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燭 - Wikipedia

しょく(しょく、記号きごう:c.)は、かつて使用しようされていた光度こうど単位たんい燭光しょっこう(しょっこう、えい:Candle Power)[1]あるいはキャンドル(candle)ともいう。蝋燭ろうそく1ほんぶんあかるさを目安めやすとしている[2]

しょく

蝋燭ろうそく
記号きごう c.
りょう 光度こうど
SI 1.0067 cd
定義ていぎ ハーコート10しょくペンタンとう水平すいへい方向ほうこう光度こうどの10ぶんの1
由来ゆらい 蝋燭ろうそく1ほん光度こうど
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単位たんいであることを区別くべつするため「単位たんい燭光しょっこう」ともいうが、くにによってことなるものがあった[1]えい燭光しょっこうふつ燭光しょっこうどく燭光しょっこうなど[3])。

歴史れきし定義ていぎ

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えい燭光しょっこう

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しょくは、1860ねんイギリス都市としガス条例じょうれいによってはじめて定義ていぎされた。そのときの定義ていぎは、「1時間じかんに120グレーン割合わりあい燃焼ねんしょうする6ぶんの1ポンド鯨油げいゆ蝋燭ろうそく光度こうどにほぼひとしい光度こうど」であった。

国際こくさいしょく

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安定あんていてき燃焼ねんしょうえんとして蝋燭ろうそくにかわってペンタンとうなどのガス灯がすとう使用しようされるようになったのをけ、1909ねんこくごとに独自どくじ運用うんようされていた光度こうど単位たんい統一とういつすることでイギリス、アメリカ、フランスが合意ごういし、国際こくさいしょく国際こくさい燭光しょっこう、International Candle)が制定せいていされた[4][5]具体ぐたいてきには「圧力あつりょく1気圧きあつしたで0.8%の水蒸気すいじょうきふく空気くうきちゅうにおいて燃焼ねんしょうするハーコート10しょくペンタンとう水平すいへい方向ほうこう光度こうどの10ぶんの1」とさい定義ていぎされた。

そして1国際こくさいしょく国際こくさい燭光しょっこう)は1えい燭光しょっこうや1ふつ燭光しょっこうひとしいとされた[3]

日本にっぽんではきゅう電気でんき事業じぎょうほう施行しこう規則きそくだい6しょうだい52じょうで「気圧きあつ780みりめーとるおいいち立方りっぽうまいき8だて水蒸気すいじょうき含有がんゆうする空気くうきちゅうおい燃焼ねんしょうするハーコート10燭光しょっこうペンテーンとうひかりりょくの10ぶんの1」と同様どうよう定義ていぎ採用さいようされていた[1]

国際こくさいしょくはイギリス、アメリカ、フランス、日本にっぽんなどで採用さいようされた[3]

どく燭光しょっこう

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ドイツではヘフナーとう(Hefner lamp)というもちいたどく燭光しょっこう(ヘフナーしょく)が使用しようされていた[3]。ヘフナーしょくは、標準ひょうじゅん大気たいきあつ760mmHgしたで1立方りっぽうメートルなかに8.8リットル水蒸気すいじょうきふく空気くうきちゅう酢酸さくさんアミル燃焼ねんしょうさせたときの光度こうど定義ていぎされていた。1ヘフナーしょくやく0.9国際こくさいしょく相当そうとうする[3]どく燭光しょっこうはドイツのほかロシアでも使用しようされた[3]

カンデラへの改定かいてい

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1948ねんだい9かい国際こくさい度量衡どりょうこう総会そうかい(CGPM)において、より定義ていぎ明確めいかくにしたカンデラ承認しょうにんされた[5]。カンデラはしょくにできるだけちかくなるようにつくられた単位たんいであり、1しょくは1.0067カンデラである。日本にっぽんでも1951ねん施行しこう計量けいりょうほうでカンデラにえられた。

SIひかり単位たんい

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測光そっこうりょう SI単位たんい 備考びこう
名称めいしょう 記号きごう
光度こうどエネルギー ルーメンびょう lm⋅s 放射ほうしゃりょうにおける放射ほうしゃエネルギー
ひかりたば ルーメン(またはカンデラステラジアン lm 放射ほうしゃりょうにおける放射ほうしゃたば
光度こうど カンデラ cd 放射ほうしゃりょうにおける放射ほうしゃ強度きょうど
輝度きど カンデラごと平方へいほうメートル cd/m2 放射ほうしゃりょうにおける放射ほうしゃ輝度きど
照度しょうど ルクス(またはルーメンごと平方へいほうメートル) lx 放射ほうしゃりょうにおける放射ほうしゃ照度しょうど
ひかりたば発散はっさん ルクス(またはルーメンごと平方へいほうメートル) lx 放射ほうしゃりょうにおける放射ほうしゃ発散はっさん
かん効果こうか ルーメンごとワット lm/W
発光はっこう効率こうりつ ルーメンごとワット lm/W ランプ効率こうりつとも

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c 森田もりた重彦しげひこはやし誠一せいいち高等こうとう土木どぼく工学こうがく だい16かん 電気でんき工学こうがく』(PDF)常磐ときわ書房しょぼう、1931ねん、198ぺーじhttp://library.jsce.or.jp/Image_DB/s_book/jsce100/pdf/02730/02730_B_11.pdf 
  2. ^ II 福井ふくいけんのエネルギー開発かいはつ”. 福井ふくいけん環境かんきょう・エネルギー懇話こんわかい. 2023ねん11月26にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c d e f 菊池きくち慶彦よしひこだいいち大戦たいせん世界せかい電球でんきゅう市場いちば日本にっぽん電球でんきゅう産業さんぎょう」『研究けんきゅう年報ねんぽう経済けいざいがくだい75かん3・4、東北大学とうほくだいがく経済けいざい学会がっかい、2017ねん8がつ、93-121ぺーじCRID 1390574036160731264doi:10.50974/00123648hdl:10097/00123648ISSN 0387-3056 
  4. ^ しとみ洋司ようじ. “光度こうど単位たんい「カンデラ」および測光そっこう放射ほうしゃ標準ひょうじゅん”. 産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究所けんきゅうじょ. 2023ねん11月26にち閲覧えつらん
  5. ^ a b 仙田せんたおさむ国際こくさい度量衡どりょうこう総会そうかいについて」『日本にっぽん時計とけい学会がっかいだい48かん一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん 日本にっぽん時計とけい学会がっかい、1968ねん、57-61ぺーじ