警察の手から逃れようと、2人のケチな泥棒、フランチェスカとウォルターは、ポー渓谷のピエモンテの上流にあるヴェルチェッリ県の水田地帯に向かう女性労働者の群れの中に紛れ込む。水田地帯へ向かう列車に乗ろうとした2人は、稲作労働者のシルヴァーナに出会う。フランチェスカはシルヴァーナと一緒に列車に乗り、シルヴァーナは彼女に農業労働者の生活について説明する。フランチェスカは労働許可証を持っていないため、他の「不法労働者」たちと同様、働ける水田を見つけるのに苦労する。許可証を持っている労働者や監督者からは嫌がられるが、結局、不法労働者も働くことを許される。シルヴァーナとフランチェスカは作業中に、除隊間近の兵士マルコに出会う。マルコはシルヴァーナの興味を引こうとするが上手くいかない。
労働シーズンが終わりに近づいた頃、ウォルターが米農場に到着し、大量の米を盗む計画に参画する。彼の犯罪者的な生き方に刺激されたシルヴァーナはウォルターに惹かれるようになる。彼女はウォルターの犯行を助けするために、水田の畔を切り崩して皆の関心をそちらに向けさせるが、フランチェスカとマルコは何とかウォルターとその共犯者による犯罪を阻止しようとする。フランチェスカとシルヴァーナは拳銃を持って対峙する。フランチェスカはシルヴァーナに、自分はウォルターに操られていたのだと説明する。それを聞いたシルヴァーナはウォルターに銃を向け、彼を殺す。その直後、彼女は罪悪感から自殺する。労働シーズンが終わり、労働者たちが去る時、シルヴァーナの遺体に米を振りかけて彼女の死を悼む。
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