗のぞき込こみ撮影さつえいに集中しゅうちゅうしている」ことになっているためプレイヤーキャラを動うごかすことは出来できないが、そのかわり普段ふだんより遠とおい距離きょりにフォーカスを合あわせ撮影さつえいすることが出来できる。

相手あいてキャラより遠とおい位置いちを撮影さつえいできるため比較的ひかくてき撮とりやすいが、反面はんめん遠とおくなるほどファインダーに収おさまる範囲はんいが狭せばまり獲得かくとくできる点数てんすうが下さがる。

また、長ながい時間じかんこのモードのまま撮影さつえいしないでいるとフィルムが感光かんこうしたことになり撮影さつえい失敗しっぱいとなる。

• 超ちょう精密せいみつ移動いどう

ショットボタンと低速ていそく移動いどうボタンを同時どうじ押おしすることにより、低速ていそく移動いどうよりさらに遅おそい「超ちょう精密せいみつ移動いどうモード」になる。

このモードでは「文ぶんがフィルムの装填そうてんに集中しゅうちゅうしている」ことになっているため、フィルム装填そうてん率りつの回復かいふく速度そくどが速はやくなる。

• シーンとレベル

本ほん作品さくひんは通常つうじょうのSTG作品さくひんのようなステージによる構成こうせいではなく、「シーン」と「レベル」という概念がいねんで構成こうせいされている。

各かくレベルは6から9個このシーンから構成こうせいされ、各かくシーンでは設定せっていされている撮影さつえいノルマ数すうの回数かいすうだけ撮影さつえいを成功せいこうさせるとクリアとなる。規定きてい数すうのシーンをクリアすると次つぎのレベルをプレイできるようになる。

• 号外ごうがい

本ほん作品さくひんでは、Level 1からLevel 10、Level Ex の11レベルが用意よういされているが、これとは別べつに「号外ごうがい」というレベルが用意よういされている。

この部分ぶぶんには、後日ごじつパッチという形かたちでおまけステージが追加ついかされる予定よていであったが、そのパッチが配布はいふされる前まえに作者さくしゃであるZUNが「過去かこ作品さくひんのパッチ開発かいはつを中止ちゅうしし、新作しんさく開発かいはつに移行いこうする」と宣言せんげんしてしまったため結局けっきょく解禁かいきんされる事ことなくお蔵ぞう入いりとなった。

登場とうじょうキャラクター

本ほん作品さくひんには紅べに魔ま郷きょうから花はな映うつ塚づかまでのほとんどの登場とうじょうキャラクターが、各かくレベルごとに2から4人にん登場とうじょうする。

ただし、主人公しゅじんこうである博はく麗うらら霊夢れいむ、ならびに霧雨きりさめ魔ま理沙りさは本編ほんぺんには登場とうじょうしない。

また、大だい妖精ようせい、小しょう悪魔あくま、リリーホワイト、ルナサ・プリズムリバー、メルラン・プリズムリバー、リリカ・プリズムリバー、ミスティア・ローレライ、風見かざみ幽香ゆうこうは本ほん作品さくひんでの登場とうじょうは無ない。

LEVEL 1

夜よの森もりの中なか、紅べに魔ま郷きょうと永なが夜よる抄しょうの1ボスコンビが相手あいて。

文ぶん曰いわく、「撮とるだけ無駄むだですね。写真しゃしんにも能のうく写うつらないし。」

LEVEL 2

突然とつぜんの寒波かんぱに見舞みまわれた霧きりの湖みずうみ上空じょうくうで、お寒さむいコンビが相手あいて。

チルノのスペルカード「マイナス-273℃」が-273℃にマイナスなら＋273℃で超ちょう高温こうおんになるのではないかと話題わだいを呼よんだ。

LEVEL 3

おそらくは人里ひとざとに関かかわりの深ふかい妖怪ようかいということで、慧とし音おととアリスのコンビが相手あいて。

文ぶんはなぜかアリスのことを旅芸人たびげいにん扱あつかいしており、最終さいしゅう的てきに旅芸人たびげいにんでないとわかっても旅芸人たびげいにんになることを薦すすめている。

LEVEL 4

兎うさぎコンビとメディスンが相手あいて。

文ぶんにとっては鈴すず仙せんの錯覚さっかく、メディスンの毒どく霧きり、てゐの跳はね回まわる様ようなどどれも写真しゃしんに取とり辛がらい相手あいてばかりで辟易へきえきした。

LEVEL 5

紅べに魔ま郷きょう中盤ちゅうばんのコンビが相手あいて。

何なにかと飛とび蹴けりをしてくる美鈴みすずに文ぶんは「無粋ぶすい」と切きれ気味ぎみであった。また、パチュリーにおいては、本来ほんらい「避さけられない弾幕だんまくは禁止きんし」というスペルカードルールを破やぶって攻撃こうげきを仕掛しかけてくる、初はじめてのキャラとなる。

LEVEL 6

高速こうそく移動いどうをするという括くくりで、妖夢と橙だいだいが相手あいて。

橙だいだいは「ただの化か猫ねこ」と切きり捨すてたが、妖夢については一瞬いっしゅんだけであれば文ぶんでも捉とらえきれないスピードで移動いどうすることがわかった。

LEVEL 7

咲さき夜よるとレミリアが相手あいて。カリスマネーミングスペル「全ぜん世界せかいナイトメア」が登場とうじょう。

文ぶんは咲さき夜よるのタネのない手品てじなについては感心かんしんした様子ようすのコメントであるが、レミリアに対たいしては何なにかと酷ひどい内容ないようである。

LEVEL 8

心霊しんれい写真しゃしん撮影さつえいのため冥界めいかいへ赴おもむき、幽かそけ々子こと、冥界めいかいでの花見はなみの準備じゅんびをしていた藍あいを相手あいてする。

曰いわく「元気げんきな心霊しんれい写真しゃしん」が撮とれたとのこと。

LEVEL 9

永えい琳と輝てる夜よるが永遠えいえん亭ていにて相手あいてとなる。

輝てる夜よるは新しん難題なんだいと称しょうした珍品ちんぴん、永えい琳は危険きけんそうな薬くすりを弾幕だんまくとして披露ひろうする。

このうち新しん難題なんだい「金閣寺きんかくじの一いち枚まい天井てんじょう」はこのゲーム屈指くっしの難易なんい度どを誇ほこるスペルとして有名ゆうめいであり、次つぎ作さくにあたるダブルスポイラーではそれを模もした弾幕だんまくが再現さいげんされた。

LEVEL 10

死後しごの世界せかいの取材しゅざいということで、小町こまちと映うつ姫ひめのコンビが相手あいて。

「浄きよし頗梨審判しんぱん　‐射い命いのち丸文まるぶん‐」では映うつ姫ひめではなく、映うつ姫ひめの浄玻璃じょうはりの鏡かがみで映うつし出だされた文ぶん自身じしんの鏡かがみ像ぞうが相手あいてとなる。またこのスペルのみＢＧＭが「風神ふうじん少女しょうじょ」となる。

LEVEL Ex

各かく作品さくひんのExボス、ないしそれに匹敵ひってきするキャラが相手あいて。

基本きほん的てきに何いずれも高こう難易なんい度ど。

楽曲がっきょく

関連かんれんタグ

上海しゃんはいアリス幻まぼろし樂団がくだん　ZUN

東方とうほうProject　東方とうほう　文花ぶんか帖じょう

射い命いのち丸文まるぶん　文々ぶんぶん。新聞しんぶん

作品さくひん順じゅん

東方とうほう花はな映うつ塚づか→本ほん作さく→東方とうほう風神ふうじん録ろく