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富豪層 - Wikipedia

富豪ふごうそう(ふごうそう)とは、日本にっぽん歴史れきしがくさかいにおいて律令制りつりょうせい末期まっきにあたる平安へいあん時代じだい初期しょき農村のうそんにおいて在地ざいち有力ゆうりょくしゃ概念がいねんをいう。史料しりょう富豪ふごうやからばれた。私営しえいつくだ)やわたしきょ商業しょうぎょう活動かつどうなどを運営うんえいしていく過程かてい律令制りつりょうせいてき土地とち支配しはい解体かいたいみちびいたとされる。

当時とうじろく国史こくし太政官だじょうかんなどに登場とうじょうする富豪ふごうやからばれるひとたちを概念がいねんしたものであるが、地方ちほう下向げこう土着どちゃくしたなか下級かきゅう貴族きぞくやその末裔まつえい郡司ぐんじがたな浮浪ふろうなど様々さまざま身分みぶんぞくするなかあいだてき階層かいそうより構成こうせいされていたとかんがえられている。私的してき経済けいざい活動かつどうによって資産しさん増加ぞうかさせるとともにそれによってしょうじた債務さいむ雇用こよう関係かんけいつうじてはん農民のうみん次第しだい支配しはいにおいて下人げにんところしたがえなどのかたち再編さいへんし、ときには律令りつりょう政府せいふ国衙こくが反抗はんこうし、在地ざいち領主りょうしゅとしての地位ちい確立かくりつしていったとされる。

石母田いしもたただしは「在地ざいち領主りょうしゅろん」をとなえ、直接ちょくせつ生産せいさんしゃであるはん農民のうみん奴隷どれいから農奴のうどに、支配しはいしゃである郡司ぐんじなどの豪族ごうぞくそう私営しえい領主りょうしゅ変質へんしつしていくことで律令制りつりょうせいてき土地とち支配しはい解体かいたいされたとかんがえた。

1960年代ねんだい戸田とだかおるがそれを批判ひはんし、小規模しょうきぼ経営けいえい様式ようしき解体かいたいによって誕生たんじょうした一部いちぶはん農民のうみん上昇じょうしょうによる富裕ふゆうそう形成けいせいされ、やがて私営しえい領主りょうしゅなどに転換てんかんされていくことを指摘してきした。以後いご古代こだい律令制りつりょうせい土地とち支配しはい解体かいたい過程かてい中世ちゅうせい土地とち制度せいど成立せいりつ過程かてい研究けんきゅうめぐって議論ぎろんおこなわれることになり、戸田とだせつ注目ちゅうもくされることになる。ただし、戸田とだせつ全面ぜんめんてき支持しじけているものでもなく、戸田とだ石母田いしもた研究けんきゅうれながら研究けんきゅうすすめられることになった。

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう