キビタキ Ficedula narcissina

小型こがたのヒタキ。オスの成鳥せいちょうは美うつくしく、体からだの上面うわつらが黒くろいのに対たいして、眉まゆ斑むらと喉のど、胸むねが鮮あざやかなオレンジ色しょくで、翼つばさに白斑はくはんがある。メスはくすんだ色いろで、体からだの上面うわつらと腰こしはオリーブ褐色かっしょく、胸むねは褐色かっしょく、腹はらは淡色たんしょくで、細ほそく淡あわいアイリングがある。マミジロキビタキのメスの方ほうがよりはっきりした色いろをしている。さえずりは美うつくしく「ホイヒ―ロ」などと繰くり返かえし、高たかく響ひびく声こえで鳴なく。日陰ひかげの多おおい広葉樹こうようじゅ林りんや混交こんこう林りんで繁殖はんしょくし、渡わたりの途中とちゅうでは、より広ひろい範囲はんいの森林しんりんで見みられる。