スイフト・モーター・カンパニー

スイフト・モーター・カンパニー（Swift Motor Company ）は、英国えいこくコヴェントリーで1900年ねんから1931年ねんまで活動かつどうした自動車じどうしゃ会社かいしゃである。

スイフト社しゃはミシンと自転車じてんしゃを製造せいぞうしていた。1900年ねんに単たん気筒きとうエンジンの自動車じどうしゃ製作せいさくを開始かいしした。珍めずらしいトランスミッションを採用さいようしていたが、信頼しんらい性せいがなく1903年ねんには一般いっぱん的てきなレイアウトに変更へんこうされた。

スイフト製せいエンジンを初はつ搭載とうさいした車くるまは2気筒きとうの「7」、1904年ねんには「10」となった。4気筒きとう「12/14」がさらに追加ついかされ、さまざまにアレンジされて第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんまで数すう多おおくの台数だいすうが製造せいぞうされた。大型おおがた車しゃとしては3リッターエンジンを搭載とうさいした「15」が1913年ねんに追加ついかされ第だい一いち次じ大戦たいせん後ごまで生産せいさんが継続けいぞくされた。

1904年ねんには単たん気筒きとう700ccのサイクルカーを別べつ会社かいしゃスイフト・サイクル・カンパニー(Swift Cycle Company Ltd)で製作せいさくした。この車くるまは1909年ねんにオースチン自動車じどうしゃが初代しょだいオースチン 7として販売はんばいした車くるまでもある。第だい一いち次じ大戦たいせん後ご、スイフト・サイクル・カンパニーはスイフトと合併がっぺいし、シリーズ構成こうせいが整理せいりされ、すばらしい1100 ccの「10」は継続けいぞくし、2リッター4速そくギアボックスの「12」が加くわわった。新型しんがた「10」は1923年ねんにコイル式しきイグニッション、電動でんどうスターター、オプションのフロントブレーキが装備そうびされた「Q型がた」となり最さい高速度こうそくどは55mphだった。1926年ねんにはフロントブレーキが標準ひょうじゅん装備そうびとなり、エンジンも1190ccに増強ぞうきょうされ「P型がた」となった。1929年ねんにはエンジンが1307ccとなり「P2型がた」となった。「12」は1925年ねんに「12/35」となり、フロントブレーキ、プレートクラッチが装備そうびされ、ホイールベースが2フィート延長えんちょうされた。

1930年ねんの「カデット(Cadet)」がスイフト最後さいごの車くるまとなった。これは「100ポンド」カーと競きそい合あうための車くるまだった。850cc「コヴェントリー・クライマックス」エンジンを搭載とうさいし、価格かかくはツアラーが149ポンド、サルーンが165ポンドとされた。しかしスイフトはフォードやモーリスと競きそうには弱小じゃくしょう過すぎた。1931年ねんに会社かいしゃを終了しゅうりょうしている。