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二盃口 - Wikipedia

さかずきこう

麻雀まーじゃんがりやくのひとつ

さかずきこう(リャンペーコー)とは、麻雀まーじゃんにおけるやくひとつ。そのとおり、いちさかずきこうが2つ出来できているかずりょうがたである。3こぼしやくくと成立せいりつしない門前もんぜんやくである。りゃくしてリャンペー[1]ともわれる。かつてはダブルいちさかずきこう[2]二色にしきじゅん(りゃんそうりゃんしゅん)[3]ったり、りょうさかずきこう[4]あるいはりょう般高表記ひょうきされることもあった。

概要がいよう

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「223344」など同色どうしょく同数どうすうの2順子じゅんこいちさかずきこうというが、いちさかずきこううちに2くみできている場合ばあいさかずきこうというべつやくとしてあつかう。いちさかずきこうおなじく門前もんぜんやくであり、ふくした場合ばあいみとめられない。いちさかずきこう比較的ひかくてき成立せいりつさせやすい手軽てがるやくだが、それが2つとなると途端とたん難易なんいがる。そのため出現しゅつげん頻度ひんどひくく、あまり頻繁ひんぱんることのないめずらしいやくである[5]

かずりょうがたななたいおなじく7つのどういちぱい2まい使づかいというぱい姿すがたになることがおおいが、使用しようするぱい連続れんぞくしたぱいかぎられるため、ななたいよりもむずかしい。点数てんすう計算けいさんにおいても、252こぼしななたいたいし、さかずきこう最低さいていでも403こぼし[6]もしくは304こぼし[7]もしくは205こぼし[8]となる。こぼしいずれかがななたいよりひくくなるわせは205こぼしのみだが、これは満貫まんがんになるのでななたいほう得点とくてんたかくなることはないため、高点こうてんほうによりかならさかずきこうとして計算けいさんする。たい7つではなく面子めんつしゅとしてかんがえるためななたいとはふくあいしないが、順子じゅんこを4つかたちであるため平和へいわふくごうしうる。

現在げんざい一般いっぱんてきなルールでは、さかずきこうは3こぼしやくである。しかしふる入門にゅうもんしょ傍流ぼうりゅうのルールブックではあつかいにがあり、2こぼしとしてあつかわれていたり[9][4]やくとしては採用さいようされていないケースもあった[3]

いちさかずきこうおなじく戦後せんご採用さいようされたやくであるが、日本にっぽん考案こうあんされたやくであり、中国ちゅうごく麻雀まーじゃんにはこれに相当そうとうするやくはない[10]

ぱい姿すがたれい

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れい平和へいわとのふくあい / こうさかずきこうになるケース

             
ちは  で、 なら平和へいわさかずきこうとなる。 場合ばあい平和へいわいちさかずきこうのみ。

れい)4まい使つかいのあるケース

             
ちは ななたいでは通常つうじょう4まい使づかいはみとめられないが、さかずきこう面子めんつしゅなので、とくに4まい使つかいがあってもかまわない。このケースでは4まい使づかいのまんのうち2まいすずめあたま、もう2まいいちさかずきこう順子じゅんこである。

れい同一どういつ順子じゅんこ4くみのあるケース

             
ちは   一色いっしょくさんじゅんさんれんこくといったローカルやく採用さいようしない場合ばあい、まずロンかずりょうでは、 ロンでタンヤオのみ、 ロンでタンヤオ・さんくらこく(3こぼし50)、 ロンでタンヤオ・平和へいわさかずきこう(5こぼし)となる。高点こうてんほうにのっとり ではタンヤオ・平和へいわいちさかずきこう(3こぼし30)にらず、 ではタンヤオ・さんくらこく(3こぼし)にらない。ツモかずりょうした場合ばあい ツモならタンヤオ・平和へいわ・ツモ・いちさかずきこう(4こぼし20)にとるよりタンヤオ・ツモ・さんくらこく(4こぼし40)にとったほうがたかくなるが、 ツモならタンヤオ・ツモ・さんくらこく(4こぼし)にとるよりタンヤオ・平和へいわ・ツモ・さかずきこう(6こぼし)にとったほうがたかくなる。

れい大車輪だいしゃりんかたち

                 かずりょう
つつからはちまでのたいつくったかたちを、大車輪だいしゃりんというやくみつるにするローカルルールもある。とはいえ、大車輪だいしゃりん採用さいようしていなくてもこのさかずきこうとして解釈かいしゃくできるため、きよし一色いっしょく・タンヤオ・平和へいわさかずきこうさんばいまんである。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ ふる麻雀まーじゃんしょなどには、「リャンペキ」ともりゃくすと表記ひょうきされているものがある。
  2. ^ 高橋たかはしひろし『リーチ麻雀まーじゃんあそかた金園きんえんしゃ、1957ねん、p79
  3. ^ a b 栗原くりはら安行やすゆき『カラーばん 麻雀まーじゃん教室きょうしつ日東にっとう書院しょいん、1986ねんISBN 4528004364 p67、p116。
  4. ^ a b 天野あまのだいさん青山あおやまたかししん現代げんだいルールによる図解ずかい麻雀まーじゃん入門にゅうもん梧桐あおぎり書院しょいん、1979ねん ISBN表記ひょうきなし、0076-590868-2368。p84、p168では「さかずきこう」、p212、p215では「りょうさかずきこう」と表記ひょうきれがある。いずれでも2こぼし
  5. ^ バビロン(馬場ばば裕一ひろいち麻雀まーじゃんしゅやくだい事典じてん毎日まいにちコミュニケーションズ、2002ねんISBN 4839908672 p54、この書籍しょせきではさかずきこう出現しゅつげんかくりつを0.1%としている。
  6. ^ さかずきこうのみのロンあがり(3こぼし)。そのためにはふくそこ(20)のほかにメンツモをつけないために門前もんぜん(10)そして平和へいわをつけないためにちもしくはすずめあたま最低さいてい2)をつける必要ひつようがある。
  7. ^ を30おさえるためにはメンツモと平和へいわのいずれかをつける必要ひつようがある。
  8. ^ を20おさえるためにはメンツモと平和へいわ両方りょうほうをつける必要ひつようがある。
  9. ^ 横山よこやま竜介りゅうすけ大村おおむらはじめ麻雀まーじゃんシリーズ3 わたしにもわかる マージャンやく点数てんすうかぞかた』 西東さいとうしゃ、1980ねん p62。
  10. ^ 中国ちゅうごく麻雀まーじゃんではさかずきこう相当そうとうする場合ばあい門前もんぜん場合ばあいぱい全体ぜんたいななたいななたい)としてあつかわれ、ふくあらわしている場合ばあい(この場合ばあい日本にっぽん麻雀まーじゃんではかずりょうやくにならない)は一般いっぱんだかいちさかずきこう)2つとしてあつかわれる。ただし、中国ちゅうごく麻雀まーじゃんでは1.2.3、7.8.9のさかずきこうかつ5のすずめあたまきよし一色いっしょくふくごうわざである一色いっしょく雙龍そうりゅうかいという大役たいやく存在そんざいする。

関連かんれん項目こうもく

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