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「1日13時間、休憩なしで働く」のに「労働者と認めてくれない」…アマゾンの過酷配達に苦しむドライバーたち(伊藤 博敏) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

「1にち13あいだ休憩きゅうけいなしではたらく」のに「労働ろうどうしゃみとめてくれない」…アマゾンの過酷かこく配達はいたつくるしむドライバーたち

佐川さがわ、ヤマトが撤退てったいしたのち

ネット通販つうはんきょじん「アマゾン」を利用りようしたことがあるひとは、即日そくじつ配送はいそう可能かのう物量ぶつりょう体制たいせいおどろくが、やがてすぐにくのが普通ふつうのこととなって便利べんりさをわすれる。

かんがえてみれば、いくつかの物流ぶつりゅう倉庫そうこて「ラストワンマイル」とばれる最後さいご物流ぶつりゅう拠点きょてんからエンドユーザーにわたるまでのサービスが、即日そくじつおこなわれるのは驚異きょういてきだ。最後さいご配送はいそう業者ぎょうしゃ負荷ふかがかかっているのは、容易ようい想像そうぞうがつく。

そのラストワンマイルの「労働ろうどうしゃ」たちがこえをあげはじめた。カッコきにしたのは運営うんえい会社かいしゃのアマゾンジャパンが、労働ろうどう組合くみあいとの団体だんたい交渉こうしょうおうじていないからだ。「アマゾンの労働ろうどうしゃ」とはみとめていない。

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双方そうほう主張しゅちょうまえに、アマゾンの物流ぶつりゅう体制たいせいについてしるしておきたい。

アマゾンの日本にっぽん上陸じょうりく以降いこう物流ぶつりゅうになっていたのは佐川急便さがわきゅうびんヤマト運輸やまとうんゆなどの大手おおて配送はいそう業者ぎょうしゃだった。だが現在げんざい利益りえきりつうすさから、まず佐川さがわ、ついでヤマトが即日そくじつ配送はいそう業務ぎょうむから撤退てったいするなど縮小しゅくしょうしている。わって煩雑はんざつ個人こじんたくへの配送はいそうけているのが、アマゾン自前じまえ配送はいそうシステムである。

2つのルートがあり、ひとつは「デリバリープロバイダ(デリプロ)」とばれる地域ちいき限定げんてい配送はいそう業者ぎょうしゃで、SBSそくはいサポート、丸和まるわ運輸うんゆ機関きかん若葉わかばネットワーク、ギオンデリバリーサービス、遠州えんしゅうトラックなど10しゃちかくあり、アマゾンのパートナー企業きぎょうとしてラストワンマイルをになう。

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