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鉄板 - Wikipedia

鉄板てっぱん(てっぱん)とは、いたじょうばした鉄鋼てっこう材料ざいりょうである。板金ばんきん一種いっしゅ鋼板こうはんとも。

概要がいよう

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鉄板てっぱんもととなるコイルと切断せつだんされた鉄板てっぱん

鉄鋼てっこう製品せいひん材料ざいりょうとして加工かこうされる用途ようとほかいた形状けいじょうかして単独たんどくでも様々さまざま工業こうぎょう用途ようともちいられる。とくに、工事こうじ掘削くっさくによってできるかべくずれないようにおさえるためにもちいられる場合ばあい矢板やいたばれる(かたちこう参照さんしょう)。

製鉄せいてつ会社かいしゃから出荷しゅっかされる鋼板こうはん大口おおぐち顧客こきゃくけにはコイルのまま出荷しゅっかされるが[1]小口こぐち顧客こきゃくけには卸売おろしうり業者ぎょうしゃにてコイルをもどし、専用せんよう切断せつだん(シャーリング・マシンなど)で切断せつだんしたものがとどけられる。一般いっぱん鉄工てっこうしょではあらかじめ卸売おろしうり業者ぎょうしゃ規格きかく切断せつだんひん購入こうにゅうして製品せいひん製作せいさくする。この切断せつだんされた鋼板こうはんがいわゆる『鉄板てっぱん』である。鉄板てっぱんはその品質ひんしつ成分せいぶん組成そせい引張ひっぱ強度きょうど溶接ようせつせい表面ひょうめん処理しょりなど)からJIS規格きかくひん製鉄せいてつ会社かいしゃ規格きかくひんがありアルファベット記号きごう数字すうじとのわせでしるされる。いたあつは0.5 mmから25 mm程度ていど市場いちば流通りゅうつうしている。高価こうかなステンレスこういたはさらにうすい0.3 mmのものもある。圧延あつえん都合つごう鉄板てっぱんあつみはびの[2]。0.5 mm程度ていど白色はくしょく塗装とそうされたものは、プレスえん加工かこうして看板かんばんなどに使つかわれる。0.2 mm程度ていど青色あおいろ塗装とそうされたものやガルバリウムめっきのほどこされたものは、なみなみいたじょう加工かこうされ、トタン屋根やねなどに使つかわれる。

なお造船ぞうせんしょけの鋼板こうはんなど、あつばん分類ぶんるいされる鋼板こうはん顧客こきゃく注文ちゅうもんおうじていちまいいちまい製鉄せいてつしょからはがねかたまりから圧延あつえん加工かこうしカットされた特大とくだいの『鉄板てっぱん』の状態じょうたい出荷しゅっかされる。このためまんいち造船ぞうせんしょ注文ちゅうもん製造せいぞうするはずのあつばん製造せいぞうされていないと、船体せんたいの、その注文ちゅうもんされた鋼板こうはんのサイズのぶんだけ、文字通もじどおあなひらくことになる。このため高炉こうろてん操業そうぎょうりつげつつ所定しょていあつみとサイズを圧延あつえんあついた納期のうきまも管理かんりには高度こうど工程こうてい管理かんり重要じゅうようである。工程こうてい管理かんり円滑えんかつとコストダウンのためにコンピュータ導入どうにゅうはやくからすすんだ産業さんぎょうのひとつが製鉄せいてつぎょうである。このエピソードはNHKしん電子でんし立国りっこくだい8かい 『コンピュータ製鉄せいてつ驚異きょうい巨大きょだいシステム~』で、1996ねん5がつ26にち放送ほうそうされた 。

調理ちょうり器具きぐとして

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たか温度おんどまで加熱かねつできるので、頻繁ひんぱん調理ちょうりもちいられる。日本にっぽんには、下部かぶほのおをあててねっした鉄板てっぱん食材しょくざい調理ちょうりする鉄板焼てっぱんやという料理りょうりほうがある。類似るいじする調理ちょうり用具ようぐとしてはフライパンなどがある。ホットプレート参照さんしょう

じき鉄板てっぱん

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じき鉄板てっぱんは、工事こうじ現場げんば作業さぎょうゆか地盤じばん保護ほごなどを目的もくてき敷設ふせつ仮設かせつ)される鉄板てっぱん重機じゅうき走行そうこう重量じゅうりょう資材しざいかりきにえうるよう、19mm、22mm、25mmあつなどの規格きかく利用りようされる。建設けんせつ業界ぎょうかいでは22mmあつ標準ひょうじゅんてき規格きかくとなっている。じき鉄板てっぱん種類しゅるいはサイズによってさまざまで、おもなところでは5x20(ごにじゅう=1524x6096mm)、5x10(ごっとお=1524x3048mm)がある。まとまったかず利用りようされるため窃盗せっとうされることもおお[3]。そのため、工事こうじよう資材しざい保険ほけん[4]などもある。

鉄板てっぱんかたいことから「かた」にかけて、「間違まちがいない」「確実かくじつな」などという意味いみもちいられる。

  • 芸能げいのうかい業界ぎょうかい用語ようごにおいて、確実かくじつわられるはなし・ネタなどをして「鉄板てっぱんはなし」「鉄板てっぱんのネタ」と場合ばあいがある。また、ギャンブルで確実かくじつてそうなときにももちいられる[5][6]
  • 動作どうさ安定あんていしているマザーボード鉄板てっぱんばれる。

一方いっぽう、「きびしい」「きつい」という意味いみもちいられる場合ばあいもある。

出典しゅってん

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  1. ^ 生産せいさん単位たんいてんの1バッチなので汎用はんよう品種ひんしゅでもコイルいちかん単位たんいでのいになる。ステンレス表面ひょうめん処理しょり鋼板こうはんはカットされたうえ顧客こきゃくとどけられることもある。
  2. ^ 顧客こきゃくおうじて製鉄せいてつ会社かいしゃまたは卸売おろしうり業者ぎょうしゃ(の提携ていけい工場こうじょう)にて製造せいぞう出来できなくはないがロットがおおぎたり加工かこうちん高価こうかにつくためあまりもちいられない。
  3. ^ 鉄板てっぱん9.6トンをクレーンでぬすむ 「おかねがほしかった」自営業じえいぎょうおとこ 窃盗せっとう容疑ようぎ逮捕たいほ 京都きょうと 産経さんけいWEST(2015ねん6がつ23にち)2017ねん9がつ3にち閲覧えつらん
  4. ^ 土木どぼく工事こうじ保険ほけん”. 損保そんぽジャパン. 2022ねん12月22にち閲覧えつらん
  5. ^ 鉄板てっぱん日本語にほんご俗語ぞくご辞書じしょ
  6. ^ 料理りょうりだけじゃない、鉄板てっぱん利用りようほう朝日新聞社あさひしんぶんしゃ

関連かんれん項目こうもく

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