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バニュマス語 - Wikipedia

バニュマスジャワ島じゃわとうはなされている言語げんごで、現在げんざい通常つうじょうジャワ方言ほうげん分類ぶんるいされる。バニュマスジャワ島じゃわとうおもみっつの地域ちいきはなされている。中部ちゅうぶジャワしゅう西端せいたん位置いちするバニュマスけんおよびスラメットさんとセラユがわかこ地域ちいき隣接りんせつする西にしジャワしゅうバンテンしゅう北部ほくぶである。マジェナン、チラチャップ、ゴンボン、ケブメン、バンジャルネガラ、プルバリンガ、プルウォケルト、ブミアユ、スラウィ、ペマラン、テガル、ブレベスのかく地域ちいきふくむ。

バニュマス
Basa Banyumasan
はなされるくに インドネシアの旗 インドネシア
地域ちいき ジャワ島じゃわとう
話者わしゃすう 1200まん~1500まんにん
言語げんご系統けいとう
オーストロネシア語族ごぞく
言語げんごコード
ISO 639-3
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バニュマスオーストロネシア語族ごぞくマレー・ポリネシア西にしマレー・ポリネシア諸語しょごのスンダ・スラウェシ諸語しょごぞくする。マレースンダ、マドゥラバリ密接みっせつ関係かんけいにあり、スマトラ島すまとらとうボルネオとう言語げんご、さらにマダガスカルともかかわりがある。

研究けんきゅうしゃはジャワ発展はってんを4段階だんかいけている。

  • 9世紀せいきから13世紀せいき - ジャワ
  • 13世紀せいきから16世紀せいき - 中期ちゅうきジャワ発展はってん
  • 16世紀せいきから20世紀せいき - しんジャワ発展はってん
  • 20世紀せいきから現在げんざい - 現代げんだいジャワ

このかく段階だんかいジャワ島じゃわとうあらわれた王朝おうちょう影響えいきょうけている。文化ぶんか史上しじょう、ジャワでは国家こっか言語げんご階層かいそうもうけており、かく階層かいそう話者わしゃ社会しゃかいてき地位ちい貴族きぞく平民へいみん)に対応たいおうしている。この言語げんご階層かいそうはバニュマス話者わしゃにはとく影響えいきょうあたえていない。バニュマス地方ちほうでは、たか階層かいそう言語げんご通常つうじょうジョグジャカルタスラカルタなどジャワ島じゃわとう東部とうぶから客人きゃくじん場合ばあいやその状況じょうきょう使つかわれたにぎない。スラカルタやジョグジャカルタの言葉ことば普通ふつう標準ひょうじゅんジャワ理解りかいされる。

バニュマス標準ひょうじゅんジャワくらべるとおも音韻おんいん発音はつおん語彙ごいめんおおくのあいことてんがある。これは文化ぶんか文字もじちがい、ジャワ語彙ごいがふんだんにもちいられることからしょうじている。もうひとつのちがいは母音ぼいん発音はつおんがそれほど複雑ふくざつでないことである。

語彙ごいちがいは基本きほんてき以下いかのようなてんられる。

  • かたりおとおなじで意味いみちが
  • かたり意味いみおなじでおとちが
  • おと意味いみおなじで発音はつおんちがう(子音しいんまたは母音ぼいん変化へんかしている)
バニュマス 標準ひょうじゅんジャワ 意味いみ
ageh ayo
ambring sepi しずか
batir kanca 友人ゆうじん
bangkong kodok かえる
bengel mumet くらくらする
bodhol rusak こわれている
brug kreteg はし
bringsang sumuk あつ
gering kuru うす
clebek kopi コーヒー
dholog alon おそ
druni medhit けちな
dhonge kudune 〜であるべき
egin isih まだ
gableg duwe
getug tekan
gigal tiba ちる
gili dalan みち
gujih rewel さわがしい
jagong lungguh すわ
kiye iki この
kuwe iku あの
letek asin 塩辛しおから
maen apik
maregi nyebeli ひどく

敬意けいい表現ひょうげん

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ジャワ社会しゃかいてき場面ばめんによってみっつのはなかた使用しよういき)を使つかける。そのみっつにはいずれも独自どくじ語彙ごい文法ぶんぽう規則きそくがあり、韻文いんぶんさえもことなる。この特徴とくちょうはジャワだけのものではなく、近隣きんりんのオーストロネシア諸語しょごのみならず朝鮮ちょうせん日本語にほんごタイなどひがしアジアの言語げんごにも構文こうぶんがある。

その3しゅ以下いかのようにばれる。

  1. ゴコはくだけた会話かいわで、友人ゆうじん親類しんるいどうしで使つかわれる。老人ろうじん若者わかものに、上司じょうし部下ぶかになど、社会しゃかいてき地位ちいうえもの目下もっかものたいしても使つかう。
  2. マデャはゴコとクラマのなかあいだである。これが使つかわれる状況じょうきょうは、たとえばみち見知みしらぬひとい、丁寧ていねいはなすべきかそうでないかをりたい場合ばあいである。
  3. クラマ丁寧ていねい形式けいしきてきはなかたである。おなじような地位ちいにあるひとどうしがぞんざいにはなしたくない場合ばあい使つかわれる。演説えんぜつ告知こくちなどおおやけでも使つかわれる。


方言ほうげん

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バニュマスには、北部ほくぶ方言ほうげん(テガラ方言ほうげん)、南部なんぶ方言ほうげん(バニュマス方言ほうげん)、バンテン方言ほうげんの3つのだい方言ほうげんがある。テガラ方言ほうげんはバニュマス地域ちいき北部ほくぶはなされ、タンジュン、ケタングンガン、ララガン、ブレベス、スラウィ、モガ、ペマラン、スロダディ、テガルをふくむ。バニュマス方言ほうげんはブミアユ、カラン、プチャン、チラチャップ、ヌサカンバンガンとう、クロヤ、アジバラン、プルウォケルト、プルバリンガ、ボボツァリ、バンジャルネガラ、プルワレジャ、ケブメン、ゴンボンなど南部なんぶ地域ちいきはなされる。バンテン方言ほうげんきたバンテンではなされる。

さらにバニュマスで使つかわれる下位かい方言ほうげんがいくつかあり、ブミアユ方言ほうげん、ダイェウルフル方言ほうげん、アヤ方言ほうげんがそうである。

脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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