アパチンガン憲法けんぽう

アパチンガン憲法けんぽう（アパチンガンけんぽう、スペイン語ご: Constitución de Apatzingán）は、メキシコ最初さいしょの憲法けんぽう。

メキシコ、アメリカの自由じゆうのための政せい規ぶんまわし （アパチンガン憲法けんぽう）
Decreto Constitucional para la Libertad de la América Mexicana （Constitución de Apatzingán）
アパチンガン憲法けんぽう
成立せいりつ	1814年ねん10月がつ22日にち
施行しこう	未み執行しっこう
権力けんりょく分立ぶんりつ	三権分立さんけんぶんりつ （立法りっぽう・行政ぎょうせい・司法しほう）

1813年ねん9月がつ、メキシコ南部なんぶを制圧せいあつした司祭しさいホセ・マリア・モレーロスは、チルパンシンゴで開催かいさいされた議会ぎかいに8名めいの「議員ぎいん」を招集しょうしゅうし、メキシコの独立どくりつ宣言せんげんを発はっした。その後ご副ふく王おう軍ぐんに追おわれて本拠地ほんきょちをアパチンガンに移うつし、1814年ねん9月がつ22日にちに憲法けんぽうが定さだめられた。正式せいしきには「メキシコ、アメリカの自由じゆうのための政せい規ぶんまわし」(Decreto Constitucional para la Libertad de la América Mexicana)という。

この憲法けんぽうは全文ぜんぶん242ヶ条かじょうから成なり、憲法けんぽうでは身分みぶん制せいの廃止はいし、主権しゅけん在民ざいみん、三権分立さんけんぶんりつ、私有しゆう財産ざいさんの保障ほしょうなどが定さだめられていた。しかし、モレーロスは1815年ねん12月に副ふく王おう軍ぐんに捕とらえられ、12月12日にちに処刑しょけいされたため、アパチンガン憲法けんぽうは施行しこうされなかった。

参考さんこう文献ぶんけん

• 中川なかがわ和彦かずひこ「ラテンアメリカの独立どくりつの動うごきと先駆せんく的てき憲法けんぽう」（PDF）『成城せいじょう法学ほうがく』第だい61号ごう、成城大学せいじょうだいがく法学部ほうがくぶ、2000年ねん3月がつ、67-94頁ぺーじ。