投資とうしファンド

投資とうしファンド（とうしファンド、英語えいご: investment fund）は、複数ふくすうの投資とうし家かから集あつめた資金しきんを用もちいて投資とうしを行おこないそのリターンを分配ぶんぱいする仕組しくみをいう。単たんにファンドともいう。投資とうし信託しんたくとして組成そせいされることがあるが、一方いっぽうで、いわゆる投資とうし事業じぎょう組合くみあいとして組成そせいされることもあり、文脈ぶんみゃくによってはいずれか一方いっぽうのみを指さすことも多おおい。会社かいしゃ型がた投信とうしん、契約けいやく型がた投信とうしんなどに分類ぶんるいされる。

投資とうし家かとなる者ものから資金しきんを集あつめて1つの財団ざいだん的てきまとまりとすることで、その資金しきんを投資とうしした場合ばあいの規模きぼのメリットや、影響えいきょう力りょくの強化きょうかを図はかることとなる。投資とうし家か側がわからみると、投資とうしファンドは一定いっていの利回りまわりを目標もくひょう利回りまわりとして設定せっていするなどしており、その運用うんよう内容ないようを魅力みりょくとして投資とうしすることがある。また、実際じっさいの投資とうし家かに代かわって対象たいしょう会社かいしゃに対たいする影響えいきょう力りょくの行使こうしを行おこなうなど、表ひょうに実際じっさいの投資とうし家かが出でてこない形かたちで投資とうしが行おこなえる点てんもメリットとなっている。

投資とうしファンドの実際じっさいの投資とうしはファンド・マネージャーと一般いっぱんに呼よばれる投資とうしの責任せきにん者しゃが担当たんとうする。運用うんよう者しゃへの報酬ほうしゅうは、基本きほん的てきな管理かんり報酬ほうしゅうと、運用うんよう実績じっせきに応おうじた歩合ぶあい的てきな報酬ほうしゅうが一般いっぱん的てきである。

日本にっぽん法ほう上じょうにおける投資とうしファンドは、一般いっぱんに組合くみあい、投資とうし事業じぎょう有限ゆうげん責任せきにん組合くみあいなどの法ほう形式けいしきをとって組織そしきする場合ばあいと、投資とうし信託しんたくを用もちいる場合ばあいが見みられる。金融きんゆう機関きかんなどの投資とうし関連かんれん部門ぶもんと比くらべると、法規ほうき制せいなどによるコントロールが厳きびしくないことから、比較的ひかくてき機動きどう的てきな運用うんようが可能かのうであり、また必要ひつように応おうじてファンドの形態けいたいを使つかい分わけることができることなどから、便宜べんぎ的てきな投資とうしのための資金しきんの受うけ皿ざらとして用もちいられている面めんがある。

経けい産さん省しょう資料しりょうでの分類ぶんるい

商品しょうひん投資とうしに係かかる事業じぎょうの規制きせいに関かんする法律ほうりつ（商品しょうひんファンド法ほう）

投資とうし型がたファンド

金融きんゆう商品しょうひん等とうに投資とうしする。

上場じょうじょう株式かぶしき等とう、主おもに市場いちば性せいのある商品しょうひんが対象たいしょう
- 投資とうし信託しんたく・商品しょうひんファンド
- ヘッジファンド
- アクティビスト

非ひ上場じょうじょう企業きぎょう（未み公開こうかい株かぶ）が対象たいしょう（プライベート・エクイティ・ファンド）

事業じぎょう型がたファンド

共同きょうどうで事業じぎょうに投資とうしする。

商品しょうひんファンド法ほう上じょうの「現物げんぶつ」が対象たいしょう
- 現物げんぶつファンド - 映画えいがファンド・競馬けいば（一口ひとくち馬主ばしゅ）など
現物げんぶつ以外いがいを対象たいしょう
- 事業じぎょう型がたファンド（狭義きょうぎ） - 映画えいが以外いがいの著作ちょさく権けんビジネス（製作せいさく委員いいん会かい方式ほうしき）、設備せつびリースなど
- 社会しゃかい投資とうしファンド - 鉄道てつどう・道路どうろなど

参考さんこう資料しりょう

経済けいざい産業さんぎょう省しょう「経済けいざい成長せいちょうに向むけたファンドの役割やくわりと発展はってんに関かんする研究けんきゅう会かい」報告ほうこく書しょについて^[1]。

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

出典しゅってん

^ “経済けいざい成長せいちょうに向むけたファンドの役割やくわりと発展はってんに関かんする研究けんきゅう会かい報告ほうこく書しょ” (PDF). 経済けいざい産業さんぎょう省しょう (2005年ねん12月27日にち). 2007年ねん3月がつ7日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2023年ねん11月17日にち閲覧えつらん。