有権者ゆうけんしゃ

有権者ゆうけんしゃ（ゆうけんしゃ、英語えいご: Voter/Elector）とは、ある物事ものごとにおいて権利けんりを所有しょゆうしている者ものの総称そうしょうである。特とくに選挙せんきょ権けんを有ゆうする者ものを指さすことが多おおい。

概要がいよう

日本にっぽんにおいては公職こうしょく選挙せんきょ法ほう第だい9条じょうと第だい11条じょうで選挙せんきょ権けんに関かんする規定きていなどがある。

1945年ねん以降いこう、日本にっぽんでは満まん20歳さい以上いじょうの者ものを有権者ゆうけんしゃと認みとめていたが2015年ねん6月がつに改正かいせい公職こうしょく選挙せんきょ法ほうが成立せいりつし、翌年よくねんの6月がつから選挙せんきょ権けん年齢ねんれいは満まん18歳さい以上いじょうに引ひき下さげられた（18歳さい選挙せんきょ権けん）。

国民こくみん全体ぜんたいの8割わりが国政こくせい選挙せんきょの有権者ゆうけんしゃで占しめられることから、国政こくせい選挙せんきょの報道ほうどうでも「国民こくみんの声こえを～」などと報ほうじられることも多おおい。憲法けんぽう第だい43条じょうに「両りょう議院ぎいんは、全ぜん国民こくみんを代表だいひょうする選挙せんきょされた議員ぎいんでこれを組織そしきする。」と規定きていされており、国会こっかい議員ぎいんは非ひ有権者ゆうけんしゃを含ふくめた全ぜん国民こくみんの代表だいひょうとみなされる。

有権者ゆうけんしゃに関かんする選挙せんきょ用語ようご

• 日本にっぽんの選挙せんきょにおいて、有権者ゆうけんしゃの居住きょじゅう地域ちいきのことを田圃たんぼに例たとえて「票田ひょうでん」という。また、都市とし部ぶなどの人口じんこうが集中しゅうちゅうする場所ばしょは「大だい票田ひょうでん」と呼よばれ、選挙せんきょにおける重要じゅうような地域ちいきとして注目ちゅうもくされる。
• 政治せいじ家かが地元じもとに帰かえって、支持しじ者しゃ回まわりをすることを「田たの草刈くさかり」という。自分じぶんの票田ひょうでんに発生はっせいする他ほかの候補者こうほしゃという雑草ざっそうを摘つみ取とる意味いみとして使つかわれている。国会こっかい会期かいき中ちゅうの国会こっかい議員ぎいんが金曜日きんようびの国会こっかい日程にっていが終おわると、夜よるに地元じもと選挙せんきょ区くに帰かえって休日きゅうじつ（土曜日どようびと日曜日にちようび）や月曜日げつようび（衆議院しゅうぎいんにおいては定例ていれいでは本ほん会議かいぎが開ひらかれない）に地元じもと選挙せんきょ区く回まわりをして火曜日かようびの朝あさに国会こっかい議事堂ぎじどうに戻もどって来くる。そのようなスケジュールについて「金きむ帰き火ひ来らい」と称しょうされている。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 選挙せんきょ権けん
• 参政さんせい権けん
• 被選挙権ひせんきょけん
• 有権者ゆうけんしゃ登録とうろく