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ホンダ・MB - Wikipedia

MB(エムビー) は、本田技研工業ほんだぎけんこうぎょうがかつて製造せいぞう販売はんばいしたオートバイのシリーズ商標しょうひょうである。

概要がいよう

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若年じゃくねんそう免許めんきょ初心者しょしんしゃおも客層きゃくそうとして開発かいはつされたエントリーモデル。既存きそんCB50併売へいばいされるも原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃクラスではフルサイズロードスポーツモデルとされた。

当初とうしょ排気はいきりょう49㏄のMB50のみとされたが、のち派生はせいモデルが追加ついかされた。

車両しゃりょう解説かいせつ

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MB50
ホンダコレクションホール所蔵しょぞうしゃ
MB50 輸出ゆしゅつ仕様しよう
タンデムステップに注意ちゅうい

型式けいしきめいAC01[1]MB50は、本田技研工業ほんだぎけんこうぎょうとしてははつとなる空冷くうれい2ストロークピストンリードバルブたん気筒きとうエンジン搭載とうさいした量産りょうさんロードスポーツモデルであり、AC01Eがたエンジンには同社どうしゃ当時とうじほこ技術ぎじゅつ多数たすうんだ。

  • 内径ないけいx行程こうてい:39.0x41.4(mm)・圧縮あっしゅく7.9から最高さいこう出力しゅつりょく7.0ps/9,000rpm・最大さいだいトルク0.56kg-m/8,000rpmのスペックを発揮はっき[1]燃焼ねんしょうしつ中心ちゅうしん冷却れいきゃくふう導入どうにゅうするフィン形状けいじょうとし、一軸いちじくバランサーを内蔵ないぞうする[1]
  • マス集中しゅうちゅう意図いとして採用さいようされたXがたバックボーンフレームとシートまでばした形状けいじょうとした容量ようりょう9Lの燃料ねんりょうタンクを搭載とうさい[1]
  • プレス鋼板こうはんとリム構成こうせいされ、軽量けいりょう3ほんスポークの前後ぜんご18インチ・コムスターホイールを装着そうちゃく[1]
  • セパレートハンドルふうのトップブリッジいち体型たいけいハンドルを採用さいよう[1]
  • オプションで純正じゅんせいのビキニカウル[ちゅう 1]・サイドボックス・リヤキャリアが用意よういされた。

ほんモデル以降いこう各社かくしゃスズキRG50E・カワサキAR50ヤマハRZ50次々つぎつぎ最高さいこう出力しゅつりょく7.2psのフルサイズロードスポーツモデルをラインナップし、最高さいこう速度そくど90km/hにせま領域りょういききそ状態じょうたいとなった。

また一方いっぽう当時とうじ最新さいしん技術ぎじゅつ導入どうにゅうした車種しゃしゅであるが、以下いか問題もんだいてんかかえていた。

  • エンジン下部かぶにステーで装着そうちゃくされたステップは、ビジネスモデルのそれとほぼ同様どうよう場所ばしょ位置いちしており、ややひくめのハンドルにたいしてまえぎることから不自然ふしぜんぜんかたぶけ姿勢しせいいられた。
  • がり・回転かいてんちともに2ストロークらしい軽快けいかいかんとぼしいエンジンフィール[ちゅう 2]
  • サスペンション前輪ぜんりんがテレスコピック、こうがスイングアームであるが、リヤには調整ちょうせい機構きこう装備そうびしない[ちゅう 3]
  • バッテリーが6V2Ahと容量ようりょう不足ふそく気味ぎみ
  • 当時とうじの2ストロークエンジン搭載とうさいしゃでは必然ひつぜん装備そうびになりつつあったエンジンオイルざんりょう警告けいこくとう装備そうびのためあぶらりょう点検てんけんまどでの確認かくにん必要ひつよう

遍歴へんれき

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1979ねん4がつ17にち発表はっぴょう[1]

同月どうげつ18にちよりMB50標準ひょうじゅん現金げんきん価格かかく136,000えん発売はつばい[ちゅう 4]生産せいさん目標もくひょう輸出ゆしゅつふくみ80,000だい/としとした[1]

1980ねん2がつ15にち発表はっぴょう[2]

同月どうげつ22にちよりMB50をベースに排気はいきりょう79ccへスケールアップしたエンジンを搭載とうさいする小型こがた自動じどうりんしゃ原付げんつきしゅ)で型式けいしきめいHC01のMB-8追加ついか発売はつばい

  • 搭載とうさいされるHC01Eがたエンジンは内径ないけいx行程こうていを39.0x41.4→45.0x49.5(mm)へ変更へんこう。これにより最高さいこう出力しゅつりょく9.5ps/8,000rpm・最大さいだいトルク0.89Kg-m/7,500rpmへパワーアップ。
  • リヤサスペンションを強化きょうかしイニシャル調整ちょうせいきに変更へんこう
  • タンデムステップきのスイングアームおよびタンデムベルトきダブルシートを装着そうちゃく乗車じょうしゃ定員ていいんを2めいとした

標準ひょうじゅん現金げんきん価格かかくは152,000えん[ちゅう 5]販売はんばい目標もくひょう日本にっぽん国内こくないのみで3,000だい/としとした[2]

1980ねん5月27にち発表はっぴょう[3]

同年どうねん6がつ2にちより以下いか仕様しよう変更へんこうおこなったバリエーションモデルMB5追加ついか発売はつばい

  • 専用せんようトップブリッジにアップハンドルのわせへ変更へんこう
  • フロントウインカー取付とりつけ位置いちヘッドライトよこ移設いせつ

型式けいしきめいはMB50とおなじAC01としたうえ標準ひょうじゅん現金げんきん価格かかくを142,000えんとした[ちゅう 6]販売はんばい目標もくひょう日本にっぽん国内こくないのみで8,000だい/としとした[3]

1982ねん3がつ

後継こうけい水冷すいれいした2ストロークたん気筒きとうエンジンを搭載とうさいするMBXシリーズへフルモデルチェンジされ生産せいさん終了しゅうりょう

しょもと

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くるまめい MB50[1] MB5[3] MB-8[2]
型式けいしき AC01 HC01
全長ぜんちょうx全幅ぜんぷくx全高ぜんこう(m) 1.880x0.655x0.980 1.880x0.705x1.025 1.880x0.655x0.980
ホイールベース(m) 1.215 1.220
最小さいしょう回転かいてん半径はんけい 1.8m
乾燥かんそう重量じゅうりょう(kg) 78 82
じょう走行そうこう燃費ねんぴ 65km/L(30㎞/h) 60km/L(50㎞/h)
登坂とさか能力のうりょく(tanθしーた 0.36 0.38
エンジン型式けいしき 空冷くうれい2ストロークピストンリードバルブたん気筒きとう
そう排気はいきりょう 49cc 78cc
内径ないけいx行程こうてい(mm) 39.0x41.4 45.0x49.5
圧縮あっしゅく 7.9 7.2
最高さいこう出力しゅつりょく 7.0ps/9,000rpm 9.5ps/8,000rpm
最大さいだいトルク 0.56kg-m/8,000rpm 0.89kg-m/7,500rpm
点火てんか装置そうち CDI
始動しどう方式ほうしき プライマリーキック
潤滑じゅんかつ方式ほうしき 分離ぶんり潤滑じゅんかつしき
潤滑油じゅんかつゆタンク容量ようりょう 2.1L
燃料ねんりょうタンク容量ようりょう 9.0L
クラッチ 湿式しっしきいたコイルスプリング
変速へんそく方式ほうしき 左足ひだりあしどうしきリターン
変速へんそく 常時じょうじ噛合5だん
1そく 3.083
2そく 1.882
3そく 1.400
4そく 1.130
5そく 0.960
1減速げんそく 4.117 調査ちょうさちゅう
最終さいしゅう減速げんそく 3.307
フレーム形式けいしき バックボーン
サスペンション テレスコッピック(まえ)/スイングアーム(
キャスター 25.0°
トレール 70.0mm
タイヤ(まえ 2.50-18-4RP
タイヤ( 2.50-18-4PR 2.50-18-6PR
ブレーキ(まえ 油圧ゆあつしきディスク
ブレーキ( 機械きかいしきリーディングトレーリング
標準ひょうじゅん現金げんきん価格かかく \136.000 \142,000 \152,000

姉妹しまい車種しゃしゅ

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コンポーネンツを共有きょうゆうする以下いか姉妹しまいしゃ存在そんざいする。

きんメダル暴走ぼうそうぞく[ちゅう 7] - 主人公しゅじんこう 五輪ごりんたかしの愛車あいしゃがMB5

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 運輸省うんゆしょうげん国土こくど交通省こうつうしょう)は当時とうじカウルるい認可にんかしておらず風除かざよけを意味いみするフェアリング認可にんかた。
  2. ^ 一軸いちじくバランサーのマスの影響えいきょうともわれる。
  3. ^ のちにMB80のイニシャル調整ちょうせいきサスペンションを流用りゅうよう可能かのうになった。
  4. ^ ただし北海道ほっかいどう沖縄おきなわのぞ[1]
  5. ^ ただし北海道ほっかいどうは3,000えんだか[2]
  6. ^ ただし北海道ほっかいどうは3,000えんだか一部いちぶ離島りとうのぞ[3]
  7. ^ 月刊げっかんコロコロコミック1980ねん7がつごう - 1983ねん4がつごうまで連載れんさい

出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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