【グローリー】－65kg世界せかい大会たいかいは久保くぼが野の杁えぶりを破やぶり優勝ゆうしょう

2013/05/03（金かね）UP
（最終さいしゅう更新こうしん：2017/04/21 19:05）

グローリー・スポーツ・インターナショナル
「GLORY 8 TOKYO -65kg Slam」
2013年ねん5月がつ3日にち （金かね）東京とうきょう・有明ありあけコロシアム

▼メインイベント（第だい13試合しあい）　－65kg SLAM 決勝けっしょう戦せん　3分ふん3R
○久保くぼ優太ゆうた（Fighting Kairos/K-1 WORLD MAX 2011 -63kg日本にっぽんトーナメント王者おうじゃ、Krush-67kg初代しょだい王者おうじゃ、ISKA世界せかいライトウェルター級きゅう王者おうじゃ）
判定はんてい　※146－134
●野の杁えぶり正明まさあき（のいり・まさあき/OISHI Gym/Road TO GLORY JAPAN -65kg Slam優勝ゆうしょう）
※久保くぼがトーナメント優勝ゆうしょう。

　－65kg世界せかいトーナメントの決勝けっしょう戦せんは、日本人にっぽんじん同士どうしで争あらそわれた。久保くぼは2011年ねんのK-1 WORLD MAX －63kg日本にっぽんトーナメントで優勝ゆうしょうし、現在げんざいはKrushの－67kg級きゅう王者おうじゃ。野の杁えぶりは2009年ねんのK-1甲子園こうしえんで優勝ゆうしょうし、2011年ねんにはKrush YOUTH GPでも優勝ゆうしょうした。ともにK-1で育そだち、現在げんざいはKrushを主戦しゅせん場じょうにしている選手せんしゅだ。両者りょうしゃは2011年ねんにK-1で対戦たいせんし、この時ときは久保くぼが判定はんてい勝がちしている。

　1R、久保くぼがワンツーで先制せんせいし、野の杁えぶりはジャブと左ひだりロー。久保くぼの三日月みかづき蹴けりとボディへのパンチに野の杁えぶりが右みぎフックを返かえす。久保くぼは野の杁えぶりの蹴けり足あしをキャッチしてのパンチ、組くんでのヒザ蹴けり。

　組くみに来くる久保くぼに野の杁えぶりは左右さゆうフックを放はなつ。久保くぼは右みぎボディを狙ねらい撃うちし、左ひだりフックから右みぎストレート、さらに前まえ蹴けり。

　ラウンド終了しゅうりょうと同時どうじに久保くぼが放はなった後うしろ蹴けりが野の杁えぶりの急所きゅうしょを直撃ちょくげきし、野の杁えぶりは完全かんぜんに倒たおれ込こんでしまった。オープンスコアはジャッジ3名めいが10-9で野の杁えぶり、2名めいが10-9で久保くぼ。

　2R開始かいしの時間じかんになっても野の杁えぶりは立たち上あがることさえ出来できない。ファウルカップが破損はそんし、付つけ替かえられるが野の杁えぶりはまだ苦くるしそうな表情ひょうじょう。1回戦かいせんでもヒザ蹴けりを急所きゅうしょに受うけてダウンしており、ダメージは深刻しんこくだ。長ながい休憩きゅうけいが取とられ、ようやく試合しあい再開さいかい。

　2R、両者りょうしゃ前まえ蹴けりを放はなち、久保くぼは左ひだりフックを狙ねらう。野の杁えぶりの右みぎハイキックが久保くぼの頭部とうぶをかすめ、久保くぼも左ひだりハイを蹴けり返かえす。パンチと前まえ蹴けりでボディを狙ねらう久保くぼ。さらにヒザ蹴けりも突つき刺さす。

　野の杁えぶりは左ひだりフックを返かえすが単発たんぱつに終おわり、久保くぼがパンチをガードの上うえから入いれていく。両者りょうしゃクリンチが多おおい。ジャッジ1名めいが10-9で野の杁えぶり、4名めいが10-9で久保くぼとなった。

　3R、野の杁えぶりは前まえ蹴けりを連打れんだ、久保くぼは軸じく足あしを払はらって野の杁えぶりを転倒てんとうさせる。ボディを連打れんだしてくる久保くぼに野の杁えぶりは左ひだりフック。久保くぼは左ひだりフック、ガードの隙間すきまを縫ぬうような右みぎの連打れんだ。野の杁えぶりも右みぎボディからの左ひだりフックで応戦おうせんする。

　両者りょうしゃクリンチが続つづき、レフェリーから注意ちゅういを受うけると打うち合あいになるが、またもクリンチとなって再度さいどレフェリーから注意ちゅういを受うける。

　久保くぼの連打れんだをガードして左ひだりフックを返かえそうとした野の杁えぶりに、久保くぼがカウンターの左ひだりフック！　これで野の杁えぶりがダウンを喫きっする。久保くぼはジャブ、右みぎボディ、野の杁えぶりはハイキックで逆転ぎゃくてんを狙ねらうが久保くぼはヒザ蹴けり。そして試合しあい終了しゅうりょうのゴング。

　判定はんてい勝がちした久保くぼが優勝ゆうしょう、世界一せかいいちの座ざに就つき賞金しょうきん10万まんドルを手てにした。

　試合しあい後ごのインタビューでは「ローブローが入はいったにも関かかわらず立たって試合しあいを続行ぞっこうしてくれた野の杁えぶり選手せんしゅに感謝かんしゃしています」と言いい、「日本にっぽんで行おこなわれるトーナメントで、日本にっぽん代表だいひょうとしてKrushの代表だいひょうとしても負まけるわけにはいかなかった。世界一せかいいちになれたことが嬉うれしい」と優勝ゆうしょうの喜よろこびを語かたった。

　また、1回戦かいせんで相手あいてのヒジを蹴けって左足ひだりあしの甲かぶとを負傷ふしょうし、蹴けりが思おもうように出だせなかったことも明あかした。目標もくひょうとする70kg級きゅう転向てんこうについては「トレーナーと相談そうだんして今後こんご決きめます」とした。

　敗やぶれた野の杁えぶりは「（ローブローで）正直しょうじき、気持きもち悪わるくなって試合しあいを終おわらせたいと思おもった」とダメージの深ふかさを打うち明あけたが、「相手あいてが狙ねらって蹴けったわけではなく偶発ぐうはつ的てきなものなので仕方しかたがない」と潔いさぎよく語かたった。

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▼セミファイナル（第だい12試合しあい）　スーパーファイト　ヘビー級きゅう
○ピーター・アーツ（オランダ/K-1 WORLD GP’94・’95・’98優勝ゆうしょう）
TKO　2R2分ふん28秒びょう　※3ノックダウン
●ジャマル・ベン・サディック（ベルギー）

　K-1で活躍かつやくしたアーツは昨年さくねんの大おおみそかに日本にっぽんで開催かいさいされた『GLORY 4』に出場しゅつじょう、ヘビー級きゅうトーナメント一いち回戦かいせんのムラッド・ボウジディ戦せんで右みぎ拳けんを負傷ふしょうし、無念むねんのTKO負まけを喫きっした。約やく半年はんとしぶりの来日らいにちで、完全かんぜん復活ふっかつしたアーツの姿すがたは再ふたたび見みられるのか。対たいするサディックは同どうトーナメント一いち回戦かいせんでエロール・ジマーマン、準々じゅんじゅん決勝けっしょうでレミー・ボンヤスキーを下くだす番狂ばんくるわせを起おこし、ベスト4入いりしている。

　1R、右みぎローを放はなったアーツに、サディックはパンチを振ふり回まわして襲おそい掛かかる。サディックのよく伸のびるパンチに仰のけ反ぞってしまうアーツ。

　サディックは左右さゆうフックでアーツを仰のけ反ぞらして左ひだりフックでダウンを奪うばう。さらに突進とっしんするサディックに場内じょうないからは大おおきなどよめき。アーツは右目みぎめ上じょうをカットして流血りゅうけつし、ドクターチェックを受うける。

　アーツは右みぎストレートと右みぎローで応戦おうせんするが、サディックのなぎ払はらうような左右さゆうフックにバランスを崩くずす。アーツに2度目どめのドクターチェック。

　再開さいかい後ご、右みぎストレートと左ひだりハイで反撃はんげきを試こころみるアーツだが、サディックのパワーに押おされて後退こうたいを繰くり返かえす。オープンスコアはジャッジ5名めいとも10-8でサディック。

　しかし、2R開始かいしと同時どうじにアーツが奇襲きしゅうのラッシュを仕掛しかけ、右みぎストレートでダウンを奪うばう！　立たち上あがるとサディックは左右さゆうフックで反撃はんげきするが、アーツも打うち合あいに応おうじる。

　場内じょうないはヒートアップするが、アーツに3度目どめのドクターチェック。再開さいかいと同時どうじに襲おそい掛かかるアーツ。

　コーナーへサディックを追おい詰つめて右みぎストレートの一撃いちげき！　これで2度目どめのダウンを奪うばう。

　サディックは左右さゆうフックを打うち返かえすが、アーツはワンツーで突進とっしん。そして組くみ付つくと顔面がんめんへのヒザ蹴けりでサディックを倒たおす！　3ノックダウンでアーツが逆転ぎゃくてんのTKO勝がち！　場内じょうないは大だい歓声かんせいに包つつまれた。

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▼第だい11試合しあい　スーパーファイト　-70kg級きゅう
○アンディ・リスティ（スリナム）
KO　2R27秒びょう　※右みぎヒザ蹴けり
●アルバート･クラウス（オランダ/K-1 WORLD MAX 2002世界せかいトーナメント優勝ゆうしょう）

　魔裟斗まさとのライバルであり、K-1 WORLD MAX世界せかいトーナメントの初代しょだい王者おうじゃクラウスに挑いどむは、脅威きょういの身体しんたい能力のうりょくを誇ほこるリスティ。新旧しんきゅう70kg級きゅうの強豪きょうごうが激突げきとつする。

　1R、リスティはいきなり左右さゆうのヒザ蹴けりから槍やりのようなワンツー。クラウスは左ひだりフックで応戦おうせんするが、リスティが次つぎから次つぎへと蹴けりを放はなってくる。クラウスが入はいってくるところにヒザ蹴けりを合あわせるリスティ。

　長ながいリーチを活いかしてロングの距離きょりからパンチも出だしていく。クラウスはパンチの距離きょりがつかめない様子ようすだ。オープンスコアはジャッジ5名めいとも10-9でリスティ。

　2R、クラウスのフックを仰のけ反ぞってかわし、クラウスがパンチを打うってきたところで左手ひだりてをクラウスの頭あたまに引ひっ掛かけての右みぎヒザ蹴けり！　カウンターでアゴにもらったクラウスはダウン！　10カウントが数かぞえられ、ノックアウト！　リスティがクラウスをKOに破やぶり、世代せだい交代こうたいを印象いんしょう付つけた。

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