カルチノイド

カルチノイド（英えい: carcinoid）とは、神経しんけい内分泌ないぶんぴつ細胞さいぼう（ホルモン産さん生せい細胞さいぼう）から発生はっせいする腫瘍しゅようのこと。

結腸けっちょうカルチノイド（粘膜ねんまく切除せつじょ術じゅつ）

現在げんざいでは神経しんけい内分泌ないぶんぴつ腫瘍しゅよう(neuroendocrine tumor; NET)と呼よばれることが多おおい。

セロトニン産さん生せい細胞さいぼうであるenterochromaffin細胞さいぼう由来ゆらいと考かんがえられている。過剰かじょうなホルモン様さま物質ぶっしつをつくる場合ばあいがあり、発生はっせいする物質ぶっしつからカルチノイド患者かんじゃの20％未満みまんでカルチノイド症候群しょうこうぐんが起おきる場合ばあいがある。ヒトのセロトニンの約やく90％が存在そんざいする消化しょうか管かんに好こう発はっする。好こう発はつ部位ぶいは肺はい・気管支きかんし、直腸ちょくちょう、空そら腸ちょう・回腸かいちょう、胃い、虫垂ちゅうすい、十二指腸じゅうにしちょうがある。

進化しんかの過程かていで、鰓えら裂きれ直後ちょくごの消化しょうか管かん腹壁ふくへきより分化ぶんかした嚢状器官きかんとして肺はいは発生はっせいしたため、呼吸こきゅう器きでもカルチノイド腫瘍しゅようは発生はっせいする。