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パトワ - Wikipedia

パトワふつ: Patois)は、言語げんごがくにおける公式こうしき定義ていぎではないが、ある地域ちいきとくヨーロッパフランス語ふらんすごけん)の標準ひょうじゅん有力ゆうりょく言語げんごたいする方言ほうげん少数しょうすう言語げんご全般ぜんぱん用語ようごである。日本語にほんごでは俚言りげん田舎いなか言葉ことば)とやくされる。

定義ていぎ用法ようほう

編集へんしゅう

パトワという用語ようごは、フランスフランス語ふらんすごけん国々くにぐにでは、1643ねん以来いらいパリふうフランス語ふらんすごと、ブルトンオックアルピタンなどのいわゆる地域ちいき言語げんごすのに使用しようされてきた。フランス語ふらんすごの"patois"の由来ゆらい不確ふたしかである。ひとつのせつでは、「不器用ぶきようあつかう、不器用ぶきようにいじる」を意味いみするフランス語ふらんすごの"patoier"から派生はせいしたとする[1]。したがって、この語感ごかんは、不器用ぶきよう物言ものいいという概念がいねんからこったのかもしれない。べつせつでは、ラテン語らてんご故郷こきょう意味いみする"patria"から借用しゃくようされ、言語げんご変種へんしゅ地方ちほうでのひろがりをしているとされる[2]

通例つうれいでは、ピジンクレオール言語げんご方言ほうげん、または現地げんちのあるいは地方ちほう口語こうご形式けいしきしめすが、流行りゅうこう語彙ごいもとにしたジャーゴンスラングには一般いっぱんてき適用てきようされない。この用語ようごには、「パトワ」をはな人々ひとびとと、文学ぶんがくやニュース放送ほうそう使用しようされる標準ひょうじゅんまたは優位ゆうい言語げんご言語げんごがくのジャーゴンでうところの上層じょうそう方言ほうげん)をはな人々ひとびとあいだ階級かいきゅう意識いしきふか根付ねついている。

一方いっぽうカリブ海かりぶかい諸島しょとう英語えいご由来ゆらいのヴァーナキュラー(自国じこく)の形式けいしきおおくもまた、パトワ(この文脈ぶんみゃくでは patwah などとつづられる)と参照さんしょうされる。とくジャマイカ・クレオール1934ねんからしめすようになった。これらのパトワは、一般いっぱんてき英語えいごの「雑種ざっしゅ形成けいせい」、「ブロークン・イングリッシュ」、またはスラングとかんがえられてきたが、ジャマイカ場合ばあいは、より正確せいかくクレオール言語げんご分類ぶんるいされる。実際じっさいフランス語ふらんすごけんカリブ海かりぶかい諸島しょとうでは、フランス語ふらんすご地域ちいき変種へんしゅしめ類似るいじ言葉ことばとして、クレオール (créole) が使用しようされる。ジャマイカと同様どうように、「パトワ」という言葉ことばは、コスタリカ大西洋たいせいよう沿岸えんがん、トラシアンカ(Trasianka; ベラルーシロシア基礎きそ)、シェンSheng; スワヒリ基礎きそ)、ツォツィタール(Tsotsitaal; みなみアフリカ共和きょうわこくハウテンしゅう使つかわれる)を場合ばあいにも使用しようされている。

脚注きゃくちゅう

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