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院宣 - Wikipedia

院宣いんぜん

いん奉書ほうしょ形式けいしき発給はっきゅうする文書ぶんしょ

院宣いんぜん(いんぜん)とは、上皇じょうこうからの命令めいれいけたいんが、奉書ほうしょ形式けいしき発給はっきゅうする文書ぶんしょ天皇てんのうはっする宣旨せんじ相当そうとうする。いんちょうぶんよりも私的してき形式けいしき

解説かいせつ

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ひかりげん上皇じょうこう院宣いんぜん

法曹ほうそう至要しようしょう』によれば、養老ようろうただし詐偽さぎりつ解釈かいしゃくめぐあかり法家ほうか先例せんれい学説がくせつとして「太上天皇だじょうてんのうせん」の偽造ぎぞう詔書しょうしょ同一どういつつみたるとするせつげておりはやくからられていた可能かのうせいがあるが、院宣いんぜんかんする記録きろくはつ延長えんちょう7ねん927ねん)の宇多うた上皇じょうこう伊勢神宮いせじんぐう宣旨せんじくだされたことをけて神宮じんぐうがわがその指示しじ神郡かんごおりけてはっした「延長えんちょうななねん大神宮だいじんぐうかんちゅう」(『だい日本にっぽん史料しりょう一之かずゆきろく)である。院宣いんぜん重要じゅうようは、天皇てんのう宣旨せんじ同等どうとう、またはそれ以上いじょうとされていた。

平安へいあん時代じだい後期こうき院政いんせいはじまると、てんきみ院政いんせいおこな上皇じょうこう)は、院宣いんぜんいんちょうぶん発給はっきゅうすることで、みずからの政治せいじ意思いし明示めいじ具現ぐげんしていった。

いんちょうぶんが、詔勅しょうちょく太政官だじょうかんなどの政府せいふとして最終さいしゅう決定けってい意思いし表示ひょうじする文書ぶんしょと、同等どうとう効力こうりょくみとめられていたのにたいし、院宣いんぜん形式けいしきめんでも効力こうりょくめんでも、簡易かんいなものとして発給はっきゅうされていた。すなわち、政府せいふ重要じゅうよう事項じこうについてはいんちょうぶん対応たいおうし、より即効そっこうてきまたは柔軟じゅうなん対応たいおう必要ひつようなときは院宣いんぜん発給はっきゅうしていたのである。

院宣いんぜんはとても権力けんりょくるものだった。

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