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本棚 - Wikipedia

(ほんだな)とは、冊子さっしほん収納しゅうのうすること目的もくてきとしたたなのこと[1]

図書館としょかん本棚ほんだな
スチールせい本棚ほんだな整然せいぜんならんだ 図書館としょかん一室いっしつ地震じしん転倒てんとう防止ぼうしさくとして本棚ほんだな同士どうし上部じょうぶ連結れんけつされている。
曲面きょくめんてきかべわせて特注とくちゅうし、職人しょくにんがひとつひとつ手作てづくりした豪華ごうか本棚ほんだな(フランス、パリエリゼ宮えりぜきゅう殿どの

物理ぶつりてき形態けいたいちがいなどにより(ほんばこ)、(しょか)、(しょだな)、(ほんたて)などともうが、厳密げんみつ区別くべつはあまり[2]ほん現代げんだい形態けいたいになって以降いこう本棚ほんだなとは通常つうじょうほんしたからささえるような構造こうぞうになっており、本棚ほんだな自体じたい終端しゅうたんのぞいてよこからささえる機能きのうそなわっていないものがおお[3]。このため、本棚ほんだなたおれないようほん収納しゅうのうする場合ばあいは、たおれる隙間すきまくなるまでほんならべるかほんたおれないよう個別こべつよこからささえる機能きのう導入どうにゅうする必要ひつようがある[4]たおれようとするほん底面ていめん摩擦まさつりょくによってよこからしてささえる機能きのう主眼しゅがんいた器具きぐ一般いっぱんてきブックエンドしょうし、1870年代ねんだい特許とっきょりて以降いこう、ブックエンドはいちまいのスチールばんかたきしてつくられたものがひろ一般いっぱん普及ふきゅうしている[4][5]机上きじょうべつ目的もくてき棚上たなあげりょうはしにブックエンドを設置せっちした状態じょうたいもまた、簡易かんい本棚ほんだな一種いっしゅえる[6]

構造こうぞう

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一般いっぱんてき本棚ほんだな構造こうぞうは「モノコック構造こうぞう」とばれ、側板そくばんたなばんうらばんさん種類しゅるい要素ようそから構成こうせいされている[7]側板そくばん本棚ほんだなりょうはし構成こうせいする2まいいたであり、収納しゅうのうするほん重量じゅうりょうささえる支柱しちゅうとして機能きのうする[8]たなばん実際じっさいほんせられる水平すいへい部分ぶぶんいた本棚ほんだなの「一段いちだん」を構成こうせいするが、ほんせない最上さいじょうたなばんてんばんばれ、たなばん区別くべつされる場合ばあいもある[8]たなばん固定こていされている場合ばあいほんおおきさによって可変かへんする可動かどうしき場合ばあいがある[8]うらばん本棚ほんだな裏側うらがわうすいたで、よこからの衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうする役割やくわり[8]側板そくばんたなばん本棚ほんだな軽量けいりょう重視じゅうしし、枠組わくぐみにうす化粧けしょうばんけた太鼓たいこづくり(フラッシュ構造こうぞう)が採用さいようされる場合ばあいもある[9]さい下段げだんぞこ部分ぶぶんはハカマとばれ、ほこり対策たいさくなどの実用じつようめんから採用さいようしている本棚ほんだなられる[10]

 
一般いっぱん家庭かていけのぶりの本棚ほんだな

本棚ほんだなおおきさは様々さまざまであるが、たかさについては日本にっぽん一般いっぱん家庭かてい配置はいちされるものとしては2m30cm以下いかとなるよう設計せっけいされることがおお[11]よこはばについては『きよただしい本棚ほんだなつくかた』ではたなばん60cm程度ていど理想りそうとしている[11]図書館としょかん学者がくしゃメルヴィル・デューイしず指数しすう考慮こうりょした理想りそうながさは40インチ(やく100cm)であるとしている[12]市販しはんされている本棚ほんだな奥行おくゆきはやく30-35cmが一般いっぱんてきである[13]

本棚ほんだな素材そざい合板ごうはん[14]ベニヤ[15]スチール[16]ステンレス[17]など多岐たきわたる。そのたとえばルーン・フィヨルドロザン・ボッシュ設計せっけいしたデンマークイェリング中央ちゅうおう図書館としょかん本棚ほんだなではリノリウムMDFエポキシ樹脂じゅしテキスタイルスポンジなどが素材そざいとして使用しようされている[18]

また、一般いっぱんてき本棚ほんだな既成きせい概念がいねんくつがえすデザインがなされた本棚ほんだな多数たすう存在そんざいし、アレックス・ジョンソンは『本棚ほんだなほん』のなかで「現代げんだい本棚ほんだなたんほん収納しゅうのうするための家具かぐではなくなっており、モダン・アートであり、エンジニアリングの実験じっけんであり、350ねんまえサミュエル・ピープス所持しょじしていた本棚ほんだなのように、ステータス・シンボルとしてかえいた」とべている[19]

本棚ほんだな初期しょき

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6世紀せいきごろの写本しゃほん『コデックス・アミアティヌス』にえがかれたアルマリウム

ローマ時代じだい文書ぶんしょおもパピルスせい巻物まきものしるされ、巻子本かんすぼんかたちまるめられて保管ほかんされていた[20]高価こうか巻子本かんすぼん個別こべつ収納しゅうのうするためのつつ付属ふぞくしていたが、通常つうじょうはカプサとばれるはこにまとめて保管ほかんされた[21]書店しょてん図書館としょかんなどではかべたな設置せっちされ、そのうえならべる状態じょうたい保管ほかんするのが一般いっぱんてきだった[22]紀元きげんすう世紀せいきごろには木片もくへんじた手写しゅしゃほんコデックス)が登場とうじょうして、巻子本かんすぼんってわるようになったため、それにわせて収納しゅうのう方法ほうほうにも変化へんかられるようになった[23]。Shailorはこうしたほん形態けいたい変化へんかは4世紀せいきごろであったとべているが[24]巻子本かんすぼんからコデックスほんへ、形態けいたい変遷へんせんする過渡かとにあたっては両方りょうほう併用へいようされたため、ほん収納しゅうのうにはアルマリウム戸棚とだな[注釈ちゅうしゃく 1])がひろ使用しようされた[26]。この時代じだいほんすべ手作てづくりであり、貴重きちょうひんとしてあつかわれたため、アルマリウムにはかぎがねのついたものがおおもちいられた[27]はこびが必要ひつよう場合ばあいにはチェスト収納箱しゅうのうばこ)が利用りようされた[28]。イングランド西部せいぶヘレフォードだい聖堂せいどうには1360ねんごろに製作せいさくされたとられるブックチェストが現存げんそんしているが、ぶた部分ぶぶんには形状けいじょうことなるさん種類しゅるいかぎけられており、ほん保管ほかん厳重げんじゅう管理かんりがなされていたことがうかがえる[29]装丁そうてい原因げんいんでこの時代じだいほんかさねて保管ほかんすることに不向ふむきで、とめ突起とっきたななか周囲しゅういほん傷付きずつけること問題もんだいされていた[30]

くさりでつながれたほん

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書見しょけん台下だいか設置せっちされた鉄棒てつぼうにチェーンでつながれたほん(チェゼーナの図書館としょかん[31]

図書館としょかん修道院しゅうどういんなど、多数たすうほんっていた施設しせつ機関きかんでは、貴重きちょうひんであるほん盗難とうなんから防止ぼうしするための仕組しくみと、いち箇所かしょかさねて保管ほかんすることによるほん擦傷すりきず劣化れっか防止ぼうしするための仕組しくみをかんがえる必要ひつようがあり、その次善じぜんさくとしてほん書見しょけんだいにチェーンでつなぐ習慣しゅうかんひろまった[32]。こうした習慣しゅうかんおおくの図書館としょかん修道院しゅうどういんで17世紀せいきまつごろまで継続けいぞくしていた[33]。しかしながら蔵書ぞうしょえるにしたがって、ほん書見しょけんだい設置せっちするための場所ばしょ確保かくほおおきな問題もんだいとなり[34]、スペースあたりの収納しゅうのうりょく増大ぞうだい書見しょけんだいじょう調しらべものをおこなうための作業さぎょう場所ばしょ確保かくほ目的もくてきとして書見しょけんだい上下じょうげたなけられるようになった[35]。この変化へんかについてヘンリー・ペトロスキー現代げんだい本棚ほんだなにつながる進化しんかだいいち段階だんかいであるとべている[36]。しかし、読書どくしょ作業さぎょうたびほん上下じょうげたなうごかすことによってくさりがねじれ、からまるというあらたな問題もんだい発生はっせいするようになった[37]書籍しょせき管理かんり歴史れきしについて調査ちょうさ研究けんきゅうおこなっていたジョン・ウィリス・クラークは、17世紀せいきごろからこうした問題もんだい解決かいけつするために、ストール・システムとばれるふたつの書見しょけんだいわせ、そのあいだ書棚しょだな配置はいちするという設計せっけいをした調度ちょうどひん登場とうじょうしたとべている[38]キャノン・ストリータはクラークのせつ異論いろんとなえ、ストール・システムは書見しょけんだいとアルマリウムのわせにぎず、16世紀せいきにはすでられた形態けいたいであったとべている[39]登場とうじょう当初とうしょたなひらみされていたが、ほん増加ぞうかともな運用うんよう困難こんなんになるとかたたてきへと変化へんかするようになった[40]りょうはし垂直すいちょく仕切しきり、上下じょうげ水平すいへいだなったストール・システムの登場とうじょうほんたてきが一般いっぱんするにしたがい、収納しゅうのう方式ほうしき現代げんだい本棚ほんだなちかしい形態けいたいへと進歩しんぽした[39]。なお、このころほんにはすべくさりいていたため、これによってほん傷付きずつけないようおくにして収納しゅうのうしており、くさりをつけない個人こじん蔵書ぞうしょにおいても一般いっぱんしたとられている[41]。こうしたほんたてきにならべる方式ほうしき一般いっぱんするにともない、それを収納しゅうのうするたなはブック・プレスとばれるようになった[42]書見しょけんだいしたのスペースにたなけられることもあったが、当初とうしょあし程度ていど利用りようしかなされていなかった[42]。しかし、しるし刷本すりほん普及ふきゅう蔵書ぞうしょすう増加ぞうかともない、図書館としょかんはこのデッドスペースに利用りようすくないほんめたチェストを保管ほかんしはじめ、やがてチェストからしてくさりのついていないほんならべるようになると、机下きかのスペースも書見しょけんだいじょうたなわらない役割やくわりたすようになった[42]。1620ねんだいケンブリッジ大学けんぶりっじだいがくのセント・ジョンズ・カレッジが建設けんせつされたときに、窓際まどぎわ書見しょけんだいたないひくめのブック・プレスが設置せっちされた[43]同時どうじ移動いどう可能かのう台座だいざ整備せいびされ、そのうえってたかいところのほんさがしたり、腰掛こしかけてほんむことが可能かのうになっていた[44]台座だいざ登場とうじょうにより、ひととどかない高所こうしょほん収納しゅうのうするためのスペースとして有効ゆうこう活用かつようされるようになった[44]印刷いんさつ技術ぎじゅつ発達はったつにより、ほん入手にゅうしゅ容易よういになったことで相対そうたいてきほん価値かちがり、くさりでつなぎめる意義いぎうすれていった[45]。これにともない、つくえ書棚しょだなわせておく必要ひつようもなくなってきたことから本棚ほんだな次第しだい現代げんだいかたちへと変化へんかしていった[45]

書斎しょさい収納しゅうのう

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アゴスティーノ・ラメッリ考案こうあんした水車みずぐるましき回転かいてんしき書見しょけんだい。ラメリは自著じちょ場所ばしょ移動いどうせず、なんさつものほんむことができると自賛じさんした[46]

一方いっぽう個人こじんいえ書斎しょさいにてほん収納しゅうのうする場合ばあいは、使用しよう頻度ひんどひくほん高価こうかほんはチェストへ、たかいものは机上きじょうなどにむきしにするか、かべ腕木うできなどで作成さくせいした簡易かんいたなかれることがおおかった[47]。17世紀せいき以前いぜん私的してき蔵書ぞうしょすうじゅうさつえることはまれであり、一般いっぱんてきにはチェストや小棚こたなへのたいらきでことりていたとかんがえられている[48]。ドイツ、オランダ、スペイン、イギリスなどでは図書館としょかんなどでの慣習かんしゅうにならい、ぜん小口こぐちそとけてならべることが一般いっぱんてきで、蔵書ぞうしょえるにしたがってほん識別しきべつのために題名だいめい分類ぶんるいあらわ記号きごう図絵ずえなどが装飾そうしょくされることがあった[49]たいしてフランスやイタリアでは16世紀せいきまつごろよりほんそとけて本棚ほんだな収納しゅうのうし、部分ぶぶん著者ちょしゃめい題名だいめいなどをくわえて識別しきべつする行動こうどうられるようになった[50]。このころには、ほん配列はいれつにもこだわりをせる蔵書ぞうしょあらわれるようになる[51]。17世紀せいきのイギリスで最大さいだいきゅう蔵書ぞうしょ所有しょゆうしていた作家さっかサミュエル・ピープスは、ほんのサイズによって収納しゅうのうする位置いち整理せいりするようほんならべた[52]

日本にっぽんにおける歴史れきし

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日本にっぽんにおいて個人こじんたく設置せっちされる本棚ほんだな室町むろまち時代じだい末期まっきにはすで存在そんざいしていたとかんがえられている[53]。しかし生活せいかつ研究けんきゅう小泉こいずみ和子かずこはこうしたたな一種いっしゅかざりであって、実際じっさい書物しょもつ収納しゅうのうすることを目的もくてきとして活用かつようされたのははこひつ主流しゅりゅうであったとべている[54]現代げんだい一般いっぱん家庭かてい本棚ほんだな普及ふきゅうしたのは大正たいしょう時代じだい後半こうはんはいってからで、関東大震災かんとうだいしんさい契機けいきひろがったと推察すいさつされている[53]。このころの本棚ほんだな読了どくりょうした書籍しょせき分類ぶんるいしておさめるため使用しようされたが、昭和しょうわ初期しょきはいると円本えんもとをはじめとしたたなならべることを前提ぜんていとした書籍しょせき登場とうじょうするようになり、本棚ほんだな目的もくてき用途ようと変化へんかられるようになった[55]塩原しおばら亜紀あきは2002ねん発表はっぴょうした論文ろんぶんなかでこうした変化へんかについて接客せっきゃくスペースをねた公的こうてき空間くうかん設置せっちされることのおおかった書斎しょさいは、他人たにん自己じこ知識ちしき教養きょうようせるとなり、「円本えんぽん」の登場とうじょうはそうしたニーズに合致がっちしたのだとべている[56]

ほん収納しゅうのう

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中国ちゅうごく最古さいこ書庫しょこてんいちかく本棚ほんだなひらみされラベルによりタイトルがわかるようになっている。
 
グランサムのせいウルフラム教会きょうかい英語えいごばん書庫しょこ表紙ひょうしほん裏側うらがわとみなされ、タイトルがけられてなかったため、小口こぐちにタイトルをけて、小口こぐちがわえるようにならべられた。
 
小口こぐちえがかれたしょう口絵くちえ英語えいごばん[57]

本棚ほんだな冊子さっしほんくときは、おおくの場合ばあいたてきにほんき、表紙ひょうし手前てまえがわける。そうすることで、表紙ひょうしかれている書名しょめい書籍しょせき番号ばんごう一目瞭然いちもくりょうぜんで、のぞみの書籍しょせき辿たどりつくための平均へいきん時間じかんみじかくなり、つかったときも、1さつだけ単独たんどくで、簡単かんたんせる。表紙ひょうしえない状態じょうたいいてしまったり、たいらにいてしまったりすると、個々ここ書名しょめいわからず、結局けっきょく書籍しょせき(のやま)をわざわざしては確認かくにんするという作業さぎょうかえさないとつけられず、相当そうとう重労働じゅうろうどうになり、検索けんさく時間じかんながくなる。
ただし、いとうようにじたふる和書わしょなどは構造こうぞうやわらかくてたず、表紙ひょうし書名しょめいかれていないので、たいらにくほうがいている。和書わしょ場合ばあい、かわりに、たなにしっかりと分類ぶんるい項目こうもくく(ラベルなどをる)などして検索けんさくしやすくする。江戸えど時代じだい行政ぎょうせい機関きかんなどでも、書籍しょせき帳簿ちょうぼるいなどを書棚しょだなたいらにんでいた。

洋書ようしょでは、がね装飾そうしょくおお初期しょきほんつくられていたころは、ならべたり、かさねたりするときずがつくため、いちさつごとにひらめきにされた[58][59]。16世紀せいきまで、ほんたいらきされるのが普通ふつうで、ほんしたりするときにゆか接触せっしょくしてれないよう表紙ひょうしの4すみ中央ちゅうおうかざびょうけられたり、小口こぐちがわ装飾そうしょくやタイトルがけられ、表紙ひょうし上下じょうげはし保護ほごするはなぬの (headband) をけるなどの工夫くふうおこなわれた[60]

その種類しゅるい

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一般いっぱん家庭かていではあまり利用りようされない本棚ほんだな種類しゅるいとしては以下いかのようなものがある[61]通常つうじょう図書館としょかん書庫しょこのように、かぎられたスペースに大量たいりょうほんおさめる必要ひつようがあるさい使用しようされる[61]

移動いどう書架しょか

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移動いどう書架しょか採用さいようした図書館としょかん書庫しょこ

本棚ほんだな下部かぶ上部じょうぶけたローラーやレールで、本棚ほんだな開口かいこう移動いどうさせることで収納しゅうのうすることにとくした本棚ほんだな移動いどう書架しょか可動かどう書架しょかなどと[62]ウィリアム・グラッドストン適切てきせつ方法ほうほう建設けんせつされた部屋へやであればその体積たいせきぶんさんほんくすことが出来できると自著じちょ発表はっぴょうしている[63]。こうした方式ほうしきは1930ねんごろにトロント中央ちゅうおう貸出かしだし図書館としょかん書庫しょこ採用さいようされた[64]。しかし、必要ひつよう本棚ほんだな方式ほうしきは、ほんしてべつたなっかかるという問題もんだいはらんでいたため、人間にんげんとお通路つうろ可変かへんさせる現代げんだい方式ほうしきひろ普及ふきゅうした[65]現代げんだいではあやまって本棚ほんだなしつぶされたりしないよう、これらに精巧せいこう安全あんぜん装置そうちけたものがほん多数たすう収納しゅうのうする必要ひつようがある施設しせつなどでは利用りようされている[66]

ぜん自動じどう書架しょか

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だい規模きぼ図書館としょかんとう人員じんいん省力しょうりょく防災ぼうさい管理かんりのために運搬うんぱんロボットが専用せんよう書庫しょこから図書としょはいったコンテナを窓口まどぐちまではこぶものがある[67]通常つうじょう人間にんげんがその書庫しょこ入室にゅうしつすることは設備せつび保守ほしゅとき以外いがいはない[67]

回転かいてんしき書架しょか

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利便りべんせい向上こうじょうという観点かんてんからは、どの方向ほうこうからでもほんることができるようにした回転かいてんしき書架しょかがある[68]。これヴィクトリアあさ後期こうき開発かいはつされた書架しょかで、参考さんこう図書としょ収納しゅうのうおも目的もくてき製作せいさくされた[68]。キャスターをけて移動いどう可能かのうにした種類しゅるいもあり、図書館としょかん書斎しょさいなか移動いどうさせることができる場合ばあいもある[68]

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ラテン語らてんごarmariumはキケロウィトルウィウスなどによって貴重きちょうひんほん家財道具かざいどうぐなどをしまい家具かぐして使用しようされていた[25]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 本棚ほんだな『デジタル大辞泉だいじせん”. goo辞書じしょ. 2020ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  2. ^ 本棚ほんだな類語るいごれいかい辞典じてん”. goo辞書じしょ. 2020ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  3. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.17
  4. ^ a b 本棚ほんだな歴史れきし』p.18
  5. ^ ブックエンド『デジタル大辞泉だいじせん”. goo辞書じしょ. 2020ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  6. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』pp.18-19
  7. ^ きよただしい本棚ほんだなつくかた』pp.16-17
  8. ^ a b c d きよただしい本棚ほんだなつくかた』p.16
  9. ^ きよただしい本棚ほんだなつくかた』p.19
  10. ^ きよただしい本棚ほんだなつくかた』p.27
  11. ^ a b きよただしい本棚ほんだなつくかた』p.17
  12. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.91
  13. ^ きよただしい本棚ほんだなつくかた』p.18
  14. ^ 本棚ほんだなほん』p.31
  15. ^ 本棚ほんだなほん』p.48
  16. ^ 本棚ほんだなほん』p.43
  17. ^ 本棚ほんだなほん』p.47
  18. ^ 本棚ほんだなほん』p.13
  19. ^ 本棚ほんだなほん』p.8
  20. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.25
  21. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.27
  22. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.28
  23. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.29
  24. ^ 『The Medieval Book: Illustrated from the Beinecke Rare Book and Manuscript Library』p.8
  25. ^ 『The Care of Books: An Essay on the Development of Libraries and Their Fittings, from the Earliest Times to the End of the Eighteenth Century』p.37
  26. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.32
  27. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.42
  28. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.46
  29. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』pp.46-47
  30. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.67
  31. ^ 『The Care of Books: An Essay on the Development of Libraries and Their Fittings, from the Earliest Times to the End of the Eighteenth Century』p.132
  32. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.69
  33. ^ 『The Chained Library: A Survey of Four Centuries in the Evolution of the English Library』pp.xiii-xiv
  34. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.78
  35. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.81
  36. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.79
  37. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.82
  38. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.85
  39. ^ a b 本棚ほんだな歴史れきし』p.86
  40. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.88
  41. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.89
  42. ^ a b c 本棚ほんだな歴史れきし』p.96
  43. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.97
  44. ^ a b 本棚ほんだな歴史れきし』p.100
  45. ^ a b 本棚ほんだな歴史れきし』p.111
  46. ^ 『The Various and Ingenious Machines of Agostino Ramelli (1588). Translated and edited by Martha Teach Gnudi and Eugene S.Ferguson』p.508
  47. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.116
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  49. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.134
  50. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.137
  51. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.140
  52. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』pp.140-141
  53. ^ a b 『マス・コミュニケーション研究けんきゅう-だい73ごう』p.47
  54. ^ 家具かぐ』pp.241-245
  55. ^ 『マス・コミュニケーション研究けんきゅう-だい73ごう』p.48
  56. ^ 横浜国大よこはまこくだい国語こくご研究けんきゅう所蔵しょぞうされる書物しょもつ : 円本えんもとブームと教養きょうよう主義しゅぎ塩原しおばら亜紀あき、2002ねん
  57. ^ ほん側面そくめんにきれいなえがく「小口おぐち絵師えし」の世界せかい最後さいご1人ひとりせまったムービー - GIGAZINE”. gigazine.net (2018ねん7がつ29にち). 2024ねん5がつ19にち閲覧えつらん
  58. ^ 本棚ほんだな歴史れきし ちょ:ヘンリー ペトロスキー 出版しゅっぱんしゃ白水しろみずしゃ
  59. ^ ほん歴史れきし (「さい発見はっけん双書そうしょ) ちょ:Bruno Blasselle やく木村きむら 恵一けいいち監修かんしゅう荒俣あらまた ひろし
  60. ^ だいよんしょう 製本せいほん装丁そうてい”. www.ndl.go.jp. 国立こくりつ国会こっかい図書館としょかん. 2024ねん5がつ19にち閲覧えつらん
  61. ^ a b 本棚ほんだな歴史れきし』p.219
  62. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.228
  63. ^ 『On Books and the Housing of Them, Nineteenth Century XXVII』p.396
  64. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.237
  65. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.238
  66. ^ 本棚ほんだな歴史れきし』p.239
  67. ^ a b 本棚ほんだな歴史れきし』p.245
  68. ^ a b c 本棚ほんだな歴史れきし』p.262

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Clark, John Willis (1901). The Care of Books: An Essay on the Development of Libraries and Their Fittings, from the Earliest Times to the End of the Eighteenth Century. Cambridge: University Press 
  • Gladstone, W. E. (1890). On Books and the Housing of Them, Nineteenth Century XXVII 
  • Ramelli, Agostino (1976). The Various and Ingenious Machines of Agostino Ramelli (1588). Translated and edited by Martha Teach Gnudi and Eugene S.Ferguson. Baltimore: Johns Hopkins University Press 
  • Shailor, Barbara A (1991). The Medieval Book: Illustrated from the Beinecke Rare Book and Manuscript Library. Toronto: University of Tronto Press. ISBN 978-0802068538 
  • Streeter, Burnett Hillman (1931). The Chained Library: A Survey of Four Centuries in the Evolution of the English Library. London: Macnillan 
  • アレックス・ジョンソン[ちょ]、和田わだ侑子ゆうこ[わけ]『本棚ほんだなほん』グラフィックしゃ、2012ねんISBN 978-4-7661-2288-6 
  • 小泉こいずみ和子かずこ家具かぐ東京とうきょうどう出版しゅっぱん、1995ねんISBN 4-490-20273-3 
  • 戸田とだプロダクション『きよただしい本棚ほんだなつくかた』スタジオ タック クリエイティブ、2009ねんISBN 978-4-88393-358-7 
  • 日本にっぽんマス・コミュニケーション学会がっかい『マス・コミュニケーション研究けんきゅう-だい73ごう学文社がくぶんしゃ、2008ねんISBN 978-4-7620-1862-6 
  • ヘンリー・ペトロスキー[ちょ]、池田いけだ栄一えいいち[わけ]『本棚ほんだな歴史れきし白水しろみずしゃ、2004ねんISBN 4-560-02849-4 

外部がいぶリンク

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