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桐谷健太出演ドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』 刑事ドラマが不得意のスタッフが制作? – grape [グレイプ]

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桐谷きりたに健太けんた出演しゅつえんドラマ『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』 刑事けいじドラマが不得意ふとくいのスタッフが制作せいさく

By - 安達あだち優貴ゆうき  公開こうかい  更新こうしん

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2023ねんがつから放送ほうそうはじまった、テレビドラマ『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』(テレビ朝日てれびあさひけい)。

俳優はいゆう桐谷きりたに健太けんたさんが主演しゅえんつとめ、もと体育たいいく教師きょうし経歴けいれき刑事けいじ仲井戸なかいどつよしふとしえんじています。

grapeでは、ドラマきなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんが、どころを紹介しょうかいする記事きじ配信はいしんちゅうです。

ほんさくは『事件じけんにまつわるすべての人々ひとびと』をえが群像ぐんぞうげきで、刑事けいじ検事けんじだけでなく、一般いっぱんてき刑事けいじドラマにはあまり登場とうじょうしない判事はんじ活躍かつやく

これまでの刑事けいじドラマとはひとあじちが作品さくひんとなっています。

一体いったいどういった経緯けいいで、従来じゅうらい刑事けいじドラマと一線いっせんかくす『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』が誕生たんじょうしたのか。

grapeでは、ほんさくのゼネラルプロデューサーである、テレビ朝日てれびあさひ服部はっとり宣之のぶゆきさんにインタビューをおこないました。

『ゼネラルプロデューサー』という仕事しごととは?

テレビ番組ばんぐみ制作せいさくする職業しょくぎょうとしてられる『プロデューサー』『ディレクター』『アシスタントディレクター』とくらべ、あまりみみ馴染なじみのない『ゼネラルプロデューサー』という役職やくしょく

なにをする仕事しごとなのかが、想像そうぞうもつかないひとおおいでしょう。

そこで、まずは服部はっとりさんが普段ふだんどんなことをしているのかいてみると…。

服部はっとりさん

プロデューサーとゼネラルプロデューサーは仕事しごとてきにははないです。ドラマをつくという意味いみでも、そんなにちがいはないかもしれない。

服部はっとりさん

ドラマのプロデューサーは企画きかく脚本きゃくほんつくり、出演しゅつえんしゃのキャスティングをすることがおおきな仕事しごとです。ゼネラルプロデューサーは、後進こうしん育成いくせい大切たいせつ若手わかてプロデューサーのちょっとしたお手伝てつだいも、仕事しごとひとつになります。

面白おもしろいドラマをつくるのはもちろんのこと、未来みらいのヒットさくすプロデューサーをそだてるのも仕事しごとだそうです。

自身じしんおさなころについて「ドラマをそだった」とかた服部はっとりさん。

大学だいがく卒業そつぎょうテレビ局てれびきょく入社にゅうしゃおもにおひる放送ほうそうされるドラマ、いわゆる『ひるドラ』を制作せいさくするようになります。

ひるドラ』のプロデューサーを10ねん以上いじょうつづけた結果けっか、「あたらしい挑戦ちょうせんがしたい」という気持きもちがつよくなり、テレビ朝日てれびあさひ転職てんしょくしたそうです。

あたらしいドラマのアイディアはどこから?

2023ねん現在げんざい、テレビ業界ぎょうかいではコンプライアンスを意識いしきした番組ばんぐみづくりを心掛こころがけています。

かつてよりも規制きせいきびしくなっていることについて、服部はっとりさんはやりづらさをかんじているそうです。

その一方いっぽうで、「規制きせいによってしょうじた制約せいやくからあたらしいドラマの発想はっそうまれてくる」と服部はっとりさんはかたります。

服部はっとりさん

規制きせいがあるということは、たとえるなら「A4とかA3のかみ最大限さいだいげんえがいてくれ」といわれているようなかんじです。ぼくはこの範囲はんいえているほうがつくりやすいんですよ。

「どんなおおきさのになってもいいから、きにえがいてくれ」といわれると、ぼく凡人ぼんじんなのでおもかないんです。

逮捕たいほされた『そのさき』をえがきたかった」

では、『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』は一体いったいどういった発想はっそうからまれたのでしょうか。

服部はっとりさんは2020ねん放送ほうそうのテレビドラマ『ケイジとケンジ 所轄しょかつ地検ちけんの24』(テレビ朝日てれびあさひけい)にプロデューサーとして参加さんか

当初とうしょは、『HERO』(フジテレビけい)や、NHK連続れんぞくテレビ小説しょうせつ『まんぷく』などを手掛てがけた福田ふくだやすしさんが脚本きゃくほん担当たんとうすることのみ、まっていたそうです。

作品さくひんのテーマをめていくさいに、「福田ふくださんがこれまで刑事けいじドラマの脚本きゃくほんいたことがない」といた服部はっとりさんは、ほかのプロデューサーじんとも相談そうだんして、あえて刑事けいじモノに挑戦ちょうせんすることにしたといいます。

設定せっていまったものの、服部はっとりさん自身じしん刑事けいじドラマはあまり手掛てがけたことがなく、素人しろうと同然どうぜん得意とくい分野ぶんやではありませんでした。

服部はっとりさんはドラマの構想こうそうなやつづけた結果けっか、あるかんがえにたどりきます。

服部はっとりさん

ぼくらのチームと福田ふくださんがつくるんだったら、いままでの刑事けいじドラマとはひとあじちがうものにしたほうが、なんかたがいがきるんじゃないのかなとはおもいましたね。だから、このドラマにはあまり巧妙こうみょうなトリックとかないんですよね。

どちらかというと、ぼくらがやりたかったことって、逮捕たいほされた『そのさき』をえがきたかったんですね

刑事けいじドラマが得意とくいではないという『制約せいやく』のなかからまれた、『逮捕たいほのち』をえがくという発想はっそう

服部はっとりさんは、「犯人はんにんてをたのしむことよりも、『そのさき』の人間にんげんドラマをたのしんでほしい」とはなします。

こうして何事なにごと最初さいしょにチャレンジしたい」とおもっている服部はっとりさんと、コメディータッチな作品さくひん得意とくいとする福田ふくださんによって、まったあたらしい刑事けいじドラマ『ケイジとケンジ 所轄しょかつ地検ちけんの24』が誕生たんじょうしました。

逮捕たいほさき』にかんじた魅力みりょくとは?

ほんさくなかで、たびたびてくるセリフに「刑事けいじは3わりバッター」という言葉ことばがあります。

犯人はんにん逮捕たいほされたのち実際じっさい起訴きそされるのがやくわりで、のこりの7わりちかくは起訴きそとなることを表現ひょうげんしたセリフです。

服部はっとりさんは、この事実じじつ面白おもしろいとかんじたそうです。

服部はっとりさん

刑事けいじドラマって基本きほんてき犯人はんにん逮捕たいほしたらおしまいじゃないですか。

だけど、実際じっさいつみわれるのは大雑把おおざっぱにいって3わりしかいなくて、7わりひとつみわれていないという事実じじつがあります。

服部はっとりさん

いざ裁判さいばんになると、刑事けいじ事件じけんかぎっていうと、99.9%の有罪ゆうざいりつほこっているので、検事けんじ起訴きそするってめたら、絶対ぜったい有罪ゆうざいにしなくちゃいけないんです

だから検事けんじ刑事けいじ発想はっそうちがとかは、すごくドラマになるんじゃないかとおもいました。

新聞しんぶん監修かんしゅう担当たんとうする専門せんもんから、ドラマになりそうな情報じょうほうをインプットしている服部はっとりさん。

従来じゅうらい刑事けいじドラマではえがかれないような、家宅かたく捜索そうさく令状れいじょうさないでめるシーンにも面白おもしろみをかんじ、あえてドラマにれているそうです。

これからの時代じだいのドラマとは?

SNSがひろ普及ふきゅうし、ドラマの感想かんそうをリアルタイムで投稿とうこうをするひとえているなか服部はっとりさんはネットの反響はんきょうもチェックしているとかしました。

服部はっとりさん

韓国かんこくのように、リアルタイムでネットのこえをドラマに反映はんえいさせることはありません。ぼく場合ばあいは「つぎのドラマにはどうかそうかな」とかんがえますね。

服部はっとりさん

ただ、ドラマのだいへの感想かんそうでいわれたこととかが、後半こうはんせんでキャラクターにかされることはすごくありますけどね。

たとえば、『こういうところをたくない』とか『こういうのをいっているとしんいたい』とかっていうのは、なるべくやめようかなとおもいます。そういうのはかんがえますね。

服部はっとりさんが目指めざ理想りそうのドラマぞう

SNSでの意見いけん参考さんこうにするほど、視聴しちょうしゃたのしませることをつねかんがえている服部はっとりさんに、今後こんご目標もくひょうをうかがいました。

服部はっとりさん

「あのときのあのドラマがきだった」っていってもらえるものをつくりたいです。

ぼく自身じしん目指めざしてる最高さいこうのドラマは『なんねんさきでもかたれるドラマ』です。それが1ばんかもしれないですね。

ドラマでそだった服部はっとりさんは、「一生いっしょうドラマをつく」とインタビューちゅう宣言せんげん

テレビをつく魅力みりょくについて「まち電車でんしゃなか偶然ぐうぜん自分じぶんつくったものについてはなしている場面ばめん遭遇そうぐうするとしあわせ」とはなしていました。

ドラマへのあつおもいのある服部はっとりさんなら、今後こんごもたくさんの面白おもしろ作品さくひんしてくれることでしょう。

『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』の制作せいさく裏側うらがわについては、こちらの記事きじでもれています。

2023ねんがつにち最終さいしゅうかいまえに、これまでの放送ほうそうたいひとは、TVerをはじめとした配信はいしんサイトでチェックできます。

『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』Tverで配信はいしんちゅう 視聴しちょうコチラから


[ぶん構成こうせい/grape編集へんしゅう]

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