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鋳鉄管 - Wikipedia

鋳鉄ちゅうてつかん(ちゅうてつかん、英語えいご: cast iron pipe)は、材料ざいりょうとしてねずみ鋳鉄ちゅうてつ使用しようしたかんのこと。

鋳鉄ちゅうてつかん

おも水道すいどう本管ほんかんもちいられ、日本にっぽんにおいては近代きんだい水道すいどうはじまった明治めいじ初期しょきから昭和しょうわ30ねんごろまで、導水どうすい送水そうすい配水はいすいかんとしてひろ使用しようされたが、よりすぐれた特性とくせいダクタイル鋳鉄ちゅうてつかん製品せいひんされ普及ふきゅうしたことから、現在げんざい製造せいぞうされていない。

特性とくせい

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  • コンクリートけい合成ごうせい樹脂じゅしけいかん比較ひかくして強度きょうどだいである。
  • 金属きんぞく材料ざいりょうなかでは腐食ふしょくつよく、電気でんき抵抗ていこうたかいためでんしょく影響えいきょうけにくい。
  • 鋼管こうかんやダクタイル鋳鉄ちゅうてつかん比較ひかくすると引張ひっぱつよさ、びがちいさく、ねばづよさ(うつぼせい)におとるため、衝撃しょうげきよわい。

日本にっぽん水道すいどうはじめて鋳鉄ちゅうてつかん使用しようされたのは明治めいじ18ねん横浜よこはま水道すいどうである。当時とうじ鋳鉄ちゅうてつかん日本にっぽん国内こくない生産せいさんされておらず、イギリスから輸入ゆにゅうされたものが使用しようされた。その明治めいじ26ねんから鋳鉄ちゅうてつかん国産こくさんがはじまり、明治めいじ40年代ねんだいはいるとほぼすべてを国産こくさんひんまかなえるようになった。昭和しょうわ5ねんには、よりたか強度きょうどつ(JIS G 5501 FC250に相当そうとう鋳鉄ちゅうてつかん開発かいはつされた。この鋳鉄ちゅうてつかん高級こうきゅう鋳鉄ちゅうてつかん名付なづけられ、従来じゅうらい鋳鉄ちゅうてつかん普通ふつう鋳鉄ちゅうてつかんび、区別くべつされた(普通ふつう鋳鉄ちゅうてつ高級こうきゅう鋳鉄ちゅうてつ水道すいどう用語ようご[1]であり、学術がくじゅつじょうは、どちらもねずみ鋳鉄ちゅうてつへんじょう黒鉛こくえん鋳鉄ちゅうてつ)に分類ぶんるいされる。)。高級こうきゅう鋳鉄ちゅうてつかん普及ふきゅうしたことから、普通ふつう鋳鉄ちゅうてつかん使用しようされなくなり、昭和しょうわ15ねんごろには製造せいぞう終了しゅうりょうしている。昭和しょうわ28ねんには、よりすぐれた特性とくせいダクタイル鋳鉄ちゅうてつかん製品せいひんされ、その普及ふきゅうしたことから、高級こうきゅう鋳鉄ちゅうてつかん徐々じょじょ使用しようされなくなり、最終さいしゅうてき昭和しょうわ46ねんごろ(1971ねん)には製造せいぞう終了しゅうりょうしている[2][3][4]

鋳鉄ちゅうてつかん継手つぎて

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継手つぎてには、おもいんろう継手つぎてフランジ継手つぎてもちいられ、後期こうきにはメカニカル継手つぎて使用しようされた。いんろう継手つぎてぐちこうあいだにヤーン(あさ)をめ、その後部こうぶ溶解ようかいなまりながみ、コーキングする構造こうぞうである。ヤーンはみず吸水きゅうすいして膨潤することでとめみずする現在げんざいのゴムパッキングに相当そうとうするものであった[5]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 普通ふつう鋳鉄ちゅうてつ高級こうきゅう鋳鉄ちゅうてつはどうちがうのですか?日本にっぽんダクタイル鉄管てっかん協会きょうかい ダクタイル鉄管てっかんかんする素朴そぼく疑問ぎもんしゅう(基本きほんへん)
  2. ^ 鋳鉄ちゅうてつかんるい規格きかく変遷へんせん[リンク]日本にっぽんダクタイル鉄管てっかん協会きょうかい
  3. ^ ダクタイル鉄管てっかんかんのてびき日本にっぽんダクタイル鉄管てっかん協会きょうかい
  4. ^ 普通ふつう鋳鉄ちゅうてつかんおよび高級こうきゅう鋳鉄ちゅうてつかんはいつごろまで製造せいぞうされていましたか?日本にっぽんダクタイル鉄管てっかん協会きょうかい ダクタイル鉄管てっかんかんする素朴そぼく疑問ぎもんしゅう(基本きほんへん)
  5. ^ 地震じしんかんについて 4.耐震たいしんかんについて 日本にっぽんダクタイル鉄管てっかん協会きょうかい

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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