(Translated by https://www.hiragana.jp/)
スズキ・GT750 - Wikipedia

GT750(ジーティーななひゃくごじゅう)は鈴木すずき自動車じどうしゃ工業こうぎょうげん・スズキ)1971ねん販売はんばい開始かいししたオートバイ通称つうしょうは「ジーナナ」。

スズキ・GT750

概要がいよう

編集へんしゅう

当時とうじ小型こがたモデルがおおかったスズキがつくったはつ大型おおがたモデル。200kgちょう大柄おおがらくるまかくつこととなり、水冷すいれいエンジンを搭載とうさいしていたため北米ほくべいでは「ウォーターバッファロー」(水牛すいぎゅう)のニックネームばれた。ライバルとなる車種しゃしゅホンダCB750FOURカワサキ750SSマッハであった。そのオイルショックやアメリカの環境かんきょう対応たいおうなどの影響えいきょうからモデルチェンジされず4ストロークモデルのGS750へとバトンタッチされていった。製造せいぞう中止ちゅうし1977ねんころである。根強ねづよいファンがおり、日本にっぽん国外こくがい各所かくしょにオーナーズクラブが存在そんざいする。

水冷すいれいされた738ccの2ストローク並列へいれつ3気筒きとうエンジンを搭載とうさい当時とうじとしてはめずらしいエンジンであったが、同社どうしゃ4りんフロンテ800量産りょうさん技術ぎじゅつであった。当時とうじのカタログには、4ストローク6気筒きとう匹敵ひってきするバランスとうたわれていた。最高さいこう出力しゅつりょくは67馬力ばりきと、現在げんざいの750クラスと遜色そんしょくのない出力しゅつりょくほこり、220km/hまできざまれたメーターにじぬ加速かそく最高さいこう速度そくど(180km/h程度ていど)をせた。こうした特性とくせいをかわれ、当時とうじしろバイにも採用さいようされている。

マフラー中央ちゅうおうのシリンダーから2ほんしとなっているため、後方こうほうからると4気筒きとうえる構造こうぞうになっている。当時とうじのカタログでは、これによって30%てい回転かいてんいきのトルクが向上こうじょうしたとなっているが、現在げんざいからすると、高級こうきゅうかんをアピールするためのものであるというのが一般いっぱんてき見方みかたとなっている。カプラーチューブ3ほんもエキゾーストが連結れんけつすることによりトルクアップをはかった。

初期しょきがたは、ホイールの左右さゆうがわにブレーキシューを配置はいちしたダブルツーリーディングというったシステムを導入どうにゅうしている。のモデルチェンジにより、ダブルディスクブレーキ変更へんこうとなる。

スズキは1970年代ねんだいにおいて、特撮とくさつヒーロー番組ばんぐみなどのテレビ番組ばんぐみ車両しゃりょう提供ていきょうおこなっており、げきようしゃとして番組ばんぐみない登場とうじょうしている。GT750が採用さいようされた作品さくひんは『仮面かめんライダーV3』(主人公しゅじんこう風見かざみ志郎しろう愛車あいしゃ)、『ワイルド7』(ドラマばん使用しよう車両しゃりょう)、『秘密ひみつ戦隊せんたいゴレンジャー』(アカレンジャーのレッドマシーン → レッドスター)、『鉄人てつじんタイガーセブン』などである。

一連いちれんのGTシリーズとして、空冷くうれい3気筒きとうのGT550、GT380空冷くうれい2気筒きとうのGT250、GT185、GT125、および空冷くうれいたん気筒きとうのGT100などが展開てんかいされた。

モデル一覧いちらん

編集へんしゅう
GT750
かくモデルともカラーグラフィックは毎年まいとし変更へんこうされている。

 輸出ゆしゅつ仕様しよう呼称こしょう

  • GT750J(1972ねんモデル):初期しょきがた
  • GT750K(1973ねんモデル):前輪ぜんりんダブルディスク。 
  • GT750L(1974ねんモデル):CVキャブレター採用さいよう、マフラーエンドコーン廃止はいし、ラジエター変更へんこう
  • GT750M(1975ねんモデル)
  • GT750A(1976ねんモデル):タンク容量ようりょう変更へんこう
  • GT750B(1977ねんモデル):最終さいしゅうがた前輪ぜんりんフェンダーのステー廃止はいし、サイドカバーぬりしょくくろ

 国内こくない仕様しよう呼称こしょう

  • GT750(1971ねんモデル):初期しょきがたいろ あか キャンディブライトレッド あお、キャンディージャッカルブルー、きむ、キャンディーイエローオーカー
  • GT750B1(1972ねんモデル):前輪ぜんりんダブルディスク。 いろみどり、キャンディーイエローグリーン、あか、パールレッド、あお、パールブルー
  • GT750B2(1973ねんモデル):CVキャブレター採用さいよう、マフラーエンドコーン廃止はいし、ラジエター変更へんこう
  • GT750B3(1974ねんモデル)
  • GT750B4(1974ねんモデル)
  • GT750B5(1975ねんモデル)タンク容量ようりょう変更へんこういろみどり、オリーブグリーンメタリック、だいだい、フレークオレンジ
GT750P
少数しょうすう製造せいぞうされて日本にっぽん各地かくち警察けいさつ納入のうにゅうしろバイよう車両しゃりょうとしてもちいられた。しろバイよう車両しゃりょうに2ストロークしゃもちいられたれいはGT750が最後さいごである。

関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう
  • スズキ・T - 先代せんだいシリーズとなる2ストロークエンジン搭載とうさい車種しゃしゅシリーズ。
  • スズキ・GT - どう時期じきかく排気はいきりょうクラスで展開てんかいされた2ストロークエンジン搭載とうさい車種しゃしゅシリーズ。
  • スズキ・GS - 中型ちゅうがたクラス以上いじょう代替だいたい機種きしゅとなる4ストロークエンジン搭載とうさい車種しゃしゅシリーズ。

外部がいぶリンク

編集へんしゅう