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真近点角 - Wikipedia

きんてんかく(しんきんてんかく、true anomaly)とは、天文学てんもんがく天体てんたい力学りきがくにおいて、ケプラーの法則ほうそくしたが軌道きどう運動うんどうおこな質点しつてん (天体てんたい) の、ある時刻じこくにおける軌道きどうじょう位置いちあらわすパラメータの1つである。きんてんはなれかくぶこともある。

きんてんはなれかく f は、しゅほし軌道きどうきんてんがなすはん直線ちょくせん (つまりラプラス・ルンゲ・レンツベクトル) とおもぼし天体てんたいむすはん直線ちょくせん (つまり位置いちベクトル) がなすかくとして定義ていぎされる。つまり、みぎにおいてp天体てんたい位置いちzきんてんs焦点しょうてん (しゅほし位置いち) としたときのかく のことをう。したがって、しゅほし天体てんたい距離きょり r は、きんてんかく 関数かんすうとして

というかたち表示ひょうじすることができる[1]。ここに a軌道きどうちょう半径はんけいeはなれしんりつである。

はなれしんりつが1で2たい衝突しょうとつこる直線ちょくせん軌道きどうときにはきんてんかく定義ていぎできなくなるがその場合ばあいには射影しゃえいきんてんかく使つかって表現ひょうげんできる。

はなれかくとの関係かんけい 編集へんしゅう

きんてんかくはその時間じかん依存いぞんせいおよびどうみち r との関係かんけいがともに複雑ふくざつであるため、種々しゅじゅ計算けいさんさいにははなれこころきんてんかく Eもちいるほう便利べんりである。これはきんてんかく  

 

という関係かんけいにあるが、この等式とうしき もちいて

 

という級数きゅうすうかたちなおすことができる[2]。この級数きゅうすうにより、天体てんたいはなれこころきんてんかく Eもとまっているならばしんきんてんかく  計算けいさんすることができる。

あるいは、はなれこころきんてんかく E平均へいきんきんてんかく M関係かんけいケプラー方程式ほうていしきくことによりもとまるが、それをきんてんかく  平均へいきんきんてんかく M によるフーリエ級数きゅうすう表示ひょうじなおすと

 

となる[3]

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

  1. ^ はなれこころきんてんかく』 - 天文学てんもんがく辞典じてん日本にっぽん天文てんもん学会がっかい
  2. ^ Brouwer & Clemence, Methods of Celestial Mechanics, Academic Press, New York and London, 1961, ISBN 978-1483212357. pp. 62-63.
  3. ^ Brouwer & Clemence, Methods of Celestial Mechanics, Academic Press, New York and London, 1961, ISBN 978-1483212357. pp. 77.

関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう