桐谷きりたに健太けんた出演しゅつえんドラマ『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』 刑事けいじドラマが不得意ふとくいのスタッフが制作せいさく? By - 安達あだち優貴ゆうき 公開こうかい:2023-05-25 更新こうしん:2023-05-26 インタビューケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。ドラマ桐谷きりたに健太けんた Share Post LINE はてな コメント 2023年ねん4月がつから放送ほうそうが始はじまった、テレビドラマ『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』(テレビ朝日てれびあさひ系けい)。 俳優はいゆうの桐谷きりたに健太けんたさんが主演しゅえんを務つとめ、元もと体育たいいく教師きょうしの経歴けいれきを持もつ刑事けいじ・仲井戸なかいど豪つよし太ふとしを演えんじています。 grapeでは、ドラマ好すきなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんが、見みどころを紹介しょうかいする記事きじを配信はいしん中ちゅうです。 『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』のドラマコラムはこちら 本ほん作さくは『事件じけんにまつわるすべての人々ひとびと』を描えがく群像ぐんぞう劇げきで、刑事けいじや検事けんじだけでなく、一般いっぱん的てきな刑事けいじドラマにはあまり登場とうじょうしない判事はんじも活躍かつやく。 これまでの刑事けいじドラマとはひと味あじ違ちがう作品さくひんとなっています。 一体いったいどういった経緯けいいで、従来じゅうらいの刑事けいじドラマと一線いっせんを画かくす『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』が誕生たんじょうしたのか。 grapeでは、本ほん作さくのゼネラルプロデューサーである、テレビ朝日てれびあさひの服部はっとり宣之のぶゆきさんにインタビューを行おこないました。 『ゼネラルプロデューサー』という仕事しごととは? テレビ番組ばんぐみを制作せいさくする職業しょくぎょうとして知しられる『プロデューサー』『ディレクター』『アシスタントディレクター』と比くらべ、あまり耳みみ馴染なじみのない『ゼネラルプロデューサー』という役職やくしょく。 何なにをする仕事しごとなのかが、想像そうぞうもつかない人ひとも多おおいでしょう。 そこで、まずは服部はっとりさんが普段ふだんどんなことをしているのか聞きいてみると…。 服部はっとりさん プロデューサーとゼネラルプロデューサーは仕事しごと的てきには差さはないです。ドラマを作つくるという意味いみでも、そんなに違ちがいはないかもしれない。 服部はっとりさん ドラマのプロデューサーは企画きかくや脚本きゃくほんを作つくり、出演しゅつえん者しゃのキャスティングをすることが大おおきな仕事しごとです。ゼネラルプロデューサーは、後進こうしんの育成いくせいも大切たいせつ。若手わかてプロデューサーのちょっとしたお手伝てつだいも、仕事しごとの1ひとつになります。 面白おもしろいドラマを作つくるのはもちろんのこと、未来みらいのヒット作さくを生うみ出だすプロデューサーを育そだてるのも仕事しごとだそうです。 自身じしんの幼おさない頃ころについて「ドラマを見みて育そだった」と語かたる服部はっとりさん。 大学だいがくを卒業そつぎょう後ご、テレビ局てれびきょくに入社にゅうしゃし主おもにお昼ひるに放送ほうそうされるドラマ、いわゆる『昼ひるドラ』を制作せいさくするようになります。 『昼ひるドラ』のプロデューサーを10年ねん以上いじょう続つづけた結果けっか、「新あたらしい挑戦ちょうせんがしたい」という気持きもちが強つよくなり、テレビ朝日てれびあさひに転職てんしょくしたそうです。 新あたらしいドラマのアイディアはどこから? 2023年ねん現在げんざい、テレビ業界ぎょうかいではコンプライアンスを意識いしきした番組ばんぐみ作づくりを心掛こころがけています。 かつてよりも規制きせいが厳きびしくなっていることについて、服部はっとりさんはやりづらさを感かんじているそうです。 その一方いっぽうで、「規制きせいによって生しょうじた制約せいやくから新あたらしいドラマの発想はっそうが生うまれてくる」と服部はっとりさんは語かたります。 服部はっとりさん 規制きせいがあるということは、例たとえるなら「A4とかA3の紙かみに最大限さいだいげんに絵えを描えがいてくれ」といわれているような感かんじです。僕ぼくはこの範囲はんいが見みえているほうが作つくりやすいんですよ。 「どんな大おおきさの絵えになってもいいから、好すきに描えがいてくれ」といわれると、僕ぼくは凡人ぼんじんなので思おもい付つかないんです。 「逮捕たいほされた『その先さき』を描えがきたかった」 では、『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』は一体いったいどういった発想はっそうから生うまれたのでしょうか。 服部はっとりさんは2020年ねん放送ほうそうのテレビドラマ『ケイジとケンジ 所轄しょかつと地検ちけんの24時じ』(テレビ朝日てれびあさひ系けい)にプロデューサーとして参加さんか。 当初とうしょは、『HERO』(フジテレビ系けい)や、NHK連続れんぞくテレビ小説しょうせつ『まんぷく』などを手掛てがけた福田ふくだ靖やすしさんが脚本きゃくほんを担当たんとうすることのみ、決きまっていたそうです。 作品さくひんのテーマを決きめていく際さいに、「福田ふくださんがこれまで刑事けいじドラマの脚本きゃくほんを書かいたことがない」と聞きいた服部はっとりさんは、ほかのプロデューサー陣じんとも相談そうだんして、あえて刑事けいじモノに挑戦ちょうせんすることにしたといいます。 設定せっていは決きまったものの、服部はっとりさん自身じしんも刑事けいじドラマはあまり手掛てがけたことがなく、素人しろうと同然どうぜん。得意とくい分野ぶんやではありませんでした。 服部はっとりさんはドラマの構想こうそうを悩なやみ続つづけた結果けっか、ある考かんがえにたどり着つきます。 服部はっとりさん 僕ぼくらのチームと福田ふくださんが作つくるんだったら、今いままでの刑事けいじドラマとはひと味あじ違ちがうものにしたほうが、なんかお互たがいが生いきるんじゃないのかなとは思おもいましたね。だから、このドラマにはあまり巧妙こうみょうなトリックとかないんですよね。 どちらかというと、僕ぼくらがやりたかったことって、逮捕たいほされた『その先さき』を描えがきたかったんですね。 刑事けいじドラマが得意とくいではないという『制約せいやく』の中なかから生うまれた、『逮捕たいほの後のち』を描えがくという発想はっそう。 服部はっとりさんは、「犯人はんにん当あてを楽たのしむことよりも、『その先さき』の人間にんげんドラマを楽たのしんでほしい」と話はなします。 こうして「何事なにごとも最初さいしょにチャレンジしたい」と思おもっている服部はっとりさんと、コメディータッチな作品さくひんを得意とくいとする福田ふくださんによって、全まったく新あたらしい刑事けいじドラマ『ケイジとケンジ 所轄しょかつと地検ちけんの24時じ』が誕生たんじょうしました。 『逮捕たいほの先さき』に感かんじた魅力みりょくとは? 本ほん作さくの中なかで、たびたび出でてくるセリフに「刑事けいじは3割わりバッター」という言葉ことばがあります。 犯人はんにんが逮捕たいほされた後のち、実際じっさいに起訴きそされるのが約やく3割わりで、残のこりの7割わり近ちかくは不ふ起訴きそとなることを表現ひょうげんしたセリフです。 服部はっとりさんは、この事実じじつを面白おもしろいと感かんじたそうです。 服部はっとりさん 刑事けいじドラマって基本きほん的てきに犯人はんにんを逮捕たいほしたらおしまいじゃないですか。 だけど、実際じっさいに罪つみに問とわれるのは大雑把おおざっぱにいって3割わりしかいなくて、7割わりの人ひとは罪つみに問とわれていないという事実じじつがあります。 服部はっとりさん いざ裁判さいばんになると、刑事けいじ事件じけんに限かぎっていうと、99.9%の有罪ゆうざい率りつを誇ほこっているので、検事けんじが起訴きそするって決きめたら、絶対ぜったいに有罪ゆうざいにしなくちゃいけないんです。 だから検事けんじと刑事けいじの発想はっそうの違ちがいとかは、すごくドラマになるんじゃないかと思おもいました。 新聞しんぶんや監修かんしゅうを担当たんとうする専門せんもん家かから、ドラマになりそうな情報じょうほうをインプットしている服部はっとりさん。 従来じゅうらいの刑事けいじドラマでは描えがかれないような、家宅かたく捜索そうさく令状れいじょうを出だす出ださないで揉もめるシーンにも面白おもしろみを感かんじ、あえてドラマに取とり入いれているそうです。 これからの時代じだいのドラマとは? SNSが広ひろく普及ふきゅうし、ドラマの感想かんそうをリアルタイムで投稿とうこうをする人ひとも増ふえている中なか、服部はっとりさんはネットの反響はんきょうもチェックしていると明あかしました。 服部はっとりさん 韓国かんこくのように、リアルタイムでネットの声こえをドラマに反映はんえいさせることはありません。僕ぼくの場合ばあいは「次つぎのドラマにはどう生いかそうかな」と考かんがえますね。 服部はっとりさん ただ、ドラマの第だい1話わへの感想かんそうでいわれたこととかが、後半こうはん戦せんでキャラクターに活いかされることはすごくありますけどね。 例たとえば、『こういうところを見みたくない』とか『こういうのをいっていると心しんが痛いたい』とかっていうのは、なるべくやめようかなと思おもいます。そういうのは考かんがえますね。 服部はっとりさんが目指めざす理想りそうのドラマ像ぞう SNSでの意見いけんも参考さんこうにするほど、視聴しちょう者しゃを楽たのしませることを常つねに考かんがえている服部はっとりさんに、今後こんごの目標もくひょうをうかがいました。 服部はっとりさん 「あの時ときのあのドラマが好すきだった」っていってもらえるものを作つくりたいです。 僕ぼく自身じしんが目指めざしてる最高さいこうのドラマは『何なん年ねん先さきでも語かたれるドラマ』です。それが1番ばんかもしれないですね。 ドラマで育そだった服部はっとりさんは、「一生いっしょうドラマを作つくる」とインタビュー中ちゅうに宣言せんげん。 テレビを作つくる魅力みりょくについて「街まちや電車でんしゃの中なかで偶然ぐうぜん、自分じぶんが作つくったものについて話はなしている場面ばめんに遭遇そうぐうすると幸しあわせ」と話はなしていました。 ドラマへの熱あつい想おもいのある服部はっとりさんなら、今後こんごもたくさんの面白おもしろい作品さくひんを生うみ出だしてくれることでしょう。 『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』の制作せいさくの裏側うらがわについては、こちらの記事きじでも触ふれています。 桐谷きりたに健太けんたを、木曜もくようドラマの主役しゅやくに選えらんだ理由りゆうをプロデューサーが明あかす 2023年ねん6月がつ8日にちの最終さいしゅう回かいを前まえに、これまでの放送ほうそうを見みたい人ひとは、TVerをはじめとした配信はいしんサイトでチェックできます。 『ケイジとケンジ、時々ときどきハンジ。』Tverで配信はいしん中ちゅう 視聴しちょうはコチラから [文ぶん・構成こうせい/grape編集へんしゅう部ぶ] Share Post LINE はてな コメント
2023年 4月 から放送 が始 まった、テレビドラマ『ケイジとケンジ、時々 ハンジ。』(テレビ朝日 系 )。
grapeでは、ドラマ好 きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんが、見 どころを紹介 する記事 を配信 中 です。
『ケイジとケンジ、時々 ハンジ。』のドラマコラムはこちら
これまでの刑事 ドラマとはひと味 違 う作品 となっています。
grapeでは、本 作 のゼネラルプロデューサーである、テレビ朝日 の服部 宣之 さんにインタビューを行 いました。
『ゼネラルプロデューサー』という仕事 とは?
テレビ番組 を制作 する職業 として知 られる『プロデューサー』『ディレクター』『アシスタントディレクター』と比 べ、あまり耳 馴染 みのない『ゼネラルプロデューサー』という役職 。
そこで、まずは服部 さんが普段 どんなことをしているのか聞 いてみると…。
プロデューサーとゼネラルプロデューサーは仕事 的 には差 はないです。ドラマを作 るという意味 でも、そんなに違 いはないかもしれない。
ドラマのプロデューサーは企画 や脚本 を作 り、出演 者 のキャスティングをすることが大 きな仕事 です。ゼネラルプロデューサーは、後進 の育成 も大切 。若手 プロデューサーのちょっとしたお手伝 いも、仕事 の1 つになります。
『昼 ドラ』のプロデューサーを10年 以上 続 けた結果 、「新 しい挑戦 がしたい」という気持 ちが強 くなり、テレビ朝日 に転職 したそうです。
2023年 現在 、テレビ業界 ではコンプライアンスを意識 した番組 作 りを心掛 けています。
かつてよりも規制 が厳 しくなっていることについて、服部 さんはやりづらさを感 じているそうです。
その一方 で、「規制 によって生 じた制約 から新 しいドラマの発想 が生 まれてくる」と服部 さんは語 ります。
「どんな
「逮捕 された『その先 』を描 きたかった」
では、『ケイジとケンジ、時々 ハンジ。』は一体 どういった発想 から生 まれたのでしょうか。
どちらかというと、
こうして「何事 も最初 にチャレンジしたい」と思 っている服部 さんと、コメディータッチな作品 を得意 とする福田 さんによって、全 く新 しい刑事 ドラマ『ケイジとケンジ 所轄 と地検 の24時 』が誕生 しました。
『逮捕 の先 』に感 じた魅力 とは?
だけど、
いざ裁判 になると、刑事 事件 に限 っていうと、99.9%の有罪 率 を誇 っているので、検事 が起訴 するって決 めたら、絶対 に有罪 にしなくちゃいけないんです。
検事 と刑事 の発想 の違 いとかは、すごくドラマになるんじゃないかと思 いました。
だから
これからの時代 のドラマとは?
SNSが広 く普及 し、ドラマの感想 をリアルタイムで投稿 をする人 も増 えている中 、服部 さんはネットの反響 もチェックしていると明 かしました。
ただ、ドラマの第 1話 への感想 でいわれたこととかが、後半 戦 でキャラクターに活 かされることはすごくありますけどね。
例 えば、『こういうところを見 たくない』とか『こういうのをいっていると心 が痛 い』とかっていうのは、なるべくやめようかなと思 います。そういうのは考 えますね。
SNSでの意見 も参考 にするほど、視聴 者 を楽 しませることを常 に考 えている服部 さんに、今後 の目標 をうかがいました。
「あの時 のあのドラマが好 きだった」っていってもらえるものを作 りたいです。
僕 自身 が目指 してる最高 のドラマは『何 年 先 でも語 れるドラマ』です。それが1番 かもしれないですね。
ドラマで育 った服部 さんは、「一生 ドラマを作 る」とインタビュー中 に宣言 。
テレビを作 る魅力 について「街 や電車 の中 で偶然 、自分 が作 ったものについて話 している場面 に遭遇 すると幸 せ」と話 していました。
ドラマへの熱 い想 いのある服部 さんなら、今後 もたくさんの面白 い作品 を生 み出 してくれることでしょう。
『ケイジとケンジ、時々 ハンジ。』の制作 の裏側 については、こちらの記事 でも触 れています。
2023年 6月 8日 の最終 回 を前 に、これまでの放送 を見 たい人 は、TVerをはじめとした配信 サイトでチェックできます。
『ケイジとケンジ、時々 ハンジ。』Tverで配信 中 視聴 はコチラから
[文 ・構成 /grape編集 部 ]