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ちばてつやのおすすめ漫画ランキングベスト5!どの絵を見ても震える名作! | ホンシェルジュ

ちばてつやのおすすめ漫画まんがランキングベスト5!どのてもふるえる名作めいさく

更新こうしん:2021.12.16

数々かずかず名作めいさくした作者さくしゃあたたかみのあると、つよ人間にんげんドラマせいかんじさせる作風さくふうで、おおくのファンを魅了みりょうしてきました。いつても、どのてもふるえがくる、かれのおすすめ漫画まんがランキングベスト5をご紹介しょうかいします。

ブックカルテ リンク

ちばてつやは、心理しんり描写びょうしゃ名手めいしゅ

 

1939ねん東京とうきょう現在げんざい東京とうきょう出身しゅっしん漫画まんが

かれ漫画まんがかかわるようになったのは16さいのころ。新聞しんぶん漫画まんが募集ぼしゅうしているのをつけ、応募おうぼしました。

社長しゃちょうはプロの原稿げんこう専門せんもんてき道具どうぐ使つかかたかれせ、再度さいど作品さくひん執筆しっぴつしてくるよういます。テストだとおもいながらも執筆しっぴつつづけたちばてつやですが、そこから17さいえがげた『復讐ふくしゅうのせむしおとこ』という貸本かしほんをそのまま出版しゅっぱんしてもらい、漫画まんがとしてデビューをたすのです。

少年しょうねん漫画まんが青年せいねん漫画まんがのイメージがつよいためあまりられていませんが、デビュー当初とうしょ少女しょうじょ漫画まんが名手めいしゅとされ、のち少年しょうねん漫画まんが青年せいねん漫画まんがへと徐々じょじょ活動かつどうひろげていきました。

ちばてつやの作品さくひん特徴とくちょうは、登場とうじょう人物じんぶつ心理しんり描写びょうしゃ素晴すばらしさ。たとえ言葉ことばがなくとも、情景じょうけい描写びょうしゃ読者どくしゃかんらせてしまう、想像そうぞうさせてしまうところにかれすごさがあります。

今回こんかいはちばてつやのえがいてきた名作めいさくをランキングで5作品さくひん紹介しょうかいしたいとおもいます。

 

5ちちかえりをつづける、孤独こどく少女しょうじょ物語ものがたり『ユカをよぶうみ

 

だい5は、このランキングで唯一ゆいいつ少女しょうじょ漫画まんがです。

絵画かいがまなぶためフランスへわたったきり、消息しょうそく不明ふめいとなってしまったちち。そんなちちかえつづける、気高けだか健気けなげ少女しょうじょ・ユカ。彼女かのじょ魅力みりょくに、最初さいしょつめたかったむらガキ大将がきだいしょうをはじめ、みんなが徐々じょじょしんうごかされてゆきます。どんな困難こんなんにもくじけない、そんなユカの人生じんせいえがいた物語ものがたりとなっています。

 

著者ちょしゃ
ちば てつや
出版しゅっぱん

 

この物語ものがたり見所みどころは、やはりヒロインのユカのつよさ、気高けだかさです。みずかのぞんでいたものとはちがう、どもひとりであらがうこともできないからく、くるしい、けっしてめぐまれているとはいえない境遇きょうぐうにおかれながらも、彼女かのじょはけっしてくじけません。

むらかえってきたユカは、周囲しゅういどもたちからおやのいないとして悪口わるぐちわれののしられます。しかし、それでも鬱屈うっくつすることなく自分じぶんらしくいていきます。おもわずむねたれる彼女かのじょ気高けだかさとひたむきさ、つよさに周囲しゅういひとたちがきつけられてゆくように、読者どくしゃもいつのにかかれていることでしょう。

連載れんさいされていた当時とうじ男子だんしつよくあれ、といった風潮ふうちょうがある時代じだい。ユカのまえおとこなみだするシーンは非常ひじょう斬新ざんしんで、読者どくしゃしん新鮮しんせん印象いんしょうのこしました。ユカのきた時代じだい背景はいけいおもいながらむことで、より一層いっそう物語ものがたりふかかんじられるでしょう。

 

4:ちばてつやがえが規格きかくがい破天荒はてんこう松太郎まつたろう人生じんせい『のたり松太郎まつたろう

 

2014ねんに『あばれんぼう力士りきし!!松太郎まつたろう』のタイトルでアニメされた作品さくひんです。

主人公しゅじんこうは、長崎ながさきけんのとある廃坑はいこうまちまれた坂口さかぐち松太郎まつたろう中学ちゅうがくを3ねん留年りゅうねんし、すでに19さい人並ひとなはずれた怪力かいりきち、体格たいかくにもめぐまれていたかれはやりたい放題ほうだい無法者むほうものです。

松太郎まつたろういち人前にんまえ力士りきしへと成長せいちょうしてゆく様子ようすや、相撲すもう部屋へや日常にちじょうをとおしてかれ人生じんせいえがいた清々すがすがしさをかんじ、スカッとめる作品さくひんです。

 

著者ちょしゃ
ちば てつや
出版しゅっぱん

 

『のたり松太郎まつたろう』は相撲すもう物語ものがたりではなく、坂口さかぐち松太郎まつたろうというひとりの人間にんげんきざまをえがいている作品さくひん作者さくしゃのちばてつやも、松太郎まつたろう力士りきしとなり相撲すもうをする漫画まんがになったのはたまたまだったとかたっています。松太郎まつたろう成長せいちょうや、一喜一憂いっきいちゆうするさま、かれ人生じんせいがメインのストーリーなのです。

松太郎まつたろう粗暴そぼうでかなりの乱暴らんぼうしゃですが、意気地いくじなしではありません。てないとわかっているかくじょう相手あいてにもおくすることなくいどんでゆきます。

主人公しゅじんこうだけでなく登場とうじょうするほかのキャラクターにも、それぞれの人生じんせいがあるのだとかんじさせる描写びょうしゃ演出えんしゅつがなされています。そんなところも漫画まんがでありながらどこかリアルにかんじる、ちばてつやの作品さくひんおおきな魅力みりょくです。

松太郎まつたろうという人間にんげん人生じんせいえがいた、魅力みりょくてき物語ものがたり仕上しあがっています。

 

3本当ほんとう大切たいせつなものをつめなおす『紫電しでんあらためのタカ』

 

ちばてつやの戦争せんそうたいするおもいが反映はんえいされた作品さくひんです。

主人公しゅじんこう日本にっぽん帝国ていこくぐん青年せいねんパイロット・たきじょう太郎たろうあたらしい戦法せんぽうし、かれにしかできない操縦そうじゅうてきとし、のち撃墜げきついおうとなってゆきます。主人公しゅじんこうふくめたわかきパイロットたちが、みずからの大切たいせつなものをまもるため、戦争せんそうとうじてゆくストーリーです。

戦闘せんとう華々はなばなしく活躍かつやくしかっこよさを印象いんしょうけながらも、搭乗とうじょうする人物じんぶつたちの苦悩くのう葛藤かっとうえがくことで戦争せんそうおそろしさをかんじさせる作品さくひんとなっています。

 

著者ちょしゃ
ちば てつや
出版しゅっぱん

 

この作品さくひん連載れんさいされて人気にんきはくしていた1960ねんごろ戦争せんそうあつかった作品さくひんのブームがありました。おおくの作品さくひんは、たたか軍人ぐんじんいさましく、戦闘せんとう非常ひじょうにかっこよいものとしてえがかれており、『紫電しでんあらためのタカ』も連載れんさいはじまった当初とうしょはそういった作品さくひんおなじようにえがかれていたました。

しかし徐々じょじょ疑問ぎもんもっていくようにかんじたちばてつやは、中盤ちゅうばん以降いこう自身じしん戦争せんそうへのおもいをめた作品さくひんとしてえがげています。

主人公しゅじんこうふくめた登場とうじょう人物じんぶつたちのうつくしく純粋じゅんすいしんは、どれだけの苦悩くのう葛藤かっとうかかえていたのでしょうか。それぞれにくにおもい、故郷こきょうおもい、家族かぞくおもい、っていったかれらの姿すがたからは、ちばてつや作品さくひんらしいつよ人間にんげんドラマをかんじさせます。

戦争せんそう背景はいけいに、自分じぶんにとって本当ほんとう大切たいせつなものをかんがえなおすきっかけとなってくれる作品さくひん。1しゅってみてはいかがでしょうか。

 

2:ちばてつやがえが人間にんげんよく、そして本性ほんしょう。『餓鬼がき

 

作者さくしゃ自身じしん満州まんしゅうからの体験たいけんからインスピレーションをて、えがかれた作品さくひんです。

ダム建設けんせつによって両親りょうしんいえくし、くにから莫大ばくだい補償ほしょうきんった主人公しゅじんこうたてふとしむら大人おとなたちは、たてふとしもうとってきます。嫌気いやけがさしたたてふとしむらからしますが、途中とちゅうがけから転落てんらく。なんとかたすかったものの記憶きおくくし、犯罪はんざいにもめる危険きけん人物じんぶつとなってゆきます。

人間にんげんよくみにくさをえがき、世間せけんおおきな衝撃しょうげきあたえた作品さくひんです。

 

著者ちょしゃ
ちば てつや
出版しゅっぱん

 

題材だいざい人間にんげんよくみにくさをげ、衝撃しょうげきてき展開てんかい結末けつまつ辿たどる『餓鬼がき』。

ちばてつやは、自身じしん満州まんしゅうからげるさいに、人間にんげん本性ほんしょうたとかたっています。みにくく、きたなく、よごれたよくかたまりかれは、それを生々なまなましいまでにこの作品さくひん表現ひょうげんし、えがきました。

よくにまみれたみにく大人おとなたち、それにぎてしまったたてふとし危険きけん人物じんぶつへと成長せいちょうしてしまったたてふとしだけでなく、かれもどってたときのむら様子ようす村人むらびとたちの姿すがたも、るも無残むざんわりててしまっています。おかねにとりかれた大人おとなたちのなれのてを表現ひょうげんした描写びょうしゃは、衝撃しょうげきてきなものです。

たてふとし記憶きおくくしながらもたすかりますが、成長せいちょうしたかれ姿すがたはちばてつやの代表だいひょうさくともいわれる『あしたのジョー』のボクシングをはじめるまえのジョーにそっくりなのです。たてふとしは、ボクシングに出会であえなかったジョーなのではないか、という解釈かいしゃくもできるかもしれません。

きることのない人間にんげん欲望よくぼう。この作品さくひん衝撃しょうげきは1けたらわすれられない、それほど印象深いんしょうぶかいものとなっています。

 

1:ちばてつやの代表だいひょうさく!『あしたのジョー』

 

だい1は、もちろんかれ代表だいひょうさくわずとれた名作めいさくはアニメだけにまらず、実写じっしゃ映画えいが舞台ぶたいまでされています。

主人公しゅじんこう東京とうきょうのドヤがいあらわれた青年せいねん矢吹やぶきたけ最初さいしょはただの無法者むほうものだったジョーが、丹下たんげ段平だんびらという人間にんげん出会であい、一流いちりゅうのボクサーへと成長せいちょうしていくストーリーです。

少年院しょうねんいん出会であった、因縁いんねんのライバル・力石りきいしとおるはじめ、数々かずかず強敵きょうてき相手あいて一流いちりゅうのプロボクサーとして成長せいちょうしていくジョーのボクシング人生じんせいえがいた名作めいさくは、ちばてつやの全国ぜんこくらしめることとなる代表だいひょうさくとなりました。

 

著者ちょしゃ
ちば てつや
出版しゅっぱん
2000-06-01

ジョーの挫折ざせつ絶望ぜつぼう反対はんたい希望きぼうしあわせ、まさに人生じんせいまっている『あしたのジョー』は年月としつきてもわらずあいされつづけています。

社会しゃかいからは逸脱いつだつしたアウトローてき人物じんぶつぞうのジョーが、人生じんせいをかけたいとおもえたボクシングというスポーツ。そして、それをおしえてくれた丹下たんげ段平だんびらという人間にんげん出会であうことによって、ジョーはあたらしい人生じんせいあゆはじめます。かれきざまは、読者どくしゃ本気ほんきあつくさせたことでしょう。おのれこぶしひとつでどんぞこからがっていく姿すがたまぶしく、鮮烈せんれつに、きます。

漫画まんがのこるラスト1ページは、原作げんさくしゃ高森たかもり朝雄あさお梶原かじはらいち別名べつめい)をして「これが正解せいかいだ」とわしめたとかたられています。

しんさぶられるストーリーは時代じだい象徴しょうちょうともされ、おおくのファンの人生じんせい影響えいきょうあたえました。

 


『あしたのジョー』がになるほうには、名言めいげんあつめた<『あしたのジョー』登場とうじょう人物じんぶつ10にん名言めいげん徹底てってい紹介しょうかい名作めいさく漫画まんが最後さいごまで解説かいせつ記事きじもおすすめです。こちらもあわせてごらんください。

連載れんさい開始かいしからいろあせることなくかたがれる、ちばてつやの作品さくひん数々かずかず。それはどれも、1ってみたくなるものばかりです。これからんでみたいとおもっているほう、どれからむかまよっているほうにとって、このランキングが参考さんこうになればとおもいます。

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