日本を代表する超大手企業で「品質」を巡るトラブルが相次いでいる。トヨタ自動車グループでは、100%子会社のダイハツ工業で安全性を確認する衝突試験の不正が発覚したほか、日野自動車や豊田自動織機などでも設計不正が判明している。NTTグループでも大規模通信障害が相次ぎ、総務省が文書で指導した。マイナンバーを巡る様々な問題では、富士通Japan製システムの設計不備が一因となった。
日経クロステック副編集長・榊原康(左)、編集委員・近岡裕(中)、IT編集長・小笠原啓(右)
これらの失敗は「氷山の一角」にすぎない。国内製造業の頂点に君臨するトヨタと通信業界の盟主であるNTT、そしてIT業界をリードしてきた富士通というトップ企業でなぜ、重大なトラブルが頻発しているのか。その原因を検証して失敗から学ぶことこそが、日本の「ものづくり」復活には欠かせない。
2023年9月27~28日に東京国際フォーラムで開催する「日経クロステックNEXT 東京 2023」では、「動かないコンピュータ」などでITトラブルの取材を重ねた副編集長の榊原康と、品質問題を追い続ける編集委員の近岡裕が対談し、かつて東芝の不正会計問題を暴いたIT編集長の小笠原啓がモデレーターとなって議論を深めていく。日本の産業競争力を高めるには何が必要なのか、最新事例を基に考える。
日経クロステック 特別座談会 「検証!失敗の本質~一流企業でなぜITトラブルや品質不正が相次ぐのか」
2023/09/28 (木) 12:30 ~ 13:10
マイナンバーを巡るトラブルが相次ぎ、個人情報に関する懸念が高まっています。トヨタグループで品質不正が続くなど、製造業への信頼も揺らいでいます。「動かないコンピュータ」などでITトラブルの取材を重ねた副編集長の榊原康と、品質問題を追い続ける編集委員の近岡裕が対談し、「失敗の本質」をえぐり出します。