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連綿 - Wikipedia

連綿れんめん(れんめん)とは、なく延々えんえんつづようをいう[1]つづをする書法しょほうすこともある[2]。この書体しょたいを「連綿れんめんたい」といい、[2]とくながいものは「連綿れんめんそう」という[3]

最初さいしょに「連綿れんめん」の文字もじられるのは、りょう袁昂(461 - 540)があらわした『古今ここん書評しょひょう』であり、しょうおもえはなしあらわしたしょ評価ひょうかとして「はしぼく連綿れんめん[ちゅう 1]というかたり使つかわれていた[5][4]おなじような資料しりょうに、ちょうふところあらわした『しょだん』があり、ちょうしばあらわしたしょについて「谷川たにがわがそのまま際限さいげんなくながれる」というむね評価ひょうかがされている[ちゅう 2]漢文かんぶん表現ひょうげんにもみられ、しゃれいうんの『はじめやすし墅』というに、つらなるなぎさ風景ふうけいについてあらわされている[7]。さらに、李白りはくの「白毫びゃくごう」には小山こやまつらなるけいぞうについてあらわしていた[7]書写しょしゃとしては草書そうしょからられ、「連綿れんめんしょ」、「一筆ひとふでしょ」とわれていた[8]日本にっぽんでは平安へいあん時代じだい(9世紀せいきごろ)からこの書体しょたいられた[9][10]空海くうかい書物しょもつにも確認かくにんされている[11]。さらに、その漢詩かんし文集ぶんしゅうであるせいれいしゅうにもそのかたり確認かくにんされる[12]。また、天皇てんのう皇帝こうてい血統けっとう途絶とだえずつづようを「皇統こうとう連綿れんめん」という[13][14]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ すみつらなりながらきおろされるようあらわした表現ひょうげん[4]
  2. ^ ただし、ちょうふところ璀のしょ直接ちょくせつ連綿れんめん」という表現ひょうげんられない[6]

出典しゅってん

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  1. ^ 連綿れんめんれん綿めんとは コトバンク”. 2017ねん5がつ14にち閲覧えつらん
  2. ^ a b 連綿れんめんたいとは 日本大にほんだい百科全書ひゃっかぜんしょ コトバンク”. 2017ねん5がつ14にち閲覧えつらん
  3. ^ 連綿れんめんそうとは コトバンク”. 2017ねん5がつ15にち閲覧えつらん
  4. ^ a b うけたまわ春先はるさき、81ぺーじ
  5. ^ 中田なかた勇次郎ゆうじろうへん中国ちゅうごくしょろん大系たいけいだい14かん (きよし 4) 二玄社にげんしゃ (1986ねん、75ぺーじ)。
  6. ^ うけたまわ春先はるさき、81‐83ぺーじ
  7. ^ a b うけたまわ春先はるさき、81‐82ぺーじ
  8. ^ うけたまわ春先はるさき、80ぺーじ
  9. ^ 桝矢、34ぺーじ
  10. ^ 小倉おぐら、176,182ぺーじ
  11. ^ 小倉おぐら、176ぺーじ
  12. ^ 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん だいはん だい13かん』(小学館しょうがくかん、1972ねん)1113ぺーじ
  13. ^ 日本にっぽん漢字かんじ教育きょういく振興しんこうかい 1997, p. 196.
  14. ^ 武藤むとう、8ぺーじ

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 日本にっぽん漢字かんじ教育きょういく振興しんこうかいかんけんよん熟語じゅくご辞典じてん日本漢字能力検定協会にほんかんじのうりょくけんていきょうかい、1997ねん3がつ24にちISBN 978-4-931237-99-5 
  • 武藤むとうただしよしみ世界せかい動乱どうらん導火どうかせん戦争せんそうのち?』 東亜とうあ書房しょぼう、1936ねん
  • うけたまわ春先はるさき漢字かんじ草書そうしょにおける「連綿れんめん現象げんしょう再考さいこう」 『学苑がくえん』 829ごう、2009ねん
  • 桝矢桂一けいいち仮名書かながぶんにおける連綿れんめん意味いみ」 『大阪薬科大学おおさかやっかだいがく紀要きよう』1ごう、2007ねん
  • 小倉おぐら慈司「9~10世紀せいき仮名かめい書体しょたい―ひらがなを中心ちゅうしんとして―」(『国立こくりつ歴史れきし民俗みんぞく博物館はくぶつかん研究けんきゅう報告ほうこくだい194しゅう,pp.171-185所収しょしゅう,2015ねん)

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