(Translated by https://www.hiragana.jp/)
覆刻 - Wikipedia

覆刻ふっこく

せきとうをなるべく原本げんぽん忠実ちゅうじつ複製ふくせい刊行かんこうすること

覆刻ふっこく(ふっこく)とは、一般いっぱんてきには、せきとうをなるべく原本げんぽん忠実ちゅうじつ複製ふくせい刊行かんこうすることである。復刻ふっこくともくが、原義げんぎてき妥当だとうでない。ふく製本せいほん、リプリントともう。

復刻ふっこくたいして、原版げんばんもちいた場合ばあいには、重刷じゅうさつまたはじゅうしるしんで区別くべつしている。

木版もくはんほん場合ばあい原本げんぽん版木はんぎけ、(かぶせぼり)の手法しゅほうによって版木はんぎったものを覆刻ふっこくといい、この方法ほうほう作製さくせいされたほんを、覆刻ふっこくほんう。

現代げんだいでは、「復刻ふっこく」の表現ひょうげんすることがおおく、原本げんぽん紙質かみしつおおきさ・装幀そうてい、さらには誤字ごじ脱字だつじまでもまった同様どうよう複製ふくせいして作製さくせいしたものをしてうことがおおい。

ただし、「影印えいいんばん」のように、原本げんぽん本文ほんぶんのみを忠実ちゅうじつ複製ふくせいし、紙質かみしつおおきさ・装幀そうていなどは原本げんぽんことなっているものや、また注釈ちゅうしゃく解題かいだいくわえたものとうをも「覆刻ふっこくほん」とんでいることがある。

手法しゅほうによらず、原本げんぽんもとあらたにはんこし出版しゅっぱんすることは、「じゅうかんまたは「重版じゅうはん」とび、ときには翻刻ほんこくということもある。とく写本しゃほんもとづいて刊本かんぽん出版しゅっぱんすることや、また唐本とうほんもとづいてやわこくすることを翻刻ほんこくぶことがおおい。

現代げんだいでは、写本しゃほん木版もくはんほんなどのせき活版かっぱん印刷いんさつするような、本文ほんぶん字句じくそのものだけを忠実ちゅうじつ複製ふくせいした複製ふくせいほん翻刻ほんこくほんぶことがおおい。広義こうぎには、これらの翻刻ほんこくほんふくめ、あらゆる形式けいしき複製ふくせいほんして覆刻ふっこくほんあるいは覆刻ふっこくばんこともある。

ふくこく」とくこともあるが、この用字ようじはあてである。