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ブロックノイズ - Wikipedia

ブロックノイズ (blockiness)

  1. 磁気じき記録きろく装置そうちにおいて、磁気じきヘッドに磁性じせい付着ふちゃくするなどの現象げんしょう(ヘッドクロッグ)がきて磁気じき情報じょうほう再生さいせいできなくなったときに発生はっせいするノイズ。デジタルビデオ機器ききではフレームを8×8などのブロックに分割ぶんかつして処理しょりするものがおお四角しかくいブロックじょうのノイズとなるため、このようにばれる。
  2. デジタル映像えいぞう圧縮あっしゅくおこなった映像えいぞうにおいて画像がぞう一部いちぶ領域りょういきがモザイクじょうえる現象げんしょう。このノイズは模様もようやエッジのある部分ぶぶんよりも、グラデーションなどのっぺりした画像がぞうとく目立めだつ。まさしくはブロックゆがという。
いろかい調ちょうのオリジナル画像がぞう。42 kB サムネイル
JPEG 圧縮あっしゅく画像がぞう。12 kB サムネイル
ブロックノイズのれいそらいろがグラデーションになっていない

このうち、ほんこうでは2について解説かいせつする。


概要がいよう

編集へんしゅう

みぎ風景ふうけい写真しゃしんで、とくにそらいろがグラデーションになっていないが、これがブロックノイズである。

MPEG-2JPEGなどのこう効率こうりつ符号ふごう方式ほうしきでは、離散りさんコサイン変換へんかん (DCT) を採用さいようしている。この方式ほうしき画像がぞうちいさな矩形くけいブロック(MPEG-2では16×16ピクセル)に区分くぶんし、ブロック単位たんい効率こうりつ符号ふごうてることでデータ圧縮あっしゅくおこなう。このさいかくブロックにたいしててられる情報じょうほうりょう上限じょうげんがあるため、たか周波数しゅうはすう成分せいぶん省略しょうりゃくすることで圧縮あっしゅく、すなわち情報じょうほうりょう削減さくげんをしている。結果けっかとしてもと情報じょうほうにはもどせない可逆かぎゃく圧縮あっしゅくとなる。圧縮あっしゅく割合わりあいたかくなると高周波こうしゅうは成分せいぶん量子りょうしすうげるだけでは対応たいおうできなくなり、てい周波しゅうは成分せいぶん量子りょうしすう削減さくげんおこなわれる。

その結果けっか、ブロック全体ぜんたいにセットアップがった状態じょうたいとなり、となりのブロックとの境界きょうかい部分ぶぶん輝度きどいろ連続れんぞくせいうしなわれ、ブロックじょう輪郭りんかく目立めだって見苦みぐるしくなる。また、ではブロックあいだ段差だんさしょうじているようにえるものの、実際じっさいには段差だんさ自体じたいおおきくない場合ばあいもある。段差だんさのようにえるのは、エッジのかたむきがブロックあいだ不連続ふれんぞくであることや、ブロック内部ないぶでは高周波こうしゅうは成分せいぶん量子りょうしにより減少げんしょうしているのにたいしてブロック境界きょうかいでは高周波こうしゅうは成分せいぶんのこることが、おも原因げんいんである。

伝送でんそうさい十分じゅうぶん伝送でんそう帯域たいいきはばビットレート)があれば圧縮あっしゅくりつおさえることができ、ブロックひずみ発生はっせいしにくくなる。また、コンテンツの場面ばめんごとにことなる情報じょうほうりょうおうじて圧縮あっしゅく程度ていど変化へんかさせることや、可変かへんビットレート符号ふごう方式ほうしき (VBR) を採用さいようすることで、ブロックひずみ発生はっせいさせずに平均へいきんビットレートをげることも可能かのうである。

ウェーブレット変換へんかんなど、ブロックノイズが原理げんりてきには発生はっせいしない符号ふごう方式ほうしきもある。

誤用ごようされがちな用語ようごに、ブロックノイズとおなじく画面がめん一部いちぶのブロックが破壊はかいされるベリノイズがあるが、これはビットレートの不足ふそくによるものではなく、ビットエラーによるものである。

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