菅野かんの美穂みほは当あたり役やくに恵めぐまれる実力じつりょく派は。出演しゅつえんテレビドラマ・映画えいがの魅力みりょくを原作げんさくともに紹介しょうかい

菅野かんの美穂みほは朝あさドラのほか『ギルティ』などの悪役あくやくでも好評こうひょう！【プロフィール】

菅野かんの美穂みほ（かんのみほ）は、1977年ねん8月がつ22日にち生うまれ埼玉さいたま県けん坂戸さかど市し出身しゅっしんです。『大奥おおおく〜永遠えいえん〜［右みぎ衛門えもん佐さ・綱吉つなよし篇へん］』での共演きょうえんがきっかけとなり、2013年ねんに俳優はいゆうの堺さかい雅人まさとと結婚けっこん。2020年ねん現在げんざいは2児じの母ははとして、子育こそだてと女優じょゆう業ぎょうを両立りょうりつしています。

15歳さいでテレビドラマ『ツインズ教師きょうし』でデビュー。『君きみの手てがささやいている』でエランドール賞しょう新人しんじん賞しょうを受賞じゅしょうし、その後ごも映画えいが賞しょうやドラマ賞しょうなど数々かずかず受賞じゅしょうしている実力じつりょく派は女優じょゆうです。

幅広はばひろい役柄やくがらを演えんじてきた菅野かんの美穂みほは、悪役あくやくにも定評ていひょうがあります。2010年ねんに出演しゅつえんした『ギルティ 悪魔あくまと契約けいやくした女おんな』では復讐ふくしゅうを誓ちかう主人公しゅじんこうを演えんじ話題わだいとなりました。また、朝あさドラにも多数たすう出演しゅつえん。『走はしらんか！』『ちゅらさん』『べっぴんさん』『ひよっこ』と出演しゅつえんが続つづきました。

そんな菅野かんの美穂みほは、多おおくの女性じょせい誌しの表紙ひょうしを飾かざるなどビジュアル面めんでも話題わだいに。若わかい頃ころからショートやロングなどさまざまな髪型かみがたに挑戦ちょうせんしています。どんな髪型かみがたもよく似合にあって可愛かわいらしく、参考さんこうにする女性じょせいも多おおいようです。

趣味しゅみは旅行りょこうというだけあって、独身どくしんの頃ころは撮影さつえいが終おわると海外かいがいにひとり旅たびにいくほどでした。その他た、ヨガも得意とくいのようで、2007年ねんにはNHKの『菅野かんの美穂みほ インド・ヨガ聖地せいちへの旅たび』に出演しゅつえん。ヨガの腕前うでまえも見事みごとでしたが、自然しぜんに対たいする畏敬いけいの念ねんや誰だれに対たいしても明あかるい人ひととなりが画面がめんを通とおして伝つたえられました。

40代だいに突入とつにゅう、ますます才能さいのう溢あふれる女優じょゆう・菅野かんの美穂みほの魅力みりょくを紹介しょうかい！

10代でデビューを果はたし、女優じょゆうとして脇目わきめもふらずひた走はしってきた菅野かんの美穂みほ。その出演しゅつえん作さくの多おおさに驚おどろかされます。裏うらを返かえせば、それだけ求もとめられてきたという証拠しょうこ。たくさんの作品さくひんで必要ひつようとされる菅野かんの美穂みほの魅力みりょくについて紹介しょうかいしていきます。

菅野かんの美穂みほといえば、その演技えんぎ力りょくの高たかさに定評ていひょうがあります。彼女かのじょの驚おどろくべきところは、デビュー当初とうしょから高たかい演技えんぎ力りょくがあったということ。それは幅広はばひろい役柄やくがらを演えんじてきた彼女かのじょの出演しゅつえん作さくが物語ものがたっています。

『大奥おおおく〜永遠えいえん〜［右みぎ衛門えもん佐さ・綱吉つなよし篇へん］』の綱吉つなよしのような可憐かれんさと妖あやしさを合あわせ持もつ女性じょせい。『ジーン・ワルツ』の曾根崎そねざき理恵りえのようなクールでありながら情熱じょうねつ的てきな女性じょせい。『べっぴんさん』の坂東ばんどうはなのように優やさしくしっとりとした女性じょせい。『砂すなの塔とう』の高野たかの亜紀あきのように母親ははおやとしての強つよさを持もつ女性じょせい……と、数々かずかずの役柄やくがらを見事みごとに演えんじ分わけています。台本だいほんへの理解りかい度どと表現ひょうげん力りょくがその演技えんぎ力りょくを高たかめてきたのでしょう。

もともとの才能さいのうに加くわえ、さまざまな作品さくひんで経験けいけんを積つみ、人間にんげんとしても女性じょせいとしても成熟せいじゅくすることで、ますます演技えんぎに磨みがきがかかることは間違まちがいありません。2020年ねん現在げんざい、菅野かんの美穂みほは子育こそだてに追おわれながらの女優じょゆう業ぎょう。落おち着ついて本格ほんかく的てきに復帰ふっきした際さいにはさらなる進化しんかを遂とげ、また新あらたな魅力みりょくを見みせてくれることでしょう。

そんな菅野かんの美穂みほの素もとの表情ひょうじょうが見みられる旅たびフォト・エッセー『カンタビ』。こちらもおすすめです。

カンタビ

著者ちょしゃ

菅野かんの 美穂みほ

出版しゅっぱん日び

【ライターおすすめ】菅野かんの美穂みほが1番ばん輝かがやく『アルジャーノンに花束はなたばを』（2002年ねん）

これまで菅野かんの美穂みほが出演しゅつえんしてきた作品さくひんは100本ほんを超こえます。その中なかで特とくに注目ちゅうもくしたいのは岡田おかだ惠和けいわ脚本きゃくほんの作品さくひん。彼かれは菅野かんの美穂みほの輝かがやかせ方かたを誰だれよりも知しっています。彼女かのじょを世よに知しらしめた『イグアナの娘むすめ』を手掛てがけた脚本きゃくほん家かです。そこで今回こんかいは、岡田おかだ惠和けいわ脚本きゃくほんのなかでも、ダニエル・キイス原作げんさくのテレビドラマ『アルジャーノンに花束はなたばを』をおすすめします。

大人おとなになっても幼児ようじのまま発達はったつしない知能ちのう障害しょうがいを持もつ主人公しゅじんこうが、脳のう手術しゅじゅつによって知能ちのうが向上こうじょうすることに。しかし、これまで知しらずに済すんだ悲かなしみや嫉妬しっとも知しることとなり、人格じんかくまで変かわってしまいます。本当ほんとうの幸しあわせとは何なにかを問とう名作めいさくです。

ドラマでは菅野かんのが演えんじた遠矢とおやエリナは、主人公しゅじんこうハルの知的ちてき障害しょうがい者しゃ学級がっきゅうの担任たんにん教師きょうし。ハルに脳のう手術しゅじゅつを勧すすめる女性じょせいです。一旦いったんは成功せいこうしたかに見みえた手術しゅじゅつは、実際じっさいは違ちがっていました。そのことで彼女かのじょ自身じしんも悩なやみ傷きずつくのですが、最終さいしゅう的てきには主人公しゅじんこうによって救すくわれていくのです。

苦くるしみを乗のり越こえ再生さいせいしていく役柄やくがらを演えんじさせたら菅野かんの美穂みほの右みぎに出でるものはいません。不幸ふこうと希望きぼうを同時どうじに、しかも自然しぜんに演えんじられる素晴すばらしい女優じょゆう。そんな姿すがたに私わたしたちはいつの間まにか励はげまされています。

テレビドラマ各回かくかいのあらすじは、フジテレビの『アルジャーノンに花束はなたばを』公式こうしきサイトにてご覧らんいただけます。

デビュー当初とうしょから実力じつりょく派は女優じょゆうとして活躍かつやくしてきた菅野かんの美穂みほ。この後のちは、そんな彼女かのじょが出演しゅつえんした作品さくひんの中なかで、原作げんさくが存在そんざいする出演しゅつえん作品さくひんの魅力みりょくや役柄やくがらなど紹介しょうかいしていきます。『アルジャーノンに花束はなたばを』の原作げんさくについてはこちらから。

【映画えいが原作げんさく】8組くみのカップルの物語ものがたりがリンクしていく『大だい失恋しつれん。』（1995年ねん）

コラムニストとして活躍かつやくする清水しみずちなみが結成けっせいした「ペンだこの会かい（OL委員いいん会かい）」。その会かいでOL仲間なかま向むけのアンケートを作成さくせいし、そこに寄よせられた102の失恋しつれん体験たいけん談だんをまとめたのが『大だい失恋しつれん。』です。 ノウハウ本ほんとは異ことなり、実際じっさいの失恋しつれん談だんがひたすら綴つづられていくというもの。

映画えいがでは、遊ゆう園地えんちを舞台ぶたいにくり広ひろげられるある8組くみのカップルの失恋しつれんを群像ぐんぞう劇げきとして描えがいています。それぞれの物語ものがたりが少すこしずつリンクしていくことにより、1本ほんの映画えいがとしてまとまりが感かんじられる作つくりに。クリスマス・イブからバレンタインまでの物語ものがたりです。

菅野かんの美穂みほは、「ダブルデート」の話はなしで登場とうじょう。ハンバーガーショップでアルバイトをする佳江よしえを演えんじています。

大だい失恋しつれん。 (扶桑社ふそうしゃ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

清水しみずちなみ

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】菅野かんの美穂みほが家出いえで少女しょうじょに！『企業きぎょう戦士せんしYAMAZAKI』（1995年ねん）

「スーパージャンプ」に連載れんさいされた富沢とみざわ順じゅんの人気にんき漫画まんが『企業きぎょう戦士せんしYAMAZAKI』は、1995年ねんにオリジナルビデオとして実写じっしゃ化か。原作げんさくのキャラクターをイッセいっせー尾形おがたに似にせていたことから、本人ほんにんが主演しゅえんに選えらばれました。

NEO=SYSTEM社しゃの特とくＡ級きゅう派遣はけん社員しゃいん・山崎やまざき宅たく郎ろうは、伝説でんせつのスーパーサラリーマン。どんなビジネスも成功せいこうに導みちびく術じゅつを持もっていました。そんな彼かれの正体しょうたいは、かつて過労かろう死しした尾崎おざき達郎たつおでした。彼かれが働はたらくのは、この世よに残のこした妻子さいしのため。サイボーグとなっても働はたらく企業きぎょう戦士せんしの活躍かつやくを描えがいています。

当時とうじまだ10代の菅野かんの美穂みほが演えんじるのは、家出いえで中ちゅうの不良ふりょう少女しょうじょ・鹿島かしま倫子ともこ。山崎やまざきの助手じょしゅを務つとめるうちに、彼かれに影響えいきょうされ成長せいちょうしていきます。

原作げんさくの詳細しょうさいが気きになった方ほうは、こちらの記事きじもご覧らんください。

＜『企業きぎょう戦士せんしYAMAZAKI』が無料むりょう！結末けつまつまでの見所みどころをネタバレ紹介しょうかい！面白おもしろい＞

企業きぎょう戦士せんしYamazaki 1 Restructuringー再さい構築こうちく (ジャンプコミックス)

著者ちょしゃ

富沢とみざわ 順じゅん

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】セせーラらー服ふく姿すがたの菅野かんの美穂みほが呪文じゅもんを唱となえる『エコエコアザラク』（1995年ねん）

「月刊げっかんサスペリア」に連載れんさいされ、カルト的てきな人気にんきを誇ほこる古賀こが新一しんいちの漫画まんが『エコエコアザラク』。これを原作げんさくとして実写じっしゃ映画えいがが作つくられた後のち、テレビシリーズにもなり大人気おとなげを博はくした作品さくひんです。この実写じっしゃ映画えいが第だい1弾だん『エコエコアザラク -WIZARD OF DARKNESS-』に菅野かんの美穂みほが出演しゅつえんしています。

黒くろ魔術まじゅつを使つかう美少女びしょうじょ魔女まじょの黒井くろいミサ。彼女かのじょが遭遇そうぐうするさまざまな怪奇かいき事件じけんを得意とくいの黒くろ魔術まじゅつにより解決かいけつしていていきます。「エコエコアザラク」とはミサが唱となえる黒くろ魔術まじゅつの呪文じゅもんのこと。思おもわず真似まねしたくなりますね。

菅野かんの美穂みほは、倉橋くらはしみずきという女子高じょしこう生せいを演えんじました。衝撃しょうげき的てきな役柄やくがらで、菅野かんのの圧倒的あっとうてきな演技えんぎ力りょくが見所みどころです。劇げき中ちゅうで菅野かんの美穂みほが唱となえるオリジナルの呪文じゅもんも必見ひっけんの価値かちありです。

エコエコアザラク 1 (少年しょうねんチャンピオン・コミックス)

著者ちょしゃ

古賀こが 新一しんいち

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】雑誌ざっし編集へんしゅう部ぶで働はたらく女性じょせいの物語ものがたり『ベル・エポック』（1998年ねん）

ヤング・レディースコミック誌しの先さきがけ「ヤング・ユー」に連載れんさいされていた逢坂おうさかえみこ原作げんさくの漫画まんが『ベル・エポック』。ベル・エポックとは華はなやいだ時代じだいのパリを象徴しょうちょうした言葉ことばで、フランス語ふらんすごでは「よき時代じだい」という意味いみ。女性じょせいが華はなやぐ世代せだいのことを意味いみしています。

芸能げいのう雑誌ざっしの編集へんしゅう部ぶで働はたらく主人公しゅじんこう・鈴木すずき綺麗きれいの恋こいと仕事しごと、それにまつわる人生じんせいを描えがいた物語ものがたりです。そんな彼女かのじょを取とり巻まく30代だいの働はたらく女性じょせいたちを描えがいた一いち話わ完結かんけつのストーリー。

実写じっしゃ映画えいがでは、一部いちぶ原作げんさくと重かさなる5人にんの女性じょせいたちの恋愛れんあいや仕事しごとにおけるそれぞれの悩なやみなどを描えがいた群像ぐんぞう劇げきになっています。菅野かんの美穂みほはゲストとして登場とうじょうし、作品さくひんにさらなる華はなを添そえています。

ベル・エポック 1 (コミックス)

著者ちょしゃ

逢坂おうさか みえこ

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】三角さんかく関係かんけいの恋人こいびとらが同居どうきょ⁉『落下らっかする夕方ゆうがた』（1998年ねん）

『落下らっかする夕方ゆうがた』は、女性じょせいの心理しんりを優やさしい文章ぶんしょうで描えがき、絶大ぜつだいな人気にんきを誇ほこる江え國こく香織かおり原作げんさくの小説しょうせつです。それを原作げんさくに実写じっしゃ映画えいが化かされました。監督かんとくは映画えいが『幻まぼろしの光ひかり』のプロデューサー・合津あいつ直枝なおえ。内外ないがいの映画えいが祭さいで高たかい評価ひょうかを受うけました。

梨なし果はては、恋人こいびとの健悟けんごから別わかれを切きり出だされます。他たに好すきな人ひとができたというのです。ある日ひ、健悟けんごの新あたらしい恋人こいびと・華子はなこが、梨なし果はてのもとに突然とつぜんやって来きて同居どうきょすることに。やがて健悟けんごは華子はなこに会あいに梨なし果はての家いえにやってきます。いつしか3人にんの共同きょうどう生活せいかつになっていくのですが……。そんな不思議ふしぎな三角さんかく関係かんけいを描えがいた物語ものがたりです。

心しんに沁しみる女性じょせいの心理しんりを巧たくみに描えがいた作品さくひんです。菅野かんの美穂みほが演えんじるのが華子はなこ。健悟けんごを虜とりこにする魅力みりょく的てきな女性じょせいを見事みごとに演えんじています。

落下らっかする夕方ゆうがた (角川かどかわ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

江こう國こく 香織かおり

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】菅野かんの美穂みほの美うつくしさと恐おそろしさは紙一重かみひとえ『富江とみえ』（1999年ねん）　

人気にんきホラー漫画まんが家かとして知しられる伊藤いとう潤じゅん二に。彼かれは第だい1回かい楳図うめずかずお賞しょう佳作かさく入選にゅうせん作さく『富江とみえ』でデビューしました。伊藤いとう潤じゅん二にの代表だいひょう作さくです。1999年ねんに実写じっしゃ映画えいが化かされています。

主人公しゅじんこうの川上かわかみ富江とみえは、絶世ぜっせいの美少女びしょうじょ。その美うつくしさで、さまざまな男性だんせいを虜とりこにしてしまいます。富江とみえに魅了みりょうされた男おとこたちは、富江とみえへの想おもいの強つよさから嫉妬しっとにかられ、彼女かのじょの殺害さつがいを実行じっこう。しかしながら、富江とみえが死しぬことはありませんでした。幾度いくど殺ころしても必かならず甦よみがえる富江とみえの怪あやしい魅力みりょくを伊藤いとうの美麗びれいな作画さくがと巧たくみなストーリーテリングでさらに盛もり上あげています。

実写じっしゃ映画えいがで富江とみえを演えんじたのが、菅野かんの美穂みほです。ホラー作品さくひんが続つづきましたが、それは美少女びしょうじょゆえのこと。その美うつくしさと恐おそろしいまでの演技えんぎ力りょくをとくと堪能たんのうください。

原作げんさくの詳細しょうさいが気きになった方ほうは、こちらの記事きじもご覧らんください。

＜伊藤いとう潤じゅん二に『富江とみえ』の怖こわい魅力みりょく。何なん度ども殺ころされる美少女びしょうじょの結末けつまつは【ネタバレ注意ちゅうい】＞

富江とみえ―The complete comics of Tomie

著者ちょしゃ

潤じゅん二に, 伊藤いとう

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】菅野かんの美穂みほがまたまたホラー作品さくひんに抜擢ばってき「催眠さいみん」シリーズ（1999年ねん）

作家さっか・松岡まつおか圭けい祐ゆうデビュー作さくである「催眠さいみん」シリーズは、催眠さいみんによる連続れんぞく殺人さつじん事件じけんを心理しんりカウンセラーと老ろう刑事けいじのコンビが解決かいけつしていくサイコ・サスペンスです。この人気にんきシリーズが、実写じっしゃ映画えいがとして製作せいさくされました。

ある偽物にせものの催眠さいみん術じゅつ師し・実相寺じっそうじ則之のりゆきのもとに現あらわれた不気味ぶきみな女性じょせい。彼女かのじょの名なは入江いりえ由香ゆか。高笑たかわらいしながら自分じぶんは宇宙うちゅう人じんだと叫さけび出だします。そんな由香ゆかをうまく利用りようしようと企たくらむ実相寺じっそうじでしたが、臨床りんしょう心理しんり士しの嵯峨さが敏也としやに、由香ゆかが多重たじゅう人格じんかく者しゃであることを見抜みぬかれてしまいます。そこから思おもいもよらぬ事実じじつが明あきらかになっていくのでした。

実写じっしゃ映画えいがでは、よりホラー色しょくが濃こくなっています。この入江いりえ由香ゆかを演えんじているのが菅野かんの美穂みほ。持もち前まえの感受性かんじゅせいで多重たじゅう人格じんかくである由香ゆかを怖こわいくらい見事みごとに演えんじていました。

催眠さいみん―Hypnosis (小学館しょうがくかん文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

松岡まつおか 圭けい祐ゆう

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】自衛隊じえいたいの知しられざる生活せいかつも見所みどころ『守まもってあげたい！』（2000年ねん）

『守まもってあげたい！』は、好奇心こうきしんから婦人ふじん自衛じえい官かん教育きょういく隊たいに入隊にゅうたいしてしまった普通ふつうの女おんなの子この奮闘ふんとうを描えがいた、くじらいいく子こ漫画まんがです。2000年ねんに菅野かんの美穂みほを主演しゅえんに迎むかえ、実写じっしゃ映画えいが化かされました。

安西あんざいサラサは彼氏かれしのコージにぞっこん。同おなじ大学だいがくへ進学しんがくすることを夢見ゆめみていた彼女かのじょは、コージの裏切うらぎりに遭あいます。怒おこったサラサは、なんと自衛隊じえいたいに入隊にゅうたいしてしまうことに。そこで出会であった一風いっぷう変かわった隊員たいいんたち。そんな彼女かのじょたちが厳きびしい訓練くんれんをこなし、徐々じょじょに成長せいちょうしていく姿すがたを描えがきます。

原作げんさくも実写じっしゃ映画えいがも、実際じっさいの自衛じえい官かん用語ようごが使つかわれ、訓練くんれん課程かていの生活せいかつなどが見みれることも見所みどころのひとつ。菅野かんの美穂みほは主人公しゅじんこうサラサを演えんじました。彼女かのじょの自衛じえい官かん姿すがたはなかなか新鮮しんせんでした。

守まもってあげたい! (1) (ヤングサンデーコミックス)

著者ちょしゃ

くじらい いく子こ

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】石ノ森いしのもり章太郎しょうたろうの原作げんさくで江戸えど時代じだいの空気くうきを堪能たんのう『八はち百ひゃく八はち町まち表裏ひょうり 化粧けしょう師し』（2002年ねん）

『仮面かめんライダー』や『サイボーグ009』で知しられる石ノ森いしのもり章太郎しょうたろう原作げんさくの漫画まんが『八はち百ひゃく八はち町まち表裏ひょうり 化粧けしょう師し（はっぴゃくやちょうひょうりのけわいし）』。ビジネス漫画まんがとして描えがかれ、江戸えど時代じだい後期こうきに実在じつざいした化粧けしょう師しという仕事しごとのことを描えがいています。これを原作げんさくとした実写じっしゃ映画えいがが『化粧けしょう師し KEWAISHI』です。

薬屋くすりやの式亭しきてい正ただし舗の若旦那わかだんなである式亭しきてい小三しょうさん馬ばは、江戸えどで1番ばんの腕うでを持もつ化粧けしょう師し（けわいし）です。ただ、化粧けしょうを施ほどこすだけでなく、着物きものの着き方かたからさまざまな方法ほうほうで女性じょせいたちを華はなやかに演出えんしゅつしてしまいます。江戸えどの女性じょせいたちに大人気だいにんきの化粧けしょう師しの活躍かつやくを描えがきます。

実写じっしゃ映画えいがでは時代じだいを江戸えど後期こうきから大正たいしょうへ。女性じょせい解放かいほうに向むけて動うごき出だす女性じょせい陣じんを後押あとおしする小三しょうさん馬ばを描えがいています。菅野かんの美穂みほが演えんじたのは、天麩羅てんぷら屋やの娘むすめ・純江すみえです。小三しょうさん馬ばに秘ひそかに想おもいを寄よせるも別べつの男性だんせいに嫁とつぐことに。その婚礼こんれいの化粧けしょうを施ほどこすのが小しょう三馬みんまというのが、なんともせつないですね。

八はち百ひゃく八はち町まち表裏ひょうり化粧けしょう師し (1) (Shotaro world)

著者ちょしゃ

石ノ森いしのもり 章太郎しょうたろう

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】菅野かんの美穂みほが誘拐ゆうかいされて始はじまるミステリー『レディ・ジョーカー』（2004年ねん）

高村たかむら薫かおるの最高さいこう傑作けっさくと呼よび声ごえ高たかいミステリー小説しょうせつ『レディ・ジョーカー』。この一大いちだいエンターテインメントを実写じっしゃ映画えいが化かしました。

ある日ひ、巨大きょだいビール会社かいしゃ・日之出ひので麦酒びーる社長しゃちょうが誘拐ゆうかいされます。その事件じけんを軸じくに、犯行はんこうグループ「レディ・ジョーカー」、日之出ひので麦酒びーる、合田あいだ警部補けいぶほを含ふくむ警察けいさつのそれぞれの視点してんで描えがかれる物語ものがたり。かつてない規模きぼの誘拐ゆうかい事件じけんに興奮こうふん気味ぎみの新聞しんぶん記者きしゃたちに、部落ぶらく差別さべつ、在日ざいにち朝鮮ちょうせん人じん、障害しょうがい者しゃなど、日本にっぽん社会しゃかいの抱かかえる闇やみを鋭するどく描えがきます。物語ものがたり性せいに富とみ、なお且かつ強つよいテーマ性せいを持もつ傑作けっさくです。

実写じっしゃ映画えいがは構想こうそう5年ねんをかけて、壮大そうだいな原作げんさくをなんとか映像えいぞう化かし重厚じゅうこうな作品さくひんに仕上しあげました。菅野かんの美穂みほは、誘拐ゆうかいされる社長しゃちょうの姪めい・城山しろやま佳子けいこを演えんじています。

レディ・ジョーカー〈上うえ〉 (新潮しんちょう文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

高村たかむら 薫かおる

出版しゅっぱん日び

2010-03-29

【映画えいが原作げんさく】菅野かんの美穂みほの肩かた出だしセクシー姿すがたの花魁おいらんに注目ちゅうもく『さくらん』（2007年ねん）

人気にんき女性じょせい漫画まんが家か・安野やすのモヨコの大だいヒット漫画まんが『さくらん』は、2007年ねん、写真しゃしん家かの蜷川にながわ実花みかがメガホンをとり、煌びやかに実写じっしゃ映画えいが化かされました。江戸えどの吉原よしわらで育そだったきよ葉はが、花魁おいらんになるまでを描えがいた物語ものがたりです。

吉原よしはらにある玉たま菊屋きくやに8歳さいで売うられてきたきよ葉は。気きが強つよくてケンカっぱやく問題児もんだいじではありましたが、郭かくのナンバー3の人気にんきを誇ほこっていました。花魁おいらんの高尾たかおとは仲なかが悪わるく、何なにかと衝突しょうとつすることに。そんな折おり、高尾たかおが心中しんじゅうしようとしたところ首くびを斬きられてしまいます。玉たま菊屋きくやでは、きよ葉はが花魁おいらんになるしかありませんでした。安野やすの節たかし炸裂さくれつの痛快つうかいエンターテインメントです。

実写じっしゃ映画えいがで菅野かんの美穂みほは、粧ひを演えんじました。きよ葉はが禿かぶろだった頃ころ、彼女かのじょの面倒めんどうを見みた花魁おいらんです。きよ葉はを一いち人前にんまえの女郎じょろうとして育そだて、花魁おいらんになることを決心けっしんさせました。

さくらん (イブニングKCDX (1829))

著者ちょしゃ

安野やすの モヨコ

出版しゅっぱん日び

2003-11-05

【映画えいが原作げんさく】8年ねんぶりの映画えいが出演しゅつえんで主演しゅえん『パーマネント野のばら』（2010年ねん）

独特どくとくなタッチや哀かなしみを誘さそうストーリーで人気にんきの西原にしはら理恵子りえこ。『ぼくんち』や『毎日まいにちかあさん』など、日常にちじょう的てきで親したしみやすい物語ものがたりを多おおく世よに送おくり出だしています。そんな西原にしはら理恵子りえこの傑作けっさく『パーマネント野のばら』が実写じっしゃ映画えいが化かされました。主演しゅえんは菅野かんの美穂みほ。主人公しゅじんこうのなおこを演えんじています。

一人娘ひとりむすめのももちゃんを連つれ故郷こきょうに出で戻もどったなおこは、母ははまさ子こが営いとなむ海辺うみべの美容びよう室しつ「パーマネント野のばら」を手伝てつだうことに。ここは町まちの女おんなたちが集あつまり、女おんなのザンゲ室しつです。彼女かのじょたちの恋愛れんあい話ばなしや嘘うそはとめどなく、ダメなことも恥はずかしいことも全すべて受うけ止とめる場所ばしょになっています。

実写じっしゃ映画えいがでは、原作げんさくほどハチャメチャ感かんはありませんが忠実ちゅうじつに再現さいげん。なおこの秘密ひみつの恋こいの結末けつまつなども見所みどころです。8年ねん振ふりの映画えいが主演しゅえんという菅野かんの美穂みほの演技えんぎが、せつなく愛あいおしい作品さくひんにしています。

パーマネント野のばら (新潮しんちょう文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

西原にしはら 理恵子りえこ

出版しゅっぱん日び

2009-03-02

【映画えいが原作げんさく】現役げんえき医師いしである海堂かいどう尊たかしの思おもいを託たくされて主演しゅえん『ジーン・ワルツ』（2011年ねん）

『チームバチスタの栄光えいこう』『ジェネラル・ルージュの凱旋がいせん』などで知しられる現役げんえき医師いし作家さっか・海堂かいどう尊たかしのベストセラー小説しょうせつの『ジーン・ワルツ』。菅野かんの美穂みほを主演しゅえんに迎むかえ、実写じっしゃ映画えいが化かされました。

産婦人科さんふじんか医い・曾根崎そねざき理恵りえは名門めいもん大学だいがく病院びょういんに勤務きんむしている傍かたわら、週しゅうに一いち度ど、非常勤ひじょうきんの医師いしとしてマリアクリニックにも通かよっていました。閉鎖へいさ間近まぢかのこのクリニックで最後さいごのお産さんを請うけ負おうことに。そこに集あつまった5人にんの妊にん婦ふたち。理恵りえの同僚どうりょう医師いし・清川きよかわ吾郎ごろうに代理だいり母はは出産しゅっさんを行おこなったという疑惑ぎわくをかけられてしまうのですが……。

実写じっしゃ映画えいがで菅野かんの美穂みほが演えんじたのが、主人公しゅじんこうの曾根崎そねざき理恵りえ。産科さんかの現場げんばにある闇やみに迫せまる、医師いしである作者さくしゃの想おもいが詰つまった役柄やくがらです。原作げんさく、映画えいがともに主人公しゅじんこうに託たくしたその想おもいをぜひ見届みとどけてください。

ジーン・ワルツ (新潮しんちょう文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

海堂かいどう 尊たかし

出版しゅっぱん日び

2010-06-29

【映画えいが原作げんさく】共演きょうえんをきっかけに堺さかい雅人まさとと結婚けっこんへ『大奥おおおく』（2012年ねん）

『大奥おおおく』はよしながふみの人気にんき漫画まんが。江戸えど時代じだい、男子だんしのみを襲おそう疫病えきびょうが流行はやりその数かずが激変げきへんしたことにより、男女だんじょの立場たちばが逆転ぎゃくてんした世界せかいを描えがいています。2010年ねんに、原作げんさくにおける第だい1巻かんの「水野みずの・吉よし宗はじめ篇へん」を実写じっしゃ映画えいが化か。その続編ぞくへんとして、2012年ねんに連続れんぞくテレビドラマと映画えいがの第だい2弾だんが製作せいさくされました。菅野かんの美穂みほは、実写じっしゃ映画えいが第だい2弾だんの『大奥おおおく〜永遠えいえん〜［右みぎ衛門えもん佐さ・綱吉つなよし篇へん］』にてヒロインを務つとめています。

舞台ぶたいは徳川とくがわ5代だい将軍しょうぐんの綱吉つなよしの時代じだい。主人公しゅじんこうの右みぎ衛門えもん佐さは、御ご台所だいどころの信平しんぺいから声こえが掛かかり大奥おおおくへ。綱吉つなよしの側室そくしつ候補こうほを打診だしんされるも辞退じたいします。彼かれの望のぞみは大奥おおおく総そう取締とりしまりの座ざでした。

本ほん作さくでのヒロインは女性じょせい将軍しょうぐんの綱吉つなよし。菅野かんの美穂みほが艶あでやかに演えんじています。右みぎ衛門えもん佐さ役やくの堺さかい雅人まさとは、テレビドラマでは主人公しゅじんこうの有ゆう巧たくみ（ありこと）を演えんじました。菅野かんのと堺さかいは、このドラマでの共演きょうえんをきっかけに結婚けっこんしたことも話題わだいとなった作品さくひんです。

原作げんさくの詳細しょうさいが気きになった方ほうは、こちらの記事きじもご覧らんください。

＜よしながふみ作さくの漫画まんが『大奥おおおく』を最新さいしん16巻かんまで徹底てってい考察こうさつ！時代じだい別べつの魅力みりょくとは？＞

大奥おおおく (第だい1巻かん) (JETS COMICS (4301))

著者ちょしゃ

よしなが ふみ

出版しゅっぱん日び

2005-09-29

【映画えいが原作げんさく】実在じつざいの夫婦ふうふを演えんじた『奇跡きせきのリンゴ「絶対ぜったい不可能ふかのう」を覆くつがえした農家のうか・木村きむら秋則あきのりの記録きろく』（2013年ねん）

2006年ねんに放送ほうそうされたNHKの「プロフェッショナル 仕事しごとの流儀りゅうぎ」という番組ばんぐみで紹介しょうかいされ、大おおきな反響はんきょうを呼よんだ実在じつざいのリンゴ農家のうか・木村きむら秋則あきのり。彼かれの記録きろくを書籍しょせきとしてまとめたものが『奇跡きせきのリンゴ「絶対ぜったい不可能ふかのう」を覆くつがえした農家のうか・木村きむら秋則あきのりの記録きろく』です。この書籍しょせきをもとに実写じっしゃ映画えいが化かされ、主演しゅえんの木村きむらを阿部あべサダヲ、 妻つま・美栄子みえこを菅野かんの美穂みほが務つとめました。

木村きむら秋則あきのりは家族かぞくとともに、不可能ふかのうだといわれてきたリンゴの無む農薬のうやく栽培さいばいを可能かのうに。その成功せいこうの蔭かげには、壮絶そうぜつな苦労くろうがありました。長ちょうきに渡わたる極貧ごくひん生活せいかつや孤独こどくを家族かぞくの愛あいが支ささえた感動かんどうの物語ものがたりです。

映画えいが版ばんでの阿部あべサダヲや菅野かんの美穂みほの熱演ねつえんもさることながら、その子こどもたちや日本にっぽんが誇ほこる名優めいゆうたちなど脇わきを支ささえる俳優はいゆう陣じんの演技えんぎも魅力みりょくのひとつ。ハリウッドでのリメイクも進行しんこう中ちゅうです。

奇跡きせきのリンゴ―「絶対ぜったい不可能ふかのう」を覆くつがえした農家のうか 木村きむら秋則あきのりの記録きろく (幻冬舎げんとうしゃ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

["石川いしかわ 拓治たくじ", "NHK「プロフェッショナル仕事しごとの流儀りゅうぎ」制作せいさく班はん"]

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】菅野かんの美穂みほが毒舌どくぜつな主婦しゅふに『ファミレス』（2017年ねん）

重松しげまつ清しんの『ファミレス』は、料理りょうり好すきの迷まよえる中年ちゅうねんオヤジの物語ものがたり。これを原作げんさくとし、『家政かせい婦ふのミタ』などの脚本きゃくほんで知しられる鬼才きさい・遊ゆう川がわ和彦かずひこが大胆だいたんにアレンジを加くわえ脚色きゃくしょくし、初はつメガホンをとった実写じっしゃ映画えいがが『恋こい妻つま家か宮本みやもと』です。

原作げんさくでは、主人公しゅじんこうの宮本みやもと陽平ようへいを中心ちゅうしんに、料理りょうり友ともだちの一博かずひろと康文やすふみも加くわわり、アラフィフ親父おやじたちの日常にちじょうを描えがいています。子こどもが家いえを出でて、妻つまも人生じんせいを謳歌おうかする中なか、残のこされたオヤジたちは……。そんなある日ひ、妻つま美代子みよこの署名しょめい入いりの離婚りこん届とどけを見みつける陽平ようへいでした。

実写じっしゃ映画えいがでは、遊ゆう川かわならではの造語ぞうご「恋こい妻つま家か」というのがテーマの1つ。離婚りこん届とどけを見みつけてしまった夫おっとが、あらためて妻つまに恋こいする物語ものがたりをコミカルに描えがいています。本ほん作さくで菅野かんの美穂みほが演えんじるのは、陽平ようへいと同おなじ料理りょうり教室きょうしつに通かよう主婦しゅふ・五十嵐いがらし真珠まじゅ。陽平ようへいの不安ふあんを煽あおるなど毒舌どくぜつキャラを面白おもしろおかしく演えんじています。

ファミレス (上うえ) (角川かどかわ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

重松しげまつ 清きよし

出版しゅっぱん日び

ここまでは、菅野かんの美穂みほの出演しゅつえんした映画えいが原作げんさくをみてきました。この後のちは、テレビドラマ原作げんさくを紹介しょうかいしていきます。

【テレビドラマ原作げんさく】作者さくしゃ・筒井つつい康隆やすたかも住職じゅうしょくとして出演しゅつえん⁉『時じをかける少女しょうじょ』（1994年ねん）

筒井つつい康隆やすたか原作げんさくのジュブナイルSF小説しょうせつ『時じをかける少女しょうじょ』。実写じっしゃ映画えいがやアニメ映画えいが、テレビドラマなどさまざまな形かたちでメディアミックスされてきた人気にんき作品さくひんです。1994年ねんにテレビドラマ化かされた作品さくひんに菅野かんの美穂みほも出演しゅつえんしています。

芳よし山さん和子わこは、学校がっこうの理科りか室しつでラベンダーの香かおりを嗅かいだ途端とたん、倒たおれてしまいます。目めを覚さました彼女かのじょには、時間じかんを移動いどうする能力のうりょくが身みについてしまいました。そのことを同級生どうきゅうせいの浅倉あさくら吾朗ごろうや深町ふかまち一夫かずおに相談そうだんする和子わこでしたが……｡

何なん度どもテレビドラマ化かされていますが、1994年版ねんばんはNOKKOの歌うたう主題歌しゅだいか「人魚にんぎょ」も人気にんきを博はくしました。菅野かんの美穂みほが演えんじたのは、岡本おかもと恵美えみ。和子わこと同おなじバスケットボール部ぶのチームメイトです。また、作者さくしゃの筒井つつい康隆やすたかが、和子わこの家いえの近ちかくにある寺てらの住職じゅうしょくを茶目ちゃめっ気けたっぷりに演えんじています。

時どきをかける少女しょうじょ (角川かどかわつばさ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

["筒井つつい 康隆やすたか", "いとう のいぢ"]

出版しゅっぱん日び

【テレビドラマ原作げんさく】原作げんさくと映像えいぞう、どちらの設定せっていを楽たのしむ？『八神やがみくんの家庭かていの事情じじょう』（1995年ねん）

『八神やがみくんの家庭かていの事情じじょう』は、「少年しょうねんサンデー増刊ぞうかん号ごう」で連載れんさいされていた楠くすのき桂かつらの人気にんき漫画まんがです。主人公しゅじんこうの八神やがみ裕司ゆうじにはある大おおきな悩なやみが。それは、自分じぶんの母親ははおやが実じつ年齢ねんれいよりも異常いじょうなほど若わかく、同年代どうねんだいの美少女びしょうじょにみえてしまうことでした。そんな母親ははおやを女性じょせいとして意識いしきする八神はっしんは、重度じゅうどのマザコン。八神はっしんの同級生どうきゅうせいや担任たんにんの先生せんせいも母親ははおやに猛もうアタックしていくというドタバタコメディです。

1995年ねんにテレビドラマ化かされました。このドラマは原作げんさくとは異ことなり、母ははが同どう世代せだいにみえるという設定せっていはありません。子離こばなれできない母親ははおやの話はなしといったところ。さらに母親ははおやは魔女まじょだったということも追加ついかされました。菅野かんの美穂みほは、ゲストとして登場とうじょうしています。

八神やがみくんの家庭かていの事情じじょう 1 海うみより深ふかい母ははの愛あい (スーパー・ビジュアル・コミックス)

著者ちょしゃ

楠くすのき 桂かつら

出版しゅっぱん日び

【テレビドラマ原作げんさく】 マイナス10億おくの借金しゃっきんをゼロにできるか『SALE！』（1995年ねん）

村田むらた順子じゅんこの漫画まんが『SALE！』は、ある資産しさん家かが莫大ばくだいな借金しゃっきんを背負せおってしまうという物語ものがたり。1995年ねんテレビドラマ化かされました。

資産しさん家かの小原おはら一家かずやは、とにかく金かねに糸目いとめなく贅沢ぜいたく三昧ざんまいな毎日まいにち。ところが、日本にっぽん経済けいざいの破綻はたんの煽あおりを受うけ、一瞬いっしゅんにして資産しさんがなくなってしまいます。代かわりに残のこったのは莫大ばくだいな借金しゃっきん。長女ちょうじょ・紅べにの提案ていあんで自宅じたくだけは手放てばなさず、「SALE！」大だい作戦さくせんにより自分じぶんたちで商売しょうばいを始はじめる小原おはら家かの家族かぞくをコミカルに描えがいた物語ものがたりです。

テレビドラマでは、資産しさん家かではなく実業じつぎょう家かという設定せっていで、主人公しゅじんこうは父親ちちおやの大友おおとも銀次ぎんじ郎ろうに。菅野かんの美穂みほは、銀次ぎんじ郎ろうの四よん女じょを演えんじました。家族かぞく力りょくを合あわせて人生じんせいを切きり開ひらいていく姿すがたを描えがいています。

Sale! (1) (Young rose comics)

著者ちょしゃ

村田むらた 順子じゅんこ

出版しゅっぱん日び

【テレビドラマ原作げんさく】男性だんせいが主人公しゅじんこうの朝あさドラ「走はしらんか！」の原案げんあん『博多はかたっ子こ純情じゅんじょう』（1995年ねん）

テレビ番組ばんぐみの司会しかいやラジオのパーソナリティなどもこなす漫画まんが家か・長谷川はせがわ法ほう世よ。彼かれの原作げんさく『博多はかたっ子こ純情じゅんじょう』をもとに、長谷川はせがわ本人ほんにんが原案げんあんを書かき下おろしたのが、NHK連続れんぞくテレビ小説しょうせつ『走はしらんか！』です。「朝あさドラ」では珍めずらしい男性だんせいを主人公しゅじんこうとした物語ものがたり。

博多はかた人形にんぎょう師しを父ちちに持もつ郷ごう六平ろくへいは、普通ふつうの中学生ちゅうがくせいです。中学ちゅうがく2年ねんの時ときから、博多はかた祇園山ぎおんやま笠かさに毎年まいとし参加さんかする根ねっからの博多はかたっ子こ。そんな六平ろくへいのガールフレンド・小柳こやなぎ類子るいこや仲間なかまたちの成長せいちょうを描えがいた物語ものがたりです。博多はかたの人情味にんじょうみあふれる風物ふうぶつを背景はいけいに、将来しょうらいに悩なやみながらも自みずからの人生じんせいを掴つかんでいく若者わかものたちに勇気ゆうきをもらえる作品さくひんです。

テレビドラマでは原作げんさくとはまた異ことなるキャラクターに。菅野かんの美穂みほは、主人公しゅじんこう・前田まえだ汐しおに思おもいを寄よせるヒロインの1人ひとり、三浦みうら真理まりを演えんじています。彼女かのじょが汐しおに向むかって声こえを掛かける「走はしらんか！ とにかく走はしるったい！」というセリフが印象いんしょう的てきです。

博多はかたっ子こ純情じゅんじょう (1) (双葉ふたば文庫ぶんこ―名作めいさくシリーズ)

著者ちょしゃ

長谷川はせがわ 法ほう世よ

出版しゅっぱん日び

【テレビドラマ原作げんさく】連続れんぞくドラマ初はつ主演しゅえんは、母ははとの関係かんけいに悩なやむ娘むすめ『イグアナの娘むすめ』（1996年ねん）

『ポーの一族いちぞく』や『トーマの心臓しんぞう』で知しられる萩尾はぎお望都もとの短編たんぺん漫画まんが『イグアナの娘むすめ』は、1996年ねんに岡田おかだ惠和けいわの脚本きゃくほんでテレビドラマ化かされました。

青島あおしまリカが生うまれた時ときから、母はは・ゆりこにはその姿すがたがイグアナに見みえていました。そのため、リカは、母ははに愛あいされることなく育そだっていきます。一方いっぽう、妹いもうとのマミは普通ふつうに可愛かわいい人間にんげんに見みえるので、ゆりこが溺愛できあいすることに。母ははに愛あいされないことで、自身じしんもまたイグアナに見みえてしまうリカの葛藤かっとうや苦悩くのうを描えがきます。作者さくしゃ自身じしんの母ははとの確執かくしつから生うまれた作品さくひんです。

菅野かんの美穂みほは主人公しゅじんこうリカを演えんじ、この作品さくひんで連続れんぞくドラマの初はつ主演しゅえんを務つとめました。大人気だいにんきドラマとなり、菅野かんの美穂みほの名なを世よに知しらしめた作品さくひんです。非常ひじょうに難むずかしい役柄やくがらでしたが、その演技えんぎ力りょくで初はつ主演しゅえんとは思おもえぬほど、堂々どうどうと演えんじています。菅野かんの美穂みほの代表だいひょう作さくとなりました。

イグアナの娘むすめ (小学館しょうがくかん文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

萩尾はぎお 望都もと

出版しゅっぱん日び

【テレビドラマ原作げんさく】自分じぶんが損そんでも周まわりがよければ幸しあわせ『いいひと。』（1997年ねん）

『いいひと。』は、高橋たかはししん原作げんさくの漫画まんがです。この漫画まんがを原案げんあんとして、草くさ彅剛主演しゅえんでテレビドラマ化かされ、高こう視聴しちょう率りつを記録きろくしました。

主人公しゅじんこう・北野きたの優二ゆうじは、スポーツメーカー「ライテックス」の就職しゅうしょく試験しけんを受うけるため、北海道ほっかいどうから上京じょうきょうします。その途中とちゅう、困こまっている人ひとを助たすけるなどハプニングに巻まき込こまれ、遅刻ちこくすることに。やっとの思おもいで就職しゅうしょくするも、新人しんじん研修けんしゅうでも遅刻ちこくする優ゆう二にでした。そんな彼かれのモットー「周まわりの人ひとの幸しあわせが自分じぶんの幸しあわせ」が、徐々じょじょに周囲しゅういの人間にんげんも変かえていくことになります。そんな優ゆう二にと周囲しゅういの人々ひとびとの物語ものがたりです。

テレビドラマでは、主人公しゅじんこうやヒロインのキャラクターに変更へんこうが。菅野かんの美穂みほは、そのヒロイン・桜さくら妙子たえこを演えんじています。草くさ彅演えんじるいいひとすぎる主人公しゅじんこうに、見みている方ほうまで力ちからをもらえる作品さくひんでした。主題歌しゅだいかとなったSAMPの「セロリ」は、ドラマの人気にんきとともに大だいヒットを記録きろくしました。

いいひと。―For new natural life (1) (ビッグコミックス)

著者ちょしゃ

高橋たかはし しん

出版しゅっぱん日び

【テレビドラマ原作げんさく】不倫ふりんドラマの先駆さきがけに菅野かんの美穂みほも『失しつ楽園らくえん』（1997年ねん）

渡辺わたなべ淳一じゅんいちの最高さいこう傑作けっさくでもありベストセラー小説しょうせつの『失しつ楽園らくえん』は、実写じっしゃ映画えいが化かやテレビドラマ化かもされ、いずれも大だいヒット。「失しつ楽園らくえん」という言葉ことばが流行りゅうこう語ごにもなった程ほどでした。菅野かんの美穂みほは、テレビドラマ版ばんに出演しゅつえんしています。

敏腕びんわん編集へんしゅう者しゃの久木ひさきは、突然とつぜん今いまのポストを奪うばわれてしまいます。そんな彼かれの前まえに現あらわれた美うつくしい人妻ひとづまの凛りん子こ。彼女かのじょもまた夫おっととの冷さめた関係かんけいを持もて余あましていたのでした。互たがいに家庭かていを持もつ身みでありながら、自然しぜんと惹ひかれ合あう2人ふたり。彼かれらは究極きゅうきょくの愛あいの世界せかいへと堕おちていくのでした。