追贈ついぞう

追贈ついぞう（ついぞう）とは、一定いっていの功績こうせきが認みとめられた者ものが亡なくなっている場合ばあいに死後しごに称号しょうごうや勲くん位い、勲章くんしょうなど贈おくること。

諡号しごう

中国ちゅうごく史しでは皇帝こうていの崩御ほうぎょ後ごに生前せいぜんの功績こうせきに基もとづいて諡号しごうが贈おくられた。文ぶん帝みかど・武たけ帝みかど・宣せん帝みかどなどが代表だいひょう的てきな諡号しごうにあたる。しかし、武則たけのり天てん以降いこうは諡号しごうが複雑ふくざつ長大ちょうだいになり、皇帝こうていは宗廟そうびょうではなく固有こゆうの廟びょうが建たてられるようになったことから廟びょう号ごうで呼よぶことが通例つうれいとなった。

「諡おくりな」を参照さんしょう

官位かんい

「贈位ぞうい」を参照さんしょう

各界かくかいにおける追贈ついぞう

名誉めいよ市民しみん

名誉めいよ市民しみんの称号しょうごうが死後しご追贈ついぞうされることがある。

名誉めいよ教授きょうじゅ

名誉めいよ教授きょうじゅの称号しょうごうも死後しご追贈ついぞうされることがある。

棋士きし

囲碁いごや将棋しょうぎでは没後ぼつごに段だん級きゅう位いや称号しょうごうが追贈ついぞうされることがある。将棋しょうぎの段だん級きゅう#名誉めいよ的てきな昇段しょうだんを参照さんしょう。

落語らくご

本人ほんにんが死去しきょしたあとに、名跡みょうせきを追贈ついぞうすることがある。実際じっさいの例れいでは笑わらい福ぶく亭てい松葉まつばの死後しごに「七代目笑福亭松鶴」を、林家はやしや市し楼ろうの死後しごに「五ご代目だいめ林家はやしや染しみ語ご楼ろう」を追贈ついぞうしている（いずれも上方かみがた落語らくご）。