ダンファームリン

ダンフェームリン （Dunfermline、[dʌnˈfɜːrmlɪn] ( 音声おんせいファイル); スコットランド語ご: Dunfaurlin, スコットランド・ゲール語ご: Dùn Phàrlain）は、イギリスのスコットランド、ファイフにある都市とし。「シティ」の称号しょうごうを持もつ。スコットランド東岸とうがんにあるフォース湾わんから約やく5 km、スコットランドの首都しゅとエディンバラからは湾わんを隔へだてて北西ほくせいへ約やく26 kmに位置いちする。

ダンファームリン 英語えいご: Dunfermline スコットランド・ゲール語ご: Dùn Phàrlain スコットランド語ご: Dunfaurlin Auld Grey Toun
スカイライン、 ハイストリート、アンドリュー・カーネギー・ハウス、市庁舎しちょうしゃ、ピトゥンクリフ公園こうえん
ダンファームリン ファイフにおけるダンファームリンの位置いち
面積めんせき	7.07 sq mi (18.3 km2)
人口じんこう	55,480人にん （2021年ねん）
- 人口じんこう密度みつど	7,847/sq mi (3,030/km2)
カウンシル・エリア	ファイフ
レフテナンシー・エリア	ファイフ
構成こうせい国こく	スコットランド
国くに	イギリス
郵便ゆうびん地域ちいき	DUNFERMLINE
郵便ゆうびん番号ばんごう	KY11, KY12
市外しがい局番きょくばん	01383
警察けいさつ	スコットランド
消防しょうぼう	スコットランド
救急きゅうきゅう医療いりょう	スコットランド
欧州おうしゅう議会ぎかい	スコットランド
英国えいこく議会ぎかい	Dunfermline and West Fife
スコットランド議会ぎかい	Dunfermline West Mid Scotland and Fife

ダンフェームリンは、かつてスコットランド王国おうこくの首都しゅとであった時期じきがあり、スコットランド王おうロバート1世せいは当地とうちのダンフェームリン修道院しゅうどういんに埋葬まいそうされた。町まちは、絵えのように美うつくしいピトゥンクリフ公園こうえんが南北なんぼくを縦断じゅうだんする。

ダンフェームリンは、ロサイスにほど近ちかい。ロサイスは、かつて海軍かいぐん基地きち・軍港ぐんこうがあり、造船ぞうせん所しょがある港町みなとちょうとして名高なだかい。ダンフェームリン周辺しゅうへんの主しゅ産業さんぎょうは、技術ぎじゅつ開発かいはつ、電気でんき産業さんぎょう、国防こくぼう産業さんぎょうと繊維せんい産業さんぎょうである。これら工業こうぎょうは、近年きんねん、減少げんしょうしつつあり、町まちの雇用こようはサービス産業さんぎょうへ多様たよう化かしている。サービス産業さんぎょうにおける主おもな企業きぎょうには、金融きんゆう業ぎょうのハリファックス・バンク・オブ・スコットランド、ブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティング、FMCテクノロジーズなどがある。

歴史れきし

1919年ねん頃ごろのダンファームリン修道院しゅうどういん

1945年ねんの地図ちず

ダンフェームリンの歴史れきしは古ふるく、アイルランド発祥はっしょうの修道しゅうどう会かいカルディーはここに修道院しゅうどういんを建たてた。ダンフェームリンの名なは、「清流せいりゅうの曲まがった場所ばしょにあるとりで」を意味いみするゲール語ご"Dùn Fearam Linn"に由来ゆらいする。

町まちの名誉めいよと繁栄はんえいを増大ぞうだいさせた契機けいきは、1070年ねんにスコットランド王おうマルカム3世せいと王妃おうひマーガレットが、この地ちでの挙式きょしきしたことにある。王おうは、三方さんぽうを谷間たにまに囲かこまれた小高こだかい丘おかの上うえに立たつ塔とうのある城しろで暮くらした。この城しろの断片だんぺんは、後ごの宮殿きゅうでんの西にしにある、ピトゥンクリフ公園こうえんに残のこる。

1075年ねん、マーガレット王妃おうひの影響えいきょうを受うけ、ベネディクト会かい派はの小しょう修道院しゅうどういんができ、王妃おうひの息子むすこデイヴィッド1世せいによって修道院しゅうどういんの位くらいに上あげられた。1322年ねん、スコットランド王おうロバート1世せいは、町まちに勅書ちょくしょ状じょうを与あたえた。

18世紀せいき、ダンフェームリンは「凋落ちょうらくの完全かんぜん性せい」を見みせることにおいて、作家さっかのダニエル・デフォーに感銘かんめいを与あたえた。しかし、基幹きかん産業さんぎょうをテーブル・リネン産業さんぎょうとすることで、繁栄はんえいを取とり戻もどした。有名ゆうめいなフリー・ガーデナーズ協会きょうかい（友愛ゆうあい協会きょうかい。フリーメイソンに吸収きゅうしゅうされる）のダンフェームリン・ロッジは、マリ伯はくとトゥイーデール侯こうの援助えんじょのもと、1715年ねんに設立せつりつされた。ダマスク織おりの織物おりもの業ぎょうは1718年ねんに、エディンバラ近郊きんこうの工房こうぼうで工程こうていの秘密ひみつを学まなんだジェームズ・ブレイクによって紹介しょうかいされた。彼かれは精神せいしん障害しょうがい者しゃのふりをして工房こうぼうに入はいり込こんで会得えとくしたという。この日ひ以降いこう、リネン貿易ぼうえきはトントン拍子とんとんびょうしに進行しんこうし、製造せいぞう者しゃによって生うみ出だされた美うつくしいデザインが成功せいこうのきっかけとなった。

テーブル・リネン産業さんぎょうのほか、染色せんしょく業ぎょう、漂白ひょうはく、真鍮しんちゅう製品せいひんの製造せいぞう、アイロンかけ、皮かわなめし、機械きかい業ぎょう、ビール醸造じょうぞう業ぎょう、蒸留じょうりゅう、紡績ぼうせき、ロープ作づくりとセッケン、蝋燭ろうそく作づくりなどの諸しょ産業さんぎょうも、町まちを富とますのに貢献こうけんした。

町まちには、いくつかの公共こうきょうの建物たてものが置おかれる。教会きょうかいには、ラルフ・アースキンによって設立せつりつされたフリー・チャーチ系けい教会きょうかいであるニュー・アベイや、スコットランド長老ちょうろう派は教会きょうかいのギレスピ教会きょうかいなどがある。

ピトゥンクリフ公園こうえん

また、町まち役場やくばはスコットランド・バロックとフランス風ふうゴシック様式ようしきの混まざり合あった建物たてもので、スコットランド歴代れきだい君主くんしゅや18世紀せいきの詩人しじんロバート・バーンズの胸像きょうぞう、ノエル・ペイトンによる絵画かいが『信仰しんこうの精神せいしん』などが所蔵しょぞうされる。そのほか当地とうちにある公的こうてき建物たてものには、郡ぐん庁舎ちょうしゃ、後期こうきテューダー様式ようしきのセント・マーガレッツ・ミュージック・アンド・カーネギー・ホール、カーネギー公衆こうしゅう浴場よくじょう、高校こうこう（1560年ねん創立そうりつ）、科学かがく・芸術げいじゅつ学校がっこう、2件けんの病院びょういんなどがある。

東郊とうこうへの拡大かくだい

ダンフェームリンは、エディンバラにおける地価ちかと住宅じゅうたく価格かかくの高騰こうとうの影響えいきょうを受うけて、大おおきく成長せいちょうしつつある。町まちは、東郊とうこうのマスタートン（Masterton）、ドュローチ・パーク（Duloch Park）、カーネギー・フィールズ（Carnegie Fields）といった地域ちいきへ拡大かくだいしつつある。この地域ちいきでは、雇用こようが増大ぞうだいして住宅じゅうたく建設けんせつが増ふえ、新あらたな図書館としょかんやコミュニティー・ホールの建設けんせつ、新設しんせつ校こうの創立そうりつ（ドュローチ校こうとマスタートン校こう）、商店しょうてんや商業しょうぎょうレジャー・パークの開設かいせつ、森林しんりんとオープンスペースを持もつ公園こうえんの設置せっちなどが続つづいている。

商業しょうぎょうレジャー・パークは、ファイフ・レジャー・パークといい、東郊とうこう拡大かくだい地域ちいきの最もっとも北方ほっぽうにある。ここには、シネマ・コンプレックスやボウリング場ば、ジムなどがある。また、このレジャー・パークに連結れんけつして、多おおくのファストフード店てんと1件けんのホテルがある。

教育きょういく

• ローダー・カレッジ

姉妹しまい都市とし

• ログローニョ（スペイン）
• サラソータ（アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくフロリダ州しゅう）
• トロンハイム（ノルウェー）
• ヴィルヘルムスハーフェン（ドイツ）

出身しゅっしん人物じんぶつ

• アンドリュー・カーネギー
• イアン・バンクス - 作家さっか
• ウィリアム・アダムソン - 政治せいじ家か
• ジェームズ1世せい
• チャールズ1世せい
• ケネス・クラナム - 俳優はいゆう
• モイラ・シアラー - 女優じょゆう
• イアン・アンダーソン - イギリスのバンドジェスロ・タルのメンバー

スポーツ

• ダンファームリン・アスレティック - ダンファームリンに本拠地ほんきょちを置おくサッカークラブチーム。

外部がいぶリンク

• Dunfermline Guide website- a guide to Dunfermline