テーレパッサ(古希こき: Τηλέφασσα, Tēlephassa)は、ギリシア神話しんわの女性じょせいである。長ちょう母音ぼいんを省略しょうりゃくしてテレパッサとも表記ひょうきされる。フェニキア王おうアゲーノールの妻つまで、カドモス、キリクス、ポイニクス、エウローペーの母はは。またポセイドーンとの間あいだにタソスを生うんだといわれる。娘むすめのエウローペーがゼウスにさらわれたとき、アゲノールは息子むすこたちにエウローペーの捜索そうさくを命めいじたが、テーレパッサもカドモスに同行どうこうしてトラーキアに渡わたり[1]、その地ちで世よを去さった。カドモスはテーレパッサを葬ほうむったのち、ギリシアに渡わたり[2]、テーバイを創建そうけんした。
なお、一説いっせつにアゲーノールの妻つまはアルギオペーという[3][4][5]。