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スピンドル - Wikipedia

スピンドルえい: spindle)は、

  • 紡績ぼうせき用語ようご。このかたり本来ほんらい意味いみ。)紡錘ぼうすいおもり (つむ) ともう。繊維せんいひね(よ)っていとをつくるさいに、られた直後ちょくごいとってゆくための、回転かいてんする棒状ぼうじょうのもの。もと木製もくせい。(機械きかいされた紡績ぼうせきの)最終さいしゅう工程こうていをになうせい紡機部品ぶひんのひとつで、鉄製てつせいまるぼうで、繊維せんい引出ひきだしながらよりをまきっていくもの[1]
  • 機械きかい用語ようご回転かいてんするじく紡績ぼうせきいとるための回転かいてんする金属きんぞくぼうから。旋盤せんばんなどの回転かいてんじくもこうよばれる。
  • (コンピュータ用語ようご外部がいぶ記憶きおく装置そうちのうち電動でんどう駆動くどうされるもの。具体ぐたいてきにはハードディスクドライブや光学こうがくドライブやフロッピーディスクドライブ。おもにノートパソコンにかんしてドライブ[ちゅう 1]をいくつ内蔵ないぞうしているかをあらわすために使つか[2]

紡績ぼうせき用語ようご

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本来ほんらいのスピンドル
 
紡績ぼうせきならぶスピンドル。

紡績ぼうせき機械きかいされる以前いぜん時代じだいでは、スピンドルは木製もくせい棒状ぼうじょうのもの(あるいは棒状ぼうじょう部品ぶひん円盤えんばんじょう部品ぶひんわせたもの。みぎ参照さんしょう)。られたばかりのいとってゆくのに使つかう。ひとひら表面ひょうめんをすばやくでるようにして回転かいてんさせたり、あるいはぼう部分ぶぶん指先ゆびさきこまのように回転かいてんさせる。この時代じだいのスピンドルは一人ひとりがひとつだけあつかう。

機械きかい以前いぜん紡績ぼうせき時代じだい手作業てさぎょうでスピンドルをまわしていたのでスピンドルの回転かいてん速度そくどはさほどはやくないが、機械きかいされた紡績ぼうせきでは紡績ぼうせき使つかい、そのスピンドルは高速こうそく回転かいてんする。

1だいせい紡機ごとに多数たすうのスピンドルが取付とりつけられている。紡績ぼうせき設備せつび能力のうりょくはおおむねこのスピンドルのかず比例ひれいするので、スピンドルすう (おもりすう) をもって紡績ぼうせき工場こうじょう紡績ぼうせき企業きぎょう規模きぼ表示ひょうじする場合ばあいおお[3]

いとながさの単位たんい

ヤードポンドほう綿糸めんし麻糸あさいとながさの単位たんい。1スピンドルは、綿糸めんし場合ばあいは1まん5120ヤードやく1まん3825メートル)。麻糸あさいと場合ばあいは1まん4400ヤード(やく1まん3062メートル)[4]

機械きかい用語ようご

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繊維せんい機械きかい用語ようご

繊維せんい機械きかい用語ようごとしては、紡機、せい紡機、撚糸ねんし(ねんしき)などで、いとひねりをかけ、ボビンじくのことである[5]。リングせい紡機では1まん - 2まんrpm回転かいてんし、オープンエンドのひねでは2まん~6まんrpm、かりひね加工かこうかりひねでは10まんrpm以上いじょう回転かいてんする[5]。リングせい紡機のスピンドルは、ブレードをベアリングのついたインナーチューブでささえる(ピボット形式けいしき)[5]

工作こうさく機械きかい用語ようご

工作こうさく機械きかい用語ようごとしては、じくはし工作こうさくぶつ工具こうぐをつけて回転かいてんさせるためのじくである[6]

回転かいてん対象たいしょう精度せいど回転かいてん運動うんどうあたえる装置そうちである「スピンドルユニット」をりゃくして「スピンドル」と場合ばあいおお[7]

関連かんれん項目こうもく

コンピュータ用語ようご

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コンピュータ用語ようごとしては通常つうじょう外部がいぶ記憶きおく装置そうちのうち電動でんどう駆動くどうされるものを[2]。たとえばハードディスクドライブHDD)、フロッピーディスクドライブFDD)、光学こうがくドライブなどのことである[4]

一般いっぱんに、ノートパソコンなどでドライブをいくつ内蔵ないぞうしているかをあらわ場合ばあいもちいる[9][2]。たとえばHDDのみ搭載とうさい場合ばあいは「1スピンドル」[9][2]、HDDと光学こうがくドライブを内蔵ないぞうする場合ばあいは「2スピンドル」という[9][2]。さらにフロッピーディスクドライブも内蔵ないぞうしていたノートパソコンは「3スピンドル」といった[9]


電動でんどう振動しんどう騒音そうおん発生はっせいさせ、電力でんりょく大量たいりょう消費しょうひする。騒音そうおん振動しんどうはコンピュータのユーザにわずらわしくかんじられたり、機器きき故障こしょうやトラブルの原因げんいんとなる場合ばあいがある。しずかおんパソコンでは、スピンドル(HDDや光学こうがくドライブ)のかずらし、フラッシュメモリSSD)にえたり、スピンドルをまったく使つかわない「ゼロスピンドル」とすることもある。モーターをらせばしょうエネ実現じつげんできる。なお騒音そうおん振動しんどう消費しょうひ電力でんりょくおさえるには、スピンドルすうらすという方法ほうほう以外いがいに、かくドライブの回転かいてん速度そくどおさえるという手法しゅほうもある。


配管はいかん用語ようご

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ この「ドライブ」は、電動でんどう使つかいディスクが回転かいてんするドライブを漠然ばくぜんしている。SSDはふくまない。このASCII.jpデジタル用語ようご辞典じてんかれた当時とうじはまだSSDが一般いっぱんしていなかったので、このような文章ぶんしょうになっている。

出典しゅってん

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  1. ^ ブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてん しょう項目こうもく事典じてん 「スピンドル」
  2. ^ a b c d e ASCII.jpデジタル用語ようご辞典じてん 「スピンドル」
  3. ^ ブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてん しょう項目こうもく事典じてん【スピンドル】
  4. ^ a b デジタル大辞泉だいじせん 「スピンドル」
  5. ^ a b c 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん だいはん 「スピンドル」
  6. ^ 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん だいはん 「スピンドル」
  7. ^ テクノナカニシ「スピンドル」
  8. ^ [1]
  9. ^ a b c d IT用語ようごがわかる辞典じてん 「スピンドル」の解説かいせつ
  10. ^ モノタロウ「スピンドル」配管はいかんみずまわ部材ぶざい/ポンプ/そらあつ油圧ゆあつ機器きき・ホース 配管はいかんみずまわ設備せつび部材ぶざい > みずまわ部材ぶざい > みずせん > みずせん部品ぶひん > スピンドル