芳よし根ね京子きょうこ×江口えぐちのりこ×木村きむら佳乃よしの×仲間なかま由紀恵ゆきえがテレビ報道ほうどう記者きしゃに！　歴史れきしに残のこる“ニュースの裏側うらがわ”で奮闘ふんとうした記者きしゃたちのドラマ

本ほん作さくでは、日本にほんテレビの報道局ほうどうきょくを舞台ぶたいに、時代じだいを象徴しょうちょうするニュースと、ニュースを伝つたえてきたテレビ報道ほうどう記者きしゃたちの各かく世代せだいの悩なやみ、迷まよい、葛藤かっとうを描えがくことで、昭和しょうわ・平成へいせい・令れい和わを振ふり返かえる。芳よし根ねは、コロナ禍か直前ちょくぜんの2019年ねんに日本にほんテレビに入社にゅうしゃし、慣なれない取材しゅざいに悪戦苦闘あくせんくとうする社会しゃかい部ぶの記者きしゃ・和泉いずみ令れいを演えんじる。江口えぐちは、03年ねんに入社にゅうしゃし、都内とないの殺人さつじん事件じけんなどを取材しゅざいする「警視庁けいしちょう記者きしゃクラブ」に配属はいぞくされ、結婚けっこん・出産しゅっさん後ごも悩なやみながら働はたらく記者きしゃ・真野まの二葉ふたば役やくを務つとめる。

木村きむらは、和泉いずみと真野まのとともに働はたらく先輩せんぱい記者きしゃで、社会しゃかい部ぶデスクの平尾ひらお成美まさみ役やく。地下鉄ちかてつサリン事件じけんが起おこった1995年ねんに入社にゅうしゃし、女性じょせい初はつの警視庁けいしちょうキャップ（警視庁けいしちょう記者きしゃクラブのリーダー）になった報道ほうどう一筋ひとすじの記者きしゃという役やくどころだ。さらに、81年ねんに日本にほんテレビに入社にゅうしゃし、女性じょせい初はつのテレビ報道ほうどう記者きしゃとなり、オウム真理教おうむしんりきょう代表だいひょうの麻原あさはら彰晃しょうこうが逮捕たいほされる瞬間しゅんかんを中継ちゅうけいした記者きしゃ・曽根そね昭子あきこ役やくに、仲間なかまを配はいした。

1995年ねん5月がつ16日にち、オウム真理教おうむしんりきょうの代表だいひょう・麻原あさはら彰晃しょうこうが逮捕たいほされた。その日ひ、8時じ間あいだにわたり、テレビ中継ちゅうけいで現場げんばの様子ようすを伝つたえた記者きしゃは女性じょせいだった。それは、「女おんなを事件じけん現場げんばに行いかせるなんて」という、当時とうじの世間せけんの声こえを跳はね返がえした瞬間しゅんかんだった。時代じだいは昭和しょうわから平成へいせい、令れい和わへと移うつり変かわる。自然しぜんの脅威きょういで1万まん5900人にんもの人々ひとびとが命いのちを落おとしたときも、賑にぎやかな街まちが静しずまり返かえるパンデミックが起おこったときも、真実しんじつを伝つたえるために、記者きしゃたちは現場げんばへ向むかった。

日本にほんテレビ開局かいきょく70年ねんスペシャルドラマ「テレビ報道ほうどう記者きしゃ　ニュースをつないだ女おんなたち」は、3月5日にちの午後ごご8時じから放送ほうそう。キャスト陣じんの役やくどころとコメント、開局かいきょく70年ねんプロジェクトメンバーと、小田おだ玲奈れいなプロデューサーのコメントは、以下いかの通とおり。

日本にほんテレビさんの報道ほうどうフロアで撮影さつえいをさせていただいたのですが、独特どくとくな空気くうき感かんと緊張きんちょう感かんがあり、リアリティがより伝つたわる作品さくひんに仕上しあがっていると思おもいます。

また、和泉いずみを演えんじるにあたり、同どう世代せだいの3人にんの記者きしゃの方ほうにお話はなしを伺うかがい、それぞれのキャラクターの面白おもしろい部分ぶぶんや繊細せんさいな部分ぶぶんをいただいて、和泉いずみ令れいというキャラクターを作つくり上あげました。

仕事しごとの向むき合あい方かたや先輩せんぱいたちとの距離きょり感かん、恋人こいびととの付つき合あい方かたなど、コロナ禍か直前ちょくぜんの19年ねんに入社にゅうしゃしたZ世代せだいならではの悩なやみにぶつかる姿すがたに、共感きょうかんしていただけることがあるかもしれません。同どう世代せだいの方ほうにも是非ぜひ見みていただきたいですし、同おなじ世界せかい線せんで生いきている事ことを感かんじてもらえたらとても嬉うれしいです。

私わたしが演えんじる真野まののモデルのひとりである方ほうと実際じっさいにお会あいさせていただいて、お会あいする前まえまでは報道ほうどう記者きしゃはどういう仕事しごとでどんな感かんじで働はたらいているのかを聞きこうと思おもっていたのですが、実際じっさいにお会あいするとその記者きしゃの方ほうがとても素敵すてきで、私わたし自身じしんその方ほうにとても興味きょうみを持もちまして、どうしてテレビ報道ほうどう記者きしゃを目指めざしたのか、きっかけは何なにだったのかなど、お話はなしさせていただきました。あと、具体ぐたい的てきに記者きしゃはどういう持もち物ものを持もっているか、実際じっさいに台本だいほんを照てらし合あわせて、わからないシーンの取材しゅざいの仕組しくみなどを教おしえていただきました。

私わたしが最初さいしょに台本だいほんを読よんだときに、報道ほうどうフロアに速報そくほうとして事件じけんが入はいってきて、その事件じけんをニュース番組ばんぐみで放送ほうそうするまでの流ながれを初はじめて知しって、こういうことをするんだという驚おどろきと発見はっけんがあり面白おもしろいと思おもいました。視聴しちょう者しゃの方ほうにもそこの部分ぶぶんをちゃんと伝つたえることが出来できたらいいなと思おもって演えんじました。

記者きしゃを演えんじると決きまってからはいつもと違ちがう目線めせんでニュースを見みるようにして、自分じぶんなりに研究けんきゅうし撮影さつえいに挑いどみました。私わたしが演えんじる平尾ひらおのモデルのひとりである下川しもかわ（美奈みな）さんのことは、昔むかしから番組ばんぐみで拝見はいけんしており、実際じっさいにお会あいしてお話はなしを伺うかがうこともできました。そこで、記者きしゃらしく見みえるようなアドバイスを沢山たくさんいただき、撮影さつえいの参考さんこうにさせていただきました。

報道ほうどう記者きしゃ役やくは初はじめてですが、相手あいてに何なにを伝つたえたいのか、どうやったら相手あいてに伝つたわるか、意識いしきして演えんじております。ぜひ放送ほうそうを楽たのしみにしていてください。

私わたしが演えんじる曽根そねは、日本にっぽんで初はじめて女性じょせいでテレビ報道ほうどう記者きしゃになった方ほうがモデルのひとりになっていて、女性じょせい差別さべつと闘たたかいながら大だいニュースの中継ちゅうけいにも抜擢ばってきをされた女性じょせいです。

報道ほうどう記者きしゃは、事件じけん現場げんばで自分じぶんの集あつめてきた情報じょうほうと考かんがえで目めの前まえにある事件じけんを深ふか掘ほりしていくたくましいお仕事しごとだなと改あらためて思おもいました。危あぶない現場げんばもあると思おもいますし、今いまの私わたしから見みても女性じょせいで現場げんばの第だい一線いっせんに行いくという気力きりょくがどこから湧わいてくるのか、どんな信念しんねんがあるのかはすごく興味深きょうみぶかかったです。

曽根そねを演えんじるにあたって、過去かこのニュース映像えいぞうを見みて参考さんこうにさせていただきました。オウム真理教おうむしんりきょうの事件じけんは私わたしも覚おぼえていますし、当時とうじ大変たいへんだったこと、亡なくなられた方ほうも後遺症こういしょうで苦くるしんでいる方ほうもいらっしゃると思おもうと過去かこの事件じけんだったという風ふうには思おもえなくて、そういった意味いみでは役やくに気持きもちを寄よせやすかったです。

日本にほんテレビ開局かいきょく70年ねんに際さいし「テレビ報道ほうどうが歩あゆんだ70年ねんをドラマで伝つたえたい」と始はじまったのがこのプロジェクトです。映像えいぞうで真実しんじつを伝つたえるために、テレビ報道ほうどう記者きしゃは今日きょうも現場げんばに向むかいます。時ときには目めをそむけたくなるような、心しんがかき乱みだされるような自分じぶんの外そとの世界せかいのできごとを視聴しちょう者しゃの「自分じぶんごと」にするために……。

壁かべにぶつかり、関かかわった人ひとを傷きずつけたかもしれないと日々ひび悩なやみながら、それでも誰だれかのためになると諦あきらめずにニュースをつないだ大だい先輩せんぱいや先輩せんぱいや同年代どうねんだいや後輩こうはいの女性じょせい記者きしゃたちを描えがいたこのドラマが少すこしでも、またテレビニュースに触ふれたいと思おもうきっかけになればと願ねがっています。

お仕事しごとドラマが好すきです。「ハケンの品格ひんかく」みたいなドラマを作つくりたくて、勤続きんぞく12年ねんで念願ねんがんのドラマ部ぶに異動いどう。「家いえ売うるオンナ」「地味じみにスゴイ！校閲こうえつガール・河野こうの悦子えつこ」「知しらなくていいコト」「ブラッシュアップライフ」……これまで担当たんとうしたドラマはどれも登場とうじょうする仕事しごとを徹底的てっていてきに取材しゅざいして制作せいさくしてきました。

そんな中なか、開局かいきょく70年ねん企画きかくとして報道局ほうどうきょくを舞台ぶたいにしたドラマを制作せいさくすると聞きき、ぜひ参加さんかしたいと名乗なのりでました。お堅かたい＆偉えらそうな部署ぶしょと敬遠けいえんしてきた報道ほうどうの人ひとたちを知しれるチャンス……ぐらいの気持きもちで、現役げんえきで働はたらいている方ほう、過去かこに働はたらいてきた方ほうの取材しゅざいを始はじめたのですが、出でてくる報道ほうどう記者きしゃたちのエピソードがどれも刺激しげき的てきすぎて……。「あの事件じけんの裏うらでそんな状況じょうきょうになっていたの？」「それはストーリーに描えがいていいの？」と思おもいながら制作せいさくしました。

ただ、自分じぶんが1番ばん、取材しゅざいの中なかで心しん動うごかされたのは、その時代じだいその時代じだい、日にっテレで働はたらいてきた先輩せんぱいたちの「仕事しごとへの思おもい」です。結婚けっこん、出産しゅっさん、子育こそだてをしながら「働はたらく」ということ。先輩せんぱいたちが切きり開ひらいた道みちがあるから今いまの自分じぶんは「この仕事しごとが、この人生じんせいが好すきだ」と胸むねを張はって言いえるんだ、そう気きづきました。

そんな思おもいを込こめて作つくった「お仕事しごとドラマ」です。見みていただけたら嬉うれしいです。